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7.循環器疾患等総合研究事業
 <事業概要>
   根拠に基づく医療(Evidence Based Medicine)の推進を図るため糖尿病、脳卒中、心筋梗塞等の生活習慣病に関して、より効果的な保健医療技術の確立を目指し、研究体制の整備を図りつつ、日本人の特性等に留意した質の高い大規模な臨床研究を実施することを目的とする。

 <新規課題採択方針>
   糖尿病、脳卒中、心筋梗塞等、その他の生活習慣病について、より効果的かつ効率的な予防、診断、治療法等を確立するための質の高い臨床研究であって、我が国におけるエビデンスの確立に資するよう、必要な症例数の集積が可能である班構成により実施される多施設共同研究。
 なお、各公募研究課題にある留意点を考慮した総合的な研究を優先して採択することとする。

研究費の規模:初年度1課題当たり10,000〜50,000千円程度(1年当たり)

研究期間:1〜3年

新規採択予定課題数:7課題程度

留意事項:  これまでに公募研究課題と同様な課題について研究実績がある場合は、研究計画書に詳細を記載すること。

 <公募研究課題>
  (心筋梗塞及び脳卒中の臨床研究分野)
 (1)  脳卒中に係る連携・調和のとれた病院前救護、急性期治療、回復期治療と予後の関係に関する研究(17160101)

(留意点)
   患者数の多い疾患である脳卒中の予後を大きく改善するために必要な、効果的な医療技術および、病院前救護を含む医療提供体制について解明するための臨床研究を採択する。
 なお、脳卒中についての直接的な医療技術だけでなく、保健指導を含む疾患管理や、リハビリテーションの提供体制などの医療提供体制など、予後を改善することが期待される様々な活動の効果を明らかにするための研究を幅広く対象に含むものであり、最終的に得られる効果の大きさを重視して採否の評価を行う。
 また、すでに研究を開始している、未破裂脳動脈瘤の取り扱いに関する研究及び、脳梗塞に対する血栓溶解療法に関する研究は対象としない。

(生活習慣病の臨床研究分野)
 (1)  急性循環器疾患の発症登録による発症病態分析と要因解明及び治療成果の評価及び活用に関する研究(17160201)

(留意点)
   循環器疾患の征圧政策に必要不可欠な循環器疾患の発症急性期の病型別病態や治療実態、予後について、地域における発症全例登録のシステムの確立及び治療成績の集積、特に新規治療法の成績の評価と分析により、予防・治療の新しい指標を確立し、我が国の治療法確立の基盤としたい。
 さしあたり、急性心筋梗塞と脳梗塞急性期について発症患者登録と治療データベースを構築し、その上で高血圧腎症も含めて、他の循環器疾患に順次拡大する臨床研究の進展が望まれる。

 (2)  抗凝固薬・抗血小板薬の標的および修飾タンパク質・遺伝子解析を用いた最適投与量の評価方法の標準化に関する研究(17160301)

(留意点)
   血栓塞栓症の予防、治療に不可欠な抗凝固薬や抗血小板薬の活性を修飾するCYP、及びこれら薬剤の標的タンパク質・遺伝子の解析を行い、有効性を担保しつつ副作用の軽減につながる最適量の評価方法を標準化する。

 (3)  弓部大動脈全置換術における超低体温療法と中等度低体温療法のランダム化比較試験(17160401)

(留意点)
   増加している弓部大動脈瘤患者に対する弓部全置換術において、脳保護のために20℃前後の超低体温が必要とされてきた一方、術中脳保護法として選択的順行性脳灌流が確立し、中等度低体温手術で充分安全な手術が可能となると考えられる。
 本研究では超低体温群と中等度低体温群でランダム化比較試験を行い、両法の安全性、優位性を科学的に比較、立証するとともに、どの温度帯がすぐれているのかを示す。

 (4)  ライフサイクルからみた若年者の生活習慣病の概念・病態・診断基準の確立及び効果的介入に関する研究(17160501)

(留意点)
   ライフサイクルからみると、若年者の生活習慣病予防は非常に重要であるが、運動実施頻度の減少あるいは運動機会の少ない群と多い群への二極化現象や、食生活におけるファーストフードの増加など若年者を取り巻く生活習慣の変化は大きく、生活習慣病に関わる要因は他の年代と異なる可能性があり、新たな観点からの疫学的検討や病態の把握が必要である。肥満、高血圧、高脂血症、糖尿病のほか、毎年多数の新規患者が発生している川崎病既往歴など、動脈硬化の危険因子となり得る要因と若年者の生活習慣病との関連を検討し、概念・病態・診断基準の提言ならびに効果的介入を行う。

 (5)  慢性心不全の急性増悪と難治化に関わる要因の解明と効率的な診断・治療法の確立に関する研究(17160601)

(留意点)
   慢性心不全は、これまでの研究により交感神経系、レニン−アンギオテンシン−アルドステロン系がその病態を大きく修飾することが明らかになり、その関連薬剤が心不全治療薬として使用されている。一方、医療技術の進歩と高齢者人口の増加とともに、我が国の心不全患者の基礎疾患が大きく変化しかつ慢性化した患者が増加しており、慢性心不全の治療をより効果的なものとするには心筋機能にとどまらず患者の全体像から新たに定量的指標を見いだし、治療への寄与度を分析する必要に迫られている。急性増悪と難治化の要因の系統的な解明と効率的な診断・治療法の確立が望まれる。

 (6)  循環器疾患ハイリスク者同定のための効率的なシステムの開発に関する研究(17160701)

