みずむし・たむし用薬
製品群No.58
ワークシートNo.38
  リスクの程度の評価   A 薬理作用 B 相互作用 C 重篤な副作用のおそれ C’ 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ D 濫用のおそれ E 患者背景(既往歴、治療状況等)(重篤な副作用につながるおそれ) F 効能・効果(症状の悪化につながるおそれ) G 使用方法(誤使用のおそれ) H スイッチ化等に伴う使用環境の変化 用法用量 効能効果
評価の視点   薬理作用 相互作用 重篤な副作用のおそれ 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ 薬理に基づく習慣性 適応禁忌 慎重投与
(投与により障害の再発・悪化のおそれ)
症状の悪化につながるおそれ 適応対象の症状の判別に注意を要する(適応を誤るおそれ) 使用方法(誤使用のおそれ) スイッチ化等に伴う使用環境の変化
併用禁忌(他剤との併用により重大な問題が発生するおそれ) 併用注意 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 使用量に上限があるもの 過量使用・誤使用のおそれ 長期使用による健康被害のおそれ
抗白癬菌成分 エキサラミド 医療用医薬品としてなし                                    
塩酸アモロルフィン ペキロンクリーム 抗真菌作用・塩酸アモロルフィンは皮膚糸状菌(Trichophyton属、Microsporum属、Epidermophyton属)、酵母類(Candida属)、黒色真菌(Fonsecaea compactum等)及び癜風菌(Malassezia furfur)に強い抗真菌作用を有した。作用機序
塩酸アモロルフィンの作用機序は、エルゴステロール生合成経路上の2つの段階を選択的に阻害することにより、細胞膜の構造、機能を障害し抗真菌活性が発現される。
        0.1〜5%未満
(局所の剌激感、接触皮膚炎、発赤、そう痒、紅斑)
0.1%未満
(糜爛、疼痛)
    本剤成分過敏症の既往歴 妊婦又は妊娠の可能性のある婦人       投与部位
眼科用として角膜、結膜には使用しない。
    1日1回患部に塗布する。 下記の皮膚真菌症の治療
・白癬:足白癬、手白癬、体部白癬、股部白癬
・皮膚カンジダ症:指間びらん症、間擦疹(乳児寄生菌性紅斑を含む)、爪囲炎
・癜風
抗白癬菌成分 塩酸ネチコナゾール ・アトラント軟膏1%
・アトラント外溶液1%
抗真菌作用
・塩酸ネチコナゾールは、皮膚糸状菌をはじめ酵母状真菌、癜風菌などに優れた抗真菌作用を示した。主な臨床分離株に対する最小発育阻止濃度(MIC)は次のとおりである。
作用機序
塩酸ネチコナゾールの作用機序は、完全発育阻止及び殺菌的作用を示す高濃度域では直接的細胞膜障害が、また部分的発育阻止を示す濃度域においては真菌細胞の構成成分であるエルゴステロールの合成阻害が主で、その作用による膜脂質組成の変化が前者の作用を増強するものと考えられる。
        アトラント軟膏
0.1〜5%未満
(局所の刺激感、皮膚炎、発赤・紅斑、そう痒感、湿潤、落屑の増加等)
0.1%未満
(亀裂、白癬疹)
頻度不明
(自家感作性皮膚炎)

アトラント外用液
0.1〜5%未満
(局所の刺激感、皮膚炎、発赤・紅斑、そう痒感等)
0.1%未満
(亀裂)
((*軟膏と比較して刺激感が多い。))
    本剤成分過敏既往歴、著しい糜爛面 亀裂、糜爛面(アトラント外用液)       適用部位
・眼科用として角膜、結膜には使用しない。
・著しい糜爛面には使用しない。
・亀裂・糜爛面には注意して使用する。
    1日1回患部に塗布する。 下記の皮膚真菌症の治療
・白癬:足白癬、体部白癬、股部白癬
・皮膚カンジダ症:指間びらん症、間擦疹
・癜風
抗白癬菌成分 塩酸ブテナフィン メンタックスクリーム・液・スプレー 抗真菌作用
・抗真菌活性
塩酸ブテナフィンは皮膚糸状菌(Trichophyton属、Microsporum属、Epidermophyton属)及び癜風菌(Malassezia furfur)に対して強い抗菌力を示し、その作用は殺菌的である。
作用機序
塩酸ブテナフィンの作用機序は、真菌細胞膜の構成成分であるエルゴステロールの合成阻害であるが、その作用部位はイミダゾール系薬剤と異なりスクワレンのエポキシ化反応阻害に基づいている。
        0.1〜5%未満
(局所の発赤・紅斑、そう痒、接触皮膚炎、刺激感、水疱)
0.1%未満
(糜爛、落屑、亀裂)
クリーム剤
安全性評価対象例9,517例中、131例(1.38%)206件
主な副作用:局所の発赤・紅斑54件(0.57%)、接触皮膚炎39件(0.41%)、そう痒39件(0.41%)、刺激感22件(0.23%)等
液剤
安全性評価対象例1,922例中、16例(0.83%)23件
主な副作用:局所の発赤・紅斑7件(0.36%)、そう痒6件(0.31%)、刺激感4件(0.21%)等
    本剤の成分過敏症既往歴、著しい糜爛面 ・妊婦又は妊娠の可能性のある婦人
・低出生体重児又は新生児
・乳児又は3歳以下の幼児
・亀裂、糜爛面には注意して使用する。(液・スプレー剤)
      投与部位
・眼科用として角膜、結膜に使用しないこと。
・著しい糜爛面には使用しないこと。
・亀裂、糜爛面には注意して使用すること。(液・スプレー剤)
・点鼻用として鼻腔内に使用しないこと。(スプレー剤のみ)
・顔面、頭部等、吸入する可能性のある患部には注意して使用すること。(スプレー剤のみ)
    液・クリーム
1日1回患部に塗布する。
スプレー
1日1回患部に噴霧する。
下記の皮膚真菌症の治療
・白癬:足部白癬、股部白癬、体部白癬
・癜風
クロトリマゾール タオンゲル・クリーム・液 タオンはCandida属,Trichophyton属,Microsporum属等に対し強い抗菌作用を示す。         0.1〜5%未満
(局所の刺激感,皮膚炎,熱感,発赤・紅斑)
0.1%未満
(糜爛,丘疹)
    本剤の成分過敏症既往歴、著しい糜爛面(ハクセリンより) 妊婦又は妊娠の可能性のある婦人       使用部位
眼科用として角膜,結膜には使用しない。
著しい糜爛面には使用しない。(ハクセリンより)
    1日2〜3回患部に塗布する。 下記の皮膚真菌症の治療
・白癬:足部白癬(汗疱状白癬,趾間白癬),頑癬,斑状小水疱性白癬
・カンジダ症:指間糜爛症,間擦疹,乳児寄生菌性紅斑,皮膚カンジダ症,爪囲炎
・癜風
抗白癬菌成分 シクロピロクスオラミン ・バトラフェンクリーム
・バトラフェン液
抗菌作用
・シクロピロクス オラミンは皮膚糸状菌及び酵母類に広く抗真菌作用を示し、その作用は殺真菌的である。
・多くのグラム陽性、陰性の細菌類にも抗菌作用を示す。
作用機序
真菌細胞の膜及び膜系に作用して、細胞の増殖・生存に必要な物質の輸送機能を阻害し真菌を死に至らしめるものと考えられている。MICレベルでは、外部基質(電解質、各種栄養分)の細胞内への取り込み及び細胞内高分子物質(タンパク、DNA、RNA)の合成を阻害し、菌の発育を阻止する。高濃度(殺菌濃度)では、更に膜透過性阻害を示し、また、K+、アミノ酸等の菌体成分の漏出を亢進させ、菌を死滅させる。
        クリーム
0.1〜5%未満
(皮膚炎、皮膚刺激作用)

バトラフェン液
((*クリーム剤と同様の副作用報告))
    本剤の成分過敏症既往歴、著しい糜爛面 ・妊婦又は妊娠の可能性のある婦人
・低出生体重児又は新生児
・乳児寄生菌性紅斑(アルコール性基剤(エタノール等)の局所刺激作用)(バトラフェン液)
・亀裂・糜爛面(バトラフェン液)
      使用部位
・眼科用として角膜,結膜には使用しない。
・著しい糜爛面には使用しない。
・亀裂・糜爛面には注意して使用する。
    1日2〜3回患部に塗布又は塗擦する。 ・白癬:体部白癬、股部白癬、汗疱状白癬
・カンジダ症:間擦疹、乳児寄生菌性紅斑、指間糜爛症
  硝酸エコナゾール パラベールクリーム・液 抗菌活性
・本剤の抗菌スペクトルは広く、皮膚糸状菌、Candida albicans,その他のCandida属菌種、Candida以外の酵母及び酵母様真菌、黒色糸状菌、Aspergillus属菌種、Penicillium属菌種、放線菌、グラム陽性細菌に対して強い抗菌活性を示す(in vitro)。
作用機序
本剤の作用機序は、細胞膜に一次作用点を有し、物質輸送と透過性障壁を阻害し、高分子物質合成阻害と呼吸阻害を二次的に誘起させ、更に高濃度ではRNA分解を促進し、細胞発育阻止又は細胞死に至らしめる
        0.1〜5%未満
(皮膚刺激症状(発赤・紅斑、刺激感、そう痒、灼熱感、疼痛等)、皮膚炎、びらん、水疱、腫脹)
0.1%未満
膿疱、丘疹
    本剤に過敏な患者 ・乳児寄生菌性紅斑(アルコール性基剤が局所刺激作用)(液のみ)
・妊婦又は妊娠の可能性のある婦人
      ・眼科用として角膜、結膜には使用しない。
・本剤の基剤の油脂性成分は、コンドーム等の避妊用ラテックスゴム製品の品質を劣化・破損する可能性があるため、接触を避けさせる(クリームのみ)
    通常1日2〜3回患部に塗布する。 下記の皮膚真菌症の治療
白癬:足部白癬(汗疱状白癬)、手部白癬(汗疱状白癬)、体部白癬(斑状小水疱性白癬、頑癬)、股部白癬(頑癬)
カンジダ症:指間びらん症、間擦疹、乳児寄生菌性紅斑、爪囲炎、外陰炎(ただし、外陰炎はクリームのみ適用)
癜風
抗白癬菌成分 硝酸オキシコナゾール オキナゾールクリーム・液 抗菌作用(in vitro)
硝酸オキシコナゾールは皮膚糸状菌,酵母状真菌,二形性真菌(臨床分離株)等に対して広範囲な抗菌スペクトルを有し,そのMICは10μg/mL以下であった.また,好気性,通性嫌気性のグラム陽性球菌及び桿菌に対しても抗菌活性を示すことが認められた.
作用機序
硝酸オキシコナゾールの抗真菌活性は,直接的細胞膜障害作用により発揮される.また,低濃度域での部分的発育阻止効果には,エルゴステロール合成阻害作用が関与している.
        0.1〜5%未満
(局所の発赤,刺激感,接触皮膚炎,そう痒)
0.1%未満
(局所の腫脹)

