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2022年6月8日 第51回医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議

○日時

令和4年6月8日(水) 15:00~17:00

 

○場所

フクラシア東京ステーション(オンライン会議場)
6G会議室
東京都千代田区大手町2-6-1 朝日生命大手町ビル

○出席者

出席構成員

新構成員、五十嵐構成員、伊豆津構成員、伊藤構成員、岩田構成員、大江構成員、大久保構成員
落合構成員、崔構成員、田村(研)構成員、田村(直)構成員、松本構成員、宮川構成員、村島構成員
柳原構成員、山本構成員、横谷構成員
 

出席参考人

勝野参考人、宮崎参考人、米盛参考人

○議題

第I~III回要望に係る専門作業班(WG)の検討状況等について
第IV回要望に係る専門作業班(WG)の検討状況等について
要望品目の医療上の必要性について
開発要請品目の公知申請への該当性について
企業から提出された開発工程表等について
その他

○議事

○事務局 皆様、定刻になりましたので、ただいまより第51回「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」を開催いたします。
今回も、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、ウェブ会議形式での開催とさせていただきます。
また、本会議は公開の会議であることから、ウェブ会議の様子をユーチューブにてオンライン配信しております。御了承をお願いいたします。
委員の皆様方におかれましては、大変お忙しい中、御出席いただきまして、誠にありがとうございます。
会議の開始に当たって、注意事項を御説明いたします。
発言される際は、画面のマイクのボタン押してミュートを解除した上でお名前をおっしゃっていただき、座長に指名された後に御発言いただきますようお願いいたします。また、発言されないときはマイクをミュートにしておいてください。会議中に接続トラブルが発生しましたら、事前にお送りした連絡先まで御連絡いただくようお願いします。また、オンライン会議上で御参加の場合は、発言の場合は挙手していただき、座長に指名された後に御発言ください。
本日は、小川構成員、平林構成員、山口構成員より御欠席、落合構成員より遅れての参加との御連絡をいただいております。また、岩田先生と大久保先生のログインが少々遅れているようですけれども、御出席と伺っております。
現在のところ、14名の先生に御出席いただいております。
また、本日はワーキンググループの検討の報告がございますけれども、抗がんワーキンググループのメンバーから米盛参考人、精神・神経ワーキンググループのメンバーから勝野参考人、抗菌・抗炎症ワーキンググループのメンバーから宮崎参考人に御参加いただいております。ありがとうございます。
会議に先立ちまして、今年度より新しく本会議の構成員として御参画いただくメンバーを御紹介いただきます。
まず初めに、国立医薬品食品衛生研究所薬品部部長、伊豆津健一先生。
続きまして、金沢大学附属病院教授・薬剤部長、崔吉道先生。
続きまして、島根大学医学部附属病院腫瘍内科/先端がん治療センター教授、田村研治先生。
続きまして、国際医療福祉大学医学部感染症学講座主任教授、松本哲哉先生でございます。
以上、4名の先生方に新たに御参画いただきましたので、よろしくお願いいたします。
また、昨年度まで座長をお願いしておりました堀田先生が本会議を御退任されました。別途お配りしている参考資料の束の中に開催要領があるのですが、そちらに新たな座長の選出の手続が書いてあると思うのですけれども、そちらに従いまして、座長の選出を行いたいと思います。
事務局といたしましては、大江先生に座長をお願いしたいと考えておりますが、いかがでございましょうか。
(「異議なし」と声あり)

○事務局 ありがとうございます。
御異議はないようですので、座長は大江先生にお願いしたいと思います。
以後の進行は、大江先生、よろしくお願いいたします。

○大江座長 座長に御指名いただきまして、大変ありがとうございます。
堀田先生のようには進行できないかもしれませんけれども、先生方の御協力の上、どうにかこの会を円滑に進めたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
まず、本日の会議資料の確認、執行部に所属されている学会に関する各構成員からのお申し出状況について、事務局から説明をお願いいたします。

○事務局 事務局でございます。
事前に送付した資料を御用意ください。電子ファイルを1つにまとめておりまして、241ページという大部になっておりますけれども、右下に通し番号を振っております。
本日の資料の一覧は2ページにお示ししたとおりですので、こちらの資料に基づいて御議論いただきたいと思います。また、参考資料と下のほうにありますけれども、この参考資料をまとめた束をまた別ファイルとしてお配りしております。こちらを適宜御参照いただければと思います。これらの資料に基づいて本日の審議を進めていただきたいと思います。
続きまして、所属学会の関係ですけれども、各構成員の中で学会の執行部に所属されているようなケースはお申し出いただいているところなのですけれども、参考資料のファイル、参考資料7を御覧いただければと思います。こちらが構成員が執行部に所属されている学会に関する資料になりますけれども、本会議の公平性の観点から、当面、構成員のうち学会の執行部に在籍する方は、当該学会からの開発要望については、要望に関する背景事情等の説明を行うものの議決には参加しないこととしております。こちらの資料は現時点の内容に更新をしておりますけれども、もし誤り等がございましたらこの時点でお知らせいただければと思います。よろしくお願いいたします。
今回、各構成員からのお申し出状況に基づきまして、資料3のカルボプラチンに関する日本臨床腫瘍学会からの要望について、議決に参加しない構成員は、大江構成員、田村研治構成員といたします。また、資料4-3、アセトアミノフェンに関する日本リウマチ学会からの要望につきまして、議決に参加しない構成員は、田村直人構成員といたします。
以上です。

