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1.本教材のねらいと構成

(4) 本教材の学習効果
 本教材の有効性を調べるため、平成17年度に国立保健医療科学院の研修会に参加した地域の保健医療従事者60名(保健師54名、栄養士6名)を対象に、研修に参加する前の事前学習としてCD-ROM教材を用いた自己学習に取り組んでもらいました。その結果、禁煙サポートに関する知識、態度、自信の項目についての全項目で事前に比べて事後でスコアが上昇し、本教材の効果が示唆されました。

 (1) 禁煙サポートに関する知識
 CD-ROM教材を用いて学習に取り組んだ結果、学習前の知識スコアに比べて、学習後の知識スコアが有意に増加しました。まず多肢選択型問題(36問)では知識スコアが学習前25.7±3.7から学習後30.9±7.1に有意に増加しました。○×問題(20問)では学習前16.4±1.8から学習後17.7±2.7、数値に関する正誤問題(7問)では学習前4.5±1.2から学習後5.7±1.6に有意に増加しました。

グラフ
(注)多肢選択型問題36問、○×問題20問、数値に関する正誤問題7問の各知識スコアは、それぞれ正解すれば1点、不正解の場合は0点として計算しました。

 (2) 禁煙サポートに関する態度
 9項目の態度スコアは、学習前に比べて学習後に全項目で増加しました。学習前後でスコアが有意に増加したのは、喫煙習慣の本質はニコチン依存症、禁煙サポートの重要性、禁煙サポートの費用対効果、喫煙ステージにあった禁煙サポート、禁煙補助剤の効果、の5項目でした。

表
(注)態度に関する各項目の評価は、「全くその通りだと思う」を+3点、「その通りだと思う」を+2点、「まあそうだと思う」を+1点、「どちらとも言えない」を0点、「あまりそうは思わない」を−1点、「そうは思わない」を−2点、「全くそうは思わない」を−3点として評価しました。

 (3) 禁煙サポートの自信
 禁煙サポートの自信スコアは、準備期、関心期、無関心期の全てのステージでスコアが上昇しました。関心期と無関心期の喫煙者に対する自信については、学習前後で有意差がみられました。

グラフ
(注)準備期、関心期、無関心期の各喫煙者に対する自信を「全く自信がない」を0%、「何の困難もなくできる」を100%として、10%毎に11件法で評価しました。

[出典] 厚生労働科学研究費補助金長寿科学総合研究事業「老人保健事業の推進のためのITを活用した地域健康づくりの推進方策と指導者教育法の確立に関する研究」(主任研究者 中村正和)平成17年度総括・分担研究報告書, 2006, 61-82

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