殺菌消毒薬(特殊絆創膏を含む) |
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リスクの程度の評価 | A 薬理作用 | B 相互作用 | C 重篤な副作用のおそれ | C’ 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ | D 濫用のおそれ | E 患者背景(既往歴、治療状況等)(重篤な副作用につながるおそれ) | F 効能・効果(症状の悪化につながるおそれ) | G 使用方法(誤使用のおそれ) | H スイッチ化等に伴う使用環境の変化 | 用法用量 | 効能効果 | |||||||||
評価の視点 | 薬理作用 | 相互作用 | 重篤な副作用のおそれ | 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ | 薬理に基づく習慣性 | 適応禁忌 | 慎重投与 (投与により障害の再発・悪化のおそれ) |
症状の悪化につながるおそれ | 適応対象の症状の判別に注意を要する(適応を誤るおそれ) | 使用方法(誤使用のおそれ) | スイッチ化等に伴う使用環境の変化 | |||||||||
併用禁忌(他剤との併用により重大な問題が発生するおそれ) | 併用注意 | 薬理・毒性に基づくもの | 特異体質・アレルギー等によるもの | 薬理・毒性に基づくもの | 特異体質・アレルギー等によるもの | 使用量に上限があるもの | 過量使用・誤使用のおそれ | 長期使用による健康被害のおそれ | ||||||||||||
殺菌消毒成分 | アクリノール | アクリノール液 | グラム陽性、陰性菌に有効で、特に連鎖球菌、ウェルシュ菌、ブドウ球菌、淋菌に対し、静菌及び殺菌作用がある。作用機序は、生体でアクリジニウムイオンとなり細胞の呼吸酵素を阻害するといわれている。 | 頻度不明(塗布部の疼痛、発赤、腫脹等潰瘍、壊死) | 頻度不明(過敏症) | ・大量服用時には、悪心、嘔吐、腹痛、下痢、肝機能障害 ・外用にのみ使用し、内服しないこと | 0.05〜0.2w/v%の液として使用する。 | 化膿局所の消毒、泌尿器・産婦人科術中術後、化膿性疾患(せつ、よう、扁桃炎、副鼻腔炎、中耳炎) | ||||||||||||
殺菌消毒成分 | エタノール | 消毒用エタノール<ヤクハン>、OTCとして使用されているのは「消毒用エタノール」と同じ濃度 | 本剤は、使用濃度において栄養型細菌(グラム陽性菌、グラム陰性菌)、酵母菌、ウイルス等には有効であるが、芽胞(炭疽菌、破傷風菌等)及び一部のウイルスに対する殺菌効果は期待できない。エタノールの殺菌力上の最適濃度については、その試験方法により一定しないが、通常70%と称してよく、この濃度においては皮膚に対して拡散及び揮発性も適度で、表皮を損傷することもなく、無害である。 | 頻度不明(刺激症状) | 頻度不明(過敏症) | 損傷皮膚及び粘膜(刺激) | ・経口投与しないこと ・過量投与:全身の熱感、味覚・嗅覚機能の低下、顔面紅潮、発汗、悪心、嘔吐、急性胃炎、マロリーワイス症候群、口渇、利尿、痛覚閾値の上昇、呼吸促進、心悸亢進、血圧下降、多幸感、酩酊、身体失調、歩行困難、急性アルコール性ミオパチー、記憶障害、感情不安定、代謝性アシドーシス、低血糖、体温低下、脱水、失禁、肝機能障害、呼吸抑制、昏睡(エタノールの血中濃度が0.4〜0.5%で呼吸停止が起こる)、催眠剤との同時服用や頭部外傷の合併にも注意する。 | ・同一部位に反復使用する場合には、脱脂等による皮膚荒れを起こすことがある ・広範囲又は長期間使用した場合には、蒸気の吸入に注意する | 本品をそのまま消毒部位に塗布する。 | 手術・皮膚の消毒 ・手術部位(手術野)の皮膚の消毒 ・医療用具の消毒 | ||||||||||