○大江座長 ありがとうございます。
続きまして、資料2のワーキンググループの検討状況の概要について、前回会議以降の進捗状況について、事務局から説明をお願いいたします。

○事務局 事務局でございます。
全体の5ページ、5/241ページになりますけれども、資料2-1を御覧ください。こちらは2015年6月以前に御要望いただいた第I回要望から第III回要望までの進捗でございますけれども、5ページの医療上の必要性に関する部分は特にアップデートはございません。
次のページを見ていただいて、6ページ、公知該当性の判断の資料ですけれども、右側の表を御覧ください。今回会議までに1件の要望についてワーキンググループで公知申請が妥当と評価されましたので、ワーキングループで検討中の要望は7件、公知申請が妥当の欄が125件になっております。本日、この1件について御議論いただきます。
次に、少し飛びますが、11ページを御覧ください。これが、2015年7月以降、現在に至るまでの第IV回要望の募集で御要望いただいた品目に関する状況でございます。まず、真ん中の表ですけれども、新たに6件の新規要望を受け付けまして、要望数の総数が182件になっています。また、承認申請済みの要望などがあったことから、既に開発中という件数が8件になります。さらに、要望取下げのところですけれども、12件ございましたので、取下げの件数が36件になっています。これらを集計いたしますと、現在ワーキンググループで検討中のステータスになっている要望の総数は56件になります。また、前回第50回の会議で1件の要望について医療上の必要性が高くないという評価がなされたために、本会議で医療上の必要性が高くないと評価された品目の総数が10件となっております。右の表、今回会議前というところを御覧ください。1件について医療上の必要性が高いと評価されましたので、この1件について、本日、御議論いただく予定になっております。
次に、12ページを御覧ください。これは公知該当性の検討状況ですけれども、中央の表ですが、ワーキンググループで検討中であった要望のうち1件について承認申請がされましたので、検討中の件数が1件減って21件になっています。また、第50回の会議で、8件の要望、不妊治療関係ですけれども、公知申請が妥当と評価されましたので、本会議で公知申請が妥当と評価された件数が27件ということで増加しております。次に、右の表ですけれども、本日は、3件の要望について、公知申請が妥当とワーキンググループで評価されましたので、こちらについて御議論いただきます。
本会議の検討を経て実際に開発が進められつつある品目の状況については、後ほど資料5を用いまして御説明いたします。
現状は、以上のとおりでございます。
以上です。

○大江座長 ありがとうございました。
何か御質問があればお受けいたしますが、よろしいですか。
特にないようですので、要望品目に係る医療上の必要性に関する検討状況についてですが、資料3について抗がんワーキンググループから米盛先生に報告をお願いします。

○米盛参考人 抗がんワーキンググループ、米盛です。よろしくお願いします。
抗がんワーキンググループで検討した品目について御説明させていただきます。資料3を御覧ください。
子宮体がんに対するカルボプラチンは、資料3、32ページになります。カルボプラチン、パクリタキセル、ドセタキセルとの併用投与ということでの要望になります。日本臨床主要学会から出ております。適応疾病の重篤性について、子宮体がんは致死的な疾患であるということで「ア」という判断をしております。医療上の有用性について、欧米などの診療ガイドライン及び教科書の記載内容並びに海外臨床試験の成績などから、パクリタキセルとカルボプラチンの併用投与及びドセタキセル水和物とカルボプラチンとの併用投与は、欧米などにおいて、子宮体がん、進行・再発、術後再発のリスクなどにおいて標準治療として位置づけられており、国内外の医療環境の違いなどを踏まえても、国内における有用性が期待できると考えております。
以上により、医療上の有用性は「ウ」に該当すると判断しております。
説明は、以上になります。

○大江座長 ありがとうございます。
ただいまの説明に関して、何か御質問やコメントはございますでしょうか。この件は、私は裁決には関われませんけれども、一応司会はこのまま継続していいというお話でしたので、私が司会をさせていただきます。
お願いします。

○落合構成員 落合です。
産婦人科の立場から、一言コメントさせていただきたいと思います。
子宮体がんに対する化学療法では全世界で標準的にカルボプラチンとドセタキセルあるいはパクリタキセルを一緒に使っておりますので、今回の答申は非常に妥当ではないかと思います。

○大江座長 ありがとうございます。
ほかはよろしいですか。
それでは、ただいまのワーキンググループからの報告は御了承いただいたと判断させていただいてよろしいでしょうか。特に御異議がなければそうさせていただきたいと思います。
ありがとうございます。
続きまして、公知申請への該当性に係る報告書案について、精神・神経ワーキンググループから、勝野先生の御報告をお願いいたします。

