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1.老人医療費適正化の総合的な推進について


 高齢化の進行等に伴い老人医療費は増加を続けており、老人保健制度の安定的な運営を確保するためには老人医療費の適正化が喫緊の課題である。また、財政構造改革の要請からも、老人医療費を始めとする医療費の適正化への徹底した取組みが求められている。
 また、全ての高齢者が生きがいを持ち安心して長生きをできるためには健康確保が何より重要であり、健康づくり対策に積極的に取り組むことが求められている。健康確保対策は医療費の節減にもつながるものであり、診療報酬明細書(レセプト)点検の強化を始めとする医療費適正化対策に加え、健康づくり対策等もあわせ総合的な取組を推進することとしているので、都道府県におかれても管下市町村の適切な指導等、協力方お願いする。
 平成10年度における主な対策は次のとおりである。

1)健康確保対策の充実
○ 医療・保健・福祉の枠を超えたリハビリ実施施設間の連携の強化、従事者研修の実施など地域リハビリテーションの充実
○ 老人クラブによる自主的な医療と薬に関する学習実践活動の支援

2) 社会的入院や重複・頻回受診の是正
○ 介護基盤の整備と介護保険制度の実施準備
○ 重複・頻回受診者に対する保健婦による重点的な訪問活動

3) レセプト点検の充実・審査の充実
○ 市町村のレセプト共同電算処理への加入強化
○ 全市町村でのレセプト縦覧点検強化
○ 被用者保険の保険者の老人医療レセプトの点検の充実
○ 支払基金、国保連の審査の充実
4) 不正請求の防止
○ 保険医療機関の指定等の取消に係る再指定等を行わないことができる期間の延長
○ 加算金の割合の引上げ

5) 高医療費地域における取組み
○ 高医療費市町村(国保)において、医療費適正化の数値目標を設定して総合的な取組みを行う



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