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(4) 産業 ・主要死因別にみた死亡

(1) 年齢調整死亡率(人口10万対)

悪性新生物の男は「鉱業」が612.9、女は「電気・ガス・熱供給・水道業」が303.5 と高い。

 平成7年度の主要死因別の年齢調整死亡率を産業別にみると、次のとおりである。

(a)悪性新生物
 男は「鉱業」が612.9、女は「電気・ガス・熱供給・水道業」が303.5と最も高くなっている。
(b)心疾患
 男は「鉱業」が195.9、女は「農業」が7.9と最も高くなっている。
(c)脳血管疾患
 男は「鉱業」が158.7、女は「農業」が12.3と最も高くなっている。
(d)不慮の事故
 男は「鉱業」が248.0、女は「農業」が15.8と最も高くなっている。
(e)自殺
 男は「電気・ガス・熱供給・水道業」が62.1、女は「農業」が16.3と最も高くなっている。


表2−4 20〜64歳の産業・主要死因別年齢調整死亡率(人口10万対) ー平成7年度ー
産       業 全死因 悪性新生物 心疾患 脳血管疾患 不慮の事故 自   殺
                         
総   数 311.9 146.0 115.7 69.4 38.1 12.9 30.0 15.1 30.0 8.1 27.0 10.5
                         
 就業者総数 215.8 83.8 85.5 40.0 26.6 6.8 20.9 10.4 26.2 6.9 19.5 6.2
                         
  第 1 次 産 業 404.1 145.9 130.2 56.3 46.1 9.1 37.1 13.2 70.9 20.7 51.6 18.6
   農業 373.9 122.5 120.9 49.1 44.3 7.9 35.2 12.3 53.0 15.8 52.8 16.3
   林業 548.2 *464.0 161.6 *243.1 *48.9 *16.2 *55.8 *19.0 155.1 *46.3 *63.4 *71.6
   漁業 485.0 327.8 162.4 *112.6 50.5 *23.4 41.8 *24.5 120.0 *59.8 *42.2 *24.5
                         
  第 2 次 産 業 165.4 57.1 63.7 26.7 20.1 4.5 16.2 7.4 24.0 5.2 15.3 3.8
   鉱業 1592.0 1661.8 612.9 *810.1 195.9 *126.0 158.7 *242.5 248.0 *107.7 *153.3 *148.7
   建設業 196.2 88.3 68.2 38.0 22.5 *7.4 19.1 11.4 36.1 *9.0 18.8 *6.4
   製造業 134.4 47.3 56.2 22.9 17.1 3.6 13.1 6.1 14.7 4.2 12.4 3.0
                         
  第 3 次 産 業 160.3 56.8 66.6 27.8 20.4 4.5 15.8 7.5 17.3 4.9 14.0 3.9
   電気・ガス・
   熱 供 給・
   水 道 業
812.5 659.8 369.3 303.5 102.4 *45.4 69.7 *101.5 85.3 *48.5 62.1 *54.6
   運輸・通信業 173.7 83.2 67.0 40.7 22.0 *10.8 16.0 *11.6 28.3 *5.3 15.9 *4.1
   卸売・小売業,
   飲食店
137.6 44.9 59.5 21.5 16.6 4.0 14.4 6.0 12.3 3.7 11.2 2.7
   金融・保険業 129.5 59.5 61.2 34.4 15.5 *5.4 *11.6 *6.5 *10.5 *4.3 11.4 *3.1
   不動産業 179.1 65.3 68.2 *33.9 23.1 *2.6 *16.2 *5.4 *17.1 *4.3 *17.6 *6.8
   サービス業 144.0 56.5 57.3 27.1 19.1 4.2 14.8 7.9 15.1 5.4 12.3 4.0
   公務 255.8 152.6 116.7 82.9 33.9 *9.5 23.8 *15.4 22.8 *11.1 21.6 *12.4
                         
 無  業 1398.7 231.5 383.5 110.4 171.5 20.8 121.8 21.1 93.0 10.1 145.0 17.4

注:表中の*印の付してある数値については、発生件数が100未満のもので数値が不安定であり、比較の対象からは除いている。


図2−9 悪性新生物の男20〜64歳の産業別年齢調整死亡率 ー平成7年度ー


図2−10 悪性新生物の女20〜64歳の産業別年齢調整死亡率 ー平成7年度ー


(2) 構成割合

すべての産業において悪性新生物が最も多い。

 平成7年度の男の主要死因別構成割合を産業別にみると、すべての産業で悪性新生物が最も多くなっている。なかでも「金融・保険業」が46.5%と最も多くなっている。次に「農業」、「鉱業」、「製造業」、「卸売・小売業,飲食店」、「金融・保険業」、「不動産業」、「サービス業」、「公務」では心疾患が多く、「林業」、「漁業」、「建設業」、「電気・ガス・熱供給・水道業」、「運輸・通信業」では不慮の事故が多くなっている。また不慮の事故では「林業」が22.9%、「漁業」が19.0%と多くなっている。自殺では「公務」が10.0%と多くなっている。

図2−11 男20〜64歳の産業・主要死因別死亡数百分率 ー平成7年度ー


 平成7年度の女の主要死因別構成割合を産業別にみると、すべての職業で悪性新生物が最も多くなっている。なかでも「金融・保険業」が55.1%と最も多くなっている。次に「農業」、「漁業」、「鉱業」、「建設業」、「製造業」、「電気・ガス・熱供給・水道業」、「運輸・通信業」、「卸売・小売業,飲食店」、「金融・保険業」、「サービス業」、「公務」では脳血管疾患が多く、「林業」では不慮の事故、「不動産業」では自殺が多くなっている。また脳血管疾患では「鉱業」が14.6%と多くなっている。

図2−12 女20〜64歳の産業・主要死因別死亡数百分率 ー平成7年度ー



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