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II 傷病別にみた薬剤使用状況

1 処方の状況

 入院外について「処方あり」の割合を傷病別にみると、「高血圧性疾患」、「精神分裂病」、「喘息」等が多くなっている。
 また、「院外処方のみ」の割合は「中耳炎」、「喘息」等で多く、「悪性新生物」においても約12%となっているが、「脳血管疾患」や「高血圧性疾患」では「処方あり」に対して相対的に低くなっている。
 「1件当たり処方回数」は、「腎不全」が特に多い、また、「院内処方のみ」と「院外処方のみ」との処方回数は、ほとんどの傷病について「院内処方のみ」がやや多いが大きな差はみられない。(表7、図3)


表7 傷病別にみた処方別件数の構成割合,1件当たり処方回数(入院外)                
                                        平成7年6月審査分
  総  数 処方あり 処方なし 1件当たり処方回数
総 数 院内処方のみ 院外処方のみ 院内院外あり 院内処方のみ 院外処方のみ
(%) (%) (%) (%) (%) (%)    
総数 100.0 89.7 72.0 17.5 0.2 10.3 1.91 1.80
 感染症および寄生虫症 100.0 88.6 70.1 18.4 0.1 11.4 1.71 1.72
  ウイルス肝炎 100.0 79.3 65.3 13.9 0.0 20.7 2.17 1.94
 新 生 物 100.0 71.9 59.6 12.0 0.4 28.1 1.82 1.73
  悪性新生物 100.0 78.4 66.1 11.9 0.4 21.6 1.87 1.86
 血液および造血器の疾患ならびに免疫機構の障害 100.0 75.2 59.8 15.2 0.2 24.8 1.72 1.62
 内分泌、栄養および代謝疾患 100.0 90.7 77.4 13.2 0.2 9.3 1.97 1.86
  糖尿病 100.0 89.2 74.2 14.8 0.2 10.8 2.00 1.92
 精神および行動の障害 100.0 95.3 78.8 16.3 0.1 4.7 1.92 1.83
  精神分裂病 100.0 98.6 83.4 15.0 0.1 1.4 1.85 1.89
 神経系の疾患 100.0 89.1 74.3 14.4 0.4 10.9 1.68 1.60
 眼及び付属器の疾患 100.0 86.1 52.2 33.8 0.2 13.9 1.46 1.44
 耳及び乳様突起の疾患 100.0 65.6 43.0 22.3 0.3 34.4 2.15 2.22
  中耳炎 100.0 69.7 46.9 22.4 0.4 30.3 2.41 2.45
 循環系の疾患 100.0 96.0 83.3 12.6 0.2 4.0 2.16 2.07
  高血圧性疾患 100.0 98.2 85.1 13.0 0.1 1.8 2.19 2.10
  心疾患 100.0 92.5 79.0 13.3 0.2 7.5 2.05 1.93
  脳血管疾患 100.0 93.5 83.5 9.7 0.2 6.5 2.23 2.22
 呼吸器系の疾患 100.0 95.2 75.0 19.9 0.3 4.8 1.74 1.80
  かぜ(急性鼻咽頭炎) 100.0 95.2 78.1 17.0 0.2 4.8 1.51 1.74
  喘息 100.0 97.2 74.7 22.1 0.4 2.8 2.05 1.98
 消化器系の疾患 100.0 92.1 77.4 14.4 0.2 7.9 1.99 1.80
  胃、十二指腸潰瘍 100.0 95.6 82.2 13.1 0.2 4.4 1.94 1.78
 皮膚および皮下組織の疾患 100.0 95.6 72.6 22.8 0.2 4.4 1.59 1.56
 筋骨格系および結合組織の疾患 100.0 88.8 73.4 15.2 0.2 11.2 2.26 2.35
 尿路性器系の疾患 100.0 75.9 64.9 10.4 0.6 24.1 2.01 2.14
  腎不全 100.0 91.6 74.8 14.5 2.3 8.4 4.35 4.74


図3 主な傷病における「処方あり」の割合(入院外)


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