全世帯を４等分した所得四分位階級別に所得金額をみると、最も低い第I四分位世帯は300万円以下、第II四分位世帯は300〜540万円、第III四分位世帯は540〜880万円、第IV四分位世帯は880万円以上となっている（図３）。
　各四分位階級の１世帯当たり平均所得金額をみると、第I・第II四分位世帯は前年より減少し、第III・第IV四分位世帯は前年より増加している（表3）。

表３ 所得四分位階級別にみた１世帯当たり平均所得金額の年次推移

所得四分位階級	昭和63年	平成元年	2	3	4	5	6	7	8
	１ 世 帯 当 た り 平 均 所 得 金 額（単位：万円）
総 　　数	545.3	566.7	596.6	628.8	647.8	657.5	664.2	659.6	661.2
第I四分位	161.2	165.8	176.4	173.6	182.1	192.8	177.4	189.8	174.0
第II四分位	359.1	372.8	396.9	409.4	425.6	437.7	424.1	434.1	417.0
第III四分位	566.7	588.3	623.0	656.9	684.1	696.9	689.7	695.3	695.9
第IV四分位	1 094.2	1 139.9	1 190.2	1 275.3	1 299.6	1 302.7	1 365.5	1 319.4	1 357.7
	対 　　前 　　年 　　増 　　加 　　率（単位：％）
総 　　数	6.3	3.9	5.3	5.4	3.0	1.5	1.0	△0.7	0.2
第I四分位	1.1	2.9	6.4	△1.6	4.9	5.9	△8.0	7.0	△8.3
第II四分位	4.5	3.8	6.5	3.1	4.0	2.8	△3.1	2.4	△3.9
第III四分位	4.6	3.8	5.9	5.4	4.1	1.9	△1.0	0.8	0.1
第IV四分位	8.5	4.2	4.4	7.2	1.9	0.2	4.8	△3.4	2.9
	所 　　得 　　四 　　分 　　位 　　値（単位：万円）
第I四分位値	266	276	300	300	310	324	304	318	300
第II四分位値	453	471	500	521	549	550	545	550	540
第III四分位値	700	725	770	810	850	867	857	858	880
	平　　 均　　 世　　 帯　　 人　　 員 （単位：人）
総 　　数	3.33	3.25	3.25	3.18	3.13	3.12	3.07	3.01	2.93
第I四分位	2.19	2.02	2.07	2.02	1.90	1.93	1.95	1.87	1.73
第II四分位	3.23	3.12	3.14	3.03	2.95	2.89	2.85	2.82	2.62
第III四分位	3.79	3.72	3.70	3.65	3.60	3.59	3.51	3.44	3.43
第IV四分位	4.09	4.12	4.09	4.03	4.06	4.05	3.96	3.89	3.92
	平　　 均　　 有　　 業　　 人　　 員 （単位：人）
総 　　数	1.58	1.62	1.62	1.54	1.57	1.56	1.47	1.49	1.46
第I四分位	0.90	0.91	0.89	0.83	0.83	0.85	0.78	0.78	0.69
第II四分位	1.49	1.51	1.49	1.41	1.38	1.37	1.30	1.31	1.23
第III四分位	1.77	1.80	1.81	1.75	1.79	1.77	1.65	1.67	1.70
第IV四分位	2.14	2.28	2.28	2.17	2.28	2.26	2.17	2.20	2.20

注：単身者の寮・寄宿舎は調査対象としていないため、「I−１世帯」編における平均世帯人員とは一致しない。

　所得の種類別金額の構成割合をみると、各四分位階級とも「稼働所得」が最も多く、第I四分位世帯、第II四分位世帯では「公的年金・恩給」も多くなっている（表４）。

（単位：％）

所得四分位 階　　　級	総所得	稼働所得	公的年金 ・恩　給	財産所得	年金以外の 社会保障給付金	仕送り	その他の 所 得
総 数	100.0	84.6	11.2	2.0	0.4	0.7	1.0
第I四分位	100.0	45.4	41.0	1.4	3.2	7.4	1.6
第II四分位	100.0	74.9	21.8	1.2	0.6	0.5	0.9
第III四分位	100.0	88.9	8.9	1.1	0.3	0.1	0.7
第IV四分位	100.0	90.5	5.3	2.8	0.1	0.1	1.1

注：「稼働所得」とは、雇用者所得、事業所得、農耕・畜産所得、家内労働所得をいい、「財産所得」とは、家賃・地代の所得、利子・配当金をいう。

　世帯主の年齢階級別に所得四分位階級別の構成割合をみると、29歳以下と60歳以上の世帯では第I四分位世帯が、50歳代の世帯では第IV四分位世帯がそれぞれ多くなっている（表５）。

表５ 世帯主の年齢階級別にみた所得四分位階級別世帯数の構成割合（平成９年調査）

（単位：％）

所得四分位 階　　　級	総　　数	29歳以下	30〜39歳	40〜49	50〜59	60〜69	70歳以上	（再掲） 65歳以上
総 数	100.0	100.0	100.0	100.0	100.0	100.0	100.0	100.0
第I四分位	25.0	52.2	12.0	11.8	12.8	29.6	47.1	41.2
第II四分位	25.0	33.4	34.0	22.3	16.5	27.5	23.8	26.4
第III四分位	25.0	11.5	40.4	34.0	25.9	20.6	13.1	15.3
第IV四分位	25.0	2.9	13.6	31.9	44.9	22.3	16.0	17.0