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医薬品情報(第7回集計分)

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医薬品・医療用具・諸物品関連情報集計結果

(第7回報告事例:197件)


医薬品情報(第7回集計分)

  番号 薬効分類 発生要因 取り違えた薬剤 本来使用する薬剤 事例の内容詳細 意見 備考
薬剤名 剤型 規格単位 薬剤 剤型 規格単位
1 49717 112
催眠鎮静剤、抗不安剤
勘違い セレジスト 錠剤 5mg セルシン 錠剤 5mg 監査時に判明    
2 63555 名称類似 マイスタン     マイスリー     マイスリーとマイスタンを間違い入力した 3文字入力では回避出来ないため入力画面の警告を表示する  
3 43060 薬効類似 ハルシオン 錠剤   レンドルミン 錠剤     自己監査で交付したが、看護師が与薬準備中に気づいた  
4 69828 判定不能 アモバン                
5 44945 113
抗てんかん剤
規格違い テグレトール 錠剤 100mg テグレトール 錠剤 200mg      
6 48953 薬効類似 テグレトール 錠剤 200mg デパケン 錠剤 200mg 監査時に判明    
7 48751 規格違い デパケン 錠剤 200mg デパケン 錠剤 100mg   監査時に判明  
8 51882 114
解熱鎮痛消炎剤
勘違い テレミン 坐薬 10mg アンヒバ 坐薬 100mg 38.5℃の発熱がみられた患者。当直医師より、病棟で、アンヒバ坐薬100mg挿肛指示あり。坐薬挿入時、坐薬の大きさに疑問を感じ、坐薬包装を確認したちころ、テレミン(10mg)坐薬と標記があったため間違いに気がつき、すぐに、患者の肛門から指をいれて坐薬をとり出した。挿入直後のため、テレミン坐薬は原形のままだった。そのあとすぐに、アンヒバ坐薬100mg挿肛し、医師に報告し、そのまま様子観察となった。 マニュアルを守らず、3回確認を行わなかった。また、置き場所を離す。  
9 49727 剤形違い ボルタレン 座薬 25mg ボルタレン 錠剤 25mg      
10 48659 規格違い ボルタレン 座薬 25mg ボルタレン 座薬 50mg 調剤後自己監査し交付した    
11 70211 勘違い ペンタジン注 注射 mg ボルタレン坐、ロキソニン錠 坐薬、錠剤 mg 指示内容にない薬剤の投与 情報伝達を正確に行なう。思い込みをせず指示を確認する。  
12 55585 判定不能             患者よりロキソニン錠が足りなかったと連絡が入った。患者の話しから処方せんを確認すると正しい錠数が調剤および監査されたこととなっていた。調剤上考えにくいことではあったが、謝罪し郵送することとなった。 調剤上、極めて考えにくいことではある。今後、本患者に対し薬剤部においてよく確認して与薬することを徹底した。  
13 55578 116
抗パーキンソン剤
数量違い             病棟看護師より、ネオドパストン1錠7日分のところ4錠しか調剤されてないとの指摘を受け、薬剤部が確認したところ3錠の不足だったため追加調剤した。 1錠を分割希望の処方であり、7日分の隔日投与との思い込みがあったため発生してしまった。マニュアルに従いより一層の注意を払うことを再度徹底する。  
14 44946 117
精神神経用剤
薬効類似 セレネース 錠剤 3mg エミレース 錠剤 3mg      
15 40843 規格違い セレネース錠 錠剤 0.75ミリグラム セレネース錠 錠剤 3ミリグラム      
16 57765 規格違い セロクエル 錠剤 100mg セロクエル 錠剤 25mg セロクエル25mg調剤のところ、セロクエル100mg調剤し監査者も気が付かず病棟へ払い出した、病棟で照合し間違いに気が付いた。 複数規格あるものは、棚の色を変えて注意を喚起しているが、もう一度見直す事にした。  
17 54996 規格違い ドグマチール 50mg ドグマチール 100mg 上記薬剤を間違って処方し、患者の問合せにより判明。患者には速達にて郵送し納得してもらった。 規格が複数ある薬剤については、マニュアルに従って、より注意し処方するよう再度徹底する必要がある。  
18 44948 規格違い トフラニール 錠剤 10mg トフラニール 錠剤 25mg      
19 49705 規格違い トレドミン 錠剤 15mg トレドミン 錠剤 25mg 監査時に判明    
20 49707 規格違い ヒルナミン 錠剤 5mg ヒルナミン 錠剤 25mg 監査時に判明    
21 41062 規格違い リスパダール錠1mg 錠剤 1mg リスパダール錠2mg 錠剤 2mg 監査時に判明    
22 41259 勘違い ルジオミール 錠剤 25mg ルボックス 25mg      
23 59880 規格違い ルボックス
25mg ルボックス 50mg 25と50をまちがえた 多規格品は色文字で印刷されているがそれに慣れてしまった  
24 57755 121
局所麻酔剤
名称類似 1%キシロカインE
バイヤルビン 20ml 1%キシロカイン バイヤルビン 20ml 点滴準備中非常勤医師に神経ブロックの準備を口頭で依頼され、医師と共にバイヤルビンを確認。準備したシリンジを医師が持ち、病室に同行し看護師は受け持ち看護師にトレーを渡した。実施後受け持ち看護師より「今日はキシロカインE」の指示だったのかを聞かれ間違いに気づいた。冷蔵庫には本人の薬液が準備されていた。 原因:マニュアルの遵守をしていない。医師の依頼による作業中断。タイムプレッシャーを感じながら業務をしている。
対策:受け持ちに依頼する。待ってもらう勇気。処置時間を設ける。マニュアルの遵守。
 
