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1 労働協約の締結状況

(1) 労働協約の締結率
   労働組合(以下「組合」という。)が、「労働協約を締結している」割合(以下「締結率」という。)は、91.5%(前回89.2%)となっている。
 企業規模別に締結率をみると、5,000人以上の97.3%を最高に、300人以上で90%台となっているのに対し、300人未満では80%台で、企業規模が小さくなるにつれて締結率が低い。
 産業別では、サービス業を除く各産業でいずれも9割を超えている(第1表)。

第1表 労働協約を締結している労働組合の割合

(%)
産業
企業規模
労働協約を
締結している
労働協約を
締結していない
       
平成13年計 100.0 91.5 8.5
       
鉱業 100.0 98.1 1.9
建設業 100.0 95.7 4.3
製造業 100.0 93.3 6.7
電気・ガス・熱供給・水道業 100.0 99.0 1.0
運輸・通信業 100.0 93.5 6.5
卸売・小売業,飲食店 100.0 92.6 7.4
金融・保険業、不動産業 100.0 92.5 7.5
サービス業 100.0 81.7 18.3
       
5,000人以上 100.0 97.3 2.7
  1,000〜4,999人 100.0 95.3 4.7
   500〜 999人 100.0 93.8 6.2
   300〜 499人 100.0 91.3 8.7
   100〜 299人 100.0 87.3 12.7
    30〜  99人 100.0 81.4 18.6
       
平成8年計 100.0 89.2 10.8
       


(2) 労働協約を締結していない組合における労働協約の必要性の認識について
   「労働協約を締結していない」組合は8.5%(前回10.8%)で、このうち労働協約が「必要である」とする組合が約6割、「必要でない」とする組合が約4割となっている。
 労働協約が「必要である」とする組合の現在の状況についてみると、「現在交渉中である」組合は約1/4であり、「近い将来締結したいと考えている」組合が約半数となっている。
 一方、労働協約は「必要でない」とする組合の理由は、「就業規則があるから」が約2/3を占めている(第2表)。

第2表 労働協約の必要性の有無、必要であるとする労働組合における現在の
状況、必要でないとする労働組合におけるその理由別労働組合の割合
(全組合=100.0)

(%)
  労働協約を締結していない 必要である   必要でない   不明
現在交渉中である 近い将来締結したいと考えている その他 就業規則があるから 団体交渉等で合意したことは労働協約になくても守ることになっているから その他
                       
平成13年計 100.0   8.5
(100.0)
 4.9
(57.4)〔100.0〕
1.3
〔27.3〕
2.3
〔47.3〕
1.2
〔25.4〕
 3.6
(42.4)〔100.0〕
2.4
〔66.4〕
0.8
〔21.9〕
0.4
〔11.7〕
0.0
(0.2)
                       
平成8年計 100.0  10.8
(100.0)
 6.8
(62.6)〔100.0〕
1.4
〔21.1〕
3.5
〔51.1〕
1.9
〔27.9〕
 4.1
(37.4)〔100.0〕
1.9
〔46.1〕
1.9
〔46.7〕
0.3
〔7.3〕
-
( -)
                       
(注)  ( )内は、「労働協約を締結していない」組合を100.0とした割合である。
 〔 〕内は、労働協約が「必要である」又は「必要でない」とする組合を100.0とした割合である。


(3) 包括協約の有効期間について
   「包括協約がある」組合(「労働協約を締結している」組合の80.9%(前回79.2%))のうち「有効期間の定めがある」のは84.6%(同75.9%)と前回より8.7ポイント増加している。有効期間をみると「1年以下」が58.4%(同59.1%)と最も多く、「1年を超え3年未満」が34.0%(同32.1%)、「3年」が7.7%(同8.8%)となっている。
 また、「有効期間の定めがある」とする組合のうち、「自動延長規定あり」が41.4%(同38.7%)、「自動更新規定あり」が46.1%(同45.8%)となっている(第1図、付属統計表第1表第2表)。

第1図 包括協約の有無、有効期間の有無、有効期間がある場合の有効期間、
自動延長・自動更新規定の有無別労働組合の割合

第1図 包括協約の有無、有効期間の有無、有効期間がある場合の有効期間、自動延長・自動更新規定の有無別労働組合の割合



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