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II 調査結果の概要

【骨子】

1 一般労働者の賃金

 (1) 賃金、対前年比 −対前年増減率は1.2%の伸び
 所定内給与額(以下「賃金」という。)は、男女計で305,800円、対前年増減率は1.2%増となった。男女別にみると、男性は340,700円、対前年増減率は1.2%増、女性は222,400円、同0.8%増となった(第1表第1図)。
 (2) 年齢階級別賃金 −男女とも概ね前年を上回る
 男性は20〜24歳、50〜54歳を除き前年を上回っており、女性は24歳以下、40〜44歳を除き前年を上回っている(第2表第2図)。
 (3) 学歴別賃金 −男女とも前年を上回る
 男女各学歴ともに前年を上回っている。また、各学歴の賃金のピークをみると、男性は大卒を除き50〜54歳となっている(第3表第3図)。
 (4) 企業規模別賃金 −男女各企業規模とも前年を上回る
 男女各企業規模ともに前年を上回っている。また、各企業規模の賃金のピークをみると、男性は小企業を除き50〜54歳、女性は大企業を除き35〜39歳となっている(第5表第4図)。
 (5) 産業別賃金 −男性は金融・保険業、女性は電気・ガス・熱供給・水道業が高い
 男性は金融・保険業、電気・ガス・熱供給・水道業が高く、鉱業、運輸・通信業が低くなっており、女性は電気・ガス・熱供給・水道業、金融・保険業が高く、製造業、鉱業が低くなっている(第7表第5図第6図)。

2 パートタイム労働者の賃金

 (1) 賃金、対前年比 −男女とも対前年で低い伸び
1時間当たりの賃金は、男性は1,029円(対前年増減率0.3%増)、女性は890円(同0.1%増)となった(第15表第10図)。
 なお、労働者構成を年齢階級別にみると、男性は18〜29歳で全体の44.4%、女性は40〜59歳で全体の56.7%となっている(第16表)。
 (2) 企業規模別賃金 −女性は大企業の賃金が若干高いが規模間格差は小さい
 男性は大企業より中企業及び小企業の賃金が高くなっている。女性は大企業の賃金が若干高いが規模間格差は小さい(第17表)。
 (3) 産業別賃金 −女性は卸売・小売業,飲食店を除き前年を上回る
 パートタイム労働者の約9割を占める主要3産業(製造業、卸売・小売業,飲食店及びサービス業)について前年と比較すると、男性はすべて上回っており、女性は卸売・小売業,飲食店を除き上回っている(第18表)。


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