○勝野参考人 勝野でございます。
精神・神経から、2品目がございます。
まず、最初は、メピバカイン塩酸塩についてでございます。33ページを御覧ください。資料4-1でございます。精神・神経ワーキンググループからメピバカイン塩酸塩の公知申請への妥当性に係る報告をいたします。メピバカイン塩酸塩は、歯科・口腔外科領域における浸潤麻酔を効能・効果として承認されており、本要望は、一般社団法人日本歯科麻酔学会からの歯科領域における伝達麻酔に関する効能追加の要望でございます。まず、要望内容に関する医療上の必要性については、この33ページの下半分を御覧ください。適応疾病の重篤性の該当性及び医療上の有用性への該当性、ともに「ウ」に該当すると判断し、本要望について開発要請が行われております。
次に、公知該当性について御説明いたします。まず、有効性については、45ページの7.(1)を御覧ください。下半分でございます。3%メピバカイン塩酸塩は、欧米等6か国において、歯科・口腔外科領域における伝達麻酔に対して浸潤麻酔とともに承認されており、総説や海外の教科書等の記載から、歯科・口腔外科領域における浸潤麻酔のみならず伝達麻酔にも使用可能な標準的な局所麻酔薬の一つに位置づけられていると判断いたしました。また、国内外における臨床試験において、3%メピバカイン塩酸塩の有効性は、本邦で歯科・口腔外科領域における伝達麻酔に関する効能・効果で承認されているアドレナリン含有リドカイン塩酸塩製剤等と同様であるということが報告されております。
以上より、3%メピバカイン塩酸塩を歯科・口腔外科領域における伝達麻酔に使用するときの有効性は、医学薬学上公知であると判断いたしました。
次に安全性について、46ページの(2)を御覧ください。国内外の臨床試験成績及び本邦の臨床使用実態調査の結果におきまして、3%メピバカイン塩酸塩を歯科・口腔外科領域における伝達麻酔に使用する際の特有の安全性上の懸念は示唆されておりません。また、一般に、局所麻酔薬を伝達麻酔に用いる場合に特に注意する必要のある、神経の損傷、血管内への薬液の注入等については、既承認効能・効果である浸潤麻酔に対する注意喚起として既に添付文書に記載がなされておりますことから、歯科・口腔外科領域における伝達麻酔に使用するときの安全性については、既承認効能・効果である浸潤麻酔に対する注意喚起と同様の注意喚起の下で使用することを前提とすれば許容可能であると判断いたしました。
以上の検討に加えて、3%メピバカイン塩酸塩を有効成分とする要望製剤は、本邦で伝達麻酔に対して承認されている他の歯科麻酔薬と異なり、血管収縮薬を含有していないため、血管収縮薬の投与が適さない又は望ましくない患者に対して有用な選択肢になると考えられることも踏まえて、歯科・口腔外科領域における伝達麻酔に対する3%メピバカイン塩酸塩の臨床的有用性は、医学薬学上公知であると判断いたしました。
次に効能・効果についてでございます。47ページの一番上、(1)でございます。既承認効能・効果の記載も踏まえて、「歯科・口腔外科領域における浸潤麻酔又は伝達麻酔」と設定することが妥当と判断いたしました。用法・用量については、その下の(2)でございますけれども、欧米等6か国での承認用法・用量、国内外の臨床試験成績及び本邦の臨床使用実態調査の結果を踏まえ、浸潤麻酔に対する既承認用法・用量と同様である、報告書案に記載の用法・用量を設定することが妥当と判断いたしました。
説明は、以上でございます。

○大江座長 ありがとうございました。
ただいまの御説明に対して、何か御質問やコメントはございますでしょうか。
よろしいでしょうか。
ほかのものにはアドレナリンが入っているので、それが入っていないものということで多分申請があったのだと思いますが、特に御意見がなければ御了承いただいたものとしたいと思います。
ありがとうございます。
引き続いて、勝野先生の御報告をお願いします。

