人材育成事例050
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(株式会社光機械製作所ウェブサイト) | |||||||||||||||
(1) 基本方針は、「Be professional!」、「プロ意識に徹する」である。
プロとは常に積極果敢に自らの仕事を極めようと努力するものであり、それは自己完成の道である。 (2) 社是 ものづくりの原点に立った高次技術の追求、少数精鋭主義に徹した最大限の能力活用。 常に公正な視野に立った社業繁栄への努力を通じ、真に顧客と社会から求められる企業になろう。 (3) ポジディブアクション方針 各世代の男女が能力や適性を発揮して、いきいきとやりがいを持って働き、それによって社員も企業も成長し、社会に貢献できる企業活動を行なう。 |
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<キャリア形成支援の導入に至った背景、時期>
世代交代に伴い、ベテランから若手への技能の伝承が必須となった。 当社の工場長が、職業訓練指導員の資格を持ち、また「キサゲ」技術を備えていることから、「ものづくり道場」で指導を行なうこととなった。 また、世代交代により、若手のリーダー各々が経営に関する知識を身につけ、それらを踏まえた業務の指示を行なう必要があったため、社長が主宰する「経営塾」が開催された。 <支援の内容> 会社内に、随時「ものづくり道場」、「経営塾」というスキルアップ、人材育成の場がある。 (1) 職業訓練指導員の資格を持つ工場長が指導する「ものづくり道場」は平成20年に開講した。 これは就業時間外に社員有志が機械加工の技術を学び、やすりがけ、仕上げなど職人が手作業で行なう技術を実習するものである。年数を重ねるごとに、少しずつではあるが確実に若手への技能の伝承が行なわれており、近年では特に技能検定受検希望者のための対策講座としての役割を担っている。 また、「ものづくり道場」を指導する工場長は、高精度な工作機械の製造に欠かせない技術「キサゲ」を極めた匠であり、その技術を伝承し、若手技術者に「ものづくりの基本」、「職人としての心構え」、「ものづくりで得られる喜び」を伝えている。 平成24年には、ものづくり道場の受講者が技能検定1級に合格した。 (2) 経営塾は、若手幹部候補を対象に社長が主宰するもので、平成21年に開講した。 当社では、平成15年に団塊の世代が一挙に定年を迎えたため、世代交代がスムーズに行なえるように、若手リーダーの育成を目的として十数名の社員が経営の知識やプレゼンテーション、ディベートなどを学んだ。 これらの社員は経営塾での実習を通じて「物事を論理的に考える能力」「数字で経営を把握する力」を学び、現在ではそれぞれの持ち場でリーダーとして部下を指導し、社外においてもプレゼンテーションをこなしている。 現在経営塾は、前述の十数名に限定せず、各テーマに応じ、そのテーマに関わる社員が受講し、随時開催されている。また、講師は各テーマについて、その道のプロフェッショナルを外部から招いて行なっている。 <支援に対する従業員の反応、満足度等> (1) ものづくり道場を受講した社員の感想 ・他ではなかなか指導してもらえないような高度な匠の技術を学ばせてもらい、スキルアップできて嬉しく思う。 ・この道場で技能検定にチャレンジし、その結果技能検定1級に合格できた。会社に感謝している。 (2) 経営塾を受講した社員の感想 ・経営に関する知識を学べたことで、いかにして利益を効率的に出すかを考えて行動できるようになった。 ・外部でのプレゼンテーションも、落ち着いてしっかり行なえるようになった。 <支援による効果、成果(業績との関係など)> (1) 「ものづくり道場」で学んだ社員の中から、技能検定1級の合格者が1名誕生した。 (機械加工「平面研削盤作業」) (2) 「経営塾」で学んだ若手幹部社員は経営に関する知識が大幅に向上し、いかに効率よく利益を出すかを考え、業務に反映させる力を身につけることができた。 また、プレゼンテーションの訓練を行なったことで、受講した若手幹部社員各々が外部での発表をしっかり行なえるようになった。 (3) (1)(2)の情報が外部に認知されるようになり、企業イメージが向上した。 それらの情報を元に、求人に対する応募者が増え、良い人材を確保できるようになった。 |
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次の世代を育てていくにあたり、日本で一流のビジネスパーソンであることは勿論のことであるが、グローバルな時代に適応できる人材に育てていくことが必須であると考えており、今後の課題とも言える。 | |||||||||||||||
【会長奨励】 | |||||||||||||||
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