25 48414 記号違い キシロカイン注1% バイアル 1% 100ml/バイアル キシロカイン注1%エピレナミン含有 バイアル 1% 100ml/バイアル 定期薬品請求された薬品を取りそろえる際、キシロカイン注1%エピレナミン含有100mlを出すべきところ、キシロカイン注1%100mlを出してしまった。その後、頼んだものと違うものが届いたと依頼部署から連絡があり、出し直した。監査はない。 不慣れだったこともあるが、ただのキシロカインだと思いこんでしまい、規格のみ確認して出してしまった。多数種類あるものは、確認十分注意である。  
26 42605 124
鎮けい剤
勘違い ミラドール 錠剤 50mg ミオナール 錠剤 50mg   監査時に判明  
27 49728 131
眼科用剤
勘違い エコリシン 眼軟膏 3.5g ネオメドロールEE
軟膏 3g 監査時に判明    
28 52658 勘違い フルメトロン 点眼剤 0.001 ヒアレイン 点眼剤 0.001 ヒアレイン点眼薬0.1%5ml処方のところ、フルメトロン点眼薬0.1%5mlを調剤してしまった。 外来処方において、夕方の時間帯で他の仕事(在庫チェックと発注準備等)をしながら時々入ってくる処方せんを調剤していたため、注意力が散漫になっていたと思われる。仕事の効率上難しい場合もあるが、かけもちで行なう場合特に注意を払う必要がある。  
29 52623 132
耳鼻科用剤
規格違い トーク ボトル 10ml トーク ボトル 100ml 薬品請求で、100ml2ビンだったが、10mlとよみちがって、薬品をだしてしまった。請求先より連絡があり、正しい100mlをわたした。外来からの請求は、定期的払い出し指示表として依頼される。このときの払い出しには監査はない。 確認した時、気がつかず、複数規格あるものについては、十分確認を気をつけたい。  
30 54523 211
強心剤
規格違い ジゴシン 0.25mg ジゴシン 0.125mg 患者より電話にていつもと違う包装の薬剤が調剤されているとの連絡があり、患者手元の錠剤を確認したところ上記のことが判明。
用量が異なることを説明し、服薬せずに次回来院時に返却するよう依頼。患者は0.125mg錠を数日分はもっていたため正しい薬剤を郵送で対応することとした。
調剤上注意を促す言葉(今回は「要確認」と薬剤名の前に記載されていた)を意識した調剤をマニュアルに従い実施することを再度徹底する。  
31 52273 その他 ソルメドロール 5%ブドウ糖100mlに溶かされた溶液   ネオフィリン 5%ブドウ糖100mlに溶かされた溶液   16時の巡視をしながら夕方の点滴を行っていた。二人の患者の点滴を一緒にワゴンに乗せてあった。伝票と患者及び5%ブドウ糖を照らし合わせながら、点滴を開始した。
しかし、本来ネオフィリンが行われるべき患者にソルメドロールが25ml点滴されてしまった。
ワゴンに一緒に乗せたままでベッドサイドに行ってしまった。マニュアル通りに、一患者一トレイを実施しなかったこと。  
32 70190 212
不整脈用剤
名称類似 アマリール     アルマール          
33 54993 213
利尿剤
勘違い モニラック     イソバイド     上記薬剤の間違いが病棟の報告により発覚し、早急に薬を交換した。 注意力の散漫によるチェックミスにより生じた過誤のため、マニュアルに従いより一層の注意を払い調剤業務に従事するよう再度徹底する。  
34 47351 214
血圧降下剤
規格違い ニューロタン 錠剤 25 ニューロタン 錠剤 50      
35 70439 名称類似 ペルサンチンL カプセル   ペルジピンLA カプセル 400mg      
36 70411 名称類似・記号類似 ペルサンチンL     ペルジピンLA          
37 49857 規格違い ムノバール 錠剤 5mg ムノバール 錠剤 2.5mg 監査時に判明    
38 70398 217
血管拡張剤
剤形違い アダラートカプセル     アダラ-ト錠          
39 49721 規格違い コメリアン 錠剤 50mg コメリアン 錠剤 100mg 監査時に判明    
40 68213 規格違い サークレス アンプル 5mg10mll サークレス ボトル 100mg100ml サークレスを3ml(3mg)/Hをシリンジポンプで持続投与していた。夜間に薬液がなくなると考えて、薬剤科から受けて準備していた。その際、シリンジを使っていたので10mlのアンプルを5本受けた。通常は100mlのボトルを使用していた。濃度の違いを他の看護師に指摘され気がついた。患者には使用していない。 濃度の確認をしなかった。  
41 49723 同一記号 ヘルベッサーR
カプセル   ニトロールR
カプセル   監査時に判明    
42 63570 薬効類似 フランドールテープ テープ   ニトロダーム テープ   フランドルテープにニトロダームテープを払い出した    
43 48757 規格違い ペルサンチン 錠剤 100mg ペルサンチン 錠剤 25mg   監査時に判明  
44 42619 同一記号 ヘルベッサーR 徐放カプセル 100mg 二トロールR 除法カプセル 20mg      
45 54529 規格違い             18時頃、注射処方せんの追加調剤分(日中4バイアル調剤済み)シグマート12mg/vを4バイアルのところ48mg/vを4バイアル調剤。翌朝、薬品管理課の薬剤師が不信に思い発覚し、確認したところ日中調剤分が使用されており間違った薬剤は投与されていなかった。
使用せずに置いてあった薬剤を回収した。
マニュアルに従い規格量のチェックをさらに厳重に行うよう更に徹底する。  
46 70363 218
高脂血症用剤
勘違い レベトール カプセル 200mg ベザトールSR 錠剤 200mg 退院時処方において、ベザトールSR錠を処方するところを誤って、レベトールカプセルを調剤、自己監査してしまった。 当直中の退院処方先出し依頼については、自己監査となる為、今回は、注意不足であった。  
47 42438 規格違い メバロチン 錠剤 5mg メバロチン 錠剤 10mg 監査時に判明    
48 41142 薬効類似 リポバス 5mg リピトール 錠剤 5mg 監査時に判明    
49 48660 薬効類似 メバロチン 錠剤 5mg リポバス 錠剤 5mg 監査時に判明    
50 54991 219
その他の循環器官用薬
薬効類似 カリメート     ケイキサレート     上記薬剤を間違って処方したが、病棟の看護師の指摘により発覚。確認後、速やかに交換した。 この2剤の薬剤が同作用であることと、薬剤の名前も似ているため間違いが発生したと考えられる。
名前が類似した医薬品については、同作用とは限らず注意を要する。マニュアルに従い、再度認識する必要がある。
 