○勝野参考人 2つ目の品目でございます。レベチラセタムでございます。資料4-2、50ページを御覧ください。こちらも精神・神経ワーキングからの公知申請への該当性に係る御報告でございます。本要望は、上のほうにありますように、日本救急医学会から、「てんかん重積状態」に関する効能追加の要望でございます。要望内容に関する医療上の必要性については、このページの下半分のところを御覧ください。適応疾病の重篤性に関する該当性、また、医療上の有用性に関する該当性、ともに「ウ」に該当すると判断し、本要望について開発要請が行われております。
次に、公知該当性についてでございます。59ページを御覧いただけますでしょうか。下の半分、(4)でございます。アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、カナダ及びオーストラリアの欧米等6か国の診療ガイドラインにおいて、レベチラセタムはてんかん重積状態に対する治療の第2選択薬の一つとして推奨されていることが記載されております。国内の診療ガイドラインでは、てんかん重積状態の治療において、ホスフェニトインと同等の第2選択薬として推奨されております。
有効性については、61ページの一番下のほう、7.(1)を御覧ください。海外で実施された無作為化比較試験において、レベチラセタムはホスフェニトイン又はバルプロ酸と同程度の有効性が示されており、欧米等ではてんかん重積状態にある緊急の場合等での標準治療に位置づけられております。また、国内におきましても、使用実態をまとめた報告が6報ございまして、国内の診療ガイドラインにおいてもレベチラセタムはてんかん重積状態に対して推奨されております。
安全性については、同じ62ページの(2)、このすぐ下のところでございます。海外の臨床試験成績、国内の報告及び製造販売後調査で報告されている安全性に関する内容は、いずれもレベチラセタムの既承認の効能・効果において添付文書で注意喚起されており、新たに問題となるような有害事象は認められていないということを確認いたしました。
以上より、成人の「てんかん重積状態」に対するレベチラセタムの有効性及び安全性は、医学薬学上公知であると判断いたしました。
次に、効能・効果について、同じ62ページの8.(1)、ページの一番下のところから次のページに移っていただきまして、海外の臨床試験成績、国内外の診療ガイドラインの記載内容等から、下線が引いてありますように、「てんかん重積状態」を効能・効果として設定することは妥当と考えました。
用法・用量につきましては、この同じページの下のところから、少し進んでいただきまして、64ページのところに下線がございますけれども、上半分のところでございます。「てんかん重積状態」に対して、レベチラセタム1000~3000mgの投与は、国内で使用されている用量であり、国内外の診療ガイドラインの記載内容等を踏まえ、報告書案に記載の用法・用量を設定することが妥当と考えました。
説明は、以上でございます。

○大江座長 どうもありがとうございました。
ただいまの御説明に関して、何か質問やコメント等はございますでしょうか。
よろしいですか。
特にコメント等はございませんので、これも御了承いただいたものとさせていただきます。
引き続き、抗菌・抗炎症ワーキンググループから、宮崎先生に御報告をお願いいたします。次ですけれども、資料4-3と4-4になるのですけれども、内容がほとんど一緒ですので、まとめて御報告いただきたいと思います。
よろしくお願いいたします。