殺菌消毒成分 | 塩化ベンザルコニウム | 0.1w/v%ヂアミトール水 | ・本剤は使用濃度において、栄養型細菌(グラム陽性菌、グラム陰性菌)、真菌等には有効であるが、結核菌及び大部分のウイルスに対する殺菌効果は期待できない。イオン界面活性剤であるので、表面張力を低下させ、清浄作用、乳化作用等を示す。 ・作用機序は、陰電荷を帯びる細菌に陽電荷を帯びる塩化ベンザルコニウムが菌体表面に吸着・集積され、菌体たん白を変性させ殺菌作用をあらわす。 |
頻度不明(過敏症) | 粘膜、創傷面または炎症部位に長期間または広範囲に使用しないこと | ・原液は皮膚・粘膜に付着及び眼に入らないように注意する(刺激性がある) 。 ・炎症または易刺激性の部位(粘膜、陰股部等)への使用:正常の部位への使用より低濃度とすることが望ましい。また、使用後は滅菌精製水で水洗する。 ・深い創傷または眼に使用する希釈水溶液は、調製後滅菌処理すること。 ・経口投与しないこと。浣腸には使用しないこと。 ・密封包帯、ギプス包帯、パックに使用すると刺激症状があらわれることがあるので、使用しないことが望ましい。 | ・粘膜、創傷面または炎症部位に長期間または広範囲に使用しないこと(全身吸収による筋脱力を起こすおそれがある)。 | 効能・効果:用法・用量 (塩化ベンザルコニウム濃度) (1)手指・皮膚の消毒:通常石けんで十分に洗浄し、水で石けん分を十分に洗い落とした後、塩化ベンザルコニウム0.05〜0.1%溶液に浸して洗い、滅菌ガーゼあるいは布片で清拭する。術前の手洗の場合には、5〜10分間ブラッシングする。 (2)手術部位(手術野)の皮膚の消毒:手術前局所皮膚面を塩化ベンザルコニウム0.1%溶液で約5分間洗い、その後塩化ベンザルコニウム0.2%溶液を塗布する。 (3)手術部位(手術野)の粘膜の消毒、皮膚・粘膜の創傷部位の消毒:塩化ベンザルコニウム0.01〜0.025%溶液を用いる。 (4)感染皮膚面の消毒:塩化ベンザルコニウム0.01%溶液を用いる。 (5)医療用具の消毒:塩化ベンザルコニウム0.1%溶液に10分間浸漬するか、または厳密に消毒する際は、器具を予め2%炭酸ナトリウム水溶液で洗い、その後塩化ベンザルコニウム0.1%溶液中で15分間煮沸する。 (6)手術室・病室・家具・器具・物品などの消毒:塩化ベンザルコニウム0.05〜0.1%溶液を布片で塗布・清拭するか、または噴霧する。 (7)膣洗浄
塩化ベンザルコニウム0.02〜0.05%溶液を用いる。 (8)結膜嚢の洗浄・消毒 塩化ベンザルコニウム0.01〜0.05%溶液を用いる。 ・炎症または易刺激性の部位(粘膜、陰股部等)への使用:正常の部位への使用より低濃度とすることが望ましい |
