第2節 若年者の就業意識の変化と就業行動


 最近の若年者の就業行動には、職業に対する目的意識の希薄化や経済的な豊かさなどの影響がある。4割は正社員として仕事に就く気が無かった。近年増加しているフリーターの意識は多様で、おおまかに「自己実現型」、「将来不安型」、「フリーター継続型」、 「その他」の4つに類型化できる。フリーターの3分の2はいずれは定職に就きたいと思い、男性ではより年齢が上がるにつれそうした希望が高まるが、実際には、能力開発機会の乏しさから正規雇用への移行がうまくいかない者もいる。先の見通しの無い離転職の増加は、本人のみならず社会にとっても技術・技能の蓄積等の面で損失が大きい。



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