クリーム剤
総症例数11,737例中117例(1.00%)196件
主な副作用:発赤61件(0.52%),刺激感46件(0.39%),そう痒の増強40件(0.34%),接触皮膚炎40件(0.34%)等
液剤
総症例数2,226例中46例(2.07%)70件
副作用の内訳:刺激感32件(1.44%),発赤19件(0.85%),接触皮膚炎11件(0.49%),そう痒の増強8件(0.36%)
    本剤の成分過敏症既往歴、著しい糜爛面 ・乳児寄生菌性紅斑(アルコール性基剤が局所刺激作用。液のみ)
・亀裂,びらん面(刺激を生じることがある。液剤)
      使用部位
・眼科用として角膜,結膜に使用しないこと.
・著しいびらん面には使用しないこと.
・液剤は,刺激を生じることがあるので,亀裂,びらん面には注意して使用すること.
使用時
・クリーム剤の基剤の油脂性成分は,コンドーム等の避妊用ラテックスゴム製品の品質を劣化・破損する可能性があるため,接触を避けさせること.
    1日2〜3回患部に塗布する. 下記の皮膚真菌症の治療
白癬:足白癬,手白癬,股部白癬,体部白癬
カンジダ症:間擦疹,乳児寄生菌性紅斑,指間びらん症,爪囲炎,その他の皮膚カンジダ症
癜風
抗白癬菌成分 硝酸ミコナゾール ・アムリードD軟膏
・フロリードDクリーム
・フロリードD液
抗菌作用(in vitro) →フロリードD(クリーム)より
・真菌に対する作用
硝酸ミコナゾールは白癬の起因菌である白癬菌属、小胞子菌属、表皮菌属やカンジダ症の起因菌であるカンジダ属をはじめ、アスペルギルス属、クリプトコックス・ネオフォルマンス等の諸菌種に対しても強い抗真菌作用を有する。
作用機序
硝酸ミコナゾールの抗菌作用、生化学的作用及び超微形態学的作用を検討した結果、硝酸ミコナゾールは低濃度では主として膜系(細胞膜並びに細胞壁)に作用して、細胞の膜透過性を変化させることにより抗菌作用を示す。また、高濃度では細胞の壊死性変化をもたらし、殺菌的に作用する。
        頻度不明
(発赤・紅斑、そう痒感、接触性皮膚炎、びらん、刺激感、小水疱、乾燥・亀裂、丘疹、落屑、腫脹等)
フロリードDクリーム
総症例28,803例中231例(0.80%)
主として、発赤・紅斑(0.35%)、そう痒感(0.21%)、接触性皮膚炎(0.13%)、びらん(0.08%)、刺激感(0.07%)、小水疱(0.07%)等の皮膚炎症状であった。
0.1〜5%未満
(発赤・紅斑、そう痒感、接触性皮膚炎)
0.1%未満
(びらん、刺激感、小水疱、乾燥・亀裂、丘疹、落屑、腫脹等)
フロリード液
総症例2,587例中34例(1.3%)
主として、そう痒感(0.4%)、発赤・紅斑(0.3%)、刺激感(0.2%)、落屑(0.2%)、乾燥・亀裂(0.2%)、疼痛(0.2%)等の皮膚炎症状であった。
0.1〜5%未満
(そう痒感、発赤・紅斑、刺激感、落屑、乾燥・亀裂、疼痛、小水疱等)
    本剤の成分過敏症既往歴 ・妊婦(3カ月以内)又は妊娠の可能性のある婦人
・乳児寄生菌性紅斑(アルコール性基剤(エタノール等)の局所刺激作用。フロリードD液)
      使用部位
眼科用として、角膜、結膜には使用しない。
その他
本剤の基剤である油脂性成分は、コンドーム等の避妊用ラテックスゴム製品の品質を劣化・破損する可能性があるため、接触を避けさせる。
    1日2〜3回患部に塗布する 下記の皮膚真菌症の治療
白癬:体部白癬(斑状小水疱性白癬、頑癬)、股部白癬(頑癬)、足部白癬(汗疱状白癬)
カンジダ症:指間びらん症、間擦疹、乳児寄生菌性紅斑、爪囲炎、外陰カンジダ症、皮膚カンジダ症
癜風
抗白癬菌成分 チオコナゾール 医療用医薬品としてなし                                    
トルナフタート ハイアラージン軟膏・液 各種真菌類に対するトルナフタートの抗菌力

対象菌 MIC(μg/mL)
Trichophyton rubrum 0.0125
T. interdigitale 0.025
T. asteroides 0.025
Microsporum gypseum 0.0125
Microsporum japonicum 0.005
Epidermophyton inguinale 0.005
Candida albicans >500
Cryptococcus neoformans >500
Aspergillus fumigatus >500
Aspergillus niger 0.0125
 
        0.1%未満
(局所刺激、発赤、皮膚炎等)
頻度不明
(過敏症状)
  本剤成分過敏症既往歴 ・広範囲の病巣に使用する場合 ・患部が化膿しているなど湿潤、びらんが著しい場合にはあらかじめ適切な処置を行った後使用する。 ・長期間使用しても症状の改善が認められない場合:改めて診断し適切な治療を行うことが望ましい。   ・眼科用に使用しない。     通常、1日2〜3回、適量を患部に塗布又は塗擦する。 汗疱状白癬、頑癬、小水疱性斑状白癬、癜風
  ビホナゾール ・マイコスポールクリーム
・マイコスポール液
抗真菌作用
・ビホナゾールは,皮膚糸状菌(Trichophyton属,Microsporum属,Epidermophyton属),酵母類(Candida属)及び癜風菌(Malassezia furfur)に優れた抗真菌作用を有する。
作用機序
ビホナゾールは,真菌細胞に対して二元的な作用機序を有する.低濃度域では細胞膜の必須構成脂質成分であるエルゴステロールの合成を阻害し,高濃度域ではそれに加えて細胞膜のリン脂質と特異的に結合することにより膜の物性を変化させる.いずれの効果も最終的に細胞膜の構造・機能を障害し,その結果,抗真菌作用が発現される。
        マイコスポールクリーム
主として接触皮膚炎(0.53%),局所の刺激感(0.17%),発赤・紅斑(0.21%),そう痒(0.12%)等
0.1〜5%未満
(局所の刺激感、皮膚炎 、発赤・紅斑、そう痒)
0.1%未満
(びらん、鱗屑 、亀裂)
マイコスポール液
主として局所の刺激感(0.87%),接触皮膚炎(0.47%),発赤・紅斑(0.27%),亀裂(0.23%),鱗屑(0.13%),そう痒(0.11%)等
0.1〜5%未満
(局所の刺激感、皮膚炎、発赤・紅斑、亀裂、鱗屑、そう痒、びらん)
0.1%未満
(乾燥)
    本剤の成分過敏症既往歴、著しいびらん面 ・妊婦(3ヵ月以内)又は妊娠の可能性のある婦人
・亀裂,びらん面
      ・眼科用として角膜,結膜には使用しない。
・著しいびらん面には使用しない。
・亀裂,びらん面には注意して使用する。
    1日1回患部に塗布する。 下記の皮膚真菌症の治療
白癬:足部白癬,体部白癬,股部白癬
カンジダ症:指間糜爛症,間擦疹,皮膚カンジダ症
癜風
ピロールニトリン 医療用医薬品としてなし                                    
抗ヒスタミン成分 塩酸ジフェンヒドラミン 外用はなし
ジフェンヒドラミンはあり
→レスタミンコーワ軟膏
アレルゲンを塗布または皮内注射したときに起こる発赤、膨疹、そう痒などのアレルギー性皮膚反応は、本剤の1回塗布により著明に抑制される。           頻度不明(過敏症)         炎症症状が強い浸出性の皮膚炎:適切な外用剤の使用でその炎症が軽減後もかゆみが残る場合に使用する。   使用部位:眼のまわりに使用しない。     通常、症状により適量を1日数回、患部に塗布または塗擦する。 蕁麻疹、湿疹、小児ストロフルス、皮膚そう痒症、虫さされ
マレイン酸クロルフェニラミン 外用薬としてなし                                    
鎮痒成分 クロタミトン オイラックス 本剤は抗ヒスタミン作用を示さないこと、またヒトの皮膚感覚のうちそう痒感を抑制するが、他の皮膚感覚には影響を与えないことなどから、抗ヒスタミン剤、局所麻酔剤とは作用機序を異にすると考えられる。
一般には、皮膚に軽いしゃく熱感を与え、温覚に対するこの刺激が競合的にそう痒感を消失させるといわれている。
        0.1〜5%未満(熱感・しゃく熱感、刺激症状(ピリピリ感、ひりひり感等)、発赤、発赤増強・紅斑増悪、分泌物増加、浸潤傾向) 5%以上(過敏症)   本剤に対して過敏症の既往歴 ・高齢者・妊婦又は妊娠の可能性のある婦人への大量又は長期にわたる広範囲の使用、乳幼児・小児に対する広範囲の使用   炎症症状が強い浸出性の皮膚炎:適切な外用剤の使用でその炎症が軽減後もかゆみが残る場合に使用する。   ・眼あるいは眼周囲及び粘膜には使用しない。
・塗布直後、軽い熱感を生じることがあるが、通常短時間のうちに消失する。
高齢者、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、大量・長期にわたる広範囲の作用は避ける   通常、症状により適量を1日数回患部に塗布又は塗擦する。
・高齢者・妊婦又は妊娠の可能性のある婦人:大量かつ広範囲の使用は避ける。
湿疹、蕁麻疹、神経皮膚炎、皮膚そう痒症、小児ストロフルス
収れん・保護成分 酸化亜鉛 酸化亜鉛 皮膚のたん白質と結合して被膜を形成し,収れん,消炎,保護並びに緩和な防腐作用を現す。また,浸出液の吸収及び分泌抑制により,創面又は潰瘍面などを乾燥させる。         5%以上または 頻度不明( 発疹、刺激感等) 5%以上または頻度不明 (過敏症状)   重度または広範囲の熱傷(組織修復の遷延)
患部が湿潤している場所(組織修復の遷延)
        使用部位:眼には使用しない。
使用時:誤って吸入しないよう注意させる。
    ・外用散剤(散布剤)として15〜100%
・軟膏剤・液剤(懸濁剤・リニメント剤・ローション剤等)として2〜60%

