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(2)粉じん抑制対策の状況について
    粉じんが発生する作業箇所がある工事現場の割合は64.0%で、前回調査と比較して、18.2ポイント上昇している。
 粉じん発生源別の割合は、「ずり積み機等車両系建設機械により積み込み・積み卸す箇所」が84.0%、「坑内において鉱物等を動力により掘削する箇所」が81.9%、「コンベアーへ積み卸す箇所」が14.6%等となっている。
 粉じん発生源として「坑内において鉱物等を動力により掘削する箇所」がある工事現場のうち、「衝撃式さく岩機を用いる箇所」がある工事現場の割合は89.9%、「衝撃式さく岩機を用いない箇所」がある工事現場の割合は33.6%となっている(第29表)。

第29表 粉じん発生源の有無・発生箇所別工事現場割合

複数回答 (単位:%)
粉じん発生源がある工事現場 坑内において鉱物等を動力により掘削する箇所    ずり積み機等車両系建設機械により積み込み又は積み卸す箇所 コンベアー(ポータブルコンベアーを除く)へ積み卸す箇所 その他の粉じん作業箇所
衝撃式さく岩機を用いる箇所 衝撃式さく岩機を用いない箇所
13年 [ 64.0] 100.0 81.9( 100.0) ( 89.9) ( 33.6) 84.0 14.6 48.9
8年 [ 45.8] 100.0 69.2( 100.0) ( 89.9) ( 28.2) 74.7 14.9 48.0
(注) [  ]は、工事現場のうち「粉じん発生源がある工事現場」の割合である。

    粉じん発生源に対する抑制対策の実施率は、「坑内において鉱物等を動力により掘削する箇所」の「衝撃式さく岩機を用いる箇所」が95.5%、「衝撃式さく岩機を用いない箇所」が81.2 %、「ずり積み機等車両系建設機械により積み込み・積み卸す箇所」が73.9%、「コンベアー へ積み卸す箇所」が71.0%等となっており、前回調査と比較して、どの作業箇所も実施率が上昇している(第30表)。

第30表 粉じん発生作業箇所の粉じん抑制措置別工事現場割合

(単位:%)
作業箇所区分 粉じん発生作業箇所あり工事現場 抑制措置
あり
  抑制措置
なし
不明
湿式型
又は
湿潤化
非湿式型
又は
非湿潤化
坑内において鉱物等を動力により掘削する箇所 衝撃式さく岩機を用いる箇所 13年 100.0 95.5(100.0) ( 87.0) ( 13.0) 4.5
8年 100.0 93.8(100.0) ( 93.0) ( 7.0) 6.2
衝撃式さく岩機を用いない箇所 13年 100.0 81.2(100.0) ( 61.1) ( 38.9) 18.8
8年 100.0 75.3(100.0) ( 59.0) ( 41.0) 23.5 1.2
ずり積み等車両系建設機械により積み込み又は積み卸す箇所 13年 100.0 73.9(100.0) ( 64.0) ( 36.0) 26.1
8年 100.0 57.4(100.0) ( 64.0) ( 36.0) 41.3 1.3
コンベアー(ポータブルコンベアーを除く)へ積み卸す箇所 13年 100.0 71.0(100.0) ( 68.2) ( 31.8) 29.0
8年 100.0 64.5(100.0) ( 90.0) ( 10.0) 33.9 1.6
その他の粉じん作業箇所 13年 100.0 80.8(100.0) ( 58.3) ( 41.7) 19.2
8年 100.0 74.9(100.0) ( 58.4) ( 41.6) 24.1 1.0

    粉じんが発生する作業箇所がある工事現場のうち、「換気のための通気設備」を設けている 工事現場の割合は95.3%である。
 換気の方式別にみると、「送気方式」が61.0%、「送排気併用方式」が22.5%、「排気方式」が 9.6%等となっており、前回調査と比較して、「排気方式」と「送気方式」が減少し、「送 排気組合せ方式」の割合が上昇している(第31表)。

第31表 通気設備の有無・方法別工事現場割合

(単位:%)
粉じん発生作業箇所あり工事現場 換気のための
通気設備あり
  換気のための
通気設備なし
通気の方法
排気方式 送気方式 送排気併用
方式
送排気組合せ
方式
その他の方式
13年 100.0 95.3( 100.0) ( 9.6) ( 61.0) ( 22.5) ( 4.4) ( 2.5) 4.7
8年 100.0 92.8( 100.0) ( 12.2) ( 63.1) ( 22.1) ( 1.0) ( 1.6) 7.2

    粉じんが発生する作業箇所がある工事現場における粉じん作業時の防じんマスクの使用状況 をみると、94.4%の工事現場で労働者に防じんマスクを使用させており、その使用状況をみると、全員が使用している工事現場はそのうちの95.5%となっている(第32表)。

第32表 防じんマスクの使用状況別工事現場割合

(単位:%)
粉じん発生作業箇所あり工事現場 防じんマスクを使用している   防じんマスクを使用していない
労働者の使用状況
全員使用 過半数使用 一部使用 不明
13年 100.0 94.4(100.0) ( 95.5) ( 3.2) ( 1.2) ( -) 5.6
8年 100.0 97.3(100.0) ( 85.4) ( 5.9) ( 8.2) ( 0.5) 2.7


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