第2節 雇用・失業の構造変化


 産業別就業構造は、サービス業を中心に第3次産業の構成比が高まっており、職業別にはホワイトカラー化が進んでいる。また、転職率は、パートタイム労働者比率の上昇等を背景に中長期的に上昇しているが、常用労働者、特に男性中高年齢層といった基幹層では労働移動は活発化していない。一方、完全失業率は長期的に上昇傾向にあるが、男性中堅層、世帯主等の失業率の上昇は小さく、若年層、男性高年齢層の上昇が著しい。また、均衡失業率の上昇に加え、最近は需要不足失業率が高水準にある。
 今後は、少子・高齢化への対応が重要である。また、企業の雇用維持努力を前提としつつ、雇用面のセイフティネットの充実と労働力需給調整機能の強化が重要である。



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