資料3
平成18年7月19日
平成18年7月19日
川崎市「生活塾」実証実験報告書
川崎市 |
運営記録編 |
I | モニター募集方法及び研修
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II | マッチング・預かりの実施
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分析・評価編 |
I | 依頼モニターのニーズ 今回の実証実験のモニター募集については、現在、「川崎市ふれあい子育てサポート事業」(仕事と家庭両立支援特別援助事業)を利用している者を対象に実施したため、モニターが希望する預かりの頻度や時間帯についての個別のニーズ調査は行っていない。実証実験での預かり回数や時間については、依頼モニターと預かりモニターの間で事前に打合せを行い実施した。 実証実験参加後のアンケートによると、現在の本市の放課後対策事業について、預かり時間が短い(18時まで)、高学年の利用が少ない、職員が少なく安全面で不安であるとの意見が出ている。また、民間の保育サービスは、利用料金が高く利用しづらいとの意見もある。 事業を実施する場合は、安全性の確保・適正な料金設定を検討していく必要がある。 《生活体験》 夕食作りや掃除等の生活体験や宿題をさせて欲しい、昔遊びの体験等の要望もある一方、ただ必要な時間を預かってくれるだけでよいとの意見もある。 《複数預かりへのニーズ》 複数預かりにより、一人っ子や兄弟が少ない子どもにとって良い経験となったという意見もあり、複数預かりに対するニーズは少なからずあるとは思われるが、実証実験のモニター募集の際も、有料では集まらず、無料にした時点で参加者が出てきたため、費用の問題が大きいと思われる。 |
II | 預かりモニターからの評価 複数預かりが良いか、単数預かりが良いかは、子どもにも預かり側にも希望があるので、いずれも可能な制度が望ましい。 複数預かりの場合は、自宅で実施したため場所が狭く、家の中での怪我が増える可能性があり、また、近所からの苦情も考えられるとの意見があった。 |
III | 本市の評価 本市の「川崎市ふれあい子育てサポート事業」(仕事と家庭両立支援特別援助事業)は小学校3年生までとしており、兄弟ケースのみ高学年の利用を認めているが、最近の小学生を巻き込む不幸な事件の多発の状況を考えると、小学校高学年でも預かりのニーズはあると考える。 複数預かりについては、子ども同士の相性が合えば、生活体験等を通じて貴重な体験となるが、預かる場所の広さや子どもの組み合わせ等のより難しい事例も見受けられた。 また、生活体験等の預かり以外の取り組みについては、希望しない保護者もあり、内容は自由にすることが必要と思われる。 今回の実証実験を通して、「川崎市ふれあい子育てサポート事業」の対象年齢の引き上げや預かり以外の生活体験等の導入等を検討していく必要があることを実感したともに、小学校の放課後健全育成事業の時間延長も検討していく必要があると考える。 |
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