2  工事現場における安全衛生活動
  (1)  安全衛生管理計画
   安全衛生管理計画(安全衛生の基本方針、安全衛生を目標・重点とした労働災害防止対策等を定めた計画)を「作成している」工事現場の割合は97.4%となっており、請負金額階級別、工事の種類及び施工形態別にみても、すべての区分で9割を超えている。
 また、安全衛生管理計画を作成している工事現場のうち、計画期間終了時に当初目標の達成状況の確認を行っている工事現場の割合は88.6%となっている。(第15表)

第15表  安全衛生管理計画作成の有無及び達成状況の確認の有無別工事現場割合
(単位:%)
請負金額階級・
工事の種類・
施工形態
工事現場計 安全衛生管理計画を
作成している
  安全衛生管理
計画を作成
していない
達成状況の確認
行っている 行っていない
平成16年 100.0 97.4 (100.0) (88.6) (11.4) 2.3
(請負金額階級)  
50億円以上 100.0 99.6 (100.0) (94.8) (5.2) 0.4
30億円以上50億円未満 100.0 100.0 (100.0) (95.4) (4.6) -
10億円以上30億円未満 100.0 99.3 (100.0) (91.4) (8.6) 0.7
5億円以上10億円未満 100.0 99.3 (100.0) (87.0) (13.0) 0.6
2億円以上5億円未満 100.0 94.2 (100.0) (86.3) (13.7) 5.0
2億円未満 100.0 95.8 (100.0) (82.4) (17.6) 4.2
(工事の種類)  
建築工事 100.0 97.0 (100.0) (89.0) (11.0) 2.6
土木工事 100.0 98.8 (100.0) (89.8) (10.2) 1.0
電気・その他の設備工事 100.0 95.7 (100.0) (84.4) (15.6) 3.8
(施工形態)  
共同企業体である 100.0 98.9 (100.0) (89.6) (10.4) 0.7
共同企業体ではない 100.0 96.5 (100.0) (87.9) (12.1) 3.3
   
平成11年 100.0 94.7 (100.0) (80.5) (19.5) 5.3
注)  工事現場計には「不明」が含まれる。

  (2)  作業場の巡視(安全パトロール)の実施状況
   作業場の巡視(安全パトロール)を実施している工事現場の割合は99.7%となっている。巡視の実施者別にみると、元請の「現場職員」が「毎日」巡視を実施している工事現場の割合が91.6%、元請の「工事施工責任者」が「毎日」巡視を実施している工事現場の割合が87.3%となっている。(第16表、第17表)

第16表  作業場の巡視(安全パトロール)実施の有無別工事現場割合
(単位:%)
請負金額階級・
工事の種類
工事現場計  
作業場の巡視(安全パトロール)
実施している 実施していない
平成16年 100.0 99.7 0.2
(請負金額階級)  
50億円以上 100.0 100.0 -
30億円以上50億円未満 100.0 100.0 -
10億円以上30億円未満 100.0 99.4 0.6
5億円以上10億円未満 100.0 99.9 0.1
2億円以上5億円未満 100.0 99.9 -
2億円未満 100.0 98.9 1.1
(工事の種類)  
建築工事 100.0 99.7 0.3
土木工事 100.0 99.8 -
電気・その他の設備工事 100.0 99.4 0.6
   
平成11年 100.0 99.5 0.5
注)  工事現場計には「不明」が含まれる。

第17表  作業場巡視の実施者及び実施状況別工事現場割合
(単位:%)
巡視の実施者 巡視を実施
している
工事現場計
当該担当者が
実施している
  当該担当者
は実施して
いない
巡視の実施回数
毎日 週1回
以上
月1回
以上
不定期
元請 工事施工責任者 100.0 98.9 (100.0) (87.3) (7.7) (3.7) (1.3) 1.1
現場職員 100.0 97.6 (100.0) (91.6) (5.4) (1.5) (1.5) 2.4
経営幹部 100.0 92.1 (100.0) (0.3) (2.9) (61.8) (35.0) 7.9
下請 安全衛生責任者 100.0 94.1 (100.0) (47.0) (14.4) (29.1) (9.5) 5.9
店社の工事施工責任者 100.0 93.6 (100.0) (10.5) (11.3) (56.5) (21.7) 6.4
安全衛生推進者 100.0 83.8 (100.0) (12.1) (9.4) (46.3) (32.2) 16.2
業界団体の安全衛生担当者 100.0 51.9 (100.0) (0.3) (1.0) (14.5) (84.2) 48.1
その他の者 100.0 40.3 (100.0) (0.8) (3.2) (24.3) (71.7) 59.7

  (3)  作業間の連絡調整の実施状況
   災害防止のために、関係請負人との作業間の連絡調整を「実施している」工事現場の割合は98.9%となっており、請負金額階級「50億円以上」及び「30億円以上50億円未満」では、すべての工事現場で実施している。
 また、連絡調整を行う際にどこまでの下請事業者が参加するかについては、「下請事業者全部」61.9%が最も多く、次いで「二次下請事業者まで」17.7%、「一次下請事業者まで」14.8%となっている。(第18表)

第18表  作業間の連絡調整に参加する下請事業者の範囲別工事現場割合
(単位:%)
請負金額階級・
工事の種類
作業間の連絡調整を
実施している
工事現場計
 
参加者
下請事業者
全部
三次下請
事業者まで
二次下請
事業者まで
一次下請
事業者まで
その他
平成16年 [98.9] 100.0 61.9 3.7 17.7 14.8 2.0
(請負金額階級)  
50億円以上 [100.0] 100.0 49.0 4.2 28.1 17.0 1.8
30億円以上50億円未満 [100.0] 100.0 60.9 4.0 19.2 13.1 2.7
10億円以上30億円未満 [99.2] 100.0 63.4 4.0 19.4 10.8 2.4
5億円以上10億円未満 [99.4] 100.0 64.6 5.0 17.2 12.6 0.6
2億円以上5億円未満 [98.5] 100.0 61.0 2.5 15.3 18.4 2.8
2億円未満 [94.1] 100.0 58.0 1.1 15.8 24.6 0.5
(工事の種類)  
建築工事 [99.1] 100.0 63.5 4.9 16.4 12.0 3.2
土木工事 [99.2] 100.0 62.1 2.5 17.2 17.9 0.3
電気・その他の設備工事 [97.7] 100.0 55.5 1.7 23.1 18.2 1.5
   
平成11年 [98.4] 100.0 50.9 5.6 18.8 22.7 1.9
注)  [ ]内は全工事現場のうち「作業間の連絡調整を実施している工事現場」の割合である。

トップへ