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3.国民の健康づくり対策について


○21世紀における国民健康づくり運動(健康日本21)について

ア.基本的考え方

 来るべき本格的な少子・高齢社会を健康で活力あるものとし、医療費等の社会保障負担を適正な水準に保っていくためには、単に病気の早期発見や治療にとどまらず、健康を増進し発病を予防する「一次予防」の重視と高度な生活の質の維持が必要である。
 このため、関係者の協力を得ながら、国民の健康増進、疾病予防および生活の安全確保のために国民の保健医療上重要な課題となる対象分野を設定し、保健医療水準の指標となる具体的目標を定め、これを達成するための諸施策を体系化した「健康日本21」を策定するものである。
 なお、アメリカ、ヨーロッパ諸国などにおいても同様の計画が実施されているところであるが、わが国としても特色ある計画を策定することとしている。

イ.計画の基本理念

 全ての国民が、健康で明るく元気に生活できる社会の実現を図るため、壮年死亡の減少、痴呆や寝たきりにならない状態で生活できる期間(健康寿命)の延伸等を目標に、国民の健康づくりを総合的に推進する。

ウ.計画の策定

 関係省庁、都道府県、市町村、関係団体等の関係者の協力の下に、以下の手順により計画を策定する。
1)計画策定体制の整備
2)対象分野の選定
3)現在の健康水準等を知るための基本データの収集
4)西暦2010年までに改善すべき目標値の設定
5)計画の評価方法の検討

・1999年末までに上記の作業を終了し、2010年を目標年度として2000年から計画を実施する。

エ.進捗状況

 平成10年11月9日に開催された公衆衛生審議会(総合部会、健康増進栄養部会成人病難病対策部会三部会合同部会)の了承のもとに「健康日本21企画検討会」を設置し、既に進められている各分野の専門家からなるワーキンググループの基礎作業と連携をとりながら、計画策定に係る重要事項について検討を進めている。
 なお、計画策定の過程において、公聴会の開催等の方法により、広く関係者等の意見を聞き、計画に反映させていくこととしている。



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