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(2) 職業 ・主要死因別にみた死亡

(1) 年齢調整死亡率(人口10万対)

悪性新生物の男は「サービス職」が155.6、女は「運輸・通信職」が177.4と高い。

 平成7年度の主要死因別の年齢調整死亡率を職業別にみると、次のとおりである。

(a)悪性新生物
 男は「サービス職」が155.6、女は「運輸・通信職」が177.4と最も高くなっている。
(b)心疾患
 男は「サービス職」が51.7、女は「農林漁業職」が10.1と最も高くなっている。
(c)脳血管疾患
 男女ともに「サービス職」が44.3、12.7と最も高くなっている。
(d)不慮の事故
 男女ともに「農林漁業職」が59.1、10.8と最も高くなっている。
(e)自殺
 男女ともに「農林漁業職」が44.7、14.7と最も高くなっている。


表2−2 20〜64歳の職業・主要死因別年齢調整死亡率(人口10万対) ー平成7年度ー
職       業 全死因 悪性新生物 心疾患 脳血管疾患 不慮の事故 自  殺
                         
総 数 311.9 146.0 115.7 69.4 38.1 12.9 30.0 15.1 30.0 8.1 27.0 10.5
                         
 就業者総数 215.8 83.8 85.5 40.0 26.6 6.8 20.9 10.4 26.2 6.9 19.5 6.2
  専門職 204.0 81.0 90.4 43.8 25.7 6.1 19.5 10.5 20.6 5.0 14.9 4.8
  管理職 174.0 283.9 70.2 130.1 22.0 *30.1 14.5 *21.6 23.4 *15.3 19.5 *36.7
  事務職 189.5 48.9 87.1 25.5 24.2 3.7 17.0 5.8 17.1 3.7 16.1 3.4
  販売職 170.0 73.3 73.2 35.6 21.4 6.5 17.4 8.9 15.0 6.1 13.4 4.5
  サービス職 403.5 84.8 155.6 36.7 51.7 6.4 44.3 12.7 38.3 10.1 37.0 6.7
  保安職 174.1 449.8 60.0 *227.2 25.7 *22.1 18.3 *51.2 25.4 *25.6 14.9 *43.9
  農林漁業職 334.8 112.0 107.4 45.6 37.3 10.1 29.9 11.7 59.1 10.8 44.7 14.7
  運輸・通信職 212.6 394.8 75.6 177.4 26.1 *67.5 20.0 *54.9 40.5 *19.1 20.7 *21.3
  技能職 144.2 39.4 52.3 16.7 17.2 3.1 14.5 5.6 22.6 4.4 14.2 3.1
                         
 無 職 1 398.7 231.5 383.5 110.4 171.5 20.8 121.8 21.1 93.0 10.1 145.0 17.4

注:表中の*印の付してある数値については、発生件数が100未満のもので数値が不安定であり、比較の対象からは除いている。


図2−3 悪性新生物の男20〜64歳の職業別年齢調整死亡率 ー平成7年度ー


図2−4 悪性新生物の女20〜64歳の職業別年齢調整死亡率 ー平成7年度ー


(2) 構成割合

すべての職業において悪性新生物が最も多い。

 平成7年度の男の主要死因別構成割合を職業別にみると、すべての職業で悪性新生物が最も多くなっている。なかでも「管理職」が51.1%と最も多くなっている。次に「専門職」、「管理職」、「事務職」、「販売職」、「サービス職」では心疾患が多く、「保安職」、「農林漁業職」、「運輸・通信職」、「技能職」では不慮の事故が多くなっている。また不慮の事故では「運輸・通信職」が16.8%、自殺では「運輸・通信職」、「技能職」が9.5%と多くなっている。

図2−5 男20〜64歳の職業・主要死因別死亡数百分率 ー平成7年度ー


 平成7年度の女の主要死因別構成割合を職業別にみると、すべての職業で悪性新生物が最も多くなっている。なかでも「管理職」が58.9%と最も多くなっている。次に脳血管疾患がすべての職業で多くなっている。脳血管疾患では「サービス職」が15.7%、「技能職」が15.3%と多くなっている。心疾患では「運輸・通信職」が12.7%、自殺では「保安職」が10.3%と多くなっている。

図2−6 女20〜64歳の職業・主要死因別死亡数百分率 ー平成7年度ー



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