(留意点)
   代表的生活習慣病である循環器疾患は、高血圧・高脂血症などの危険指標を適切にコントロールすることで予防可能である。循環器疾患ハイリスク者を効率的に同定するには、費用対効果の高いシステムを開発する必要がある。
 本研究は、健康診査の各項目について最新の知見に基づき実施意義を明らかにするとともに、適正な実施対象、間隔などを検討し健康診断の効率的な実施の基礎となる知見を集積する。


8.障害関連研究事業
(1)障害保健福祉総合研究事業
 <事業概要>
   平成15年度からの「新障害者基本計画」及びその重点施策実施5か年計画(「新障害者プラン」)に基づき、障害の有無や種別などに関わりなく地域で等しく安心して暮らせるよう各種障害者施策を適切に推進することが重要な課題となっている。
 このため、障害全般について、治療からリハビリテーションに至る適切なサービス、社会参加の推進、地域における生活を支援する体制等に関する研究を進め、障害保健福祉施策の効果的な展開に役立つ成果を得ることを目的とする。

 <新規課題採択方針>
   障害全般について、地域移行や地域生活支援に資する具体的な技術開発及び体制づくりに関する研究等を実施する。ただし、障害保健福祉総合研究において現在実施中の課題と重複する課題は原則として採択しない。

研究費の規模:1課題当たり5,000〜15,000千円程度(1年当たり)

研究期間:1〜3年

新規採択予定課題数:10課題程度

 <公募研究課題>
 
 (1)  障害者ケアマネジメントの効果的な実施手法及び評価に関する研究(17170101)

(留意点)
   地域における実践に基づいた障害者ケアマネジメントの効果的な実施手法の開発とケアマネジメントの実施効果等を評価する研究を採択する。
 なお、「障害者ケアガイドライン」を踏まえて行う研究であること。

 (2)  在宅重度障害者に対する効果的な支援の在り方に関する研究(17170201)

(留意点)
   ALSや遷延性意識障害等重度の障害を持ちながら在宅で生活する障害者への支援について実態把握と効果的な支援の在り方を検討する研究を採択する。

 (3)  地域づくりと関連した効果的な地域生活支援サービス体制の在り方に関する研究(17170301)

(留意点)
   障害者の働く場づくりと地域興しの取組を結びつける等地域での先進的・独創的取組に基づく研究を採択する。
 研究は、次の視点を含む利用者の選択に適切に対応できるものであること。
 ・  自助・互助・公助からなる適切な人的サポートの活用
 ・  身体障害者更生相談所や福祉事務所等の適切な機関支援
 ・  生活圏における各種施設の有効な機能分化と活用
 ・  生活援助から就業・就学準備支援、就業・就学支援等に関する必要な支援を連続的、継続的に提供する

 (4)  障害保健福祉施策における客観的な指標の活用に関する研究(17170401)

(留意点)
   客観的な指標を活用し障害の程度に応じた多様な支援・介護の必要性に関する評価指標を開発する研究、障害者の活動や参加に関わる阻害因子と社会福祉サービス、制度、施策との関連性の分析の視点を含んだ国際生活機能分類(ICF)の障害保健福祉施策における活用に関する研究を採択する。

 (5)  障害者の社会参加の推進に資する具体的支援機器の開発に関する研究(17170501)

(留意点)
   IT技術活用を活用した障害の特性に応じたコミュニケーション手法や就労支援策の開発に関する研究、障害者の支援機器の開発・普及に関する促進方策の策定に関する研究を優先的に採択する。

 (6)  障害者の二次的障害予防とQOLの向上に関する研究(17170601)

(留意点)
   障害者の生活習慣病や褥瘡等の二次的障害の予防とQOLの向上に関する研究を採択する。
 研究は、次の点を考慮した研究であること。
 ・  二次的障害の有無や内容の適切な評価
 ・  身体活動及び栄養状況の適切な評価
 ・  生活様式の改善指導
 ・  安全な身体運動の確保
 ・  介入効果の客観的評価

 (7)  精神障害についての正しい知識の普及啓発法の評価とモニタリングに関する研究(17170701)

(留意点)
   地域住民、保健医療福祉関係者等が一体となって推進する精神障害に関する正しい知識の普及に関する効果的な手法の開発とその効果測定を行う研究を採択する。

 (8)  高次脳機能障害者に対する効果的な就学・就労支援手法に関する研究(17170801)

(留意点)
   「高次脳機能障害支援モデル事業」における職能訓練プログラムを踏まえ、地域における実践に基づき効果的な就学・就労支援手法の開発と評価を行う研究を採択する。
 研究は、次の視点を含む総合的研究であること。
 ・  認知リハビリテーションの実施
 ・  必要な環境調整や生活支援の内容とその必要性の時間的推移の検討
 ・  準備訓練から就業・就学への移行時期とその判断指標の抽出
 ・  ジョブコーチの介入法の検討
 ・  就業・就学の継続に必要な支援内容の分析

 (9)  その他、障害者の保健福祉施策の企画・立案及び実施に資する研究であって、重要性及び緊急性が特に高いもの(17170901)


(2)感覚器障害研究事業
 <事業概要>
   視覚、聴覚・平衡機能等の感覚器機能の障害について、原因となる疾患の病態・発症のメカニズムの解明、発症予防、早期診断及び治療、障害を有する者に対する重症化防止、リハビリテーション及び機器等による支援等に関する研究開発を進め、感覚器障害の軽減や重症化の防止、機能の補助・代替等に資する成果を得ることを目的とする。