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殺菌消毒成分 | 塩化ベンゼトニウム | ハイアミン液:塩化ベンゼトニウム10w/v% | 芽胞のない細菌、真菌類に広く抗菌性を有し、グラム陽性菌には陰性菌よりも低濃度で効果を示す。一方、結核菌及び大部分のウイルスに対する殺菌効果は期待できない | 頻度不明(過敏症) | ・原液は皮膚・粘膜に付着及び眼に入らないように注意する 。 ・炎症または易刺激性の部位(粘膜、陰股部等)への使用時は低濃度 ・経口投与しないこと。 ・密封包帯、ギプス包帯、パックに使用すると刺激症状があらわれることがあるので、使用しないことが望ましい。 ・深い創傷又は眼にしようする場合の希釈液は注射用蒸留水か滅菌精製水を使用 |
全身吸収による筋脱力をおこすおそれがあるので、粘膜、創傷面又は炎症部位に長期間又は広範囲に使用しない。 | (1)通常石けんで十分に洗浄し、水で石けん分を十分に洗い落した後、塩化ベンゼトニウム0.05〜0.1%溶液(本剤の100〜200倍希釈液)に浸して洗い、滅菌ガーゼあるいは布片で清拭する。術前の手洗の場合には、5〜10分間ブラッシングする (2)手術前局所皮膚面を、塩化ベンゼトニウム0.1%溶液(本剤の100倍希釈液)で約5分間洗い、その後塩化ベンゼトニウム0.2%溶液(本剤の50倍希釈液)を塗布する (3)塩化ベンゼトニウム0.01〜0.025%溶液(本剤の400〜1,000倍希釈液)を用いる (4)塩化ベンゼトニウム0.01%溶液(本剤の1,000倍希釈液)を用いる (5)塩化ベンゼトニウム0.025%溶液(本剤の400倍希釈液)を用いる (6)塩化ベンゼトニウム0.02%溶液(本剤の500倍希釈液)を用いる (7)塩化ベンゼトニウム0.1%溶液(本剤の100倍希釈液)に10分間浸漬するか、または厳密に消毒する際には、器具を予め2%炭酸ナトリウム水溶液で洗い、その後塩化ベンゼトニウム0.1%溶液(本剤の100倍希釈液)中で15分間煮沸する (8)塩化ベンゼトニウム0.05〜0.2%溶液(本剤の50〜200倍希釈液)を布片で塗布・清拭するか、または噴霧する | (1)手指・皮膚の消毒 (2)手術部位(手術野)の皮膚の消毒 (3) 手術部位(手術野)の粘膜の消毒、皮膚・粘膜の創傷部位の消毒 (4)感染皮膚面の消毒 (5)腟洗浄 (6)結膜のうの洗浄・消毒 (7)医療用具の消毒 (8)手術室・病室・家具・器具・物品などの消毒 | ||||||||||||
殺菌消毒成分 | オキシドール | オキシドール | 殺菌消毒作用:使用濃度において栄養型細菌に対して殺菌作用を示すが,その作用は緩和で持続性がない。発泡による機械的清浄化作用がある。 | 空気塞栓 | 連用:口腔粘膜刺激 | 瘻孔,挫創等本剤を使用した際に体腔にしみ込むおそれのある部位 | 易刺激性の部位に使用する場合には,正常の部位に使用する場合よりも低濃度とする。 深い創傷に使用する場合の希釈液としては注射用水か滅菌精製水を用い,水道水や精製水を用いない。 外用にのみ使用し、内服しないこと | 長期間又は広範囲に使用しないこと | (1)原液のままあるいは2〜3倍希釈して塗布・洗浄する。 (2)原液のまま塗布,滴下あるいは2〜10倍(耳科の場合,時にグリセリン,アルコールで希釈する)希釈して洗浄,噴霧,含嗽に用いる。 (3)原液又は2倍希釈して洗浄・拭掃する。 (4)10倍希釈して洗口する。 | (1)創傷・潰瘍の殺菌・消毒 (2)外耳・中耳の炎症,鼻炎,咽喉頭炎,扁桃炎等の粘膜の炎症 (3)口腔粘膜の消毒,齲窩(うか)及び根管の清掃・消毒,歯の清浄 (4)口内炎の洗口 | ||||||||||