51 55581 勘違い セルベックス カプセル   ユベラNニコチネート カプセル   上記薬剤を間違えて処方してしまい、患者からの連絡にて判明。薬を直接交換した。 上記2剤は外観は全く違うものであり、注意力が欠けていたために発生した。どんなに忙しくてもマニュアルに従いしっかりと確認をしながら調剤をするよう再度徹底する。  
52 42443 薬効類似 メトリジン 錠剤 2mg リズミック 錠剤 10mg 監査時に判明

   
53 48395 222
鎮咳剤
その他 フェアストン錠 錠剤 40mg アストミン錠 錠剤 10mg  アストミン錠を処方するため、オーダリングシステム上”あすと”で検索し、2番目にアストミン錠が出たが、マウスを移動し、クリックする際、3番目のフェアストン錠を選んでしまい、気がつかず処方したが、院外の調剤薬局で気づき、患者さんには渡らなかった。  オーダリングに慣れておらず、不注意ではあった。
 システム上、ストップ機能などが必要である。
 
54 70470 勘違い ノバミン錠     メジコン錠          
55 49050 223
去たん剤
名称類似 ムコスタ 錠剤 100mg ムコダイン 錠剤 500mg 監査でも気づかず、病棟看護師より連絡があった 再調剤した  
56 44947 名称類似 ムコソルバン 錠剤 15mg ムコダイン 錠剤 500mg      
57 54495 その他 ビソルボンシロップ     ムコダインシロップ     患者の母親より、いつもの薬剤と違うという電話が薬剤部に入り、処方せんと水剤監査システムの秤量記録用紙を確認したところ過誤が判明、再調剤して自宅に届けた。 十分な確認をせず調剤をしてしまい、今後このようなことがないように厳重に注意した。 導入している監査システムが機能していない
58 66604 その他             時間外処方(1)ムコダインシロップ 3mL (2)ムコソルバンシロップ1.5mL (3)メプチンシロップ 2mL 1日3回 毎食後 3日分(1)(3)に水1mLを加え、1日6mL(分3、1回2mL)になるように調整した。(2)は別に調剤した((1)と(2)で配合変化が生じるため)。しかし、(1)(3)の水剤容器ラベルには、1回3mLの指示を記載してしまい、そのまま払い出した。もう1名の当番の薬剤師は、注射薬調剤中であったため、自己監査の後払いだした。    
59 48958 225
気管支拡張剤
規格違い テオドールG 顆粒   テオドール ドライシロップ 0.2 監査時に判明    
60 42576 規格違い ホクナリン テープ 1mg ホクナリン テープ 0.5mg   監査時に判明  
61 49704 226
含嗽剤
剤形違い イソジン 250ml イソジンガーグル 0.07 250ml 監査時に判明    
62 48754 数量違い イソジンガーグル
7%30ml イソジンガーグル 7%250ml      
63 49732 規格違い イソジンガーグル 7%30ml イソジンガーグル 7%250ml 監査時に判明    
64 68108 勘違い ヒシヨード ボトル 500mL イソジンガーグル ボトル 500mL 容器が類似している 容器のキャップの色を換える  
65 42379 232
消化性潰瘍用剤
剤形違い アルサルミン   アルサルミン 細粒   監査者も気づかず交付。 1包同成分同量のため大事には至っていない。  
66 49716 剤形違い アルサルミン   アルサルミン 顆粒 1g 監査時に判明    
67 54547 勘違い アシノン     アルタット     病棟より薬の中身が違うとの連絡が薬剤部に入っため、正しい薬剤に交換した。 調剤する際は、マニュアルに従い、十分に注意し名前の一文字で判断せずしっかりと最後まで見て、なおかつ規格にも注意を払う必要があることを再度認識する。  
68 66564 規格違い ガスターD錠20mg 錠剤 20mg ガスターD錠10mg ガスターD錠10mg 10mg ガスターD錠10mg 2錠2x朝・夕食後 4日分 の処方に対して、ガスターD錠20mg錠をあやまって払い出した。2月9日看護師により間違いが発見され、間違い薬の取り替えがなされた。患者様はすでに4回分服用されていた。 複数規格の区別法に名称の工夫ができないものか。  
69 49706 規格違い ソロン 錠剤 100mg ソロン 錠剤 50mg 監査時に判明    
70 48431 233
健胃消化剤
薬効類似 セルベックスカプセル カプセル 50mg セブンイーPカプセル カプセル    病棟より連絡があり、セブンイーPカプセルのところにセルベックスカプセルが来ていると患者さんが見つけたと言われ、処方箋を確認すると間違えて調剤したことがわかった。  朝の忙しい時で慌ただしく、また、オーダリングの運用についての問い合わせが多く、イライラしており、思い込みで調剤をしてしまった。臨時処方は監査していて、この時は、2重のチエックが機能しなかった。
 いかなる時も平常心を保ち、再度よく確認する。
 
