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            第3回中央児童福祉審議会基本問題部会議事録NO6

○E委員  養護施設にはいろいろあって、新聞に載るようなこともあったりする施設も
あるんですけれども、たまたまK委員さんのお嬢さんが行った施設がそういう施設だっ
たのかなというふうにも思います。
  それで、虐待の問題についてはかなり、特に中学生、高校生の女の子、私どもの方に
も高校2年生の女の子がたて続けに、これは高校生になると自分から飛び込んでくると
いうか、1つのケースは母親と一緒に逃げてということで、母親の方は婦人相談所、子
どもの方は児童相談所にということで、これは養父からということだったんですけれど
も、結果的に養護施設に来た。
  ただ、養父の方が母親も娘も逃げたので、高校の門の前に立ってというふうなことで
、私どもの施設からはかなり距離があって車で送り迎えをしたりというふうな経験もあ
るんですけれども、そういったケースとか、あるいは同じ時期ぐらいに高校2年生の女
の子がやはり養父からというふうなことで、その子が逃げまくってということで、それ
で施設までたどり着いたんです。
  それで、これは前にもお話ししたと思うんですけれども、今は小学校5年生になりま
したが、4年生のときに、これは性的加害じゃなくて虐待を受けたと言って警察に自分
から訴えて、それで一時保護所に入った訳です。
  ただ、一時保護所というのは学校に通わせられないというふうな仕組みなので、そこ
に幾日も幾日も置いておく訳にはいかないし、親は同意をしないしということで、それ
でしようがなくて緊急一時保護で私どもの施設に入ったんです。
  虐待のケースは、私どもも電話相談をやっているんですけれども、かなり虐待をして
いる母親から電話が掛かってくる。自分は虐待をしているんじゃないかというふうに思
うということで、話を聞いていると加害者であると同時にやはり被害者だなというふう
な感じも持っている訳で、それを法的にばっさりばっりやるということも決していい訳
でもないなと。それをどういうふうに支援するか。あるいは、話すかというふうな見極
めも大切だというふうに思っていて、私自身も今の養護施設がこうで、教護院がこうい
うふうなということは全然考えない方がいいというふうに思います。
  子ども、あるいはこれからの親、家族の持つニーズにどうこたえていくか。それは、
やはり入所であったり、通所であったり、あるいは在宅であったりというふうな、そう
いう柔軟な対応をしていかないとちょっと対応し切れないなというふうに思っていまし
て、そんな方法で考えていくべきだというふうに思っています。
〇部会長  ありがとうございました。
  それでは、まだたくさんの御意見があろうかと思いますが、予定の時間を少し過ぎて
おりますので、今日はこの程度にさせていただきたいと思います。
  なお、事務局の方から先回の議事録の扱いについて、また次回の日程について御説明
いただきたいと思います。
〇企画課長  お手元に、前回の部会の議事録を配布してございますけれども、この形で
公表したいと思いますので、よろしくお願いいたします。
  それから、次回の日程でございますけれども、5月13日月曜日2時30分からでござい
ます。
  また、次回以降の日程は改めて委員の方々の御都合を事務局が伺って御連絡をさせて
いただきますけれども、6月12日ということで考えております。時間は現在調整してお
りまして、また場所等も決まり次第御連絡させていただきます。
〇部会長  ありがとうございました。
  それでは、これで閉会いたしたいと思います。私の不手際で、なかなか皆さんが思っ
ていらっしゃることが十分お話出来なかったろうと思って申し訳なく思っております。
どうぞ、次回にまた大きく期待していただきまして御出席願えればありがたいと思いま
す。
  どうもありがとうございました。
    問い合わせ先 厚生省児童家庭局企画課
     担 当 朝浦(内3113)
          電 話 (代)[現在ご利用いただけません]
                  (直)3595-2491


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