職業能力開発局
次代を担う人材の育成に向けて
情報化や技術革新の進展や国際競争の激化等による産業構造の急激な変化の中で、我が国が活力ある豊かな社会を築いていくためには、次の時代を担う高度で創造的な人材の育成が不可欠となっています。
◆高付加価値化を担う
人材育成の推進
現在、我が国経済社会は産業構造の急速な変化に直面しており、産業の高付加価値化や新分野への事業展開を担える人材を育成していくことが急務となっています。
こうしたことから、現在、職業能力開発短期大学校において行っている職業訓練に加えて、より高度な職業訓練を実施する「職業能力開発大学校」を平成11年度から平成13年度にかけて全国のブロックごとに設置することとしております。
◆労働者の自発的な
職業能力開発に対する支援
近年、労働者や企業の意識変化に伴い、労働者が主体的に能力を高めようとする自発的な職業能力開発の重要性が増してきています。
そのために、時間面、費用面、情報面を中心に、事業主を通じて、又は、労働者に対して直接、様々な支援を行っています。
平成10年12月には労働者が自発的に教育訓練を受けた場合に負担した費用を直接助成する「教育訓練給付制度」を創設しました。
▲九州職業能力開発大学校 校舎
◆ホワイトカラーの職業能力開発の推進
ホワイトカラーには、職務内容の変化への対応が可能となるよう、高度な専門能力が求められるようになっています。
こうした、ホワイトカラーの職業能力開発に関する拠点として開設した「生涯職業能力開発促進センター(アビリティガーデン)」において実践的な研究開発、先導的モデル的な教育訓練、情報提供・相談援助などを展開しています。
また、ホワイトカラーの職務遂行に必要な専門的知識・能力の段階的・体系的な習得を支援する「職業能力習得制度(ビジネス・キャリア制度)」を実施しています。
▲アビリティガーデン
◆産業基盤を支える
技能人材の育成
今後我が国の経済が発展していくためには、産業の基盤である「ものづくり」を担う人材の育成が急務となっています。このため、優れた熟練技能の活用や継承に対する支援を行うため、「高度熟練技能活用促進事業」を推進しているほか、技能者の社会的・経済的地位の向上を図るため、職業能力検定の推進や技能五輪全国大会をはじめとする各種技能競技大会の開催など、技能尊重機運の醸成に向けた様々な取組を行っています。
▲第35回技能五輪国際大会(於カナダ)