統計情報 報道発表資料 HOME

目 次 戻 る 進 む

平成10年度社会保険事業の概況


IV.厚生年金保険

 平成9年4月1日に旧三共済の長期給付事業が厚生年金保険に統合されたため、平成9年度の統計には旧三共済が含まれている。

(1)適用状況

  1.  厚生年金保険の被保険者数は、平成10年度末現在で 3,296万人となっており、前年度末に比べ51万人(1.5%)減少している。男女別にみると、男子の被保険者数は 2,213万人(対前年度末比33万人、1.5%減)、女子の被保険者数は 1,083万人(対前年度末比18万人、1.6%減)となっている。
  2.  標準報酬月額の平均は31万6千円(うち一般男子36万4千円、女子21万9千円)であり、前年度末に比べ0.2%減である。
  3.  育児休業期間中の保険料免除者数は、平成10年度末現在で4万6千人であり、前年度末に比べ4千人(10.5%)増加している。
  4.  被保険者の年齢構成をみると、一般男子は、25〜29歳及び45〜49歳でピークとなっており、女子は、20歳台で高く、30歳台で低くなり、40歳台になると再び上昇するM字型の構成割合となっている。

表8 厚生年金保険の適用状況の推移

(年度末現在)


事業所数
(万)
被保険者数(万人) 標準報酬月額の平均(円)
総 数 男 子 女 子 総 数 一般男子 女 子



平成6年度 159 3,274 2,189 1,085 303,611 351,140 207,696
  7   161 3,281 2,193 1,088 307,530 355,607 210,526
  8   165 3,300 2,204 1,096 311,344 359,836 213,720
  9   170 3,347 2,245 1,101 316,881 365,532 217,624
  10   169 3,296 2,213 1,083 316,186 363,777 218,915



平成6年度 1.5 0.3 0.3 0.2 2.9 3.0 2.3
  7   1.2 0.2 0.2 0.2 1.3 1.3 1.4
  8   2.9 0.6 0.5 0.7 1.2 1.2 1.5
  9   3.1 1.4 1.9 0.5 1.8 1.6 1.8
  10   △ 0.7 △ 1.5 △ 1.5 △ 1.6 △ 0.2 △ 0.5 0.6
注意
  1. 平成8年度以前は旧三共済を含まない。


図7 厚生年金被保険者の年齢構成

平成10年度末厚生年金被保険者の性別年齢階級別構成割合(棒グラフ)


(2)給付状況

  1.  厚生年金保険の受給者数は、平成10年度末は厚生年金保険全体で前年度末に比べ 72万人(4.6%)増加し、 1,650万人となっている。うち、老齢年金の受給者数は 785万人である。
  2.  受給者の平均年金月額をみると、平成10年度末現在では老齢年金で17万6千円となっている。

表9 厚生年金保険受給者数の推移

(年度末現在、単位:万人)


総  数 老  齢 通算老齢 障  害 遺  族
平成6年度 1,260 582 404 28 245
  7   1,362 640 435 29 258
  8   1,432 671 463 29 270
  9   1,578 754 495 30 298
  10   1,650 785 523 31 312
注意
  1. 平成8年度以前は旧三共済を含まない。
  2. 遺族年金には、通算遺族年金を含んでいる。


表10 厚生年金保険受給者平均年金月額の推移

(年度末現在、単位:円)


老  齢 通算老齢 障  害 遺  族
平成6年度 169,172 44,039 101,949 86,394
  7   170,141 46,328 102,588 87,126
  8   170,825 48,181 102,413 87,214
  9   172,898 49,911 102,716 88,905
  10   175,646 52,442 104,360 90,536
注意
  1. 平成8年度以前は旧三共済を含まない。
  2. 遺族年金には、通算遺族年金は含んでいない。


