第2節 職業生涯の変化


 企業の新規学卒者、若年者重視の採用傾向は変わっていないが、パート、アルバイトや中途採用の活用等採用戦略が多様化している。
 高齢化、高学歴化の中で管理職比率は全体としては高まっているが、学歴別・年齢別にみると低下しており、特に団塊の世代以降に昇進の遅れがみられる。また、人事管理制度の多様化、個別化の動きがみられる。
 管理職、事務職等では相対的に人事異動の周期は短く、専門職、技術・研究職では長く、その違いは大きくなっている。また、管理職のキャリアを広げようとする動きがある。
 職業能力開発では、企業、労働者とも自己啓発を重視している。
 平均勤続年数は、男女とも長期化しており高年齢層になるほどその程度が大きい。また、企業、労働者とも長期雇用に対する期待は大きい。
 60歳以上定年が普及している一方で、退職制度の柔軟化も進んでいる。



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