4 介護保険施設の利用者の状況
調査対象期間中(平成19年9月1日〜30日)に介護保険施設を利用した者の推計数である。
(1)性・年齢階級別在所者数
平成19年9月末の在所者を性別にみると「男」が22.9%、「女」が77.1%となっている。
年齢階級別にみると介護老人福祉施設では「90歳以上」が33.1%、「85〜89歳」が24.6%、介護老人保健施設では「90歳以上」が29.0%、「85〜89歳」が25.0%、介護療養型医療施設では「90歳以上」が29.9%、「85〜89歳」が22.5%となっている。
また、第2号被保険者(65歳未満の者)は、介護療養型医療施設が3.5%となっている。(表16、図7)
表16 性・年齢階級別在所者数及び構成割合
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注:総数には年齢不詳を含む。
図7 年齢階級別在所者数の構成割合

(2)在所者の認知症の状況
在所者の認知症高齢者の日常生活自立度をみると、介護老人福祉施設は「ランクIII」が34.6%、「ランクIV」が29.3%、介護老人保健施設は「ランクIII」が36.5%、「ランクII」が29.2%、介護療養型医療施設は「ランクIV」が36.7%、「ランクIII」が32.5%となっている(表17)。
表17 認知症のランク別にみた在所者数及び構成割合
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注:1)総数には認知症の状況不詳を含む。
2)「認知症あり」のランクは、「認知症高齢者の日常生活自立度判定基準」による。
(3)在所者の認知症と寝たきりの状況
在所者の認知症と寝たきりの状況をみると、「認知症あり(ランクIII以上)で寝たきり者」は、介護老人福祉施設では58.9%、介護老人保健施設では39.5%、介護療養型医療施設では77.8%となっている(図8)。
図8 在所者の認知症と寝たきりの割合

(4)退所者の入退所の経路
9月中の退所者について入所前の場所をみると、介護老人福祉施設は「家庭」33.4%、介護老人保健施設は「医療機関」53.5%、介護療養型医療施設は「医療機関」77.5%となっている。
また、退所後の行き先をみると、介護老人福祉施設では「死亡」が63.0%、介護老人保健施設では「医療機関」45.3%、介護療養型医療施設では「医療機関」、「死亡」32.6%となっている。(図9)
図9 退所者の入退所の経路
(5)利用料の状況(9月中)
9月中の在所者の1人当たり平均利用料をみると、介護老人福祉施設で55,535円、介護老人保健施設で80,094円、介護療養型医療施設で89,116円となっている (表18) 。
利用料の内訳をみると、介護老人福祉施設、介護老人保健施設は食費と居住費で利用料全体の約5割となっており、介護療養型医療施設においても4割を超えている (図10)。
表18 要介護度別1人当たり平均利用料 |
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注:1)総数にはその他を含む。
2)利用料は、食費、居住費、介護サービス費(自己負担分)、特別な室料、特別な食費、理美容費、日用生活品費、教養娯楽費、私物の洗濯費、あずかり金の管理費等の合計をいう。
図10 利用料の構成割合
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