上記濃度に調製し、いずれも症状に応じ1日1〜数回患部に適用する。
軽度の皮膚病変の収れん・消炎・保護・緩和な防腐
局所麻酔成分 塩酸ジブカイン ペルカミン注、表面麻酔類似と考え使用 感覚・求心神経繊維のNa+チャネルを遮断することにより局所麻酔作用を発現する。効力、持続性、毒性いずれも最大級の局所麻酔薬であるが、より効力を強めるために局所鎮痛以外の目的にはエピネフリンを添加して用いる     振戦、痙攣等の中毒症状(頻度不明) ショック(頻度不明) 頻度不明(眠気、不安、興奮、霧視、眩暈、悪心・嘔吐等) 頻度不明(過敏症)   本剤に対し過敏症の既往歴 本人又は両親、兄弟に気管支喘息、発疹、蕁麻疹等のアレルギー反応を起こしやすい体質。高齢者。妊婦又は妊娠している可能性のある婦人。             使用に際し、目的濃度の水性注射液または水性液として使用する。
ただし、年齢、麻酔領域、部位、組織、症状、体質により適宜増減する。
仙骨麻酔
 0.05〜0.1%注射液にエピネフリンを添加したものを用い、塩酸ジブカインとして、通常成人10〜30mgを使用する。
伝達麻酔
 (基準最高用量:1回40mg)
 0.05〜0.1%注射液にエピネフリンを添加したものを用い、塩酸ジブカインとして、通常成人3〜40mgを使用する。
浸潤麻酔
 (基準最高用量:1回40mg)
 0.05〜0.1%注射液にエピネフリンを添加したものを用い、塩酸ジブカインとして、通常成人1〜40mgを使用する。
表面麻酔
・耳鼻咽喉科領域の粘膜麻酔には、1〜2%液にエピネフリンを添加したものを用い、噴霧または塗布する。
・眼科領域の麻酔には、0.05〜0.1%液にエピネフリンを添加したものを用い、通常成人には1〜5滴を点眼する。
・尿道粘膜麻酔には、0.1%液にエピネフリンを添加したものを用い、塩酸ジブカインとして、通常成人男子10〜20mg、女子3〜7mgを使用する。
・膀胱粘膜麻酔には、0.025〜0.05%液にエピネフリンを添加したものを用い、塩酸ジブカインとして、通常成人10〜20mgを使用する。
・局所鎮痛には、0.025〜0.05%液を用い、適量を使用する。
歯科領域麻酔
 0.1%注射液にエピネフリンを添加したものを用い、伝達麻酔・浸潤麻酔には塩酸ジブカインとして、通常成人1〜2mgを使用する。
仙骨麻酔、伝達麻酔、浸潤麻酔、表面麻酔、歯科領域における伝達麻酔・浸潤麻酔
局所麻酔成分 塩酸リドカイン キシロカイン液「4%」 作用機序
塩酸リドカインは、神経膜のナトリウムチャネルをブロックし、神経における活動電位の伝導を可逆的に抑制し、知覚神経及び運動神経を遮断する局所麻酔薬である。
麻酔効果・作用時間
塩酸リドカインの表面・浸潤・伝達麻酔効果は、塩酸プロカインよりも強く、作用持続時間は塩酸プロカインよりも長い。
    意識障害、振戦、痙攣等の中毒症状(頻度不明) ショック
(頻度不明)
頻度不明
(眠気、不安、興奮、霧視、眩暈、悪心・嘔吐等)
頻度不明
(過敏症)
  本剤の成分又はアミド型局所麻酔薬に対し過敏症の既往歴 ・高齢者又は全身状態が不良
・心刺激伝導障害(症状悪化)
・重症の肝機能障害又は腎機能障害(中毒症状の発現)
・幼児(過量投与・中毒症状の発現)
・高齢者、小児、全身状態が不良、肥満者、呼吸器疾患を有する患者で前投薬や術中に投与した鎮静薬、鎮痛薬等を使用する際
      ・高齢者:大量又は長期にわたる広範囲の使用
・妊婦又は妊娠の可能性のある婦人:大量又は長期にわたる広範囲の使用
・乳幼児・小児:広範囲の部位への使用しない。
過量投与
徴候、症状
中枢神経系の症状:初期症状として不安、興奮、多弁、口周囲の知覚麻痺、舌のしびれ、ふらつき、聴覚過敏、耳鳴、視覚障害、振戦等があらわれる。症状が進行すると意識消失、全身痙攣があらわれ、これらの症状に伴い低酸素血症、高炭酸ガス血症が生じるおそれがある。より重篤な場合には呼吸停止を来すこともある。
心血管系の症状:血圧低下、徐脈、心筋収縮力低下、心拍出量低下、刺激伝導系の抑制、心室性頻脈及び心室細動等の心室性不整脈、循環虚脱、心停止等があらわれる。
    塩酸リドカインとして、通常成人では80〜200mg(2〜5mL)を使用する。
なお、年齢、麻酔領域、部位、組織、体質により適宜増減する。
〈使用方法〉
耳鼻咽喉科領域
鼻腔内、咽喉に刺激性薬物を塗布する前処置、耳管カテーテル挿入、下甲介切除、鼻中隔矯正、扁桃剔出、咽喉頭鏡検査等の場合本剤の適量(一時に5mL〈塩酸リドカインとして200mg〉以内)を塗布又は噴霧する。
泌尿器科領域
膀胱鏡検査、尿管カテーテル挿入、逆行性腎盂撮影法、凝血除去、結石処置、経尿道式尿道乳頭腫剔除等の場合4%液を倍量に希釈し、その約10mL(塩酸リドカインとして200mg)を尿道内に注入し、男子では陰茎を箝搾子ではさみ、女子には綿栓を施して5〜10分間、液を尿道内に貯留させる。
気管支鏡検査
全身麻酔時の挿管には本剤を倍量に希釈し、その適量(10mL〈塩酸リドカインとして200mg〉以内)を噴霧する。
幼児(特に3歳以下):低用量から投与を開始(麻酔効果の把握が困難なため高用量又は頻回投与されやすい)
表面麻酔
殺菌・消毒成分 塩酸クロルヘキシジン グルコン酸塩として
5%ヒビテン液
抗菌作用(in vitro試験)
・広範囲の微生物に作用し、グラム陽性菌には低濃度でも迅速な殺菌作用を示す。
・グラム陰性菌には比較的低濃度で殺菌作用を示すが、グラム陽性菌に比べ抗菌力に幅がみられる。
・芽胞形成菌の芽胞には効力を示さない。
・結核菌に対して水溶液では静菌作用を示し、アルコール溶液では迅速な殺菌作用を示す。
・真菌類の多くに抗菌力を示すが、全般的に細菌類よりも抗菌力は弱い。
・ウイルスに対する効力は確定していない。
作用機序
作用機序は十分には解明されていないが、比較的低濃度では細菌の細胞膜に障害を与え、細胞質成分の不可逆的漏出や酵素阻害を起こし、比較的高濃度では細胞内の蛋白質や核酸の沈着を起こすことが報告されている。
      ショック(0.1%未満)   0.1%未満
(過敏症)
  ・クロルヘキシジン製剤過敏症の既往歴
・脳、脊髄、耳(内耳、中耳、外耳)(聴神経及び中枢神経に対して直接使用した場合は、難聴、神経障害を来すことがある。)
・膣、膀胱、口腔等の粘膜面(ショック症状の発現が報告されている。)
・産婦人科用(膣・外陰部の消毒等)、泌尿器科用(膀胱・外性器の消毒等)には使用しない。
・眼
・薬物過敏症の既往歴
・喘息等のアレルギー疾患の既往歴、家族歴
      ・本剤は必ず希釈し、濃度に注意して使用すること。
・外用にのみ使用する。.
・眼に入らないように注意する。
    本品は下記の濃度(グルコン酸クロルヘキシジンとして)に希釈し、水溶液又はエタノール溶液として使用する。
効能・効果 用法・用量
(使用例)
(1)手指・皮膚の消毒 0.1〜0.5%水溶液(本剤の50倍〜10倍希釈) 
(通常時:0.1%水溶液(30秒以上) 汚染時:0.5%水溶液(30秒以上) )
(2)手術部位(手術野)の皮膚の消毒 0.1〜0.5%水溶液(本剤の50倍〜10倍希釈)又は0.5%エタノール溶液(本剤の10倍希釈)
(0.5%エタノール溶液 )
(3)皮膚の創傷部位の消毒 0.05%水溶液(本剤の100倍希釈)
(0.05%水溶液)
(4)医療用具の消毒 0.1〜0.5%水溶液(本剤の50倍〜10倍希釈)又は 0.5%エタノール溶液(本剤の10倍希釈)
(通常時:0.1%水溶液(10〜30分)
汚染時:0.5%水溶液(30分以上)
緊急時:0.5%エタノール溶液(2分以上) )
(5)手術室・病室・家具・器具・物品等の消毒 0.05%水溶液(本剤の100倍希釈)
(0.05%水溶液 )
殺菌・消毒成分 塩化ベンザルコニウム 0.1w/v%ヂアミトール水 ・本剤は使用濃度において、栄養型細菌(グラム陽性菌、グラム陰性菌)、真菌等には有効であるが、結核菌及び大部分のウイルスに対する殺菌効果は期待できない。イオン界面活性剤であるので、表面張力を低下させ、清浄作用、乳化作用等を示す。
・作用機序は、陰電荷を帯びる細菌に陽電荷を帯びる塩化ベンザルコニウムが菌体表面に吸着・集積され、菌体たん白を変性させ殺菌作用をあらわす。
          頻度不明(過敏症)   粘膜、創傷面または炎症部位に長期間または広範囲に使用しないこと         ・原液は皮膚・粘膜に付着及び眼に入らないように注意する(刺激性がある) 。
・炎症または易刺激性の部位(粘膜、陰股部等)への使用:正常の部位への使用より低濃度とすることが望ましい。また、使用後は滅菌精製水で水洗する。
・深い創傷または眼に使用する希釈水溶液は、調製後滅菌処理すること。
・経口投与しないこと。浣腸には使用しないこと。
・密封包帯、ギプス包帯、パックに使用すると刺激症状があらわれることがあるので、使用しないことが望ましい。
・粘膜、創傷面または炎症部位に長期間または広範囲に使用しないこと(全身吸収による筋脱力を起こすおそれがある)。   効能・効果:用法・用量 (塩化ベンザルコニウム濃度)
(1)手指・皮膚の消毒:通常石けんで十分に洗浄し、水で石けん分を十分に洗い落とした後、塩化ベンザルコニウム0.05〜0.1%溶液に浸して洗い、滅菌ガーゼあるいは布片で清拭する。術前の手洗の場合には、5〜10分間ブラッシングする。
(2)手術部位(手術野)の皮膚の消毒:手術前局所皮膚面を塩化ベンザルコニウム0.1%溶液で約5分間洗い、その後塩化ベンザルコニウム0.2%溶液を塗布する。
(3)手術部位(手術野)の粘膜の消毒、皮膚・粘膜の創傷部位の消毒:塩化ベンザルコニウム0.01〜0.025%溶液を用いる。
(4)感染皮膚面の消毒:塩化ベンザルコニウム0.01%溶液を用いる。
(5)医療用具の消毒:塩化ベンザルコニウム0.1%溶液に10分間浸漬するか、または厳密に消毒する際は、器具を予め2%炭酸ナトリウム水溶液で洗い、その後塩化ベンザルコニウム0.1%溶液中で15分間煮沸する。
(6)手術室・病室・家具・器具・物品などの消毒:塩化ベンザルコニウム0.05〜0.1%溶液を布片で塗布・清拭するか、または噴霧する。
(7)膣洗浄 塩化ベンザルコニウム0.02〜0.05%溶液を用いる。
(8)結膜嚢の洗浄・消毒 塩化ベンザルコニウム0.01〜0.05%溶液を用いる。

