第 II 部 急速に変化する労働市場と新たな雇用の創出

第1章 労働市場の実態

 第1節 失業の実態と社会的コスト


 若年層は自発的離職失業の増加等により失業率が高い。45〜59歳の中年層や世帯主の失業率は低いが、再就職が困難であり失業期間が長期化しやすい。高年齢層は、雇用需要が不足しており、男性60〜64歳層の失業率は高水準となっている。製造業、建設業からの離職者は離職期間が長くなる傾向がある。日米の失業率の逆転は景気動向の違いとアメリカの労働市場の効率性の改善による。失業の増加は生産、消費の減少、技能損失や心理的ショック等社会に様々な影響をもたらす。失業世帯は配偶者の収入、資産の取り崩しで消費水準の低下を抑えている。



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