あなたの事業所の職場環境づくりにお役立てください!

障害福祉の仕事とは障害福祉の仕事とは

職員の方々が、長く、活き活きと働くことができる職場環境づくりを目指して。障害福祉関連事業所の職場環境改善への取り組みや、実際に働いている方々の声をご紹介します。

社会福祉法人 横浜社会福祉協会 なかワークトレーニングハウス

人材確保及び定着CASE 15社会福祉法人
横浜社会福祉協会
なかワーク
トレーニング
ハウス

訴求力の高い情報発信と目標が明確になる育成制度で、意欲の高い魅力的な人材を確保。

ブログとYouTubeを活用した多角的な情報発信

ブログとYouTubeを活用した
多角的な情報発信

当法人は1952年に創設され、横浜市内に14事業所、長野県内に3事業所を運営しています。当事業所は、障害者の皆さんの前向きな気持ちを応援する就労継続支援B型事業所として、2020年3月に横浜市から事業を引き継ぎ開設しました。当初は利用者も少なく、障害福祉のキャリアを持つ職員も私だけでした。よりよい支援を実現するためには人材の確保が急務であると考え、ブログとYouTubeを活用した情報発信に取り組みました。ブログでは職員が日々の業務の様子や法人としての取り組みなどを定期的に発信しています。YouTubeでは文字だけでは伝わらない施設の雰囲気や職員の表情などを紹介し、当事業所をアピールしています。実際にホームページからお問い合わせをいただき、そのまま採用された職員も数名います。こうした地道な取り組みが実を結び、現在では職員は9名に、運営も安定し、利用者の方により多くの工賃をお支払いできるようになりました。社会福祉法人として、自らの活動を発信することは当然の責務だと思います。

職員ひとり一人の成長につながる目標支援制度と発表大会

職員ひとり一人の成長につながる
目標支援制度と発表大会

職員がそれぞれの現場でやりがいを持って業務にあたれるよう「目標支援制度」を設けています。期初に職員が立てた目標に対して、年3回面談を行い、その達成度を評価する仕組みです。悩みごとや課題などを、対話を通して聞き出し目標を相互に確認し合います。評価をする職員(評価者)への研修も実施しており、すべての職員が安心して働けるようフォローしています。また年に1回、法人内の施設と合同で日々の工夫や努力を発表する「事例技術発表大会」を開催しています。自分の考えを上手に表現できない時は苦しさもありますが、発信力が身につくことで自らの成長にもつながります。自分たちの取り組みが評価される喜びも感じられる貴重な機会として今後も続けてまいります。

障害のある職員も採用し、誰もが働きやすい環境を整備

障害のある職員も採用し、
誰もが働きやすい環境を整備

質の高い支援の実践や事業の継続のためには働きやすい環境を整えることも大切です。当事業所は事務職を含めた5名が何らかの障害のある職員です。事務作業や対人支援などの業務も、他の職員と同じように行なっています。当事者でもある彼らが気持ちよく働ける環境を整えることは、利用者の皆さんの未来にもつながると思います。そのために必要なものをデザイン(=吟味)しながら、福祉に対応したICT・IoT化も進めていきます。職員ひとり一人の経験は法人の宝です。地域の皆様に必要とされる施設・法人であり続けるために、今後も企業や関係機関の皆様のご理解を得ながら様々な企画を展開し、その活動内容を積極的に発信していきます。

職場環境の課題

  • ●障害福祉の経験を有する職員が1人しかいなかった。
  • ●利用者の数も少なく、事業所の魅力をアピールできていなかった。

改善ポイントとその成果

① ブログとYouTubeを活用して多角的に情報を発信
施設の紹介や業務の様子などを定期的に発信し事業所の魅力をアピール、人材確保につなげた。
② 目標支援制度を採用し、職員のやりがいを醸成
職員が自ら立てた目標の達成度を年3回の面談で確認。悩みごとや不安を解消することで、ひとり一人のやりがいを醸成した。
③ 法人内で「事例技術発表大会」を開催し、職員の発信力を強化
日頃の工夫や努力を審査員の前で発表、自分たちの取り組みが評価される喜びも芽生えた。
改善ポイントとその成果改善ポイントとその成果

働く人の声

目標が明確になるから成長を実感できます

目標が明確になるから
成長を実感できます

福島 (ふくしま )桂輔(けいすけ)さん

利用者の皆さんに社会人としての心掛けをお伝えする立場になったことで、チームの一員としての“あるべき姿”を意識しながら行動するようになりました。目標支援制度の面談では自分自身の目標が明確になるだけではなく、自分では気づかなかったことも適切に指摘してもらえるので常に前向きに業務に取り組むことができます。社会の多様性について考える機会も増え、人間的にも豊かになりました。成長を実感しています。

【事業所DATA】

  • 事業所名/社会福祉法人 横浜社会福祉協会「なかワークトレーニングハウス」
  • 代表者/青山由美子
  • 所在地/神奈川県横浜市中区山下町253-1 横浜市職能開発総合センター2F
  • 従業員数/9名(2024年2月現在)
  • 事業内容/障害福祉サービス事業(就労継続支援B型)
  • ホームページ/https://yoko-fukushi.or.jp/