・炎症または易刺激性の部位(粘膜、陰股部等)への使用:正常の部位への使用より低濃度とすることが望ましい
殺菌・消毒成分 フェノール フェノール 本剤は、使用濃度においてグラム陽性菌、グラム陰性菌、結核菌には有効であるが、芽胞(炭疽菌、破傷風菌等)及び大部分のウイルスに対する効果は期待できない。           頻度不明(過敏症)   ・損傷皮膚及び粘膜(吸収され中毒症状発現)         ・原液または濃厚液が皮膚に付着した場合には腐蝕及び吸収され、中毒症状を起こすことがある
・眼に入らないように注意すること。
・本剤は必ず希釈し、濃度に注意して使用すること。
・炎症または易刺激性の部位に使用する場合には、濃度に注意して正常の部位に使用するよりも低濃度とすることが望ましい。
・外用にのみ使用すること。
・密封包帯、ギプス包帯、パックに使用すると刺激症状及び吸収され、中毒症状があらわれるおそれがあるので、使用しないこと。
・長期間または広範囲に使用しないこと。[吸収され、中毒症状を起こすおそれがある。]
・誤飲を避けるため、保管及び取扱いには十分注意すること。
長期間に使用しないこと。(吸収され、中毒症状の発現のおそれ。)   効能・効果 用法・用量(本品希釈倍数)
・手指・皮膚の消毒:フェノールとして1.5〜2%溶液を用いる。(50〜67倍)
・医療用具、手術室・病室・家具・器具・物品などの消毒 :フェノールとして2〜5%溶液を用いる。(20〜50倍)
排泄物の消毒:フェノールとして3〜5%溶液を用いる。(20〜33倍)
下記疾患の鎮痒
痒疹(小児ストロフルスを含む)、じん麻疹、虫さされ液:
フェノールとして1〜2%溶液を用いる。(50〜100倍)
軟膏:フェノールとして2〜5%軟膏を用いる。(20〜50倍)
 
角質溶解成分 サリチル酸 サリチル酸 角質溶解作用:細胞間基質を溶解し鱗屑の剥離を促進して角質増殖皮膚を軟化させる作用がある。
防腐作用:微生物(白せん菌類など)に対して抗菌性があり、その防腐力、石炭酸に匹敵する。
        頻度不明(発赤、紅斑等の症状、長期・大量使用で内服・注射等全身的投与の場合と同様な副作用) 頻度不明(過敏症)   本剤に対し過敏症の既往歴 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、未熟児、新生児、乳児、小児 患部が化膿しているなど湿潤、び爛が著しい場合:あらかじめ適切な処置を行った後使用。     広範囲の病巣に使用した場合:副作用があらわれやすいので注意して使用。
眼下用には使用しないこと。
長期・大量使用で内服、注射等全身的投与の場合と同様な副作用発現のおそれ。
長期間使用しても症状の改善が認められない場合:改めて診断し適切な治療を行うことが望ましい
  1.通常サリチル酸として、50%の絆創膏を用い、2〜5日目ごとに取りかえる。
2.次の濃度の軟膏剤又は液剤とし、1日1〜2回塗布または散布する。小児:サリチル酸として 0.1〜3%、成人:サリチル酸として 2〜10%
1.疣贅・鶏眼・胼胝腫の角質剥離。
2.乾癬、白癬(頭部浅在性白癬、小水疱性斑状白癬、汗疱状白癬、頑癬)、癜風、紅色粃糠疹、紅色陰癬、角化症(尋常性魚鱗癬、先天性魚鱗癬、毛孔性苔癬、先天性手掌足底角化症(腫)、ダリエー病、遠山連圏状粃糠疹)、湿疹(角化を伴う)、口囲皮膚炎、掌蹠膿疱症、ヘプラ粃糠疹、アトピー性皮膚炎、ざ瘡、せつ、腋臭症、多汗症、その他角化性の皮膚疾患
消炎成分 グリチルレチン酸 デルマクリン軟膏 グリチルレチン酸は急性炎症に対する抗炎症作用(浮腫抑制-ラット、肉芽腫抑制-ラット、抗紅斑-モルモット)を有する。抗炎症作用は主成分であるグリチルレチン酸の化学構造がハイドロコーチゾンの化学構造に類似しているところによると推定される。           5%以上又は頻度不明(過敏症)             眼科用として使用しない     通常、症状により適量を1日数回患部に塗布または塗擦する。 湿疹、皮膚そう痒症、神経皮膚炎


皮膚軟化薬(吸出しを含む)
製品群No.59
ワークシートNo.39
  リスクの程度の評価   A 薬理作用 B 相互作用 C 重篤な副作用のおそれ C’ 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ D 濫用のおそれ E 患者背景(既往歴、治療状況等)(重篤な副作用につながるおそれ) F 効能・効果(症状の悪化につながるおそれ) G 使用方法(誤使用のおそれ) H スイッチ化等に伴う使用環境の変化 用法用量 効能効果
評価の視点   薬理作用 相互作用 重篤な副作用のおそれ 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ 薬理に基づく習慣性 適応禁忌 慎重投与
(投与により障害の再発・悪化のおそれ)
症状の悪化につながるおそれ 適応対象の症状の判別に注意を要する(適応を誤るおそれ) 使用方法(誤使用のおそれ) スイッチ化等に伴う使用環境の変化
併用禁忌(他剤との併用により重大な問題が発生するおそれ) 併用注意 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 使用量に上限があるもの 過量使用・誤使用のおそれ 長期使用による健康被害のおそれ
角質軟化・保湿成分 グリセリン グリセリン                                   ・浣腸液の調剤に用いる。また,溶剤,軟膏基剤,湿潤・粘滑剤として調剤に用いる。
・局所保護薬
・外皮用として、皮膚、粘膜面を保護、軟化する目的で、口唇の亀裂、ひび、あかぎれ、皮膚のあれなどに用いる
尿素 パスタロン・パスタロンソフト・パスタロン10ローション
用量により、副作用が異なったので、下記に異なった部分のみ、記載した。
角質水分保有力増強作用
尿素外用剤は角質水分保有力増強作用を示す。ヒト足蹠正常角質切片にパスタロンを塗布したのち、冬期を想定した50%相対湿度下に放置した場合、基剤のみのものに比べ角質切片は乾燥しにくい15)。また、走査型電子顕微鏡での観察によれば、パスタロン塗布患部はなめらかとなり、角質細胞間隔は狭小となる。
        5%以上又は頻度不明(一過性又は投与初期にあらわれる刺激症状:疼痛、熱感等)
0.1%〜5%未満(湿疹化、亀裂、一過性又は投与初期にあらわれる刺激症状:潮紅、そう痒感)
0.1%未満(腫脹、乾燥化、丘疹)
5%以上又は頻度不明(過敏症状)   ・眼粘膜などの粘膜 ・炎症、亀裂を伴う症例、皮膚刺激に対する感受性が亢進している症例       ・皮膚への適用以外(眼粘膜等の粘膜)には使用しないこと。
・潰瘍、びらん、傷面への直接塗擦を避けること。
    1日2〜3回、患部を清浄にしたのち塗布し、よくすり込む。
なお、症状により適宜増減する。
老人性乾皮症、アトピー皮膚、進行性指掌角皮症(主婦湿疹の乾燥型)、足蹠部皸裂性皮膚炎、掌蹠角化症、毛孔性苔癬、魚鱗癬
ヘパリン類似物質 ヒルドイド軟膏・ヒルドイドソフト・ヒルドイドゲル・ヒルドイドローション   (1)血液凝固抑制作用、(2)血流量増加作用、(3)角質水分保持増強作用、(4)線維芽細胞増殖抑制作用、(5)血腫消退促進作用、(6)抗炎症作用、(7)鎮痛作用、(8)紫斑消退促進作用
クリーム:(1)〜(4)、軟膏:(1)〜(5)、ゲル:(1)、(2)、(6)〜(8)、ローション:(1)〜(5)
        クリーム:0.1〜5%未満 (過敏症:皮膚炎、そう痒、発赤、発疹、潮紅等)
軟膏:0.1〜5%未満 (過敏症:そう痒、発赤、発疹等)
ゲル:0.1〜5%未満(過敏症:皮膚刺激感)
ローション:承認時には認められなかった
  ・出血性血液疾患(血友病、血小板減少症、紫斑病等)のある患者〔血液凝固抑制作用を有する〕
・僅少な出血でも重大な結果を来すことが予想される患者〔血液凝固抑制作用を有する〕
        ・潰瘍、びらん面への直接塗擦を避けること。
・眼には使用しないこと。
    通常、1日1〜数回適量を患部に塗擦又はガーゼ等にのばして貼付する。 皮脂欠乏症、進行性指掌角皮症、凍瘡、肥厚性瘢痕・ケロイドの治療と予防、血行障害に基づく疼痛と炎症性疾患(注射後の硬結並びに疼痛)、血栓性静脈炎(痔核を含む)、外傷(打撲、捻挫、挫傷)後の腫脹・血腫・腱鞘炎・筋肉痛・関節炎、筋性斜頸(乳児期)
ゲルには皮脂欠乏症の適応なし
鎮痒成分 塩酸ジフェンヒドラミン 外用はなし
ジフェンヒドラミンはあり
→レスタミンコーワ軟膏
アレルゲンを塗布または皮内注射したときに起こる発赤、膨疹、そう痒などのアレルギー性皮膚反応は、本剤の1回塗布により著明に抑制される。           頻度不明(過敏症)         炎症症状が強い浸出性の皮膚炎:適切な外用剤の使用でその炎症が軽減後もかゆみが残る場合に使用する。   使用部位:眼のまわりに使用しない。     通常、症状により適量を1日数回、患部に塗布または塗擦する。 蕁麻疹、湿疹、小児ストロフルス、皮膚そう痒症、虫さされ
クロタミトン オイラックス 本剤は抗ヒスタミン作用を示さないこと、またヒトの皮膚感覚のうちそう痒感を抑制するが、他の皮膚感覚には影響を与えないことなどから、抗ヒスタミン剤、局所麻酔剤とは作用機序を異にすると考えられる。
一般には、皮膚に軽いしゃく熱感を与え、温覚に対するこの刺激が競合的にそう痒感を消失させるといわれている。
        0.1〜5%未満(熱感・しゃく熱感、刺激症状(ピリピリ感、ひりひり感等)、発赤、発赤増強・紅斑増悪、分泌物増加、浸潤傾向) 5%以上(過敏症)   本剤に対して過敏症の既往歴 ・高齢者・妊婦又は妊娠の可能性のある婦人への大量又は長期にわたる広範囲の使用、乳幼児・小児に対する広範囲の使用   炎症症状が強い浸出性の皮膚炎:適切な外用剤の使用でその炎症が軽減後もかゆみが残る場合に使用する。   ・眼あるいは眼周囲及び粘膜には使用しない。
・塗布直後、軽い熱感を生じることがあるが、通常短時間のうちに消失する。
高齢者、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、大量・長期にわたる広範囲の作用は避ける   通常、症状により適量を1日数回患部に塗布又は塗擦する。
・高齢者・妊婦又は妊娠の可能性のある婦人:大量かつ広範囲の使用は避ける。
湿疹、蕁麻疹、神経皮膚炎、皮膚そう痒症、小児ストロフルス
鎮痒成分 リドカイン キシロカイン液「4%」:塩酸リドカイン
表面麻酔に類似のため使用
神経膜のナトリウムチャネルをブロックし、神経における活動電位の伝導を可逆的に抑制し、知覚神経及び運動神経を遮断する局所麻酔薬である。表面・浸潤・伝達麻酔効果は、塩酸プロカインよりも強く、作用持続時間は塩酸プロカインよりも長い。     意識障害、振戦、痙攣(頻度不明) ショック(頻度不明) 頻度不明(眠気、不安、興奮、霧視、眩暈、悪心・嘔吐) 頻度不明(過敏症)   本剤の成分又はアミド型局所麻酔薬に対し過敏症の既往歴。 高齢者又は全身状態が不良。心刺激伝導障害。重症の肝機能障害又は腎機能障害。幼児。妊婦又は妊娠している可能性のある婦人。       ・過量投与で中毒症状が現れる。症状として中枢神経系(不安、興奮、意識消失、全身痙攣など)、心血管系(血圧低下、徐脈、循環虚脱など)が現れる。
・眼科(点眼)用として使用しないこと。注射用として使用しない。
    塩酸リドカインとして、通常成人では80〜200mg(2〜5mL)を使用する。
なお、年齢、麻酔領域、部位、組織、体質により適宜増減する。