 <新規課題採択方針>
   視覚、聴覚・平衡機能領域における障害(重複障害を含む)及び日常生活上の支障をもたらす状態について、その原因となる疾患等の予防・治療及び障害の除去・軽減に資する研究開発等を実施する。ただし、感覚器障害研究において現在実施中の課題と重複する課題は原則として採択しない。

研究費の規模: 1課題当たり10,000〜50,000千円程度(1年当たり)(公募課題(1)〜(3))
1課題当たり 5,000〜15,000千円程度(1年当たり)(公募課題(4))

研究期間:1〜3年

新規採択予定課題数:6課題程度

 <公募研究課題>
 
(1)  視覚障害に関する疫学的研究、予防、医療及びリハビリテーションに関する研究並びに視覚障害の要因となる疾病に関する研究(17180101)

(留意点)
   予防法、治療法等が未確立であって、今後数年間で臨床応用等成果の還元が期待できる研究を採択する。

(例)  正常眼圧緑内障の早期発見と早期治療、視力低下予防に関する効果的手法の開発に関する研究、糖尿病網膜症の早期発見のための眼底写真の評価システムの開発に関する研究 等

(2)  聴覚及び平衡機能障害に関する疫学的研究、予防、医療及びリハビリテーションに関する研究並びに聴覚・平衡機能障害の要因となる疾病に関する研究(17180201)

(留意点)
   予防法、治療法等が未確立であって、今後数年間で臨床応用等成果の還元が期待できる研究を採択する。

(例)  突発性難聴の聴力の予後判定やメニエール病の発作の予測に関する研究 等、
 なお、単なる統計的な観察ではなく基本的な病態解明に焦点が絞られた研究であること。

(3)  視覚、聴覚及び平衡機能障害並びにそれらの重複障害により廃した機能を補助・代替し、自立と社会参加を促進する機器の開発及び改良に関する研究(17180301)

(留意点)
   情報伝達技術や認知システムの開発等により、視覚、聴覚及び平衡機能障害並びにそれらの重複障害を有する者の就労拡大等を目的にコミュニケーションを支援する機器の開発及び改良に関する研究を優先して採択する。
 なお、数年以内に実用化が見込まれるものであること。

(4)  視覚、聴覚及び平衡機能障害並びにそれらの重複障害を有する者の自立と社会参加の促進方策に関する研究(17180401)

(留意点)
   安全な移動、学習法、職業能力等を飛躍的に向上させる方法の開発などにより、視覚、聴覚及び平衡機能障害並びにそれらの重複障害を有する者の自立と社会参加を促進する方策に関する研究を採択する。
 なお、数年以内に問題解決の見通しが得られるものであること。


9.エイズ・肝炎・新興再興感染症研究事業
(1)エイズ対策研究事業
 <事業概要>
   1997年からの多剤併用療法(HAART)の導入に伴い、HIV感染症の死亡率は激減し、HIV感染者・AIDS患者を取り巻く状況は新しい局面を迎えている。また、アジア・太平洋地域においてもHIVの感染拡大が予測されており、我が国への波及阻止が重要な課題となっている。一方、国内においてもHIV感染者・AIDS患者の報告は1984年のサーベイランス開始以来、依然として増加傾向である(平成15年のHIV感染者報告数は640件、AIDS患者報告数は336件であり、ともに過去最高)。
 このような状況を踏まえ、「後天性免疫不全症候群に関する特定感染症予防指針」の理念に基づき、また、平成8年のHIV訴訟の和解を踏まえた恒久対策の一環として、人権に配慮しつつ予防と医療の両面におけるエイズ対策研究のより一層の推進を図る必要がある。
 本事業はその疾病の特殊性から常に最新の治療法の開発、治療ガイドラインの作成や、社会的側面や政策的側面も配慮した医学的・自然科学的研究等、エイズに関する基礎、臨床、社会医学、疫学等の研究を総合的に推進するとともに、エイズ対策に必要な施策を行うための研究成果を得ることを目的とする。
 <新規課題採択方針>
  HIV/AIDSに関する臨床医学、基礎医学、社会医学研究、疫学研究。
研究費の規模: (1)及び(3)  1課題当たり3,000千円〜10,000千円程度(1年当たり)
(2)及び(4)  1課題当たり10,000千円〜70,000千円程度(1年当たり)

研究期間:1〜3年

新規採択予定課題数:5課題程度

 <公募研究課題>
 
(1)  臨床医学研究のうち次に掲げるもの
エイズ拠点病院間の効果的臨床連携体制の構築に関する研究(17190101)

(留意点)
   課題採択に当たっては、「HIV感染症の医療体制の整備に関する研究」報告書(エイズ予防情報ネットの厚生労働省情報に掲載(http://api-net.jfap.or.jp/))を踏まえて、HIV診療支援ネットワークを活用する等、現状の拠点病院間の臨床面における連携体制をより効果的に推進するための具体的方策を提言する研究を優先する。

(2)  基礎医学研究のうち次に掲げるもの
薬剤耐性HIVの発生機序とその制御方法に関する研究(17190201))

(留意点)
   課題採択に当たっては、1997年のHAART治療導入後、治療状況は大幅に改善されたが、薬剤耐性やHAARTの長期使用による人体毒性が明らかになりつつあるため、薬剤耐性HIVの発生機序に関して具体的な結果を短期間で望める研究を優先する。

(3)  社会医学研究のうち次に掲げるもの
個別施策層に対するHIV感染予防対策とその介入効果の評価に関する研究(17190301)

