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4 利用者の34.5%は痴呆のある寝たきり者

 利用者の痴呆の状況をみると、「痴呆あり」が49.1%、「痴呆なし」が50.9%となっている。
 寝たきりの状況では、「寝たきり者」(ランクBとランクCを合わせたものをいう。)は59.5%、寝たきりに準ずる者(ランクA)は27.7% となっている。
 利用者を痴呆と寝たきり度別にみると、「痴呆あり」で「寝たきり者」は34.5%、「痴呆なし」で「寝たきり者」は25.0% となっている。(表8、図4)

 表8 痴呆性老人の日常生活自立度と寝たきり度別利用者数 (平成9年6月)
 
 
 

総 数
寝 た き り 度
ランクJ
ランクA
ランクB
ランクC
不  詳
寝たきり者
(再掲)

 














 
総   数
(人)
92 487
 

(%)
100.0

11 458

25 639

25 087

29 911

392

54 998
12.4 27.7 27.1 32.3 0.4 59.5




総数 45 409 49.1 3.6 10.9 13.9 20.6 0.1 34.5
ランクI 10 904 11.8 2.1 4.0 3.2 2.5 0.0 5.7
ランクII 11 237 12.1 1.0 4.1 3.7 3.2 0.0 6.9
ランクIII 11 045 11.9 0.3 1.8 4.3 5.6 0.0 9.8
ランクIV 10 304 11.1 0.2 0.7 2.4 7.9 0.0 10.2
ランクM 1 448 1.6 - 0.1 0.1 1.3 0.0 1.5
不 詳 471 0.5 0.1 0.1 0.1 0.2 0.0 0.3
痴 呆 な し 47 078 50.9 8.8 16.8 13.3 11.7 0.3 25.0
注:6歳未満は除く。



 図4 痴呆の有無と寝たきり度別にみた利用者の構成割合  (平成9年6月)


 ランクJ…何らかの障害等を有するが、日常生活はほぼ自立しており独力で外出する。
 ランクA…屋内での生活は概ね自立しているが、介助なしには外出しない。
 ランクB…屋内での生活は何らかの介助を要し、日中もベッド上での生活が主体であるが座位を保つ。
 ランクC…1日中ベッド上で過ごし、排泄、食事、着替において介助を要する。
 寝たきり者…ランクBとランクCを合わせたもの。

 ランクI…
 ランクII…
 ランクIII…
 
 ランクIV…
 ランクM…
何らかの痴呆を有するが、日常生活は家庭内及び社会的にほぼ自立している。
日常生活に支障を来すような症状・行動や意志疎通の困難さが多少見られても、誰かが注意していれば自立できる。
日常生活に支障を来すような症状・行動や意志疎通の困難さがときどき見られ、介護を必要とする。
(食事・排泄等が上手にできない、徘徊、失禁等)
日常生活に支障を来すような症状・行動や意志疎通の困難さが頻繁に見られ、常に介護を必要とする。
著しい精神症状や問題行動あるいは重篤な身体疾患が見られ、専門医療を必要とする。


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