幼児(特に3歳以下)では低用量から投与を開始。
表面麻酔
抗炎症成分 グリチルリチン酸二カリウム 点眼のみ                                    
グリチルリチン酸モノアンモニウム 外用はなし                                    
抗炎症成分 グリチルレチン酸 デルマクリン軟膏 グリチルレチン酸は急性炎症に対する抗炎症作用(浮腫抑制-ラット、肉芽腫抑制-ラット、抗紅斑-モルモット)を有する。抗炎症作用は主成分であるグリチルレチン酸の化学構造がハイドロコーチゾンの化学構造に類似しているところによると推定される。           5%以上又は頻度不明(過敏症)             眼科用として使用しない     通常、症状により適量を1日数回患部に塗布または塗擦する。 湿疹、皮膚そう痒症、神経皮膚炎
ビタミン成分 酢酸トコフェロール(ビタミンE) 外用としてないため、ユベラ錠を用いた。 微小循環系の賦活作用を有し、末梢血行を促す。
膜安定化作用を有し、 血管壁の透過性や血管抵抗性を改善する。
抗酸化作用を有し、過酸化脂質の生成を抑制する。
内分泌系の賦活作用を有し、内分泌の失調を是正する。
        0.1〜5%未満(便秘、胃部不快感)、0.1%未満(下痢) 0.1%未満(過敏症               末梢循環障害や過酸化脂質の増加防止の効能に対して、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきではない。   錠剤
通常、成人には1回1〜2錠(酢酸トコフェロールとして、50〜100mg)を、1日2〜3回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
1. ビタミンE欠乏症の予防及び治療
2. 末梢循環障害(間歇性跛行症、動脈硬化症、静脈血栓症、血栓性静脈炎、糖尿病性網膜症、凍瘡、四肢冷感症)
3. 過酸化脂質の増加防止
※角質軟化成分 サリチル酸 サリチル酸「エビス」 角質溶解作用:細胞間基質を溶解し鱗屑の剥離を促進して角質増殖皮膚を軟化させる作用がある。
防腐作用:微生物(白せん菌類など)に対して抗菌性があり、その防腐力、石炭酸に匹敵する。
        頻度不明(発赤、紅斑等の症状、長期・大量使用で内服・注射等全身的投与の場合と同様な副作用) 頻度不明(過敏症)   本剤に対し過敏症の既往歴 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、未熟児、新生児、乳児、小児 患部が化膿しているなど湿潤、び爛が著しい場合:あらかじめ適切な処置を行った後使用。     広範囲の病巣に使用した場合:副作用があらわれやすいので注意して使用。
眼下用には使用しないこと。
長期・大量使用で内服、注射等全身的投与の場合と同様な副作用発現のおそれ。
長期間使用しても症状の改善が認められない場合:改めて診断し適切な治療を行うことが望ましい
  1.通常サリチル酸として、50%の絆創膏を用い、2〜5日目ごとに取りかえる。
2.次の濃度の軟膏剤又は液剤とし、1日1〜2回塗布または散布する。小児:サリチル酸として 0.1〜3%、成人:サリチル酸として 2〜10%
1.疣贅・鶏眼・胼胝腫の角質剥離。
2.乾癬、白癬(頭部浅在性白癬、小水疱性斑状白癬、汗疱状白癬、頑癬)、癜風、紅色粃糠疹、紅色陰癬、角化症(尋常性魚鱗癬、先天性魚鱗癬、毛孔性苔癬、先天性手掌足底角化症(腫)、ダリエー病、遠山連圏状粃糠疹)、湿疹(角化を伴う)、口囲皮膚炎、掌蹠膿疱症、ヘプラ粃糠疹、アトピー性皮膚炎、ざ瘡、せつ、腋臭症、多汗症、その他角化性の皮膚疾患
※うおのめ・たこ・いぼ用薬


毛髪用薬(発毛,養毛,ふけ,かゆみ止め用薬等)
製品群No.60
ワークシートNo.40
  リスクの程度の評価   A 薬理作用 B 相互作用 C 重篤な副作用のおそれ C’ 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ D 濫用のおそれ E 患者背景(既往歴、治療状況等)(重篤な副作用につながるおそれ) F 効能・効果(症状の悪化につながるおそれ) G 使用方法(誤使用のおそれ) H スイッチ化等に伴う使用環境の変化 用法用量 効能効果
評価の視点   薬理作用 相互作用 重篤な副作用のおそれ 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ 薬理に基づく習慣性 適応禁忌 慎重投与
(投与により障害の再発・悪化のおそれ)
症状の悪化につながるおそれ 適応対象の症状の判別に注意を要する(適応を誤るおそれ) 使用方法(誤使用のおそれ) スイッチ化等に伴う使用環境の変化
併用禁忌(他剤との併用により重大な問題が発生するおそれ) 併用注意 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 使用量に上限があるもの 過量使用・誤使用のおそれ 長期使用による健康被害のおそれ
発毛促進成分 塩化カルプロニウム フロジン液 塩化カルプロニウム液は,本剤の局所血管拡張作用を円形脱毛症をはじめ各種脱毛症における脱毛防止,発毛促進および乾性脂漏,尋常性白斑の治療に応用した局所用薬剤である。また、発毛促進作用を有し、機能低下状態にある毛嚢に作用して,発毛を促進する。         0.1〜5%未満
(アセチルコリン様作用)
0.1〜5%未満
(過敏症)
    ・本剤の成分または他の薬物に対し過敏症の既往歴
・高齢者
      ・塗布直後に全身発汗,それに伴う悪寒,戦慄,嘔気,嘔吐等があらわれることがある。
・投与時:本剤は眼に入るとしみるので,眼に入れないように注意すること。
・投与部位:外用にのみ使用すること。
・湯あがりのあと等に使用すると副作用が強くあらわれる傾向がある。
    (1),(2)1日2〜3回適量を患部に塗布,あるいは被髪部全体にふりかけ軽くマッサージする。
(3)1日3〜4回適量を患部に塗布する。
・高齢者は減量するなど注意すること。
(1)下記のごとき疾患における脱毛防止ならびに発毛促進
円形脱毛症(多発性円形脱毛症を含む)
悪性脱毛症,び漫性脱毛症,粃糠性脱毛症,壮年性脱毛症,症候性脱毛症など
(2)乾性脂漏
(3)尋常性白斑
ミノキシジル 医療用にはなし                                    
抗ヒスタミン成分 塩酸ジフェンヒドラミン 外用はなし
ジフェンヒドラミンはあり
→レスタミンコーワ軟膏
アレルゲンを塗布または皮内注射したときに起こる発赤、膨疹、そう痒などのアレルギー性皮膚反応は、本剤の1回塗布により著明に抑制される。           頻度不明(過敏症)         炎症症状が強い浸出性の皮膚炎:適切な外用剤の使用でその炎症が軽減後もかゆみが残る場合に使用する。   使用部位:眼のまわりに使用しない。     通常、症状により適量を1日数回、患部に塗布または塗擦する。 蕁麻疹、湿疹、小児ストロフルス、皮膚そう痒症、虫さされ
ビタミン成分ほか パンテノール 注射剤はあり
パントール注射液
・生体内にとり入れられたパンテノールは、体内で容易に酸化されてパントテン酸となる。パントテン酸はさらにCoenzymeA(CoA)→アセチルCoAとなって、TCAサイクルにおけるオキザロ酢酸のアセチル化、神経刺激伝達に不可欠であるアセチルコリンの生成、その他酢酸、芳香族アミン、グルコサミン、アミノ酸等体内重要物質のアセチル化に関与している。