71 42624 234
制酸剤
勘違い プロマック 顆粒   マーロックス 懸濁内服用        
72 52598 勘違い プログラフ 粉剤 0.5mg 酸化マグネシウム 粉剤
1g 病棟定期処方薬でプログラフを返品するところ、酸化マグネシウムをかえしてしまった。よって、患者は酸化マグネシウムと思いプログラフをのんでいた。本来プログラフは血中濃度をみながら量を調節していくため、前回処方分の残薬があり、今回処方分は、返品となった。服薬の際、薬袋の用法がいつもと違うことに気づき、看護師に連絡。患者が飲んでいた薬の時間印字で内容が、プログラフであることがわかった。 返品薬剤が本当にプログラフであったか、中身及び薬袋を確認しなかった。粉薬の中身が区別しやすいよう薬包紙や薬袋に薬剤名を記す必要あり。また、薬剤師と看護師との情報伝達を紙面にて、きちんと確認する。  
73 51981 245
副腎ホルモン剤
規格違い プレドニゾロン 錠剤 5mg プレドニゾロン 錠剤 1mg 臨時処方のプレドニゾロン(1mg)3T1×夕食後5日分、ミノマイシン(100mg)2C 2×朝夕食後5日分。2種類の薬品を全自動分包機をもちいて分包する。この時フレト(プレドニゾロン5mg)と誤って入力{正しくはフレト1(プレドニゾロン1mg)}してしまった。調剤後の監査は一人の薬剤師が臨時処方を含む全ての調剤後の監査を行う。(調剤室の2,3人のスタッフでは区分して監査することは非現実的である)プレドニゾロンの規格間違いは以前から発生しており、予防策として書記が処方箋上の規格部分に赤丸をつけることで調剤者の注意を喚起するようにしていたが、今回は1mgに赤丸が付されていたにもかかわらず、調剤者が見逃してしまった。確認不足であった。検薬者も気づかす払い出しされた。払い出された病棟の看護師が薬剤確認の段階でミスに気づいて連絡があり,再交付された. プレドニゾロンの処方は殆どが5mg錠の処方であり、わずかに1mg錠のものが処方されるため、規格の確認不足で調剤者が5mgを選択することにより誤薬が発生すると考えている。昼の交代時のミスで、処方箋に集中していなかった。同じようなミスが何度か発生しているため防止対策として赤丸を付けて注意を喚起しているにもかかわらず再び起こってしまった. オーダリングでの略称の作り方に問題あり
74 41141 規格違い プレドニン錠5mg 錠剤 5mg プレドニゾロン錠1mg 錠剤 1mg 監査時に判明    
75 42430 薬効類似 プレドニン 錠剤 5mg リンデロン 錠剤 0.5mg 監査時に判明    
76 44943 249
その他のホルモン剤
薬効類似 カルナクリン (腸溶)錠 50I.U.
カリクレイン (腸溶)錠 10I.U.
  監査時に判明  
77 49734 剤形違い ヒューマカート3/7 注キット 3ml ヒューマカート3/7 300単位 監査時に判明    
78 70609 記号違い ヒューマカートR     ヒューマカートN          
79 50139 勘違い ヒュ-マリンR マイジェクター 6U ヒュ-マリンR 1ml + 生理食塩水 39ml シリンジポンプ 6.0/H BSチェックでスケールあるPt。ヒューマリンR1ml+生理食塩水39mlを持続投与していた。18時のBS300以上の為、6.0/Hのところ,6.0/H皮下注射してしまった。リーダー報告時にきずいて、すぐにDr.コールし、22時のBS300以上の為、経過観察となる。
前回、皮下注射を実施したため思いこんでしまった。また、確認が不充分であった。
単位をはっきり書く。「持続で投与」等内容をスケール用紙に記入(赤)。投与前の再確認。
 
