トピックス HOME 本文目次 前ページ 次ページ

3.免疫・アレルギー対策について

(1)免疫・アレルギー対策の現状について

 厚生省においては、平成4年度から厚生科学研究費補助金により、研究班を設置して、気管支喘息、アトピー性皮膚炎、花粉症、慢性関節リウマチ等の免疫・アレルギー疾患の病因及び病態の解明、治療法等の研究を関係省庁とも連携しながら推進してきたところである。
 その結果、研究成果として、アレルギー疾患の治療法の評価、既存の治療法の適応と有効性の再評価等に関する研究を実施して知見の集積を図るとともに、「喘息予防・管理ガイドライン」、「アトピー性皮膚炎治療ガイドライン」等を作成し、行政機関及び国民に対し適切な予防方法及び治療方法の普及啓発に努めてきたところである。

(2)免疫・アレルギー対策の拡充について

 上記のとおり研究の推進を図ってきているところであるが、免疫・アレルギー疾患に悩む患者が増加している状況にかんがみ、平成12年度以降、免疫・アレルギー疾患の総合的な研究を効果的に推進し、またその成果及び最新の医療技術の全国的な普及を図るため、国立病院等を含めた医療機関、研究機関、研究者等の連携体制を構築することにより、アトピー性皮膚炎、花粉症、気管支喘息、慢性関節リウマチ等の免疫・アレルギー疾患に係る対策の拡充を図ることとしている。
 したがって、今後、国民に対する予防及び治療に関する普及啓発等の施策の実施に関して各都道府県にご協力願うこともあるので、その節協力方よろしくお願いする。

○平成12年度予算(案)
 疫・アレルギー対策

10,114百万円
(注:計上金額は、免疫・アレルギー対策以外の研究経費が含まれた総額である。)

【主な事業】

(1)免疫・アレルギー疾患に関する研究の拡充

1)厚生科学研究費補助金
・感覚器障害及び免疫・アレルギー等研究経費
 病因・病態の解明及び治療法の開発に関する研究
・ヒトゲノム・再生医療等研究経費

 バイオテクノロジー応用食品の安全性確保のための総合研究

2)医薬品副作用被害救済・研究振興調査機構による保健医療分野における基礎研究推進事業(当該機構基礎研究出資金による)

(2)免疫・アレルギー診療・研究ネットワークの構築

 既存の研究組織及び予算を活用し、省を超えた研究の推進及びその成果等の普及のための診療・研究連携協力体制(ネットワーク)を構築 等


トピックス HOME 本文目次 前ページ 次ページ