・パンテノールは健常ウサギの呼吸、循環系、腸運動にほとんど作用を示さないが、実験的に虫垂を切除したウサギの腸運動を亢進することが認められている。
・Wistar系ラットを用いた試験において、非経口投与されたパンテノールの尿中排泄はパントテン酸カルシウムと比較して緩徐であり、体内利用時間の延長が示唆されることが報告されている。
        頻度不明(腹痛、下痢)     血友病の患者(出血時間を延長させるおそれ) ・小児等         パントテン酸の欠乏または代謝障害には効果がないのに月余にわたって漫然と投与しない   パンテノールとして1回20〜100mgを1日1〜2回 パントテン酸欠乏症の予防及び治療

(3)下記疾患のうち、パントテン酸の欠乏又は代謝障害が関与すると推定される場合
(下記疾患に対して、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない。)
・ストレプトマイシン及びカナマイシンによる副作用の予防及び治療
・接触皮膚炎、急・慢性湿疹
・術後腸管麻痺
パントテニールエチルエーテル 医療用にはなし                                    
ビタミンE 外用がないので、ユベラ錠 微小循環系の賦活作用を有し、末梢血行を促す。
膜安定化作用を有し、 血管壁の透過性や血管抵抗性を改善する。
抗酸化作用を有し、過酸化脂質の生成を抑制する。
内分泌系の賦活作用を有し、内分泌の失調を是正する。
        0.1〜5%未満(便秘、胃部不快感)、0.1%未満(下痢) 0.1%未満(過敏症               末梢循環障害や過酸化脂質の増加防止の効能に対して、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきではない。   錠剤
通常、成人には1回1〜2錠(酢酸トコフェロールとして、50〜100mg)を、1日2〜3回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
1. ビタミンE欠乏症の予防及び治療
2. 末梢循環障害(間歇性跛行症、動脈硬化症、静脈血栓症、血栓性静脈炎、糖尿病性網膜症、凍瘡、四肢冷感症)
3. 過酸化脂質の増加防止


