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(3)工事現場の作業環境測定の状況について
    工事現場における作業環境測定の実施状況を測定項目別にみると、「炭酸ガス」51.7%、「一酸化炭素」63.4%、「気温」75.9%、「粉じん」54.7%となっており、前回調査と比較して、全項目について実施率が高くなっている(第33表)。

第33表 項目別作業環境測定実施工事現場割合

複数回答 (単位:%)
工事現場計 炭酸ガス 一酸化炭素 気温 粉じん
13年 100.0 51.7 63.4 75.9 54.7
8年 100.0 43.4 52.8 61.0 31.2

    粉じん濃度の測定結果について、粉じん濃度の測定結果を各測定場所毎の測定値でみると、「コンクリート吹き付け位置付近」、「吹付機、掘削機等の運転者位置付近」では、粉じん濃度目標レベルである3mg/立方メートル以下を示している工事現場は5割に達していないが、他の箇所では6割以上で3mg/立方メートル以下となっている(第34表)。

第34表 粉じん濃度測定値階級別工事現場割合

(単位:%)
粉じん濃度
測定場所
測定値階級
3mg/立方メートル以下   3mg/立方メートル超
5mg/立方メートル以下
5mg/立方メートル超
10mg/立方メートル以下
10mg/立方メートル超
50mg/立方メートル以下
50mg/立方メートル超
1mg/立方メートル以下 1mg/立方メートル超
2mg/立方メートル以下
2mg/立方メートル超
3mg/立方メートル以下
切羽から50m離れた位置付近 66.7 14.4 12.1 40.2 22.9   8.8   1.6    −
切羽及びその付近 61.3 23.3 14.1 23.9 20.2 12.3   6.1    −
コンクリート吹付け位置付近 36.1   3.0   7.8 25.3 27.7 26.5   8.4   1.2
ずり積み、ずり卸し位置付近 66.2 15.3 20.4 30.6 20.4 11.5   1.9    −
コンベアー(ポータブルコンベアーを除く)への積み卸し位置付近 80.0 53.3 20.0 6.7    − 13.3   6.7    −
吹付機、掘削機等の運転者位置付近 48.4   8.6  9.7 30.1 22.6 21.5   6.5   1.1
セメント、骨材を泥練する場所及びその付近 68.4 21.1 21.1 26.3 21.1 10.5    −    −
その他 95.7 61.7 25.5  8.5   2.1    −   2.1    −
(注) 1)  本表は、粉じん濃度測定を実施している工事現場を100としてみた割合である。
2)  「ずい道建設工事における粉じん対策に関するガイドライン」では、粉じん濃度目標レベルは3mg/立方メートル以下となっている。


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