(留意点)
   課題採択に当たっては、これまでの個別施策層への予防対策等の研究成果を踏まえ、具体的な介入を行い、その評価並びに施策へ繋がるような提言を行える研究を優先する。
 また、研究の効率性の点から、個別施策層(特に男性同性愛者)との十分な信頼関係を築くことができ、必要なデータ収集、介入等の面で協力可能なNGO等の参加する研究を優先する。

(4)  疫学研究のうち次に掲げるもの
HIV感染サーベイランスの精緻化とサーベイランスデータ応用に関する研究(重点課題)(17190401)

(留意点)
   課題採択に当たっては、日本におけるHIV感染者の捕捉率の向上のための調査体制の提言並びに既存データも含むデータ解析、解釈に係る具体的な方法論、これらを踏まえ我が国のエイズ対策に対する提言を含む研究を優先する。特に、無症候性感染者の捕捉率向上のため、現在保健所等で実施している抗HIV抗体検査事業との連携や職場でのHIV検査実施等の新たな切り口からの方策をパイロット的に施行するもの、併せて人権に十分配慮した普及・啓発方法を提案する研究を優先する。

<備考>
  なお、研究計画書の提出に当たり、以下の点も留意すること。
 (1)  「7.研究の目的、必要性及び期待される成果」につき、より具体的に把握するため、申請研究終了時に期待される成果と、研究分野の長期的な成果(目標)とを別々に示すこと。
 (2)  「11.申請者の研究歴等」につきより詳細に把握するため、以下のア及びイの項目に該当する論文3編を添付すること(各編毎に、論文(全文)の写し20部とそのPDFファイルを添付すること)。欧文のものについては日本語要旨も添付すること。
 ア  申請する課題に係る分野に特に関連するもの。
 イ  申請者が第一著者、もしくは主となる役割を担ったもの。後者の場合はその簡潔な理由を添付すること。


(2)肝炎等克服緊急対策研究事業
 <事業概要>
   肝炎ウイルスの病態及び感染機構の解明並びに肝炎、肝硬変、肝がん等の予防及び治療法の開発等を目的とする。

 <新規課題採択方針>
   肝炎ウイルス等について、その病態や感染機構の解明を進めるとともに、肝炎、肝硬変、肝がん等の予防、診断及び治療法等に資する研究

研究費の規模:  課題(1)については、50,000〜150,000千円程度、課題(2)〜(9)については、
1課題当たり10,000〜50,000千円程度(全9課題1年当たり)

研究期間:3年

新規採択予定課題数:9課題程度

 <公募研究課題>
 
(1)  C型肝炎の治療とキャリアからの発症予防に関する基盤研究(17200101)

(留意点)
   課題採択にあたっては、(1)プロテオミクス解析を基盤としたC型肝炎治療薬標的分子の網羅的検索と創薬に関する研究、(2)動物モデルの開発と創薬への応用に関する研究、(3)慢性C型肝炎に対する治療用抗体の開発に係る研究を優先する。

(2)  C型肝炎の院内感染防止に関する研究(17200201)
(3)  B型及びC型肝炎の母子感染防止に関する研究(17200301)
(4)  C型肝炎に対するワクチンの開発に関する研究(17200401)
(5)  肝硬変に対する治療に関する研究(17200501)
(6)  輸血後肝炎の疫学的動向と治療に関する研究(17200601)
(7)  肝細胞がんの予後の改善に係わるサーベイランスの有効性に関する研究(17200701)
(8)  予後改善を目指した進行肝細胞がんの集学的治療に関する研究(17200801)
(9)  肝細胞がん化学療法の適応と有効性に関する研究(17200901)


(3)新興・再興感染症研究事業
 <事業概要>
   近年、新たにその存在が発見された感染症や既に制圧したかにみえながら再び猛威をふるいつつある感染症が世界的に注目されている。これらの感染症は、その病原体感染源、感染経路、感染力、発症機序、診断、治療法等について解明すべき点が多い。
 また、日米包括経済協議の一環として、地球的展望に立った協力のための共通課題(コモン・アジェンダ)において、1996年4月に新たに追加された協力分野として「新興・再興感染症」についての研究協力が求められている。
 このため、本事業は、世界保健機関、米国疾病管理センター等との研究ネットワークを構築・強化していくことにより国内外の新興・再興感染症研究を推進し、研究の向上に資するとともに、新興・再興感染症から国民の健康を守るために必要な施策を行うための研究成果を得ることを目的とする。
 なお、本研究事業は、総合的かつ効果的な推進のために文部科学省、農林水産省、環境省との共同・連携を図っていくこととしている。

 <新規課題採択方針>
   ウイルス、細菌、寄生虫・原虫による感染症等に関する研究で新型インフルエンザ、ウエストナイル熱、アジアで流行している感染症等の国内でのまん延防止のための研究でそれらの解明、予防法、診断法、治療法、情報の収集と分析、行政対応等に関する研究を行う。

研究費の規模:  課題(1)〜(3)については、100,000〜200,000千円程度、課題(4)〜(12)については、10,000〜50,000千円程度(全12課題1年当たり)

研究期間:1〜3年

新規採択予定課題数:12課題程度

 <公募研究課題>
 
(1)  新型インフルエンザ到来に備えての診断、予防対策への基盤的研究(17210101)

 (留意点)
   課題採択にあたっては、(1)東南アジア諸国との共同研究により、アジアで分離されるウイルス株の分子遺伝学的解析及びデータベース化研究、(2)LAMP法等の迅速診断技術に関する研究、(3)ワクチン開発、パイロットスタディに係る研究を優先する。