眼科用薬
製品群No.62〜65,67
ワークシートNo.41
  リスクの程度の評価   A 薬理作用 B 相互作用 C 重篤な副作用のおそれ C’ 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ D 濫用のおそれ E 患者背景(既往歴、治療状況等)(重篤な副作用につながるおそれ) F 効能・効果(症状の悪化につながるおそれ) G 使用方法(誤使用のおそれ) H スイッチ化等に伴う使用環境の変化 用法用量 効能効果
評価の視点   薬理作用 相互作用 重篤な副作用のおそれ 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ 薬理に基づく習慣性 適応禁忌 慎重投与
(投与により障害の再発・悪化のおそれ)
症状の悪化につながるおそれ 適応対象の症状の判別に注意を要する(適応を誤るおそれ) 使用方法(誤使用のおそれ) スイッチ化等に伴う使用環境の変化
併用禁忌(他剤との併用により重大な問題が発生するおそれ) 併用注意 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 薬理・毒性に基づくもの 特異体質・アレルギー等によるもの 使用量に上限があるもの 過量使用・誤使用のおそれ 長期使用による健康被害のおそれ
充血除去成分 塩酸エフェドリン エフェドリン「ナガヰ」(点眼剤ないため経口剤を採用) 気管支拡張作用、鼻粘膜血管収縮作用を有する カテコールアミン(不整脈、心停止) モノアミン酸化酵素阻害剤・甲状腺製剤(本剤の作用増強)、キサンチン誘導体・ステロイド剤・利尿剤(血清カリウム値低下) 重篤な血清カリウム値低下   頻度不明(心悸亢進、血圧上昇、頭痛・頭重、振戦、不眠、めまい、発汗、神経過敏、脱力感、悪心・嘔吐、食欲不振、排尿困難、口渇、長期連用:不安・幻覚・妄想を伴う精神症状) 頻度不明(過敏症)   カテコールアミン投与中(不整脈、心停止) 甲状腺機能亢進症、高血圧症、心疾患、糖尿病、緑内障、前立腺肥大症、小児、重症喘息患者・低酸素血症患者(血清カリウム値の低下に特に注意),高齢者   効果が認められない場合は投与中止   過度の使用で不整脈・心停止、 長期で不安・幻覚・妄想を伴う精神症状   l-塩酸エフェドリンとして、通常成人1回12.5〜25mg(錠は1/2〜1錠、散は0.125〜0.25g)を1日1〜3回経口投与する.なお、年齢、症状により適宜増減する.
高齢者は減量
下記疾患に伴う咳嗽 気管支喘息、喘息性(様)気管支炎、感冒、急性気管支炎、慢性気管支炎、肺結核、上気道炎(咽喉頭炎、鼻カタル)鼻粘膜の充血・腫脹
塩酸テトラヒドロゾリン ナーベ点眼用、塩酸塩がないので硝酸塩を使用 血管収縮作用を有する。
本剤の鼻粘膜ならびに粘膜の充血抑制作用の機序は交感神経α受容体を特異的に直接刺激することにより生じる末梢血管収縮作用に基づく。
モノアミン酸化酵素阻害剤(急激な血圧上昇)       頻度不明(傾眠、頭痛、めまい、振戦、不眠症、脱力感等
循環器、血圧上昇、心悸亢進、不整脈等、熱感、乾燥感、反応性充血)
頻度不明(過敏症)   閉塞隅角緑内障(眼圧上昇)、モノアミン酸化酵素阻害剤を投与中(急激な血圧上昇) 冠動脈疾患、高血圧症、甲状腺機能亢進症、糖尿病、眼圧上昇素因、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、小児、 連用・頻回使用で反応性の低下、局所粘膜の二次充血を起こすことがあるので、急性充血期に限って使用するか適切な休薬期間をおいて使用     連用・頻回使用で反応性の低下、局所粘膜の二次充血を起こすことがある 連用・頻回使用で反応性の低下、局所粘膜の二次充血を起こすことがある   通常、成人1回1〜2滴を1日2〜4回点眼する。なお、年齢、症状により適宜増減する 表在性充血(原因療法と併用)
塩酸ナファゾリン なし                                    
硝酸ナファゾリン 眼科用プリビナ 血管平滑筋のα-アドレナリン受容体に直接作用して血管を収縮させる。
ヒト健康眼、結膜のうの血管径変動測定で、アドレナリンより強い血管収縮作用を有し、作用持続時間も長い。
MAO阻害剤(急激な血圧上昇)       0.1%〜5%未満(散瞳・調節近点延長・乾燥感)、頻度不明(眼圧変動・刺激痛・反応性充血) 頻度不明(過敏症)   閉塞隅角緑内障(散瞳させ症状悪化)、モノアミン酸化酵素阻害剤を投与中(急激な血圧上昇) 冠動脈疾患、高血圧症、甲状腺機能亢進症、糖尿病、眼圧上昇素因、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、小児 連用・頻回使用で反応性の低下、局所粘膜の二次充血を起こす事があるので、急性充血期に限って使用するか適切な休薬期間をおいて使用     連用・頻回使用で反応性の低下、局所粘膜の二次充血 連用・頻回使用で反応性の低下、局所粘膜の二次充血   通常、成人1回1〜2滴を1日2〜3回点眼する。なお、年齢、症状により適宜増減する。 表在性充血(原因療法と併用)
眼筋調節成分 メチル硫酸ネオスチグミン 配合剤であるがメチル硫酸ネオスチグミン以外は塩化ナトリウムなど電解質が主なので採用 調節機能改善作用         頻度不明(一過性の眼圧上昇、調節痙攣) 頻度不明(過敏症)     閉塞隅角緑内障ないし狭隅角緑内障、前房が浅いなど眼圧の上昇素因       点眼用のみに使用     1回2〜3滴、1日4回点眼。適宜増減 調節機能の改善
消炎成分 アズレンスルホン酸ナトリウム AZ点眼液 抗炎症作用:浮腫抑制(ラット)
アレルギー性結膜炎に対し抗炎症効果(ウサギ)
抗アレルギー作用 :皮膚過敏症を著明に抑制する(ラット)
        0.1%未満(眼瞼の腫脹・発赤・そう痒感)                     1日3〜5回、1回1〜2滴を点眼する。 急性結膜炎、慢性結膜炎、アレルギー性結膜炎、表層角膜炎、眼瞼縁炎、強膜炎
アラントイン なし                                    
消炎成分 イプシロン-アミノカプロン酸 イプシロン顆粒(点眼剤なしのため経口剤を採用) 止血作用
プラスミンの作用を抑制し、止血作用を示す。
抗アレルギー・抗炎症作用
アレルギー症状や炎症性病変の原因になっているキニンやその他の活性ペプタイド等のプラスミンによる産生を抑制する。
トロンビン(血栓形成傾向) ヘモコアグラーゼ(大量併用、血栓形成傾向)、バトロキソビン(血栓・塞栓症)、凝固因子製剤(凝固系亢進)     0.1〜5%未満(胸やけ)、0.1%未満(食欲不振、悪心、下痢、けん怠感、結膜潮紅、鼻づまり) 0.1未満(過敏症)   トロンビン投与中(血栓形成傾向) 血栓および血栓症のあらわれる恐れ、消費性凝固障害、本剤の成分に対し過敏症の既往歴、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、高齢者       ミオパチー(大量投与) 投与が長期化する場合はCK測定が望ましい   イプシロンアミノカプロン酸として通常成人は、1日3〜12gを3〜4回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
高齢者は減量して投与
全身性線溶亢進が関与すると考えられる出血傾向 (白血病、再生不良性貧血、紫斑病等、および手術中・術後の異常出血)
局所線溶亢進が関与すると考えられる異常出血 (肺出血、鼻出血、性器出血、腎出血、前立腺手術中・術後の異常出血)
湿疹・皮膚炎群、蕁麻疹、薬疹
小児ストロフルス
塩化リゾチーム リゾディア点眼液 リゾチームは、卵白由来のたんぱく質で、溶菌作用、抗炎症作用、出血抑制作用を有する。       ショック・アナフィラキシー様症状(頻度不明) 頻度不明(結膜充血・刺激感・そう痒感) 頻度不明(過敏症)   本剤の成分に対する過敏症の既往歴、卵白アレルギー(アナフィラキシー・ショックを含む過敏症状の報告) アトピー性皮膚炎・気管支喘息・薬剤アレルギー・食物アレルギー等のアレルギー性素因、両親兄弟等がアレルギー症状の既往歴       点眼用にのみ使用     通常、1回1〜2滴を1日数回点眼する。 慢性結膜炎
グリチルリチン酸二カリウム ノイボルミチン点眼 抗アレルギー作用、角膜上皮再生促進作用を有する         頻度不明(眼の刺激感) 頻度不明(過敏症)             点眼用にのみ使用     通常、1回2〜3滴を1日5〜6回点眼する。なお、症状により適宜増減する。 アレルギー性結膜炎
硫酸亜鉛 サンチンク点眼液 結膜粘膜の表層の組織蛋白と結合して皮膜をつくり、病的組織を刺激して細胞の新生を促進する収れん作用、毛細血管壁を収縮させ、透過性を抑制することによる消炎作用をあらわす。また、抗菌作用をあらわす。         頻度不明(眼の刺激感) 頻度不明(過敏症)             点眼用にのみ使用、就寝前には用いない     通常、1日3〜5回、1回1〜2滴宛点眼する。なお、症状により適宜増減する。 結膜炎に対する収れん作用
モラー・アクセンフェルド菌による結膜炎・眼瞼炎・角膜潰瘍
消炎成分 硫酸ベルベリン ストプニン(硫酸ベルベリンは注射剤のみのため注射剤を使用) 核酸・蛋白合成系に作用して静菌作用を示すことより、止瀉作用があらわれるものと思われる。               出血性大腸炎(症状の悪化、治療期間の延長)、
原則禁忌:細菌性下痢患者(治療期間の延長)
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、高齢者             硫酸べルベリンとして、通常成人1日4〜30mgを皮下又は筋肉内に注射する。なお、年齢、症状により適宜増減する。 高齢者では減量する。 下痢症
抗ヒスタミン成分 塩酸ジフェンヒドラミン レスタミンコーワ軟膏(点眼剤ないため、軟膏剤を採用) アレルゲンを塗布または皮内注射したときに起こる発赤、膨疹、そう痒などのアレルギー性皮膚反応は、本剤の1回塗布により著明に抑制される。           頻度不明(過敏症)         炎症症状が強い浸出性の皮膚炎:適切な外用剤の使用でその炎症が軽減後もかゆみが残る場合に使用する。   使用部位:眼のまわりに使用しない。(軟膏としての注意)     通常、症状により適量を1日数回、患部に塗布または塗擦する。 蕁麻疹、湿疹、小児ストロフルス、皮膚そう痒症、虫さされ
d-マレイン酸クロルフェニラミン 点眼がないのでポララミン錠2mgを使用 抗ヒスタミン作用   中枢神経抑制剤・アルコール・MAO阻害剤・抗コリン作用を有する薬剤(相互に作用を増強)、ドロキシドパ,ノルエピネフリン(血圧の異常上昇) 痙攣・錯乱・再生不良性貧血・無顆粒球症(頻度不明) ショック(頻度不明) 5%以上又は頻度不明(鎮静、神経過敏、頭痛、焦燥感、複視、眠気、不眠、めまい、耳鳴、前庭障害、多幸症、情緒不安、ヒステリー、振戦、神経炎、協調異常、感覚異常、霧視、口渇、胸やけ、食欲不振、悪心、嘔吐、腹痛、便秘、下痢、頻尿、排尿困難、尿閉等低血圧、心悸亢進、頻脈、期外収縮、鼻及び気道の乾燥、気管分泌液の粘性化、喘鳴、鼻閉、溶血性貧血、肝機能障害(AST(GOT)・ALT(GPT)・Al-Pの上昇等)、悪寒、発汗異常、疲労感、胸痛、月経異常、0.1%未満(血小板減少),自動車の運転等危険を伴う機械の操作 5%以上又は頻度不明(過敏症)   本剤の成分又は類似化合物に対し過敏症の既往歴、緑内障(増悪)、前立腺肥大等下部尿路に閉塞性疾患(増悪)、低出生体重児・新生児(痙攣等の重篤な反応があらわれるおそれ) 眼内圧亢進、甲状腺機能亢進症、狭窄性消化性潰瘍、幽門十二指腸通過障害、循環器系疾患、高血圧症、高齢者、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人             d-マレイン酸クロルフェニラミンとして,通常,成人には1回2mgを1日1〜4回経口投与する。なお,年齢,症状により適宜増減する。 じん麻疹,血管運動性浮腫,枯草熱,皮膚疾患に伴うそう痒(湿疹・皮膚炎,皮膚そう痒症,薬疹),アレルギー性鼻炎,血管運動性鼻炎,感冒等上気道炎に伴うくしゃみ・鼻汁・咳嗽。
抗アレルギー成分 クロモグリク酸ナトリウム インタール点眼液 抗原抗体反応に伴って起こるマスト細胞からの化学伝達物質(ヒスタミン等)の遊離を抑制する.また、ヒト末梢静脈血由来の炎症性細胞(好酸球、好中球、単球)の活性化に対して抑制作用をもつ.       アナフィラキシー様症状(頻度不明) 0.1〜5%未満(点眼時一過性の眼刺激感、結膜充血、眼瞼炎)、0.1%未満(結膜炎) 保存剤の塩化ベンザルコニウムによる過敏症   本剤の成分に対する過敏症の既往歴 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人       眼周囲に流した液はふきとる     1回1〜2滴、1日4回(朝、昼、夕方及び就寝前)点眼 アレルギー性結膜炎、春季カタル
抗菌成分 スルファメトキサゾール 点眼がないので類薬のスルフイソキサゾール点眼(サイアジン)で代用 抗菌作用:グラム陽性菌、陰性菌に広く作用。抗菌力はスルファチアゾール、スルファジアジンとほぼ等しい。         頻度不明(刺激感、眼瞼縁の発赤、結膜充血) 頻度不明(過敏症)   サルファ剤過敏症既往歴 薬物過敏症         まれに全身使用と同じ副作用があらわれることがあるので、長期連用は避ける事。      
スルファメトキサゾールナトリウム なし                                    
ビタミン成分 ビタミンB6(塩酸ピリドキシン) アデロキシン錠 体内でリン酸ピリドキサールとなり、細胞・ミトコンドリア内におけるB6酵素群の補酵素として生体のたん白質・アミノ酸代謝の中心的役割を果たす。γ−アミノ酪酸の生成や各種のアミン類(アドレナリン、ノルアドレナリン、5−ヒドロキシトリプタミン等)の生成に不可欠である。脂質代謝との関係も認められている。   レボドパ (レボドパの作用を減弱)     頻度不明(長期・大量投与:手足のしびれ、知覚異常等) 頻度不明(光線過敏症)     高齢者、妊婦、産婦、授乳婦等、新生児、乳幼児、小児等       長期・大量投与で手足のしびれ、知覚異常 ビタミンB6の欠乏又は代謝障害が関与すると推定される疾患(口角炎、口唇炎、舌炎、急・慢性湿疹、脂漏性湿疹、接触皮膚炎、末梢神経炎、放射線障害)では、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない。
長期・大量投与で手足のしびれ、知覚異常
  塩酸ピリドキシンとして、通常成人1日10〜100mgを経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。きわめてまれであるが、依存症の場合には、より大量を用いる必要のある場合もある。依存症に大量を用いる必要のある場合は観察を十分に行いながら投与すること。特に新生児、乳幼児への投与は少量から徐々に増量し、症状に適合した投与量に到達させること。高齢者では減量。 ビタミンB6欠乏症の予防及び治療(薬物投与によるものを含む。例えばイソニアジド、サイクロセリン、ペニシラミン)
ビタミンB6の需要が増大し、食事からの摂取が不十分な際の補給(消耗性疾患、妊産婦、授乳婦など)
ビタミンB6依存症(ビタミンB6反応性貧血、ビタミンB6依存性痙攣、アミノ酸代謝異常など)
下記疾患のうちビタミンB6の欠乏又は代謝障害が関与すると推定される場合
口角炎、口唇炎、舌炎、急・慢性湿疹、脂漏性湿疹、接触皮膚炎、末梢神経炎、放射線障害(宿酔)
ビタミン成分 酢酸トコフェロール(ビタミンE) ユベラ錠 微小循環系の賦活作用を有し、末梢血行を促す。
膜安定化作用を有し、 血管壁の透過性や血管抵抗性を改善する。
抗酸化作用を有し、過酸化脂質の生成を抑制する。
内分泌系の賦活作用を有し、内分泌の失調を是正する。
        0.1〜5%未満(便秘、胃部不快感)、0.1%未満(下痢) 0.1%未満(過敏症               末梢循環障害や過酸化脂質の増加防止の効能に対して、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきではない。   錠剤
通常、成人には1回1〜2錠(酢酸トコフェロールとして、50〜100mg)を、1日2〜3回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
1. ビタミンE欠乏症の予防及び治療
2. 末梢循環障害(間歇性跛行症、動脈硬化症、静脈血栓症、血栓性静脈炎、糖尿病性網膜症、凍瘡、四肢冷感症)
3. 過酸化脂質の増加防止
シアノコバラミン サンコバ点眼液 調節機能改善作用、組織呼吸増加作用 、神経興奮伝導に対する作用を有する           頻度不明(過敏症)             点眼用にのみ使用     通常、1回1〜2滴を1日3〜5回点眼する。なお、症状により適宜増減する。 調節性眼精疲労における微動調節の改善
パルミチン酸レチノール(ビタミンA) 点眼がないので、チョコラA錠を使用 網膜の暗順応を高める。
粘膜の異常乾燥、角化、損傷、眼球乾燥症、角膜軟化症を改善し、疾病に対する抵抗力を増す。
エトレチナート・トレチノイン(ビタミンA過剰症と類似した副作用症状を発症) パクリタキセル(パクリタキセルの血中濃度が上昇)     大量・長期投与にてビタミンA過剰症状:頻度不明(大泉門膨隆、神経過敏、頭痛、食欲不振、嘔吐、肝腫大、脱毛、そう痒感、体重増加停止、四肢痛、骨痛、関節痛) 頻度不明(過敏症)   エトレチナート製剤を投与中(ビタミンA過剰症と類似した副作用症状を発症)、トレチノイン製剤を投与中(ビタミンA過剰症と類似した副作用症状を発症)、ビタミンA欠乏症の婦人以外の妊娠3ヶ月以内又は妊娠を希望する婦人(海外で奇形発現) 高齢者     妊婦、産婦、授乳婦等への投与では、ビタミンAの補給を目的として本剤を用いる場合は食品などからの摂取量に注意し、本剤による投与は5,000IU/日未満に留めるなど必要な注意を行うこと。 ビタミンA過剰症はビタミンA摂取後12時間前後で発病する急性過剰症(急性症)とビタミンAを数ヵ月以上摂取して次第に症状の現われる慢性過剰症(慢性症)とがある。 大量・長期投与により、ビタミンA過剰症状があらわれることがある。   治療の目的には、ビタミンAとして通常成人1日10,000〜100,000ビタミンA単位を経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。なお、ビタミンAとして通常成人1日3,000〜100,000ビタミンA単位である。高齢者では減量。 ビタミンA欠乏症の治療
夜盲症、結膜乾燥症、角膜乾燥症、角膜軟化症

