概要版
魚類:卵巣毒

ナガズカと卵巣
有毒種 | わが国での中毒原因種はタウエガジ科のナガズカ。チョウザメ類、カワカマス、コイ類、ナマズ類、メダカ類、クロダイ、カジカ類など50種近くの魚の卵巣も中毒を起こすと疑われている。 |
有毒部位 | 卵巣。北海道では「ナガズカの卵はカラスも食べない」とか「ハエもつかない」という言い伝えあり。 |
中毒発生状況 | ナガズカが練り製品原料として本州に出荷された1960年頃に一時的に中毒が続発。その後の発生はまれで、最近では2003年に1件(患者4人)発生。 |
中毒症状 | 胃腸障害(嘔吐、下痢、腹痛)。死亡することはない。 |
毒成分 | ジノグネリンA〜D |
リスクプロファイリング・魚類:卵巣毒
スズキ目タウエガジ科タウエガジ属ナガズカ:魚類(卵巣毒)

ナガズカと卵巣
標準和名 | ナガズカ(別名:ワラヅカ、ガツナギ) |
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学名 | Stichaeus grigorjewi |
英名 | Northern blenny、long shanny |
形態的特徴 | 全体に的に細長い。下あごは上あごより前方に突き出し、その後端は眼より後にある。体の上半分は斑紋でおおわれている。全長60 cm。 |
分布 | 山陰以北、茨城県以北〜オホーツク海。主産地は北海道。水深30〜150 mの砂泥底に生息。 |
有毒部位 | 卵巣。北海道では「ナガズカの卵はカラスも食べない」とか「ハエもつかない」という言い伝えあり。筋肉は練り製品の原料にされる。 |
毒成分 | ジノグネリンA〜D |