80 49729 規格違い ペンフィル30R
  150単位 ペンフィル30R   300単位 監査時にも気づかず交付。患者が使用前に気づいた    
81 64338 記号違い ペンフィル30 バアル 150単位1.5ml ペンフィルR バイアル 同上 冷蔵庫に保管されていた病棟薬剤を患者の処方によらないで使用し、また確認を十分にしなかったため誤まった装着した。 薬剤処方によって薬剤を装着する手順を守る。病棟にストック薬を置かない。  
82 52473 規格違い ペンフィル30R     ペンフィルR          
83 65925 記号違い ペンフィルN 注射薬 150 ペンフィルR 注射薬 150 取り違い調剤    
84 70231 264
鎮痛、鎮痒、収斂、消炎剤
剤形違い アンダーム軟膏     アンダームクリーム          
85 48039 剤形違い リドメックス 軟膏 0.3%5g リドメックス ローション 0.3%10g   監査時に判明  
86 42600 剤形違い ロコイド 軟膏   ロコイド クリーム     監査時に判明  
87 66606 266
皮ふ軟化剤
剤形違い パスタロン 軟膏剤 500g パスタロンソフト パスタロンソフト 500g 2003/3/3にパスタロンソフトの処方を受けたが、間違って入庫していたパスタロンに気付かず、パスタロンソフトと思い込んで調剤してしましまった。 薬品、容器ラベルが非常に類似しているため、区別できるようデザイン変更を要望する。  
88 66616 剤形違い パスタロン 軟膏剤 500g パスタロンソフト パスタロンソフト 500g 2003/2/5に薬剤部がパスタロンソフトを発注したが、誤ってパスタロンを問屋より受け取っていた。皮膚科医師より2003/2/28にパスタロンソフトの処方を受けたが、パスタロンを調剤し払い出した。(本院は、パスタロンソフトのみが採用薬品)パスタロンソフトとパスタロンはいずれも尿素10%のクリーム剤で適応、用法・用量も同じ。基材であるクリームがパスタロンソフトは水中油型(W/O)、パスタロンは油中水型(O/W)と異なる。ラベル、薬品も非常に類似している。 容器ラベル、薬品が非常に類似しているため、包装、容器ラベルが区別できるように要望したい  
89 49735 269
その他の外皮用薬
規格違い ボンアルファ 軟膏   ボンアルファハイ 軟膏     監査時に判明  
90 49713 317
混合ビタミン剤
剤形違い シナール 錠剤   シナール 顆粒 1g 監査時に判明    
91 70178 322
無機質製剤
判定不能       アスパラK          
92 70249 323
糖類剤
規格違い     5%ブドウ糖 10%ブドウ糖     取り違え    
93 63551 記号違い カロネットL ソフトバック 400ml カロネットH ソフトバック 400ml カロネットHにカロネットLを払い出した HとLの識別がはっきりとさせる  
94 51540 外観類似 大塚生食注 プラボトル 100ml 大塚糖液5% プラボトル 5%、100ml 薬品請求で出された薬品の払い出しをする際、大塚糖液5%100ml 10本払い出すところ、大塚生食注 10本出してしまった。その後請求先より連絡がきて、本来出すべき糖液と交換した。 大塚の文字だけで、生食と思いこみ、連絡がきて気がつく。請求伝票の表示が大塚から始まる薬剤だけで、17種類あり、それが並んで印字される。定数分補充であり、監査は行っていない。確認するよう再度心がける。  
95 52715 外観類似 5%Gl100mlと生食100ml                
96 60641 325
たん白アミノ酸製剤
名称類似 アミノレバン 輸液  アミノレバン 500ml/V アミパレン 輸液 アミパレン 300ml/V 1日投与量の輸液をワンパックにミキシングする際、上記注射薬を間違って混注した。 ナースコール等による作業中断が多い。休日であったため、通常は薬剤部でされているミキシングを病棟で行った。小児の輸液であったため、投与量に意識が集中した。2人でチェックはしていたが、十分なダブルチェックにならない確認の仕方であった。  
97 49578 記号違い ユニカリックN 高カロリー輸液   ユニカリックL 高カロリー輸液        
98 63557 その他 アミノフリード ソフトバック 500ml       アミノフリードの隔壁を開通せずに投与した 隔壁を開通させることにより何かを変化させる方法を取り入れる  
99 70514 その他 アミノフリード               上室・下室液を開通するのを忘れる
100 68195 その他 アミノフリード バッグ         2層式になっているので、使用時に隔壁を開通することになっているが、忘れて、下層のみ投与した。上層は残ったまま廃棄した。 隔壁の開通を忘れるため、注意を喚起するようにシールを貼ったりしているが、時々発生する。バッグに記載してある注意事項は字が小さく目に入りにくい。現在外袋にシールを貼っているが、実際に患者に投与する時点で隔壁を開通するにで準備の段階で外袋を廃棄したらシールは意味をなさない。根本的に隔壁を開通しなければ輸液セットと接合出来ないような工夫が出来ないだろうか。  
101 48931 331
血液代用剤
規格違い 補正用塩化カリウム液 アンプル 1モル20ml/A 10%塩化ナトリウム注10% アンプル 10%20ml/A 高カロリー輸液点滴中の患者のボトル内に、10%塩化ナトリウムを混注すべきところ、補正用塩化カリウム液であることに気付かず、混注してしまった。注射薬請求集計の伝票が当日分も塩化カリウムになっていたため,日中点滴をつめていた者が、前日請求分もたしかめたら、間違えに気づき、当事者に責任者が確認した。 新システム開始日ということもあり、電子カルテについて話をしながら注射カクテルを行っていた記憶あり、集中力に欠けていた。薬液アンプルの容器が似ていた。3回確認して、時間がなくても、確実に確認を行っていく。(3回確認とは一般的に言われている確認手法)  
102 49726 規格違い ヴィーン3G 500ml ヴィーン3G 200ml   監査時に気づかず交付。看護師より連絡。未施行  
103 66089 同一記号 ソリタT3G     ヴィーン3G          
104 50752 記号違い ソリタT1   500ミリリットル ソリタT3   500ミリリットル ソリタT3の追加投与指示あり。口頭指示でソリタT1と思いこみ、また、カルテ上の確認をきちんとしないまま投与。追加後5分経過し、ソリタT3の指示ときずき、すぐにソリタT3に交換。 医師からの指示が出たとき、すぐにカルテ指示内容の確認し、伝票と薬剤があっているか声を出して、確認。  
105 51550 数量違い ソリタT3 注射 200ミリリットル ソリタT3 注射 500ミリリットル 当院各科外来には、繁用する注射薬を常備している。外来で、当日実施された常備薬剤は、カウントされ集計票として1日1回出力される。それに従い、注射薬をそろえたが、ソリタT3の500ml請求のところ、ソリタT3の200mlを払い出ししてしまった。看護師が添付された集計票を確認し気がついた。正しい規格と交換。 外来へ払い出しは1人でおこなっていて、思いこみによる間違えはみつかりづらい。注射薬補充のため、監査はなく、確認不足であった。  
106 54513 規格違い ソリタT3 200ml     ソリタT3 500ml     上記点滴の違いに看護師が気がつき、本来投与すべき薬剤に取り替えた。 当院の院内安全対策マニュアルに従い、点滴前に点滴ボトルの患者氏名を確認する(フルネームで声出し確認すると共に患者からも名前を言ってもらう)ことを再度徹底する。  
107 54511 記号違い ラクテック ボトル 500ml
ラクテックG ボトル 500ml
ラクテックG500ml+ホスミシン2gを処方したが、薬局からラクテック500ml+ホスミシン2gが届けられ点滴した。処方箋をかたづける際に気づき、薬局に問い合わせると、ラクテックGは製造中止と言われた。 外来患者に医師が注射の処方をした場合、患者が注射処方箋を薬局に持参し、注射薬を貰って診療科外来処置室の医師又は看護師に渡すというシステムになっている。
今回のインシデントの原因は、製造中止になっているラクテックGの処方について医師に薬剤師が疑義照会をせず、ラクテックを払い出したことと、薬局から薬剤を持ち帰った患者に対して、看護師は注射処方箋と薬剤の照合確認をしたつもりで、その薬剤をそのまま点滴してしまった。
外来で点滴の準備をするときは複数の人数で照合をするということはしていない。間違いに気づいたのは、患者が点滴がすんで帰った後、注射処方箋の控えの整理をしていた時であった。インシデント発生後もダブルチェックはしておらず、指差し呼称での照合を励行している。
 