○宮崎参考人 それでは、抗菌・抗炎症ワーキンググループ、宮崎から報告させていただきます
薬剤に関してはアセトアミノフェンの報告で、対象疾病あるいは症状が2つの要望に対しての報告になります。今回抗菌・抗炎症ワーキングで検討した第IV回要望のうち、公知申請の該当性を検討しましたので、報告いたします。資料の4-3及び4-4でございます。
まず、資料4-3ですけれども、通し番号の68ページを御覧ください。令和3年3月に開催されました第44回の本会議において、医療上の必要性があると御判断いただきました、日本リウマチ学会からの要望であるアセトアミノフェンの関節リウマチに伴う疼痛に対する適応拡大について公知申請への該当性を評価いたしました。以降、アセトアミノフェンを「本剤」と言います。
69ページの、3.欧米等6か国の承認状況等について御覧いただきますと、本薬は欧米等6か国においてリウマチ性疼痛を含む疼痛緩和等の適応を有しておりました。
74ページに移ってください。5.要望内容に係る国内外の公表文献・成書等について記載しておりますが、海外では無作為化比較試験等の報告がたくさんありまして、欧米等の診療ガイドラインにおいても、関節リウマチの疼痛診療に本薬を1日最大用量4gで用いることが推奨されております。
また、85ページですけれども、6.本邦での使用状況、経緯及び使用実態について、記載のとおり、国内の複数の病院による調査結果がございまして、関節リウマチに伴う疼痛に対する使用実績が確認されております。臨床現場においても使用実績が蓄積されているものと判断いたしました。
有効性については、86ページから87ページに記載しております。海外における承認状況、国内外の教科書やガイドライン等の記載状況、国内の使用実態調査の報告から、関節リウマチに伴う疼痛に対する本薬の有効性に関するエビデンスは得られているとワーキングでは考えました。安全性については、87ページに記載しております。欧米等の診療ガイドライン及び国内外の成書等において、本薬は、消化管潰瘍や腎障害、あるいは、血小板機能抑制などの副作用頻度がNSAIDsよりも低い。また、高齢者や妊婦・授乳中の疼痛マネジメントに有用な比較的安全な薬剤であると記載されております。また、欧米等のガイドラインや国内外の成書において、本薬を高用量投与した場合に注意すべきと記載されている副作用は、現行の添付文書に注意喚起されている既知の事象であったことを踏まえまして、要望内容に係る本薬の安全性は、定期的な臨床検査や患者さんの状態等の確認、用量調節等で、既承認の効能・効果にあります添付文書と同様の安全対策を行うことで管理可能と考えました。
以上より、関節リウマチに伴う疼痛に対する本薬の有効性及び安全性は、医学、薬学上、公知であるとワーキングでは判断いたしました。
続きまして、資料4-4、91ページを御覧ください。次は、アセトアミノフェンの術後疼痛に関する検討です。これは日本麻酔科学会からの要望です。本薬の術後疼痛対する適応拡大について、公知申請の該当性の評価を行いました。
92ページの3.欧米等6か国の承認状況等について記載しておりますように、本薬は欧米等6か国において種々の疼痛緩和に対する適応を有しております。8ページの5.要望内容に係る国内外の公表文献・成書等について記載しておりますが、海外では、本製剤の術後疼痛における有効性を示す無作為化比較試験並びにメタアナリシス及び本薬経口製剤と静注製剤による術後疼痛管理を比較した無作為化比較試験やメタアナリシスが複数存在しておりました。加えて、国内外のガイドライン及び教科書では、術式を問わず、術後疼痛管理を目的とした本薬の使用が推奨されております。
また、116ページを御覧いただきますと、6.本邦での使用状況及び使用実態について記載しておりますように、国内においても術後に本薬を投与したとする症例報告が複数ありまして、臨床現場においても使用実績が蓄積されていると判断できました。
有効性についても、117ページに記載しておりますが、国内外の教科書やガイドライン等の記載状況あるいは国内の症例報告等から、術後疼痛に対する本薬の有効性に関するエビデンスは十分に得られているものと考えました。
安全性については、117ページから118ページに記載しております。本薬は、国内外の診療ガイドライン及び成書等において、NSAIDsと比べて安全性が高く、本薬投与によりNSAIDsやオピオイドの減量による副作用の軽減が期待できるという記載もございます。また、欧米等のガイドライン及び国内外の成書等において、本薬を高用量で投与した場合に注意すべきと記載されている副作用は、現行の添付文書にて注意喚起されている既知の事象でありました。このことを踏まえますと、要望内容に係る本薬の安全性は、定期的な臨床検査や患者さんの観察、用量等の調節による安全対策で管理可能と考えました。
以上により、術後疼痛に対しましても、本薬の有効性及び安全性は、医学、薬学上、公知であるとワーキングでは判断いたしました。
効能・効果につきまして、本薬の関節リウマチに伴う疼痛及び術後疼痛に対する有効性及び安全性は、医学、薬学上、公知であると考えたことから、118ページから119ページに記載しておりますが、関節リウマチ及び術後疼痛を、1)下記疾患並びに症状の鎮痛に追記することは可能であると判断いたしております。これらの検討に加えまして、第44回の本会議においても、鎮痛薬として少し広く捉えてよいのではないかという意見がございましたので、これを踏まえて、1)下記疾患並びに症状の鎮痛の個々の疾患や症状名の記載がなされている点について検討を行いまして、結果として、本薬は古くから標準的な鎮痛役として頻用されており、有効性及び安全性のプロファイルが確立している、また、国際的にも特に疾患や症状の縛りがなく使用されていることも確認できました。このことから、各種疾患及び症状における鎮痛と記載を整理することは可能と考えました。119ページに記載しておりますとおり、要望されている用法・用量は、国内における既承認用量であり、欧米等6か国で既承認用量とも同様であることから、既承認用量を変更することなく、通常、成人にはアセトアミノフェンとして1回300~1000mgを経口投与し、投与間隔は4~6時間以上とする。なお、年齢や症状により適宜増減するが、1日の総量として4000mgを限度とする。また、空腹時の投与は避けることが望ましいとすることが適切と判断いたしました。
抗菌・抗炎症ワーキンググループからは、以上になります。
ありがとうございます。

○大江座長 どうもありがとうございました。
ただいまの御説明に対して、質問、コメントは何かございますでしょうか。
お願いします。

○伊藤構成員 香川の伊藤です。
これは頓用をイメージしてなされているものだと思うのですけれども、維持投与に関しての安全性はどうなのでしょうか。

○宮崎参考人 ありがとうございます。
これまでの論文等を見ますと、頓用だけではなくて、一定の期間使用している実績があって、また、国内の使用実績等の中でも、必ずしもその1回や2回の頓用だけでない事例等はたくさん入っておりますので、その意味で、大きな安全性の問題はないだろうとワーキングでは判断いたしました。

○伊藤構成員 維持投与をされても保険上は認められるということですね。

○宮崎参考人 今の用法・用量がございますけれども、ここから特段使用上の注意として追記するようなことは必要がないだろうと、ワーキングで検討して判断いたしました。

○伊藤構成員 ありがとうございました。

○大江座長 どうぞ。

○宮川構成員 日本医師会の宮川です。
今のお話は、よく理解はするのですが、高用量に関しては理解するのですが、今、伊藤委員がおっしゃったように、長期という概念はどうなのか。長期にわたって過剰摂取をすることによっての依存です。依存によって起こる過剰摂取は、アセトアミノフェンでも問題になっています。過去でも問題になっているところはありますよね。関節リウマチとか、ある程度、疾病に関わることだったらいいのですが、術後疼痛という非常に曖昧な形で書かれていると、長期間、どのように使うのかということの縛りを今後考えていかなければいけないのだろうと思います。そこにはある程度の歯止めが必要なので、どのようにこれから歯止めをつくっていくのかということは、今後の非常に大きな問題だろうなと思っております。
以上です。

