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各厚生(支)局における法令遵守の徹底に係る取組の実施状況等の評価について(平成23年度)

 厚生労働省大臣官房地方課は、平成23年度に係る各厚生(支)局における法令遵守の徹底に係る取組の実施状況等について、次のとおり評価を行ったところです。
 また、当該評価結果について、外部の有識者が参画する地方支分部局法令遵守委員会の意見を頂き、その結果とともに、平成24年7月20日付けで各厚生(支)局長あて通知したところです。

厚生労働省大臣官房地方課

 平成23年7月4日付け地方課長通達「地方厚生(支)局における法令遵守の徹底について」に基づく各厚生(支)局における法令遵守の徹底に係る取組の実施状況等について、下記のとおり総括的に評価する。

1 定期的な内部点検結果について

 定期的な内部点検として、平成23年度「法令遵守チェックリスト」(以下「チェックリスト」という。)を用いて、各厚生(支)局の実施状況について点検と検証が実施され、各厚生(支)局長より報告されたところである。
 その報告をみると、地方厚生局法令遵守要綱に基づき、法令遵守の徹底について各厚生(支)局とも総じてその取組が適正に実施されているものと評価される。
 しかしながら、項目ごとに詳細にみると、以下のように、一部の厚生(支)局において問題のある点が認められた。

○ 公務員倫理の徹底と綱紀保持

・ 研修について、全職員の受講に至っていない。
・ 職員研修等に外部講師を活用できていない。

○ 適正な会計経理事務等の徹底

・ 会計組織における適正な管理体制の確立
  予算執行職員には特別の義務と責任が課され、国に対する弁償責任を負うことを予算執行職員の補助者の任命において説明していない。
・ 勤務時間管理及び超過勤務手当の支給の適正化
  出勤簿について、その都度押印していない。
  業務量の把握等は行っているが、十分な事務体制の見直しが出来ていない。

○ 内部通報制度の活用

・ 内部通報制度について周知が図られていない。

○ 保有個人情報の管理

・ 個人情報の保護に関する意識を自覚させるための措置を講じていない。
・ 保有個人情報の保管方法等について点検を実施していない。

2 会計事務監査指導結果について

 平成23年度一般会計監査指導は、7厚生(支)局において実施されたところ、是正等を要するものとして指摘された件数は平成22年度に比し減少しているものの、以下のような事務処理を行っている厚生(支)局が存在することから、引き続き、適正な会計経理事務について徹底が必要である。

  • ○ 官署支出官等の代理官の補助者について、設置基準に定めていない又は任命していない。
  • ○ 支出負担行為差引簿等の管理事務、納入物品の検査事務等が設置基準に定められていない。
  • ○ 出勤簿、旅行命令簿、超過勤務命令簿等の突合の結果、不整合等が生じている。
  • ○ 資金前渡官吏の官印を押印後、小切手を廃棄している。
  • ○ 交替検査に必要な預託金現在高の証明を後任者が受けているものなど引継事務が不適正。

3 本省における評価について

 上記1から2を踏まえ、本省においては、各厚生(支)局における法令遵守の徹底に係る取組の実施状況等について、次のように総括的に評価するとともに、改善措置を講ずるよう指示することとする。

(1) 総括的な評価について

  1.  各厚生(支)局において、法令遵守の徹底に係る取組は、各厚生(支)局とも総じて適正に実施されていると総括的に評価できるが、会計経理事務手続に一部不適正な事務処理を行う厚生(支)局が存在していること等から、引き続き、法令遵守の徹底に向けた取組が必要である。
     なお、問題点がみられる厚生(支)局においては、次の改善措置を始め、所要の対策を講ずることとする。

(2) 具体的な改善措置について

  • [1] 公務員倫理や法令遵守に関する研修について、人事院主催の研修を積極的に活用し、全職員が受講できるよう措置を講ずること。【公務員倫理の徹底と綱紀保持】
  • [2] 予算執行職員等の責任に関する法律に基づき、国に損害を与えたときは、弁償の責を負うことを説明すること。【会計組織における適正な管理体制の確立】
  • [3] 勤務時間管理員に対して、出勤簿はその都度押印するよう指導すること、適正な勤務時間管理及び業務調整等による業務処理体制の確保等について、超過勤務に係る問題点の把握・分析の上、必要な措置を講ずること。【勤務時間管理及び超過勤務手当の支給の適正化】
  • [4] 平成23年1月20日付け通知「厚生労働省監察本部発足と通報受付体制の再周知について」に基づき、新規採用者や非常勤職員を含む全ての職員へ周知の徹底を図ること。【内部通報制度の活用】
  • [5] 保有個人情報の取扱いについて、職員の理解を深める措置を講じるとともに、保有個人情報管理規程に基づき保有個人情報の保管方法等について、点検を実施すること。【保有個人情報の管理】
  • [6] 会計事務監査指導において、是正等を要するものとして指摘された事案は、その後の会計事務監査指導等で同様の指摘を受けることのないよう徹底を図ること。

 以上の改善措置の取組状況等については、報告等により確認を行うものである。

地方支分部局法令遵守委員会における委員の指摘(平成23年度)

 平成23年度に係る各厚生(支)局における法令遵守の徹底に係る取組の実施状況等については、本省地方課において、総括的に評価を行ったところである。
 当該評価結果については、平成24年7月5日に外部の有識者が参画する「第  18回地方支分部局法令遵守委員会」を開催し、委員会委員より、「法令遵守の徹底に係る取組みが一定の効果を得ている。」という評価をいただいたものの、下記のような幾つかの改善点や今後の取組みへのアドバイスをいただいたところである。

  • ○ 超過勤務に係る職員管理について、健康面の配慮のみならず、業務量の偏りや人員配置など組織全体で改善を図ること
  • ○ 保有個人情報の管理についても重視し、更に、徹底を図ること

(厚生労働省大臣官房地方課 03-5253-1111(内線7989))

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