下記疾患のうち、ビタミンAの欠乏または代謝障害が関与すると推定される場合
角化性皮膚疾患
ビタミン成分 パンテノール パントール注射液(点眼剤ないため注射剤を採用) ・生体内にとり入れられたパンテノールは、体内で容易に酸化されてパントテン酸となる。パントテン酸はさらにCoenzymeA(CoA)→アセチルCoAとなって、TCAサイクルにおけるオキザロ酢酸のアセチル化、神経刺激伝達に不可欠であるアセチルコリンの生成、その他酢酸、芳香族アミン、グルコサミン、アミノ酸等体内重要物質のアセチル化に関与している。         頻度不明(腹痛、下痢)     血友病の患者(出血時間を延長させるおそれ) ・小児等         パントテン酸の欠乏または代謝障害(ストレプトマイシンおよびカナマイシンによる副作用の予防および治療、接触皮膚炎、急・慢性湿疹、術後腸管麻痺)には効果がないのに月余にわたって漫然と投与しない   パンテノールとして1回20〜100mgを1日1〜2回 パントテン酸欠乏症の予防及び治療
パントテン酸カルシウム パンカル散(点眼剤ないため経口剤を採用) パントテン酸はCoAの構成成分であり、CoAは生体内でアセチル化をはじめ、ステロイド、脂肪酸、ポルフィリン等種々の生体必須物質の合成に関与するとともに、脂肪、蛋白質、炭水化物の代謝にも関与している。         0.1%未満(大量投与で腹痛、下痢等)               腹痛・下痢等(大量投与) パントテン酸の欠乏または代謝障害が関与すると推定される疾患(ストレプトマイシンおよびカナマイシンによる副作用の予防および治療、接触皮膚炎、急・慢性湿疹、弛緩性便秘)に対して、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでな   通常、成人にはパントテン酸カルシウムとして1日10〜200mg(0.1〜2.0g)を1〜3回に分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
1. パントテン酸欠乏症の予防および治療、パントテン酸の需要が増大し、食事からの摂取が不十分な際の補給(消耗性疾患、甲状腺機能亢進症、妊産婦、授乳婦など)
2. 下記疾患のうち、パントテン酸の欠乏または代謝障害が関与すると推定される場合。ストレプトマイシンおよびカナマイシンによる副作用の予防および治療、接触皮膚炎、急・慢性湿疹、弛緩性便秘
ビタミン成分 フラビンアデニンジヌクレオチドナトリウム(FAD) ビタミンB2製剤・フラビタン点眼液 FADは角膜の酸素消費能を増加させ組織呼吸を亢進したがリボフラビン及びFMN(Flavin mononucleotide・リン酸リボフラビン)では、このような作用が認められなかった。
ビタミンB2欠乏ウサギの角膜中のビタミンB2量は、FADの点眼により増加した。
また、ビタミンB2欠乏ウサギに出現したびまん性表層角膜炎の症状は、FADの点眼により改善が認められた。
        頻度不明(眼の刺激感) 頻度不明(過敏症)             眼周囲に流出した液はふき取る     通常、1回1〜2滴を1日3〜6回点眼する。なお、症状により適宜増減する。 下記疾患のうちビタミンB2の欠乏又は代謝障害が関与すると推定される場合
角膜炎、眼瞼炎
アミノ酸類成分 L-アスパラギン酸カリウム アスパラK錠(点眼剤ないため経口剤を採用) カリウムは細胞内の主要電解質で、細胞膜電位の形成、酸−塩基平衡の調節、浸透圧の維持等に関与し、神経の興奮や各組織の細胞内代謝に重要な役割をもつ。
L-アスパラギン酸カリウムは組織移行性及び体内利用性のよいカリウム塩であることが認められている。
  カリウム保持性利尿剤・アンジオテンシン変換酵素阻害剤・アンジオテンシンII受容体拮抗剤(高カリウム血症) 心臓伝導障害(大量投与)   0.1〜5%未満(胃腸障害、食欲不振、心窩部重圧感、耳鳴)     重篤な腎機能障害(高カリウム血症)、副腎機能障害(高カリウム血症)、高カリウム血症 腎機能低下あるいは腎機能障害、急性脱水症、広範囲の組織損傷(熱傷、外傷等)、高カリウム血症があらわれやすい疾患(低レニン性低アルドステロン症等)、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、授乳中の婦人、低出生体重児、新生児、乳児、高齢者       大量投与で心臓伝導障害 長期投与で高カリウム血症   L-アスパラギン酸カリウムとして、通常成人1日0.9〜2.7g(錠:3〜9錠、散:1.8〜5.4g)を3回に分割経口投与する。なお、症状により1回3g(錠:10錠、散:6g)まで増量できる。
高齢者では減量投与
下記疾患又は状態におけるカリウム補給
降圧利尿剤、副腎皮質ホルモン、強心配糖体、インスリン、ある種の抗生物質などの連用時
低カリウム血症型周期性四肢麻痺
心疾患時の低カリウム状態
重症嘔吐、下痢、カリウム摂取不足及び手術後
L-アスパラギン酸マグネシウム・カリウム アスパラ錠医家用(点眼剤ないため経口剤を採用) カリウム並びにマグネシウムは細胞内に多量に存在する陽イオンで、細胞の生理的機能の維持に重要な働きを示す。
L-アスパラギン酸カリウムとL-アスパラギン酸マグネシウムの等量混合物は、KCl、MgCl2などの無機塩に比べ組織移行性がよく、電解質平衡異常時のカリウム、マグネシウム補給に優れた効果を示す。
  カリウム保持性利尿剤・アンジオテンシン変換酵素阻害剤・アンジオテンシンII受容体拮抗剤(高カリウム血症)、活性型ビタミンD製剤(高マグネシウム血症) 心臓伝導障害(大量投与)   頻度不明(胃腸障害、胸やけ、下痢、嘔吐、腹部膨満感、けん怠感、熱感)     重篤な腎機能障害(高カリウム血症)、副腎機能障害(高カリウム血症)、高カリウム血症又は高マグネシウム血症 腎機能低下あるいは腎機能障害、急性脱水症、広範囲の組織損傷(熱傷、外傷等)、高カリウム血症があらわれやすい疾患(低レニン性低アルドステロン症等)、高マグネシウム血症があらわれやすい疾患、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、授乳中の婦人、低出生体重児、新生児、乳児、高齢者       大量投与で心臓伝導障害 長期投与で高カリウム血症又は高マグネシウム血症   原則として、L-アスパラギン酸カリウムとして1日225〜750mg(3〜10錠)を2〜3回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
高齢者では減量投与
下記疾患又は状態におけるカリウム補給(マグネシウム欠乏を合併している疑いのある場合)降圧利尿剤、副腎皮質ホルモン、強心配糖体、インスリン、ある種の抗生物質などの連用時、低カリウム血症型周期性四肢麻痺、心疾患時の低カリウム状態、肝疾患時の低カリウム状態、重症嘔吐、下痢、カリウム摂取不足及び手術後
アミノ酸エチルスルホン酸(タウリン) タウリン散「大正」 ・胆汁酸排泄促進作用を有する。
・実験的肝障害に及ぼす影響を有し、Al-P、γ-グロブリン、BSP、血清コレステロール/血清コレステロールエステル比を改善させた。また、肝細胞の再生を促進して組織像を改善させた。さらに慢性障害群においては間質の結合織増殖を抑制した。胆汁分泌などの肝細胞機能維持に働いた。
・心筋代謝改善作用、心筋保護作用
・実験的慢性心不全による死亡率低下
        0.5%未満(嘔気、下痢、腹部不快感、便秘、食欲不振) 0.5%未満(過敏症)     高齢者             アミノエチルスルホン酸として、成人1回1gを1日3回食後に経口投与する。なお、うっ血性心不全に用いる場合、本剤は強心利尿剤で十分な効果が認められないときに、それと併用すること。高齢者で減量。 高ビリルビン血症(閉塞性黄疸を除く)における肝機能の改善
うっ血性心不全
  コンドロイチン硫酸ナトリウム コンドロン点眼液 塩酸又は水酸化ナトリウムで腐蝕した家兎角膜の膨化、浮腫並びに混濁が抑制され、角膜の透明性を保持する作用が認められている。コンドロイチン硫酸ナトリウムの生理的粘性により角膜の乾燥を防止する作用が認められている。         0.1〜5%未満(眼のかゆみ、充血)、0.26%(眼瞼結膜炎悪化)               眼科用にのみ使用     通常1日2〜4回、1回1〜2滴宛点眼する。 角膜表層の保護
無機塩類成分 塩化ナトリウム、塩化カリウム、乾燥炭酸ナトリウム、リン酸水素ナトリウム、ホウ酸 人工涙液マイティア             頻度不明(過敏症)             点眼用のみに使用。ソフトコンタクトレンズ装着時には使用しないこと     通常、1回1〜2適を1日5〜6回点眼する。症状により適宜増減。 次における涙液の補充:涙液減少症、乾性角結膜炎、コンタクトレンズ装着時
塩化カリウム 経口または注射があるが不採用                                    
塩化カルシウム 経口または注射があるが不採用                                    
塩化ナトリウム 経口または注射があるが不採用                                    
硫酸マグネシウム 経口または注射があるが不採用                                    
リン酸水素ナトリウム 経口または注射があるが不採用                                    
リン酸二水素カリウム なし                                    

トップへ