(2)  ウエストナイルウイルスの侵入に備えての診断、予防対策への基盤的研究(17210201)

 (留意点)
   課題採択にあたっては、(1)世界で流行しているウエストナイルウイルスの分子疫学的解析とデータベース化、(2)迅速診断法の確立とその普及、(3)ワクチン開発、パイロットスタディに係る研究を優先する。

(3)  アジアで流行している感染症の我が国への侵入監視の強化に関する研究(17210301)

 (留意点)
   課題採択にあたっては、アジアで流行している細菌及び原虫に起因する感染症に焦点を当て、アジア諸国との共同研究体制(分子疫学的解析、データベース化)を構築し、赤痢菌、腸チフス菌、マラリア、赤痢アメーバ等の監視体制強化のための研究を優先する。

(4)  海外で発生した新興感染症に関する分析疫学的手法を用いた臨床研究(17210401)

 (留意点)
   課題採択にあたっては、臨床の記述疫学的手法を用いた院内感染の発生機序や、抗ウイルス薬の開発研究を優先する。

(5)  アジア地域との研究ネットワークの活用による多剤耐性結核の制御に関する研究(17210501)

(6)  効果的な結核対策(定期健診やBCGに関する費用対効果分析等)に関する研究(17210601)

(7)  生物テロに使用される可能性の高い細菌・ウイルスによる感染症の蔓延防止、予防、診断、治療に関する研究(17210701)

(8)  感染症の原因となる細菌、ウイルスに対するバイオセーフティ及びバイオセキュリティに関する研究(17210801)

 (留意点)
   課題採択にあたっては、SARSの実験室内感染の問題が起こってきていることから、効果的で、安全なバイオセーフティ及びバイオセキュリティ対策に関する研究を優先する。

(9)  インフルエンザをはじめとした、各種の予防接種の政策評価に関する分析疫学研究(17210901)

 (留意点)
   課題採択にあたっては、予防接種の対象となっている疾患に対する現行の予防接種の有効性について、分析疫学的手法を用いて検討し、予防接種政策の評価を行う研究を優先する。

(10)  海外渡航者に対する予防接種の在り方に関する研究(17211001)

 (留意点)
   課題採択にあたっては、海外における在留邦人の感染症の罹患の実態調査を行うとともに、日本における罹患数、保菌者数などを調査するとともに、流行時に必要なワクチンの供給について提言し、欧米各地にあるトラベラーズクリニックなど予防接種が可能な場所の普及を目指した研究を優先する。

(11)  施設内感染に係る赤痢アメーバ症等の原虫疾患の感染経路及び予防法の開発に関する疫学研究(17211101)

(12)  食品由来の二類感染症のリスクアセスメントモデル構築に関する研究(17211201)


10.免疫アレルギー疾患予防・治療研究事業
 <事業概要>
   リウマチ、気管支喘息、アトピー性皮膚炎、花粉症、膠原病などの免疫アレルギー疾患は、長期にわたり著しく支障をきたすため、国民の健康上重大な問題となっている。そこでこれらの疾患について、発症原因と病態との関係を明らかにし、予防、診断及び治療法に関する新規技術を開発するとともに、既存の治療法の再評価を行うことにより、国民に対してより適切な医療の提供を目指す。

 <新規課題採択方針>
   免疫アレルギー疾患に影響を与える要因及び治療法、診断法に関する研究等

 研究費の規模:1課題当たり10,000千円〜50,000千円程度(1年当たり)

 研究期間:3年

 新規採択予定課題数:14課題程度

 <公募研究課題>
 
(1)  アレルギー疾患
(1)  アレルギー性鼻炎(花粉症を含む)の既存治療法の評価と普及に関する研究(17220101)
(2)  高齢者気管支喘息に対する適切な診断法と治療管理法の確立に関する研究(17220201)
(3)  アトピー性皮膚炎患者の生活環境とQOL向上に関する研究(17220301)
(4)  小児アトピー性皮膚炎と成人アトピー性皮膚炎の病因・病態・悪化因子の相違に関する研究(17220401)
(5)  アレルギー性疾患発症機序における衛生仮説の検証に関する研究(17220501)
(6)  日常臨床において使用可能なアレルギー性炎症の臨床的指標の確立と治療効果の検証に関する研究(17220601)
(7)  ガイドライン普及のための対策と、それに伴うQOLの向上に関する研究(17220701)

(2)  リウマチ・免疫疾患
(1)  関節リウマチ患者を対象とした多施設共同データベースの構築と疫学研究システムの確立に関する研究(17220801)
(2)  関節リウマチの原因究明に基づく根治を目指した新しい治療法の開発に関する研究(17220901)
(3)  リウマチ性疾患患者のQOL向上に関する研究(17221001)
(4)  感染によるリウマチ性疾患発症・増悪機序の追求に関する研究(17221101)
(5)  関節リウマチにおける外科的治療の検証に関する研究(17221201)
(6)  免疫疾患の病態解明と免疫抑制療法等先端的新規治療法に関する研究(17221301)
(7)  免疫疾患の既存治療法の評価とその合併症に関する研究(17221401)