○大江座長 これはどちらから。

○宮崎参考人 宮崎から、よろしいでしょうか。
ありがとうございます。
今御指摘いただいたことを踏まえて、縛りを広くする、縛りをなくして広くするということには、ワーキングとしましては、これをできるだけ広く一般的に使っていただきたいという判断をしておりますけれども、今後、実際に申請をしていただく段階で、恐らく今御指摘いただいたようなことを審査管理の中で考えていくと、ワーキングと厚労省の間の話では、なっております。よろしいでしょうか。

○宮川構成員 宮川です。
ありがとうございます。
この辺はここで議論することでは決していないのだろうと思います。結局、審査の中で、別のところでやっていく形になると思いますけれども、米国においても英国においても、特に米国は10日間以上使用しないとか、英国においても医師の指示がない限り3日間以上使用しないと記載されています。この必要性は理解しますが、今後の使用ということになった場合に、何らかの形の審査という中で、こういう検討はしていく必要があるのだということを認識として持っていることが必要ではなかろうかと思って、意見をさせていただきました。
以上です。

○宮崎参考人 ありがとうございました。

○大江座長 ほかはよろしいですか。
今、議論が2つあると思いますが、最初に、資料4-3と4-4で御説明いただきました慢性関節リウマチと術後疼痛を適応に加えるという話と、そこにあります効能・効果の書きぶりですね。今まではいろいろな疼痛があったものを各種疾患及び症状における疼痛と書き改めるということは若干問題が別かと思います。
まず、最初の慢性関節リウマチと術後疼痛に拡大していくことに関して、何か御意見やコメントはございますか。
村島先生、お願いします。

○村島構成員 村島です。
疼痛疾患の最たるものが関節リウマチですので、これが適応症に入らないほうが不合理だとずっと思っておりました。ので、従いましてこれに関しては異論はございません。
臨床の現場では、今までアセトアミノフェンは頓用として使ってきておりますので、あまり連用はイメージが湧かなかったのですが、その辺り、ほかの先生方、田村先生あたりに御意見をいただければと思います。

○大江座長 田村先生。

○田村(直人)構成員 ありがとうございます。
リウマチの場合はNSAIDsを使うことが多いかと思いますが、中には、腎機能が悪くてほかの薬剤も使いづらくて、アセトアミノフェンを使わざるを得ない患者さんもいらっしゃいますので、頓用だけではなくてある程度長期的に使えるようにしていただくことも必要かと、リウマチに関しては、思います。
以上です。

○大江座長 ほかはよろしいですか。
どうぞ、崔先生。

○崔構成員 ありがとうございます。
関節リウマチについて、必要だというところについて全く異存はないのですけれども、長期に使われていく中で、報告書にも書かれていますように、高用量での肝障害のリスクについて考えていく必要があるのだろうなと思います。例えば、アルコールの併用とか、長期で飲んでいる状況下で、ほかの薬剤、特に市販の医薬品の中にアセトアミノフェンを含有する薬剤もあろうかと思いますので、そこも含めた管理についての何かしらアラートを、添付文書上で書かれてはいるのですけれども、併せて御検討いただくことが必要かと思いました。
以上です。

○大江座長 ありがとうございます。
がん性疼痛などでもアセトアミノフェンは使いますけれども、比較的長期に使っている薬かと私は理解しています。
よろしいですか。
まず、リウマチと術後疼痛に関しては、一応御理解いただけた、御承認了承いただけたとしたいと思います。
こちらの記載ですけれども、現在は、そこにありますように、頭痛とかのいろいろな痛みの原因についてということになっていますが、それを各種疾患及び症状における鎮痛と書き改めることに関しては、いかがですか。多少の縛りは必要、何らかの方法が必要という意見か、鎮痛薬ですので、どの痛みにもまずは効くのではないかと、いろいろな御意見があるかと思いますが、一応ワーキンググループとしてはこのようにしたいというお話だと思います。

○宮崎参考人 ワーキングの決断としては、このようにするということです。

○大江座長 よろしいですか。
大きな反対はございませんので、この方向で検討していただくという形にしたいと思います。
どうもありがとうございました。
続きまして、企業から提出された開発工程表等について、事務局から説明をお願いいたします。

