医療内容から我が国の医療体制の問題点を見た場合、高齢者が介護を主なニーズとして病院に入院しているいわゆる社会的入院の存在は、高齢者本人にとっての処遇の面でも、社会的費用・医療資源の有効活用の面でも適切でなく、新たな介護制度の導入が必要とされています。
また、増加し続けている医療費との関係において、単位人口当たりで世界最高水準にある病床数や、将来における医師の供給過剰をどのように考えるかが問題となっています。
さらに、医療機関に関する情報提供や医療機関相互の役割分担と連携が不十分な中で、比較的軽い病気でも大病院の外来にかかる人が多く、待ち時間の長さなどが問題とされています。
急速な高齢化の進展と経済基調の変化の中で、医療保険制度のみならず、医療提供体制の見直しが求められています。
病床数の国際比較
出展 日 本:「医療施設調査・病院報告」 (厚生大臣官房統計情報部) その他:「OECD Health Data」(注) 各国とも病床数の増減と平均在院日数の増減は関連性が強い。
必要医師数と供給医師数の推計
(出展)「医師需給の見直し等に関する検討会」 中位推計<1994年(平成6年) 11月>推計の主な前提
推計患者数の推移(外来)
国民からみた医療への不満・疑問
医療機関を選ぶために必要な情報