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エイズ診断基準の再検討に関する小委員会について

前回のエイズサーベイランス委員会で「サーベイランスのためのAIDS診断基準」の再検討を行うための小委員会を設置するとの結論に達したのを受け、本日のエイズサーベイランス委員会で別紙のとおり、エイズ診断基準の再検討に関する小委員会を設置することが決定した。

平成9年3月25日

エイズ診断基準の再検討に関する小委員会について
1.小委員会設置の趣旨
「サーベイランスのためのAIDS診断基準」については、前回の見直しから2年が経過しており、この間、新しい検査方法が開発されるなど、診断基準を取りまく医療環境が変化していることから、当該基準について再検討を行い、改正の必要性の有無を含めた検討を行うことを目的に、エイズサーベイランス委員会の小委員会として設置する。

2.委員構成

岡 慎一(国立国際医療センター第4内科医長)
木村 哲(東京大学医学部感染制御学教室教授)
栗村 敬(大阪大学微生物研究所教授)(*)
白阪琢磨(大阪府立羽曳野病院第5内科医長)
曽田研二(横浜市立大学医学部公衆衛生学教室教授)(*)
高田 昇(広島大学医学部附属病院輸血部副部長)
根岸昌功(都立駒込病院感染症科医長)(*)
吉倉 廣(国立予防衛生研究所エイズ研究センター長)
吉崎和幸(大阪大学健康体育学部健康医学第一部門教授)

(*) エイズサーベイランス委員

3.主なスケジュール

(1) 小委員会は、平成9年4月から月一回のペースで開催する。
(2) 年内を目途として小委員会報告をまとめ、エイズサーベイランス
委員会へ報告する。
(3) 小委員会の報告を受けて、エイズサーベイランス委員会が診断基準
の改正が必要と決定した場合には、厚生省において所要の手続きを
可及的速やかに行う。


平成9年3月25日

山崎委員長コメント

1. 今回(平成9年1月から2月末まで)のエイズサーベイランス委員会 への報告は患者37名(前回45名)、感染者63名(前回66名)の 合計100名(前回111名)でした。前回と比較して患者・感染者が 少なかったのは、外国人感染者が前回に比べて1人多かったものの、日本人感染者が4人、日本人患者が5名、外国人患者が3名それぞれ少なかったことによります。
2. 今回の報告を受け、本委員会へのHIV感染者の報告数が4,028名と四千名を超えました。
3. 今回の報告数100名はこれまでで4番目に多い報告数であり、患者・感染者の報告数が多い傾向が続いておりますが、患者についても、平成7年の終わり頃から毎回の報告数が30名以上であり、今後の患者数の推移についても注意する必要があります。
4. エイズ患者として報告のあった者のうち、以前にHIV感染者として報告のあった者がエイズを発症したとして報告のあった転症例が、従来は1割から2割の間でしたが、今回は1割以下でした。
現在では、HIV感染症の治療方法の開発が進んでおります。エイズが発症していない段階で適切な医療を受けていただくためにもHIV感染症の有無を確認するために保健所等で検査を受けていただくことが大切です。

  問い合わせ先 厚生省保健医療局エイズ結核感染症課
     担 当 今村(内2374)、杉江(内2375)
          電 話 (代)[現在ご利用いただけません]
         (直)03−3595−2257



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