子育てについての方針
(1) 健康に関して意識して行っていること
 健康に関して意識して行っていることは、外出後の手洗いや歯の仕上げ磨きが多い。
 幼稚園を利用している子では、手洗いや「早寝早起きをさせる」割合が高い。

 健康に関して「意識して行っていることがある」は97.0%で、「外から帰ったら手洗いをさせる」(79.4%)、「歯の仕上げ磨きをする」(78.5%)が多い。また、主な保育パターンのうち、「当初父母、3歳から幼稚園の先生」では、手洗いや「早寝早起きをさせる」が他に比べて高い。(図3、表5)

図3 健康に関して意識して行っていること(複数回答)

図3 健康に関して意識して行っていること(複数回答)

注: 第4回調査の回答を得た者(総数 41,557)を集計。


表5 主な保育パターン別にみた健康に関して意識して行っていること(複数回答)

(単位:%)
  総数 意識して行っていることがある 健康に関して意識して行っていること(複数回答) 特に意識して行っていることはない
厚着をさせない 食事の前の手洗いをさせる 外から帰ったら手洗いをさせる 外から帰ったらうがいをさせる 歯の仕上げ磨きをする 早寝早起きをさせる たばこの煙を吸わせないようにする なるべく外で遊ばせる 体をよく動かす遊びをさせる 室内を清潔に保つ(掃除、換気など) その他
総数 100.0 97.0 25.7 33.8 79.8 43.0 78.9 42.6 28.9 32.6 29.3 41.1 4.4 2.8
父母のみ 100.0 98.0 23.7 33.1 85.8 48.2 82.9 41.2 30.1 34.7 29.3 45.9 4.6 1.8
2歳以前から保育士等 100.0 95.6 31.6 34.5 70.4 36.4 71.8 42.0 27.6 28.3 28.3 32.2 4.3 4.1
当初父母、
3歳から保育士等
100.0 97.0 28.6 34.8 75.0 38.5 78.0 48.8 26.3 30.7 28.0 40.4 3.9 2.7
当初父母、
3歳から幼稚園の先生
100.0 98.0 24.5 40.2 87.2 47.4 80.0 56.8 29.2 35.2 30.5 42.9 4.8 1.7
注:1) 第1回調査から第4回調査まで回答を得た者(総数39,838)から集計。
2) 総数には各項目の「不詳」を含む。


(2) しつけの状況
 「挨拶や返事などをする」は、しつけによって身につきやすく、「遊んだ後の片付けをする」、「道路に出るときは必ず右左をみる」及び「公共の場(バス・電車、病院等)では騒がない」は身につきにくい。
 しつけの状況をみると、「挨拶や返事などをする」は、男児、女児ともに「しつけをした・している」割合と「身についている」割合が多い。一方、「遊んだ後の片付けをする」、「道路に出るときは必ず右左をみる」及び「公共の場(バス・電車、病院等)では騒がない」は、男児、女児ともに「しつけをした・している」割合は多いが「身についている」割合が少ない。
 しつけによって「身についている」割合をみると、おおむね女児の方が高い。(図4、表6)