<備考>
   なお、研究計画書の提出に当たり、以下の点も留意すること。
  (1)  「7.研究の目的、必要性及び期待される成果」につき、より具体的に把握するため、申請研究終了時に期待される成果と、研究分野の長期的な成果(目標)とを別々に示すこと。
  (2)  「11.申請者の研究歴等」につき、より詳細に把握するため、以下のア及びイの項目に該当する論文(全文)の写し3編を添付した研究計画書を1組として20部提出すること。欧文のものについては日本語要旨も添付すること。
  ア  申請する課題に係る分野に特に関連するもの。
  イ  申請者が第一著者、もしくは主となる役割を担ったもの。後者の場合はその簡潔な理由を添付すること。
  (3)  申請者は、主任研究者及び分担研究者の研究内容が、他の研究課題と重ならないよう研究計画書を作成すること。


11.こころの健康科学研究事業
 <事業概要>
   うつ病や統合失調症、睡眠障害等のこころの健康問題及び筋萎縮性側索硬化症、パーキンソン病等の神経・筋疾患に対して、データの蓄積と解析を行い、心理・社会学的方法、分子生物学的方法等を活用し、病因・病態の解明、画期的な予防、診断、治療法等の研究開発を推進する。

 <新規課題採択方針>
   近年、重要性が注目されているこころの健康の問題、精神疾患及び神経疾患等について、最先端バイオ・メディカル技術の活用、疫学調査による病因・病態の解明、予防・診断・治療に関する研究開発等、最新の医学的知見を施策の企画・立案及び実施に反映するための研究開発を実施する。

研究費の規模:1課題当たり10,000〜50,000千円程度(1年当たり)

研究期間:1〜3年

新規採択予定課題数:17課題程度

 <公募研究課題>
  (こころの健康科学分野)
  (1)  発達障害(広汎性発達障害、ADHD、LD等)に係る実態把握と効果的な発達支援手法の開発に関する研究(17230101)

  (2)  精神医療に係る患者の利用実態や機能等の評価及びその結果の公表に関する研究(17230201)

(留意点)
   精神保健医療福祉の改革ビジョン(精神保健福祉対策本部;平成16年9月)における以下の記載内容を十分に勘案すること。
<当該改革ビジョンの該当部分>
 
 患者への情報提供と精神医療の透明性の向上
 当面、地域において中核的な役割を担うべき国公立病院について、患者の利用実態や機能等に関する一定の評価軸を設け、その結果を公表する等の新たな取り組みについて研究に着手する。

  (3)  重度精神障害者に対する包括的地域生活支援プログラムの開発に関する研究(17230301)

(留意点)
   当該プログラムの効果の明確化及び医療経済学的な検討に関する研究を含むこと。

  (4)  精神疾患の病態解明と画期的な治療法の開発に関する研究(17230401)

(留意点)
   統合失調症や気分障害などを対象とし、遺伝子解析やプロテオーム解析の分子生物学的手法を用いて病態を解明し、その成果を薬物療法やその他の画期的な治療法の開発に応用する研究であること。

  (5)  精神疾患の定量的、画像的検査・診断法の開発に関する研究(17230501)

(留意点)
   統合失調症や気分障害などを対象とし、SPECT、PET、NIRS、fMRIなどの画像検査法や、生物学的マーカーなどによる定量的検査法による画期的診断法の開発を目指す研究であること。

  (6)  双生児法による精神疾患の成因解明のための研究(17230601)

  (7)  心神喪失者等医療観察法制度における専門的医療の向上に関する研究(17230701)

  (8)  思春期のこころの健康問題(ひきこもり等)に関する研究(17230801)

(留意点)
   コホート研究による疫学調査、行政的アプローチ(システム研究)に関する研究を優先的に採択する。

  (9)  その他、こころの健康に関する保健福祉施策の企画・立案及び実施に資する研究であって、重要性及び緊急性が特に高いもの(17230901)

(神経・筋疾患分野)
  (1)  ミオトニア症候群の病態解明に関する研究(17231001)
  (2)  脳炎・髄膜炎の診療向上に関する研究(17231101)
  (3)  ニューロパチーの病態解明と治療法開発に関する研究(17231201)
  (4)  高次脳機能障害の病態解明に関する研究(17231301)
  (5)  神経疾患および筋疾患に対する病態解明と治療法開発に関する研究(17231401)


12.難治性疾患克服研究事業
 <事業概要>
   根本的な治療法が確立しておらず、かつ後遺症を残すおそれが少なくない自己免疫疾患や神経疾患等の不可逆的変性を来す難治性疾患に対して、重点的・効率的に研究を行うことにより進行の阻止、機能回復・再生を目指した画期的な診断・治療法の開発を行い、患者のQOLの向上を図ることを目的とする。

 <新規課題採択方針>
   難治性疾患の克服に向け、特定疾患調査研究分野の範疇に含まれる疾患の臨床調査研究、横断的基盤研究および治療成績やQOLを著しく改善させることが期待できる治療法の開発を重点的に行う。

 <公募研究課題>
  【臨床調査研究】
   研究費の規模:1課題当たり10,000千円〜50,000千円(1年当たり)

 研究期間:3年

 新規採択予定課題数:35課題程度

 臓器別、疾患別に特定疾患に係る科学的根拠を集積・分析し、医療に役立てることを目的とする研究のうち、次に掲げるもの。
(1)  特発性造血障害に関する調査研究(17240101)
  ○再生不良性貧血、溶血性貧血、不応性貧血(骨髄異形成症候群)、骨髄線維症)

(2)  血液凝固異常症に関する調査研究(17240201)
  ○特発性血小板減少性紫斑病(ITP)、血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)、特発性血栓症)

(3)  原発性免疫不全症候群に関する調査研究(17240301)
  ○原発性免疫不全症候群)