○野村治験室長 それでは、123ページを御覧ください。資料5-1でございます。企業から提出された開発工程表について、最初の丸に記載がございますとおり、現在開発を実施している全ての開発要請先の企業から、令和4年5月16日時点での状況を踏まえた最新の開発工程表が提出されております。件数といたしましては、第I回要望分として183件、第II回が95件、第III回が45件、第IV回が73件となっております。詳細につきましては、その次の資料で説明させていただきます。
126ページ、資料5-2を御覧ください。こちらについては、各企業から提出されました開発工程表の進捗をまとめた資料となっております。詳細の進捗につきましては、資料5-3から5-6で御確認いただければと存じますが、こちらの資料を用いまして進捗状況に関する主な変更点を御報告いたします。
まず、1.開発要請の件数についてです。第II回要望につきましては、2件の追加がございまして、開発要請の件数としては93件から95件となっております。また、第III回要望につきましては1件の追加がございまして45件、第IV回要望につきましては3件追加がございまして73件となっております。
続きまして、2.開発工程表における進捗について、要請回数ごと、また、その進捗順に御紹介をさせていただきます。第I回の開発要請につきましては、変更はございません。(2)第II回開発要請につきましては、要望番号II-5及びII-7、PDRファーマの3-ヨードベンジルグアニジンにつきまして、開発要請を発出いたしました。進捗状況としましては、前者は公知申請予定、後者はその他、開発計画検討中となっております。この結果、公知申請予定品目が、1件増え、8件、その他の品目が1件増え、2件となっております。第III回開発要望につきましては、要望番号III-4-20、中外製薬のベバシズマブ(遺伝子組換え)及び要望番号III-3-19、サノフィのフルダラビンリン酸エステルが承認申請されました。さらに、要望番号III-1-78、全薬工業のリツキシマブ(遺伝子組換え)が、公知申請予定となっております。
また、次のページになりますが、III-2-1、Swedish Orphan Biovitrum Japanのアナキンラにつきまして、開発要請を行いました。進捗状況としては、その他、開発計画検討中となっております。この結果、承認申請済み品目が、2件増え、2件に、公知申請予定品目が、1件増え、3件に、その他の品目が、1件増え、1件となっております。第IV回開発要請につきましては、要望番号IV-59a、日本血液製剤機構の乾燥人フィブリノゲンが本年3月に承認されまして、さらに、要望番号IV-57、太陽ファルマ、グラニセトロン塩酸塩、要望番号IV-73、IV-89の丸石製薬のオンダンセトロン塩酸塩の3品目が、本年2月に承認申請されました。また、要望番号IV-48のフルダラビンリン酸エステル、要望番号IV-50及びIV-53の中外製薬、レノグラスチム(遺伝子組換え)、同じく、要望番号IV-50、IV-53の協和キリンのフィルグラスチム(遺伝子組換え)、要望番号IV-30の協和キリンのマイトマイシンCが承認申請されております。
さらに、ここからは不妊治療に関する品目の御紹介になりますけれども、IV-123及びIV-124のあすか製薬、富士製薬工業、持田製薬のヒト絨毛性性腺刺激ホルモン、IV-125のあすか製薬、フェリング・ファーマ、富士製薬工業のヒト下垂体性性腺刺激ホルモン、IV-126、あすか製薬、富士製薬工業の精製下垂体性性腺刺激ホルモン、IV-127の日本化薬、セトロレリクス酢酸塩、IV-128のファイザーのナファレリン酢酸塩水和物、IV-129のクリニジェンのブセレリン酢酸塩、IV-130の富士製薬工業、クロミフェンクエン酸塩、IV-131のマイランEPD、ジドロゲステロン、IV-132及び133の住友ファーマ、メトホルミン塩酸塩。IV-134、135のノバルティスファーマ、レトロゾール、IV-136のファイザー、カベルゴリン、これらにつきましても承認申請されております。また、IV-80及びIV-81のSwedish Orphan Biovitrum Japanのアナキンラにつきましては、新たに開発申請を行ったものですが、既に治験計画届が掲出されております。続きまして、要望番号IV-67、サノフィのドセタキセル水和物、IV-68の日本イーライリリー、ゲムシタビン塩酸塩につきましては、公知申請予定となっております。最後に、要望番号IVS-18、サンファーマのイソトレチノインですが、こちらも新たに開発要請を行った品目となっておりまして、進捗状況としてはその他、治験準備中となっております。この結果、承認済み品目が、4件増えまして、13件に、申請承認申請済み品目が、27件増え、28件に、治験計画届提出済み品目が、2件増え、8件に、公知申請予定品目が、2件増え、21件に、その他の品目が、1件増え、3件となっております。
以上で、開発要請品目の進捗の御報告を終えさせていただきます。
続きまして、非常にページが飛んで恐縮でございますが、通しで234ページ、資料6でございます。こちらは開発企業の募集を行った医薬品の進捗状況でございます。進捗に変更があったものといたしましては、次のページになるかと思いますけれども、第III回の3番、科研製薬のイベルメクチンについて、治験が開始されました。
次に、第IV回の4番、アミカス・セラピューティクスのβ-グルクロニダーゼ、及び、6番の丸石製薬のオンダンセトロン塩酸塩につきましては、承認済みとなりました。最後に、8番、サンファーマのイソトレチノインにつきましては、治験準備中となっております。続きまして、その下にございます開発に向けた検討依頼品目について、5番の丸石製薬、オンダンセトロン塩酸塩が承認され、8番のサンファーマ、イソトレチノインが治験準備中となっております。こちらについては、公募品目のステータスと同様でございます。
以上でございます。