108 63549 規格違い 生食

生食
ボトル 100ml 生食 ソフトアンプル 20ml 生食20mlに溶解するべきを100mlに溶解した 指示確認を指差し呼称し、準備をダブルチェックする  
109 52745 外観類似 塩化カルシウム 20ml、液体   生理食塩水   20ml、液体 生理食塩水に薬剤を溶解すべきところを塩化カルシウム溶液に溶解した 薬剤のラベルの確認を怠らないようにする  
110 51556 332
止血剤
勘違い ノボ へパリン 注射 5000U 5ミリリットル ノボ 硫酸プロタミン 注射 10ミリリットル 外来処方依頼(配置分)を一覧票で出力。一覧票を添えてとどける。ノボ 硫酸プロタミン1本の請求のところ、ノボ へパリン1本を払い出ししてしまった。受けとって看護師が確認し、間違いを見つける。外来看護師より連絡があり、正しいものと交換。 通常ノボへパリンの請求件数が多いため、ノボの頭文字のみでノボ へパリンをだしてしまった。外来配置薬払い出し作業は、1人でおこなっていて、個人毎セットでないため、監査はない。業務集中時間帯であり、臨時、定期、補充別出力で、業務が繁忙。全文字確認することは必須。  
111 52209 333
血液凝固阻止剤
勘違い ハンプ 注射 μg/V ヘパリン 注射 単位 患者、生理食塩水+ヘパリンと生理食塩水+ハンプで補液中であった。生理食塩水+ヘパリンが追加のところ、勘違いをし、生理食塩水+ハンプだと思いこんでしまった。補液追加を実施に行くと、患者不在。洗面所でドライヤーをかけており、忙しく追加した。追加10分後、別勤務帯看護師が気がつき、ラインごと交換。補液量3mlだった。患者の状態に変化なかった。 生理食塩水500mlのボトルにそれぞれ薬剤添加したため見た目似ていたことと、確認不足が
原因と思われる。
 
112 60645 339
その他の血液・体液用薬
判定不能 プロパコール                
113 70295 342
腹膜透析用剤
名称類似 ダイアニールツインバック 透析液   ダイアニールシステムII 透析液   CAPDを行っている患者。19時準備をする際誤ってCAPD用のダイアニールを開封してしまった。 確認不足。開封する前にきちんと確認する必要があった。  
114 52636 392
解毒剤
規格違い ウロミテキサン注 アンプル 100mg、1mL ウロミテキサン注 アンプル 400mg 、4mL 外来注射補充、ウロミテキサン注400mg3アンプル請求あったが、規格が1種類のみと思いこみウロミテキサン注100mg3アンプル払い出してしまった。請求先より規格違いの連絡により、交換する。外来注射補充の場合、使用薬剤分が請求様式に反映され請求、監査はない。 複数規格薬品名の覚えなおし、手に取った薬品と伝票の確認を十分におこなう。  
115 42376 規格違い メイロン84 注(アンプル)
20ml/A
メイロン84 注(瓶) 250ml/瓶 病棟よりの連絡で判明    
116 68252 396
糖尿病用剤
名称類似 アルマール 錠剤 10mg アマリール 錠剤 1mg 血圧の低い患者で、治療方針が血糖のコントロールと患者把握していたので、処方箋のアルマールを不信に思い主治医に確認した。 病状と関連づけた薬剤管理を意識づける。  
117 64337 判定不能 オイグルコン 錠剤   グルコバイ 錠剤   オイグルコンが中止になり、アマリールが処方になったが中止のオイグルコンが食前薬と思い込んだため投与すべき食前薬を中止にしてしまった。 多罪併用の場合、処方箋の確実な確認と薬の財形の知識が必要。変更時のよやく準備時のダブルチエック  
118 52664 399
他に分類されない代謝性医薬品
勘違い ナウゼリン 錠剤 10mg キネダック 錠剤 50mg 入院患者で、キネダック(50mg)3錠の処方のところ、ナウゼリン(10mg)3錠を調剤。3回分服用したところで病棟看護師が間違いに気付いた。医師が診察したが異常はみられなかった。 若干包装がにていることと、錠剤容器が上下にあったため取り違えたものと思われる。また、自己監査をおこなっており、他の薬剤師の監査をうけていなかった。マニュアルでは当直時など止むを得ない場合を除き自己監査は避けることになっているが守られていなかった。マニュアルの徹底を指導する必要がある。  
119 41366 勘違い カナマイシン シロップ   モニラック シロップ   モニラックシロップと同一処方内にカナマイシンカプセルが処方されていた。そのために勘違いして、モニラックシロップを調剤しなければならないところをカナマイシンシロップで調剤した。    
120 54796 423
抗腫瘍性抗生物質製剤
規格違い マイトマイシンS注 バイアル 2mg/V マイトマイシンS注 バイアル 10mg/V 当直時、入院患者の夜間緊急注射処方箋払い出しにおいて、マイトマイシンS注10mg/Vを1V払い出すところ、同注2mg/Vを払い出してしまった。翌日病棟で薬剤を準備するとき病棟担当医師より発見され問い合わせを受けた。 原因としては、ちょうど17:00の搬送時の慌ただしい中であったためと、病棟、外来の問い合わせなどが重なり慌ててしまった。又2規格あると知らずに出してしまい自分の勉強不足さもあった。改善策としては、2規格ある薬剤は同じ所に置き2規格ある表示をする。病棟からはプロトコールを薬剤部に提出する。抗ガン剤のような重要薬剤は夜間搬送を出来るだけしないシステムに持っていく事とした。  
121 70399 430
放射性医薬品
判定不能       Tc‐MDP注射液          
122 42586 449
その他のアレルギー用薬
勘違い アレジオン 錠剤 20mg アレグラ 錠剤 60mg   監査時に判明  
123 45072 名称類似 アテレック 錠剤 5mg アレロック 錠剤 5mg      
124 54520 勘違い リンデロン     リザベン     担当医師の連絡により上記薬剤の過誤が判明。患者および担当医師に謝罪し交換した。 外用調剤時に十分注意をして調剤および監査をしなくてはいけない薬剤の代表的なものである。
調剤者、監査者はマニュアルに従い十分に注意することを再度徹底する。
 