図4 性別にみたしつけの状況

図4 性別にみたしつけの状況

注:1) 第4回調査の回答を得た者(総数 41,557)を集計。
2) 総数には各項目の「不詳」を含む。


表6 性別にみたしつけの状況

(単位:%)
  総数 しつけをした・している しつけをしていない (再掲)
身に
ついて
いる
総数 身についている 身についていない 総数 身についている 身についていない
男児                
 挨拶や返事などをする 100.0 97.1 81.2 14.9 2.1 1.5 0.6 83.0
 食事の後自分の食器を台所に運ぶ 100.0 50.1 33.1 16.4 49.1 5.1 42.5 38.4
 人の話は最後まで聞く 100.0 71.4 32.3 37.5 27.6 10.9 15.6 43.4
 うそをつかない 100.0 71.0 41.9 27.0 28.0 15.2 10.5 57.3
 遊具で遊ぶときに順番を守る 100.0 95.3 64.2 29.1 3.7 1.5 2.0 65.8
 テレビやコンピュータゲームをする時間は決めている 100.0 51.7 34.0 16.9 46.3 11.2 30.5 45.3
 おもちゃや絵本をこわさない 100.0 91.3 52.4 37.5 7.9 4.9 2.7 57.5
 遊んだ後の片付けをする 100.0 98.1 43.6 52.7 1.2 0.2 1.0 43.9
 人の物と自分の物を区別する 100.0 85.3 62.6 21.4 13.7 8.8 4.2 71.7
 人に乱暴しない 100.0 95.0 58.5 34.3 4.2 3.5 0.6 62.3
 道路に出るときは必ず右左をみる 100.0 90.2 40.0 48.4 9.1 0.5 8.1 40.6
 知らない人にはついて行かない 100.0 74.8 53.5 18.3 24.4 7.3 15.0 60.9
 公共の場(バス・電車、病院等)では騒がない 100.0 96.0 42.8 51.3 3.2 1.3 1.7 44.3
女児                
 挨拶や返事などをする 100.0 97.2 83.1 13.0 2.1 1.5 0.6 85.0
 食事の後自分の食器を台所に運ぶ 100.0 54.2 37.2 16.3 45.1 6.6 37.3 44.0
 人の話は最後まで聞く 100.0 70.6 34.8 34.4 28.4 12.6 14.6 47.6
 うそをつかない 100.0 73.2 43.9 27.3 25.7 15.1 8.7 59.2
 遊具で遊ぶときに順番を守る 100.0 95.4 70.5 23.2 3.7 1.7 1.7 72.4
 テレビやコンピュータゲームをする時間は決めている 100.0 47.3 33.1 13.5 50.5 14.3 31.1 47.6
 おもちゃや絵本をこわさない 100.0 88.0 63.1 23.8 11.3 8.3 2.6 71.6
 遊んだ後の片付けをする 100.0 98.1 43.9 52.3 1.3 0.3 1.0 44.4
 人の物と自分の物を区別する 100.0 84.7 65.5 18.0 14.4 10.1 3.8 75.8
 人に乱暴しない 100.0 91.8 67.1 23.2 7.4 6.7 0.5 74.1
 道路に出るときは必ず右左をみる 100.0 89.0 42.2 45.3 10.3 0.8 8.9 43.1
 知らない人にはついて行かない 100.0 80.3 61.4 15.9 19.0 6.9 10.7 68.5
 公共の場(バス・電車、病院等)では騒がない 100.0 95.9 52.9 41.4 3.4 1.6 1.6 54.7
注:1) 第4回調査の回答を得た者(総数41,557)を集計。
2) 総数には各項目の「不詳」を含む。
3) 「(再掲)身についている」には、しつけの有無の「不詳」を含む。


(3) 悪いことをしたときの対応
 しかり方は「言葉でいけない理由を説明する」が多い。
 悪いことをしたときの対応は、「言葉でいけない理由を説明する」では、「よくする」が81.8%と多く、「理由を説明しないで言葉で「だめ」、「いけない」としかる」、「おしりをたたくなどの行為をする」では、「ときどきする」がそれぞれ65.7%、66.7%と多くなっている(表7)。

表7 性別にみた悪いことをしたときの対応

(単位:%)
  総数 言葉でいけない理由を説明する 理由を説明しないで言葉で「だめ」、「いけない」としかる おしりをたたくなどの行為をする 子どものしたことを無視して悪いことに気づかせる 外に出す・押入れなどに閉じ込める
よくする ときどきする まったくしない よくする ときどきする まったくしない よくする ときどきする まったくしない よくする ときどきする まったくしない よくする ときどきする まったくしない
総数 100.0 81.8 17.7 0.2 21.0 65.7 12.2 9.8 66.7 22.6 1.4 32.0 64.7 0.6 22.3 75.9
男児 100.0 81.7 17.7 0.2 21.7 65.5 11.6 11.5 68.9 18.7 1.5 31.8 64.7 0.8 25.2 72.7
女児 100.0 81.8 17.7 0.2 20.1 65.9 12.9 8.0 64.3 26.8 1.3 32.2 64.7 0.4 19.3 79.3
注:1) 第4回調査の回答を得た者(総数 41,557)を集計。
2) 総数には各項目の「不詳」を含む。

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