(4)  難治性血管炎に関する調査研究(17240401)
  ○大動脈炎症候群(高安動脈炎)、○ビュルガー病(バージャー病)、○結節性動脈周囲炎、○ウェゲナー肉芽腫症、○悪性関節リウマチ、アレルギー性肉芽腫性血管炎、側頭動脈炎、抗リン脂質抗体症候群)

(5)  自己免疫疾患に関する調査研究(17240501)
  ○全身性エリテマトーデス(SLE)、○多発性筋炎・皮膚筋炎、シェーグレン症候群、成人スティル病)

(6)  ベーチェット病に関する調査研究(17240601)
  ○ベーチェット病)

(7)  ホルモン受容機構異常に関する調査研究(17240701)
  偽性副甲状腺機能低下症、ビタミンD受容機構異常症、TSH受容体異常症、甲状腺ホルモン不応症)

(8)  間脳下垂体機能障害に関する調査研究(17240801)
  PRL分泌異常症、ゴナドトロピン分泌異常症、ADH分泌異常症)

(9)  副腎ホルモン産生異常に関する調査研究(17240901)
  原発性アルドステロン症、偽性低アルドステロン症、グルココルチコイド抵抗症、副腎酵素欠損症、副腎低形成(アジソン病))

(10)  中枢性摂食異常症に関する調査研究(17241001)
  中枢性摂食異常症)

(11)  原発性高脂血症に関する調査研究(17241101)
  原発性高脂血症)

(12)  アミロイドーシスに関する調査研究(17241201)
  ○アミロイドーシス)

(13)  プリオン病及び遅発性ウイルス感染症に関する調査研究(17241301)
  ○クロイツフェルト・ヤコブ症(CJD)、○亜急性硬化性全脳炎(SSPE)、ゲルストマン・ストロイスラー・シャインカー病(GSS)、致死性家族性不眠症、進行性多巣性白質脳症(PML))

(14)  運動失調症に関する調査研究(17241401)
  ○脊髄小脳変性症、○シャイ・ドレーガー症候群、○線条体黒質変性症、○副腎白質ジストロフィー、ペルオキシソーム病)

(15)  神経変性疾患に関する調査研究(17241501)
  ○筋萎縮性側索硬化症(ALS)、○パーキンソン病、○進行性核上性麻痺、○大脳皮質基底核変性症、○ハンチントン病、脊髄性進行性筋萎縮症、球脊髄性筋萎縮症(Kennedy-Alter-Sung病)、脊髄空洞症)

(16)  免疫性神経疾患に関する調査研究(17241601)
  ○多発性硬化症、○重症筋無力症、ギラン・バレー症候群、フィッシャー症候群、慢性炎症性脱髄性多発神経炎、多発限局性運動性末梢神経炎(ルイス・サムナ−症候群)、単クローン抗体を伴う末梢神経炎(クロウ・フカセ症候群)

(17)  難治性の水頭症に関する調査研究(17241701)
  正常圧水頭症)

(18)  モヤモヤ病(ウィリス動脈輪閉塞症)に関する調査研究(17241801)
  ○モヤモヤ病(ウィリス動脈輪閉塞症))

(19)  網膜脈絡膜・視神経萎縮症に関する調査研究(17241901)
  ○網膜色素変性症、加齢黄斑変性、難治性視神経症)

(20)  前庭機能異常に関する調査研究(17242001)
  メニエール病、遅発性内リンパ水腫)

21  急性高度難聴に関する調査研究(17242101)
  突発性難聴、特発性両側性感音難聴)

22  特発性心筋症に関する調査研究(17242201)
  ○特発性拡張型(うっ血型)心筋症、肥大型心筋症、拘束型心筋症、ミトコンドリア病、○Fabry病、家族性突然死症候群)

23  びまん性肺疾患に関する調査研究(17242301)
  ○サルコイドーシス、○特発性間質性肺炎、びまん性汎細気管支炎)

24  呼吸不全に関する調査研究(17242401)
  ○原発性肺高血圧症、○特発性慢性肺血栓塞栓症(肺高血圧型)、若年性肺気腫、ヒスチオサイトーシスX、肥満低換気症候群、肺胞低換気症候群、肺リンパ脈管筋腫症(LAM))

25  難治性の肝疾患に関する調査研究(17242501)
  ○劇症肝炎、○原発性胆汁性肝硬変、自己免疫性肝炎)

26  門脈血行異常症に関する調査研究(17242601)
  ○BuddーChiari症候群、特発性門脈圧亢進症、肝外門脈閉塞症)

27  肝内結石症調査に関する調査研究(17242701)
  肝内結石症、肝内胆管障害)

28  難治性膵疾患に関する調査研究(17242801)
  ○重症急性膵炎、膵嚢胞線維症、慢性膵炎)

29  稀少難治性皮膚疾患に関する調査研究(17242901)
  ○天疱瘡、○表皮水疱症、○膿胞性乾癬)

30  強皮症に関する調査研究(17243001)
  ○強皮症、好酸球性筋膜炎、硬化性萎縮性苔癬)

31  混合性結合組織病に関する調査研究(17243101)
  ○混合性結合組織病)

32  神経皮膚症候群に関する調査研究(17243201)
  ○神経線維腫症I型(レックリング・ハウゼン病)、○神経線維腫症II型、結節性硬化症(プリングル病))

33  脊柱靱帯骨化症に関する調査研究(17243301)
  ○後縦靱帯骨化症、○広範脊柱管狭窄症、黄色靱帯骨化症、前縦靱帯骨化症)

