厚生労働省

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3−3仕事をやめた者の状況

(1)離職経験のある者の状況

離職後に仕事ありとなる割合は、
年齢階級が低い者や、仕事のための資格取得や能力開発をしている者で高くなっている。

第1回から第2回までの間に仕事をやめた経験のある者について、第2回以後の仕事の有無をみると、「仕事あり」の割合は、第2回、第3回とも年齢階級が低い方で高い。離職後、仕事をしていない者の割合(「第2回仕事なし・第3回仕事なし」)は、「60・61歳」で38.6%となっている。(図10)

第1回から第2回までの間に仕事をやめた経験のある者について、第2回以後の仕事の有無をみると、「仕事あり」の割合は、仕事のための「免許・資格取得」や「能力開発・自己啓発」を「した」で高くなっている。第2回の「免許・資格取得」や「能力開発・自己啓発」を「した」では、「第2回仕事なし・第3回仕事あり」の割合も高くなっている。(表18)

図10第3回の年齢階級別にみた離職者の仕事の状況

図10 第3回の年齢階級別にみた離職者の仕事の状況

注:総数には仕事の有無不詳を含む。

表18免許・資格、能力開発・自己啓発の有無別にみた離職者の仕事の状況

(単位:%)

  第2回 第3回
総数 免許・資格取得 能力開発・自己啓発 総数 免許・資格取得 能力開発・自己啓発
した しな
かった
した しな
かった
した しな
かった
した しな
かった
離職経験がある者 (100.0) (4.4) (92.2) (18.1) (77.5) (100.0) (3.1) (92.8) (16.1) (79.0)
  100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0
第2回 仕事あり 46.7 61.9 45.6 57.4 43.9 46.7 57.3 46.7 65.5 43.5
第3回 仕事あり 41.8 58.1 40.8 53.0 39.0 41.8 53.3 42.0 62.3 38.6
仕事なし 4.6 3.8 4.5 4.4 4.6 4.6 4.0 4.6 3.1 4.8
 
第2回 仕事なし 53.3 38.1 54.4 42.6 56.1 53.3 42.7 53.3 34.5 56.5
第3回 仕事あり 22.3 28.6 22.3 23.6 22.1 22.3 32.0 21.7 22.1 21.8
仕事なし 30.9 8.6 32.1 19.0 33.9 30.9 10.7 31.6 12.5 34.8

注:総数には免許・資格取得の有無、能力開発・自己啓発の有無と仕事の有無不詳を含む。

(2)退職者の状況

退職した者の51.6%が「仕事をしたい」と考えており、
「仕事をしたい」のうち59.1%が仕事探しや開業準備をしている。

退職者(第1回で仕事をしていて第3回までに仕事なしとなった者)の、第3回の就業希望の状況をみると、「仕事をしたい」は51.6%となっている。これを年齢階級別にみると、「52〜54歳」は58.0%、「60・61歳」は46.0%で、年齢階級が低い方で高い。希望する仕事のかたちは、どの年齢階級も「雇われて働く(パートタイム労働)」の割合が高く、「52〜54歳」「55〜59歳」では、「雇われて働く(フルタイム労働)」の割合も高くなっている。(表19)

第3回に「仕事をしたい」と回答した退職者のうち、「仕事探し・開業準備をしている」は、59.1%となっている。仕事をしたいが「何もしていない」理由は、「52〜54歳」「55〜59歳」は「病気・けがのため」、「60・61歳」は「急いで仕事につく必要がない」の割合が高くなっている。(表20)

表19年齢階級別にみた退職者の第3回の就業希望の状況

(単位:%)

  総数 52〜54歳 55〜59歳 60・61歳
退職者 100.0 100.0 100.0 100.0
仕事をしたい 51.6 58.0 52.9 46.0
自営業主 2.8 3.4 3.3 1.8
家業の手伝い 0.9 1.3 1.0 0.6
家庭での内職など 3.8 3.4 3.3 4.7
雇われて働く(フルタイム労働) 11.0 17.2 11.4 6.8
雇われて働く(パートタイム労働) 22.3 23.2 23.0 20.6
近所の人や会社に頼まれて任意で行う仕事 2.6 1.8 2.8 2.7
有償型の社会参加活動 2.6 2.3 2.4 3.2
その他 2.5 2.6 2.5 2.6
仕事をしたくない 43.6 37.1 40.6 51.7

注:1)退職者の総数には就業希望の有無不詳、仕事をしたいには希望する仕事のかたち不詳を含む。

2)「退職者」とは、第1回で仕事をしていて第3回までに仕事なしとなった者をいう。

表20年齢階級別にみた退職者の第3回の仕事探し等の状況

(単位:%)

  総数 52〜54歳 55〜59歳 60・61歳
「仕事をしたい」退職者 100.0 100.0 100.0 100.0
仕事探し・開業準備をしている 59.1 58.1 60.2 57.9
仕事を探している 55.5 55.4 56.6 53.6
開業の準備をしている 3.6 2.7 3.5 4.3
何もしていない 38.2 39.6 37.7 38.2
探したが見つからなかった 4.0 2.7 3.5 5.9
希望する仕事がありそうにない 5.4 5.9 5.9 4.3
知識・能力に自信がない 1.4 1.8 1.6 1.0
病気・けがのため 9.2 9.5 10.2 7.2
高齢のため 1.2 - 1.2 2.0
家事や育児のため 2.8 3.6 2.7 2.3
家族の介護・看護のため 4.8 5.4 5.3 3.6
急いで仕事につく必要がない 6.5 6.8 5.1 8.6
その他 2.8 4.1 2.0 3.3

注:1)退職者の総数には仕事探し等の状況不詳、何もしていないには理由の不詳を含む。

2)「退職者」とは、第1回で仕事をしていて第3回までに仕事なしとなった者をいう。

年齢階級別に第1回から第3回までの健康状態の変化をみると、「(再掲)退職者」(第1回で仕事をしていて第3回までに仕事なしとなった者)では、どの年齢階級でも各年齢階級の総数に比べ健康状態が「よい」の割合が低く、「よい→わるい」(第1回が「大変良い」「良い」「どちらかといえば良い」のいずれかで、第3回までに「どちらかといえば悪い」「悪い」「大変悪い」のいずれかになった者)、「わるい」の割合が多くなっている(図11)。

図11年齢階級別にみた第1回から第3回までの健康状態の変化

図11 年齢階級別にみた第1回から第3回までの健康状態の変化

注:1)各項目の総数には健康状態の変化不詳を含む。

2)「退職者」とは、第1回で仕事をしていて第3回までに仕事なしとなった者をいう。

3)「よい」は、第1回から第3回まで、健康状態が「大変良い」「良い」「どちらかといえば良い」の
いずれかをいう。

4)「わるい」は、第1回から第3回まで、健康状態が「大変悪い」「悪い」「どちらかといえば悪い」
のいずれかをいう。

第3回のふだんの活動の状況をみると、活動している割合は、男では「友達づきあい」「近所づきあい」「趣味・教養」、女では「家事」「友達づきあい」「近所づきあい」が高い。「(再掲)退職者」(第1回で仕事をしていて第3回までに仕事なしとなった者)も同様の傾向となっている。(図12)

図12第3回のふだんの活動(複数回答)の「活動あり」の状況

図12 第3回のふだんの活動(複数回答)の「活動あり」の状況


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