125 55040 数量違い             病棟よりアレグラ錠を14錠のところ7錠しか調剤されていないとの報告が薬剤部に入り、処方せんを確認後、不足分を届けた。 監査時は時間の余裕がなくても処方せんの内容だけでなく薬袋も十分確認すべきであった。調剤業務および監査業務はマニュアルに従い十分に注意をする必要があることを再度徹底する。  
126 49733 510
生薬
規格違い ダイオウ 0.5g/包 ダイオウ 1.0g/包 監査時に判明    
127 40686 520
漢方製剤
外観類似 ツムラ小青龍湯 散剤   ツムラ小柴胡湯 散剤        
128 55583 数量違い             ツムラ100大建中湯を3日分の処方のところ7日分を処方したが、病棟看護師の連絡により判明し、すぐに交換した。 マニュアルに従い正確な調剤を心がけ、今後十分に気をつけるよう再度徹底する。  
129 49847 590
その他の生薬および漢方処方に基づく医薬品
勘違い 健胃 錠剤   ヨクイニンエキス錠コタロー
錠剤   監査時に判明    
130 54519 613
主としてグラム陽性・陰性菌に作用するもの
勘違い A:フルマリン1Vとセファメジンα1V
B:フルマリン1V
    A:フルマリン2V
B:セファメジンα1V
    入院患者A氏にフルマリン2Vを調剤すべきところ、フルマリン1Vとセファメジンα1Vを調剤してしまった。
入院患者B氏にセファメジンα1Vを調剤べきところ、フルマリン1Vを調剤してしまった。
投与前に看護師が気づき正しいものに交換した。
処方枚数の少ない病棟のため、薬剤部では注射薬調剤は調剤棚で行わず、その日に調剤すべき医薬品を全て選び出しその中から調剤を行っている。
セファメジンαとフルマリンは外観が似ているため、A氏にセファメジンαとフルマリンを調剤し、残ったフルマリンをセファメジンαと勘違いしてB氏に調剤してしまった。
二つの薬剤の外観は良く似ていることを十分に認識する必要がある。また、二回目のミスは回避するチャンスがあったにもかかわらず見逃してしまった点を重大であると考え、マニュアルに従い必ず薬品名を確認して調剤を行うことを再度徹底する。
 
131 51549 勘違い あ:セファメジンα
い:フルマリン
注射 あ:1グラム
い:1グラム
あ:フルマリン
い:セファメジンα
注射 あ:1グラム
い:1グラム
病棟で患者に使用する注射薬剤は、病棟ごとに翌日必要な注射薬剤を集計し、集計表に基づきワゴンに必要な注射薬剤を準備している。また、ワゴンには注射薬剤を処方箋毎、患者毎に取り揃えてセットしている。ところが、患者毎に翌日分をセットするとき、フルマリンを投与する患者とセファメジンαを投与する患者の薬剤を交差してセットしてしまった。払い出したあと、病棟で看護師の確認により間違いがわかり、薬剤師が正しく交換した。 フルマリンとセファメジンαを入れている容器がにていて、思いこんでしまった。
注射箋の確認不充分。
 
132 60656 薬効類似 セフメタゾンとすべきところを、セファメジンを誤って静注。     セフメタゾン          
133 68226 外観類似 ユナシン1.5g バイアル 1.5g パセトクール注 バイアル 1.0g 薬剤の形状が非常に類似しているため、準備時の間違えて手に取った。 キャップの色、バイアルの色等で認識している場合が多くこれほど類似していると間違えやすい。色を変えて欲しい。  
134 68220 薬効類似 セフメタゾン バイアル 0.25g ピレタゾール バイアル 0.5g 注射処方箋に医師は、ピレタゾール0.5gと処方していたが、薬剤科がセフメタゾン0.25g2A交付した。患者にセフメタゾンを投与した。セフメタゾンテストを実施していなかった。患者には特別な変化はなかった。看護師が薬剤科に確認したときピレタゾールはセフメタゾンの後発医薬品で、ピレタゾール0.5gの処方の時はセフメタゾンを交付していると返事があった。看護士は医師に確認せず投与した。 後発医薬品の導入の選別基準を決める際に間違い防止のため同一商品名は全ての規格を変更することになっているが、保健適応病名に不都合があるためセフメタゾン0.25gのみが残っていた。薬剤科の検討を依頼、情報の周知徹底と処方箋通りの薬剤交付を依頼。 後発品採用時の申し送りの不備
135 70185 判定不能       フロモックス・ビオフェルミンR          
136 51631 規格違い メロペン 注射 0.5g/V(当院採用規格) メロペン 注射 1gを2本 請求伝票は1gを2本と記載、当院採用規格は0.5g/Vだった。気ずかず、0.5g/V
を払い出してしまった。
あわてていたため、確認せず、払い出してしまった。
規格確認をよくする。
 