殺菌成分 | クレゾール | クレゾール石ケン液「ヤクハン」:クレゾール石けん液を使用した | 薬理作用や毒性はクレゾールとほぼ同様で、その殺菌力は使用した原料によって多少異なる。本剤は使用濃度において抗酸菌を含む通常の細菌には有効であるが、芽胞および大部分のウイルスに対する殺菌効果はほとんど期待できない。 | 頻度不明(過敏症) | 損傷皮膚 | ・過量投与(16mL 未満服用時) 悪心、嘔吐、下痢、口腔・食道・胃粘膜の腐食に伴う灼熱感と疼痛、粘膜白色変性、咽頭・喉頭浮腫、上気道の狭窄、頭痛、めまい、(16mL
以上服用時) 吐血、食道潰瘍、下血、痙攣、筋線維性攣縮、腱反射消失、せん妄、興奮、不穏、瞳孔縮小、体温低下、代謝性アシドーシス、メトヘモグロビン血症、貧血、溶血、血圧低下、チアノーゼ、心筋炎、不整脈、ショック、呼吸麻痺、肺水腫、昏睡、心停止、肝障害、腎障害(急性尿細管壊死による)。・皮膚に付着した場合、
白色または茶褐色の化学熱傷を認める。 ・経口投与しないこと ・眼に入らないようにすること ・希釈する水にアルカリ土金属塩、重金属塩、第二鉄塩、酸類が存在する場合、変化することがある。常水で希釈すると次第に混濁して沈殿を生ずることがあるが、このような場合は上澄み液を使用。 |
長期間又は広範囲に使用しないこと | (1)クレゾールとして0.5〜1%(クレゾール石ケン液として1〜2%) (2)クレゾールとして1.5%(クレゾール石ケン液として3%) (3)クレゾールとして0.1%(クレゾール石ケン液として0.2%) 炎症又は易刺激性の部位に使用する場合には、正常の部位に使用するよりも低濃度とする | (1)手指・皮膚の消毒 手術部位(手術野)の皮膚の消毒 医療用具の消毒 手術室・病室・家具・器具・物品などの消毒 (2)排泄物の消毒 (3)膣の洗浄 | |||||||||||
殺菌消毒成分 | 塩酸クロルヘキシジン | グルコン酸塩として:5%ヒビテン液 | 抗菌作用(in vitro試験)・広範囲の微生物に作用し、グラム陽性菌には低濃度でも迅速な殺菌作用を示す。・グラム陰性菌には比較的低濃度で殺菌作用を示すが、グラム陽性菌に比べ抗菌力に幅がみられる。・芽胞形成菌の芽胞には効力を示さない。・結核菌に対して水溶液では静菌作用を示し、アルコール溶液では迅速な殺菌作用を示す。・真菌類の多くに抗菌力を示すが、全般的に細菌類よりも抗菌力は弱い。・ウイルスに対する効力は確定していない。 作用機序:作用機序は十分には解明されていないが、比較的低濃度では細菌の細胞膜に障害を与え、細胞質成分の不可逆的漏出や酵素阻害を起こし、比較的高濃度では細胞内の蛋白質や核酸の沈着を起こすことが報告されている。 |
ショック(0.1%未満) | 0.1%未満(過敏症) | ・クロルヘキシジン製剤過敏症の既往歴 ・脳、脊髄、耳(内耳、中耳、外耳)(聴神経及び中枢神経に対して直接使用した場合は、難聴、神経障害を来すことがある。) ・膣、膀胱、口腔等の粘膜面(ショック症状の発現が報告されている。) ・産婦人科用(膣・外陰部の消毒等)、泌尿器科用(膀胱・外性器の消毒等)には使用しない。 ・眼に使用しない | ・薬物過敏症の既往歴 ・喘息等のアレルギー疾患の既往歴、家族歴 | ・本剤は必ず希釈し、濃度に注意して使用すること。 ・外用にのみ使用する。 ・眼に入らないように注意する。. | 本品は下記の濃度(グルコン酸クロルヘキシジンとして)に希釈し、水溶液又はエタノール溶液として使用する。 