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II 調査結果の概要

【骨子】

1 学歴別初任給 −初任給は1%未満の低い水準ながら前年を上回る−

   男女計は、 大卒 195,100円(対前年増減率 0.7%)
高専・短大卒 165,900円(     〃 0.0%)
高卒 154,000円(     〃 0.6%)
 男性では、 大卒 198,300円(     〃 0.7%)
高専・短大卒 170,300円(     〃 −0.8%)
高卒 158,100円(     〃 0.6%)
 女性では、 大卒 188,600円(     〃 0.6%)
高専・短大卒 163,800円(     〃 0.1%)
高卒 148,700円(     〃 0.7%)

 

 男女計では、大卒と高卒が前年を上回っており、高専・短大卒は前年と同水準になっている。
 男女別では、男性の高専・短大卒を除き、各学歴とも1%未満の低い水準ではあるが、前年を上回っている(第1表第2表第1図附属統計表第1表)。

2 企業規模別初任給 −男性については、企業規模間で大きな格差はみられない−

 

 女性の小企業の大卒と高専・短大卒、中企業の高専・短大卒を除き、各企業規模の男女各学歴とも小幅な動きとなっている(第3表)。
 大企業を100として格差をみると、男性は各学歴とも大きな格差はみられない。また、男性の高卒では小企業が101、女性の大卒と高専・短大卒では中企業がそれぞれ101,102となっており、大企業を上回る傾向が続いている(第4表)。

3 産業別初任給 −男性については、産業間の格差はほとんどみられない−

 

 男性は、各学歴ともほとんど格差はみられないが、高専・短大卒と高卒の建設業、高卒の運輸・通信業が高く、大卒の金融・保険業が低くなっている。女性は、男性と比べ各学歴とも格差が大きく、金融・保険業が各学歴を通じて低くなっている(第5表第6表)。

4 初任給の分布 −男性より女性のほうがやや散らばりが大きい−

 

 男性は、大卒では19、20万円台で5割、高専・短大卒では16〜18万円台で6割、高卒では15、16万円台で6割をそれぞれ超えている。
 女性は、大卒が17〜19万円台で5割、高専・短大卒では15〜17万円台で6割、高卒では14〜16万円台で6割をそれぞれ超えている。
 初任給の散らばりの度合いを十分位分散係数でみると、男性より女性のほうがやや散らばりが大きく、男性の大卒と高卒が他の男女・学歴と比べてやや散らばりが小さい(第7表)。



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