  1.  新規裁定の老齢年金受給権者の平均年金月額は17万3千円であり、被保険者期間20年以上の男子は、20万円となっている。

表11 厚生年金保険老齢年金受給権者の新規裁定の状況

(新規裁定)


受給権者数(万人) 平均年金月額(円)
総 数 男 子 女 子 総 数 男 子 女 子
平成6年度 45.9 33.5 12.4 174,960 201,637 107,619
  7   81.9 55.7 26.2 172,902 203,266 108,338
  8   50.2 40.4 9.8 180,613 198,539 106,337
  9   60.0 46.4 13.6 175,153 196,156 103,769
  10   57.7 42.4 15.3 173,362 197,966 104,938
注意
  1. 平成8年度以前は旧三共済を含まない。
  2. 平成6年度の平均年金月額は、年金額改定後に係るものである。


表12 厚生年金保険老齢年金受給権者(被保険者期間20年以上)の新規裁定の状況

(新規裁定)


受給権者数(万人) 平均年金月額(円)
総 数 男 子 女 子 総 数 男 子 女 子
平成6年度 39.7 31.9 8.0 187,028 205,337 119,116
  7   71.3 53.4 17.9 184,828 206,918 118,882
  8   44.9 38.9 5.9 190,889 201,640 120,225
  9   53.7 44.9 8.8 185,232 198,859 115,496
  10   51.7 41.2 10.5 183,148 200,490 115,109
注意
  1. 平成8年度以前は旧三共済を含まない。
  2. 平成6年度の平均年金月額は、年金額改定後に係るものである。
  3. 平均年金月額には、基礎年金額(旧三共済分を除く。)を含めて計算している。


  1.  平成10年度末現在の在職老齢給付(老齢年金及び通算老齢年金)の受給権者数は、92万7千人となっており、前年度末に比べ1万2千人(1.3%)の増加となっている。

表13 厚生年金保険在職老齢給付の状況

(年度末現在、単位:万人)


受給権者数 受給者数
総 数 男 子 女 子 総 数 男 子 女 子
平成6年度 47.7 31.0 16.8 43.0 27.8 15.2
  7   80.2 50.5 29.7 65.5 39.6 25.9
  8   83.9 54.6 29.4 66.3 41.1 25.2
  9   91.5 61.3 30.1 69.5 44.5 25.4
  10   92.7 62.7 30.0 69.5 44.5 25.0
注意
  1. 平成8年度以前は旧三共済を含まない。


(3)収支状況

  1.  平成10年度決算における厚生年金保険の収支状況は、旧制度間調整拠出金収入(平成8年度以前は制度間調整交付金)及び基礎年金交付金を控除した実質的な収入が29兆1千億円、実質的な支出が24兆円となっており、収支差引残は5兆1千億円となっている。
  2.  平成10年度末現在の厚生年金保険の積立金は 130兆8千億円となっている。また、平成10年度の平均運用利回りは 4.15%である。
  3.  旧三共済統合に伴い、収入に積立金の移換額4千億円、各共済組合からの拠出金 327億円が、支出に旧三共済にかかる給付総額 8千億円が含まれる。

表14 厚生年金保険の実質的な収支状況

(単位:億円)


収入合計
(実 質)

支出合計
(実 質)
収支差引残
保険料収入 運用収入
平成6年度 245,929 163,398 52,621 179,316 66,613
  7   270,624 186,933 55,268 197,831 72,793
  8   275,059 193,706 56,061 208,591 66,468
  9   297,001 206,832 55,637 224,020 72,981
  10   290,696 206,151 52,164 239,810 50,886
注意
  1. 収入(支出)合計は、決算における収入(支出)から基礎年金交付金及び旧制度間調整交付金の額を控除した額である。


図8 厚生年金保険の積立金及び平均運用利回り

平成6年度から10年度までの厚生年金保険の積立金(棒グラフ)及び平均運用利回り(折線グラフ)


目 次 戻 る TOP 進 む

統計情報 報道発表資料 HOME