○大江座長 ありがとうございました。
ただいまの御説明に関して、何か御質問やコメントはございますか。
よろしいですか。
続きまして、その他の事項として、資料7と資料8について、事務局より御説明をお願いいたします。

○事務局 事務局でございます。
少し飛びますけれども、237ページを御覧ください。資料7です。Rilonaceptの要望に関してという資料でございますけれども、こちらは第I回要望で要望され、開発企業の公募を行っていたところなのですけれども、その下、2.にあるように、カナキヌマブが国際的に上市されたこと、アナキンラの開発検討が開始されることから、要望の取下げという申出がございました。こちらの申出を受理いたしましたので、御報告いたします。
続きまして、資料8、次のページになります。238ページになりますけれども、リファンピシンの要望です。こちらも2.に要望者からの要望取下げに関する申出とありますけれども、シロップ剤の開発を要望されていたわけですけれども、要望に関して、これまでの状況を鑑みて、改めて検討いただきまして、要望を取り下げることとしたという申出がございましたので、こちらも受理をしております。
以上です。

○大江座長 ありがとうございます。
何か質問やコメントはございますか。
よろしいですか。
なければ、資料9の説明をお願いいたします。

○野村治験室長 それでは、239ページを御覧ください。資料9、過去に開発要請を行った医薬品に関する医療上の必要性の再検討について御説明をいたします。現行の要望の取扱いにつきましては、「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬、の要望対象の拡大について」に定められているところですが、こちらの通知の2の5におきまして、開発要望後の要望の医療上の必要性の再検討についての記載がございます。厚生労働省から開発要請を受けて開発を行う企業は、医療環境等の変化を踏まえた医療上の必要性の再検討について、本検討会議に申し入れることが可能とされております。具体的には、今御覧いただいている資料の中ほどの四角の枠で囲ってあるとおりの記載がございます。今般、この別紙にございます医薬品におきまして、企業側から医療上の必要性の再検討の申入れがございましたので、ワーキングにおきましてこれから検討を行う旨を、本検討会議に御報告させていただくものです。
続きまして、この次の別紙を御覧ください。今回医療上の必要性の再検討の申入れがございましたものは、要望番号II-7の富士フィルム富山化学、3-ヨードベンジルグアニジンでございます。具体的な申入れの内容といたしましては、開発企業の公募が行われた2013年1月時点と比較して、以下にお示しする理由から、医療上の必要性が低下したと考えたということでございます。まず、1つ目ですが、本邦においてバンデタニブをはじめとした複数の薬剤が、甲状腺髄様がんを含む効能・効果で製造販売承認をされたこと。2つ目に、本邦の診療ガイドラインにおきまして、再発・進行・遠隔転移例の甲状腺髄様がんに対する治療方針が変化をしたこと。3つ目に、欧米の診療ガイドラインにおきまして、再発・進行・遠隔転移例の甲状腺髄様がんの全身治療としてキナーゼ阻害薬の使用が推奨されていること。4つ目に、アメリカの甲状腺学会の診療ガイドラインにおきまして、3-ヨードベンジルグアニジンによる治療効果が否定的に記載されていること。この4点になります。今回はこの場で科学的議論を行うものではありませんので、あくまでもこの申入れがあったことを踏まえてこれからワーキングで再検討に入るということを御報告するものでございます。なお、こちらの申入れにつきましては、本年3月1日になされたものであり、備考欄にございますとおり、3-ヨードベンジルグアニジンは2022年3月28日付で富士フィルム富山化学化学株式会社からPDRファーマ株式会社へ承継される予定と記載されておりますが、企業からは、予定どおり承継が行われた旨の連絡を受けております。
当課からの説明は、以上でございます。

○大江座長 ありがとうございました。
何か質問やコメントございますか。
これは、これからワーキンググループで再検討して、その結果がまた後日にここに上がってくるという理解でよろしいですか。

○野村治験室長 はい。御理解のとおりです。

○大江座長 ほかはよろしいですか。
それでは、そのほかに事務局から何かございますでしょうか。

○事務局 事務局でございます。
本日も、長時間にわたりまして御議論いただきまして、ありがとうございました。
次回の検討会議の日程、開催形式につきましては、また決定次第、御連絡いたします。
御多用のところ、恐縮でございますが、どうぞよろしくお願いいたします。
以上です。

○大江座長 先生方、全体を通して何か質問やコメントはございますか。
よろしいですか。
ありがとうございました。
それでは、これで第51回「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」を終了したいと思います。
本日は、どうもありがとうございました。
 

(了)
<照会先>

厚生労働省医政局研究開発振興課
厚生労働省医薬・生活衛生局医薬品審査管理課

  03-5253-1111(内線 4221)

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