137 40824 621
サルファ剤
規格違い アザルフィジンEN錠 (腸溶)錠 250mg アザルフィジンEN錠 (腸溶)錠 500mg 監査時に判明    
138 41258 規格違い アザルフィジンEN錠

(腸溶)錠 500mg アザルフィジンEN錠 (腸溶)錠 250mg      
139 49344 624
合成抗菌剤
勘違い メチコバール 錠剤   クラビット 錠剤     監査時に判明。  
140 48417 629
その他の化学療法剤
その他               引換え券は1枚1番号であったが、1月よりオーダリングシステム稼動により1枚の引換券に複数の番号が記載(オーダリング時2回にわたりオーダーがあったため)されることがあるので注意はしていたが、見落としてしまった。  
141 66526 634
血液製剤類
規格違い 献血ベニロンI     ベニロン ベニロン   今回の事例は、ほぼ同じ薬剤(原料が輸入血と国内献血の違い)であった。指示はベニロン、届いた薬剤は献血ベニロンIで同じ物と思ってしまった。    
142 49692 639
その他の生物学的製剤
認識不足 精製ツベルクリン   一般診断用 精製ツベルクリン   確認診断用   監査時に判明  
143 70476 判定不能             イムネース    
144 48430 722
機能検査用試薬
勘違い ヒトCRH注 バイアル 100μg LH-RH注 アンプル 0.1mg 1ml/A  LH-RH注を投与しなければならない人の分の個人分け(前日、翌日分を患者さん毎にケースにセットすること)にヒトCRH注を、ヒトCRH注を投与すべき人のところにLH-RH注を入れてしまった。  同じ病棟で同一日に別々の患者さんであり、LH-RH注とヒトCRH注以外のヘパリンと生食が同じで、薬剤名称の最後のHが共通で間違えてしまった。監査はない。
 今後は、慌てず、よく確認して調剤する。
 
145 48480 811
あへんアルカロイド系麻薬
勘違い 塩酸コカイン末 散剤 原末 塩酸モルヒネ末 散剤 原末 午前1時頃、臨時処方箋で塩酸モルヒネ8mg5回分処方であったが、2、3gしかなく、原末より1%散を調製しようとしたが麻薬金庫より塩酸コカインを取り出し、1%散を調製し、在庫の1%塩酸モルヒネ散のびんに混合してしまい、混合物4.0gを調製してしまった。塩酸コカインの記録用紙をみて、誤りに気づいた。 思い込みと確認不足、他に新システム稼働後の初めての深夜業務と疲労があった。本来であれば、散在監査システムを用いて、薬品名等を確認するところであったがオーダリングシステムのオンラインとオフラインの切り替えがうまく行かず未使用であった。誤って調整した1%塩化コカイン散20.0グラムは1%塩酸モルヒネ散とおもいこんでいるため、在庫1%塩酸モルヒネ散のビンに混合し、その後、散在監査システム(オンライン)をもちいて、処方量の4.0グラムを調剤した。散在監査システムは調剤過誤防止を目的としているが、1%塩酸モルヒネ散と1%塩化コカイン散の混合物が入ってしまったため、調剤後は、そのビンは、1%塩酸モルヒネと印字され、調剤過誤が発見できなかった。また、あやまって、秤量された、塩酸コカイン末0.2gは原末ビン添付の記録用紙には、そのまま記載した。一方、麻薬帳簿の1%塩酸モルヒネ散には、20gと記載がはいいていて、塩酸モルヒネ末には0.2gを1%散に調整したように記載したため、発見がおくれた。散剤監査システムの使用徹底と当直に対応できるだけの在庫量の確保が考えられる。
 
146 70482   その他       なし     同姓患者の薬を投与してしまった    
147 54994   その他             臨時処方せん中の薬剤で3錠剤のところ1錠剤が入っていないとの連絡があり、確認して再調剤し病棟看護師に手渡しした。 自動分包機で調剤され、最終包装時に薬剤が落ちなかったことによるものと思われる。マニュアルに従い、調剤担当および監査者は最初から最後の分包まで気を抜かず錠数の確認をするよう再度徹底する。 分包機の不備
148 54542   その他(伝達ミス)             使用変更に伴い処方薬が返却されたが、その際に記載された処方内容が薬剤部保管の処方せん内容と異なっていたため、病棟における投与指示と調剤薬の内容が違う可能性が示唆された。
病棟に直接行き、師長とともに服薬状況を確認した結果、投与内容に問題はなかった。担当医師に確認したところ、薬剤部から処方せんを書き直すように言われ処方せんを書き直したが病棟にある処方せん(控)は書き直さなかったことが判明した。
昨今、曖昧な処方の書き方が増加しているため正しい書き方を添えて直接医師に書き直してもらうように指示している。
今回の場合は、処方せんは書き直したが病棟側の控えを書き直しておらず、またその旨を看護師にも伝えていなかった。
医師と看護師に危険性を説明し手書きの処方せんの訂正は病棟の控えもきちんと直し、その旨の連絡の徹底および薬剤受け取り後の確認の徹底をお願いした。また、薬剤部としては、医師の処方せんの書き方指導を再度徹底することとした。
 
149 64330   判定不能             麻薬は他の一般役と違い管理を厳重にしているため、実施を優先して行ったが、途中割り込み業務のため失念した。 処方箋を確認実施サインも失念したため発見できなかった。処方箋の確認を実施後直ちにしたら早期に発見できた。  
150 70611   対象外                  
151 70214   対象外 なし なし なし なし なし なし なし なし  


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