安全衛生部
健康で安心して働ける職場の実現
労働災害による死傷者数が年間約57万人を数える現状等を踏まえ、各種の労働災害防止対策や労働者の健康確保対策を積極的に展開し、働く人々の安全と健康の確保に取り組んでいます。
◆労働災害防止対策の推進
労働力人口の高齢化や技術革新の進展等労働者の安全と健康をめぐる状況に変化が生じています。
労働災害による死傷者数は、全体としては、減少傾向にありますが、今なお年間約57万人の方々が就業中に被災しています。また、社会的には「過労死」が大きな問題となっています。
このような中で、平成10年度に策定された第9次の労働災害防止計画に基づき、労働安全衛生法に基づく様々な対策を計画的に推進しています。
労働災害発生状況の推移
資料出所:労働省労働基準局調べ
◆健康確保対策の推進
すべての労働者が心身両面にわたり健康でその能力を十分に発揮できることは非常に重要です。このため、じん肺症や有機溶剤等による中毒等の職業性疾病の予防を法令により事業者に義務づけるとともに、化学物質の有害性調査の推進や積極的な健康づくりを計画的かつ継続的に行うため「心とからだの健康づくり(トータル・ヘルスプロモーション・プラン:THP)」の推進を図っています。
また、小規模事業場での健康管理や産業保健スタッフの支援のため地域産業保健センターや産業保健推進センターの整備を進めています。
さらに、職場の快適化がそこで働く人々の健康障害の防止のみならず事業の活性化につながることから、快適な職場形成の指針を定める等により快適職場づくりを推進しています。
▲THPによる運動場面