34  進行性腎障害に関する調査研究(17243401)
  IgA腎症、急速進行性糸球体腎炎、難治性ネフローゼ症候群、多発性嚢胞腎)

35  スモンに関する調査研究(17243501)
  ○スモン)

<備考>
   なお、研究計画書の提出に当たり、当該研究に関連した主任研究者を筆頭著者とした論文3編を添付すること(各編毎に、論文(全文)の写し20部を添付すること)。欧文のものについては日本語要旨を添付すること。
 また、以下のアからカまでの項目について適宜明らかにするとともに、キ〜ケの項目について必ず明記すること。
 ア.  解明しようとする病因、把握しようとする病態
 イ.  診断基準の見直し
 ウ.  治療指針の見直し
 エ.  予防法の開発
 オ.  診断法、治療法、予防法の評価
 カ.  特定疾患治療研究事業対象疾患(○の付いたもの)に関する研究については、同事業申請時に提出される臨床調査個人票の活用(臨床調査個人票については、難病情報センターホ−ムページ参照:http://www.nanbyou.or.jp/)
 キ.  患者実態把握及び疫学的解析
 ク.  横断的基盤研究班との連携
 ケ.  上記研究成果の普及

【横断的基盤研究】
   研究費の規模:1課題当たり20,000千円〜50,000千円(1年当たり)

 研究期間:3年

 新規採択予定課題数:10課題程度

 臨床調査研究や他の先端的厚生科学研究(ヒトゲノム・遺伝子治 療研究、免疫・アレルギー研究等)における研究者との情報交換、技術的支援等の連携のもと、特定疾患に係る基盤的・基礎的な科学的根拠を集積・分析し、医療に役立てることを目的とする研究のうち、次に掲げるもの。

基盤研究のうち次に掲げるもの
※以下の研究課題は特定疾患の新しい診断・治療法の開発に直接的に資するものに限る。
  36  特定疾患の微生物学的原因究明に関する研究(17243601)
  37  特定疾患の分子病態の解明に関する研究(17243701)
  38  新たな診断・治療法開発のための免疫学的手法の開発に関する研究(17243801)
  39  新たな診断・治療法開発のための疾病モデルの開発に関する研究(17243901)
  40  遺伝性疾患の原因遺伝子同定に向けたゲノムワイドサーベイ法の確立に関する基盤研究(17244001)

社会医学研究のうち次に掲げるもの
  41  特定疾患の疫学に関する研究(17244101)
  42  特定疾患患者の生活の質(Quality of Life,QOL)の向上に関する研究(17244201)
  43  特定疾患治療研究の評価に関する研究(経済的評価に関するもの、又は研究の方向性を検討するものに限る)(17244301)
  44  重症難病患者の地域医療体制の構築に関する研究(17244401)
  45  特定疾患患者の自立支援体制の確立に関する研究(17244501)

<備考>
  なお、研究計画書の提出に当たり、以下の点に留意すること。
(1)  「7.研究の目的、必要性及び期待される成果」につき、より具体的に把握するため、申請研究終了時に期待される目標と研究分野の長期的な目標とを別々に明記すること。
 また、研究の成果が当該疾患の治療成績の向上あるいは患者のQOLの向上に対して具体的にどのように寄与するかについても記載すること。
(2)  「11.申請者の研究歴等」につき、より詳細に把握するため、以下のア及びイの項目に該当する及当該研究に関連した論文3編を添付すること(各編毎に、論文(全文)の写し20部を添付すること。)。欧文のものについては日本語要旨を添付すること。
ア.  申請する課題に係る分野に特に関連するもの。
イ.  申請者が第一著者、もしくは主となる役割を担ったもの。後者の場合はその簡潔な理由を添付すること。

【重点研究】
  研究費の規模:1課題当たり10,000千円〜30,000千円(1年当たり)

研究期間:3年

新規採択予定課題数:5課題程度

 特定疾患患者の予後や生活の質の改善を目指し、又は明確かつ具体的な目標を設定し、画期的な成果を得ることを目的とする研究のうち、次に掲げるもの。

46  進行性腎障害に対する腎機能維持・回復療法に関する研究(17244601)
47  筋萎縮性側索硬化症の画期的診断・治療法に関する研究(17244701)
48  網膜血管新生の制御因子に関する研究(17244801)
49  涙腺の障害を生じる特定疾患に対する治療法に関する研究(17244901)
50  アミロイドーシスの画期的診断・治療法に関する研究(17245001)

<備考>
  なお、研究計画の提出に当たり、以下の点に留意すること。
 (1)  「7.研究の目的、必要性及び期待される成果」につき、より具体的に把握するため、申請研究終了時に期待される目標と研究分野の長期的な目標(特異性の高い早期診断法、効果的な治療法、低侵襲性の診断・治療法等の開発等)とを別々に明記すること。
 また、研究対象となる治療法が当該疾患の治療成績の向上あるいは患者のQOLの向上に対して具体的にどのように寄与するかについても記載すること。
 (2)  「11.申請者の研究歴等」につき、より詳細に把握するため、以下のア及びイの項目に該当する及当該研究に関連した論文3編を添付すること(各編毎に、論文(全文)の写し20部を添付すること。)。欧文のものについては日本語要旨を添付すること。
 ア.  申請する課題に係る分野に特に関連するもの。
 イ.  申請者が第一著者、もしくは主となる役割を担ったもの。後者の場合はその簡潔な理由を添付すること。


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