効能・効果 用法・用量:(1)手指・皮膚の消毒 0.1〜0.5%水溶液(本剤の50倍〜10倍希釈) (通常時:0.1%水溶液(30秒以上) 汚染時:0.5%水溶液(30秒以上) ) (2)手術部位(手術野)の皮膚の消毒 0.1〜0.5%水溶液(本剤の50倍〜10倍希釈)又は0.5%エタノール溶液(本剤の10倍希釈)(0.5%エタノール溶液 ) (3)皮膚の創傷部位の消毒 0.05%水溶液(本剤の100倍希釈)(0.05%水溶液) (4)医療用具の消毒 0.1〜0.5%水溶液(本剤の50倍〜10倍希釈)又は 0.5%エタノール溶液(本剤の10倍希釈)(通常時:0.1%水溶液(10〜30分)汚染時:0.5%水溶液(30分以上)緊急時:0.5%エタノール溶液(2分以上) )(5)手術室・病室・家具・器具・物品等の消毒 0.05%水溶液(本剤の100倍希釈)(0.05%水溶液 ) | |||||||||||
殺菌消毒成分 | ポビドンヨード | イソジンスクラブ(75mg/mL)液剤 | 抗殺菌作用、抗ウイルス作用を有する | ショック、アナフィラキシー様症状(0.1%未満) | 0.1%未満 (接触性皮膚炎、そう痒感、灼熱感、皮膚潰瘍、血中甲状腺ホルモン値(T3、T4値等)の上昇あるいは低下などの甲状腺機能異常)、新生児に使用し、一過性の甲状腺機能低下を起こしたとの報告 | 0.1%未満(過敏症) | 本剤又はヨウ素に対し過敏症の既往歴、甲状腺機能に異常、妊娠中・授乳中の婦人(長期・広範囲) | 損傷・創傷皮膚及び粘膜には使用しないこと。経口投与しないこと | 妊娠中及び授乳中の婦人には、長期にわたる広範囲の使用を避けること | 手指・皮膚の消毒:本剤の適量を用い、少量の水を加えて摩擦し、よく泡立たせたのち、流水で洗う。 手術部位(手術野)の皮膚の消毒:本剤を塗布するか、または少量の水を加えて摩擦し、泡立たせたのち、滅菌ガーゼで拭う。 | 手指・皮膚の消毒、手術部位(手術野)の皮膚の消毒 | |||||||||
砂金消毒成分 | ] | イソジン液(100mg/mL)液剤 | 抗殺菌作用、抗ウイルス作用を有する | ショック、アナフィラキシー様症状(0.1%未満) | 0.1%未満 (接触性皮膚炎、そう痒感、灼熱感、皮膚潰瘍、血中甲状腺ホルモン値(T3、T4値等)の上昇あるいは低下などの甲状腺機能異常)、本剤を新生児に使用し、一過性の甲状腺機能低下を起こしたとの報告、ポビドンヨード製剤を腟内に使用し、血中総ヨウ素値及び血中無機ヨウ素値が一過性に上昇したとの報告、本剤を妊婦の腟内に長期間使用し、新生児に一過性の甲状腺機能低下があらわれたとの報告、ポビドンヨード製剤を腟内に使用し、乳汁中の総ヨウ素値が一過性に上昇したとの報告 | 0.1%未満(過敏症) | 本剤又はヨウ素に対し過敏症の既往歴 | 甲状腺機能に異常、重症の熱傷、妊娠中・授乳中の婦人(長期・広範囲) | 経口投与しないこと。深い創傷に使用する場合の希釈液としては、注射用水か滅菌水を用い、水道水や精製水を使用しない。石けん類は本剤の殺菌作用を弱めるので、石けん分を洗い落としてから使用すること。 | 妊娠中及び授乳中の婦人には、長期にわたる広範囲の使用を避けること。大量かつ長時間の接触によって接触皮膚炎、皮膚変色があらわれることがある | 手術部位(手術野)の皮膚の消毒、手術部位(手術野)の粘膜の消毒:本剤を塗布する。 皮膚・粘膜の創傷部位の消毒、熱傷皮膚面の消毒、感染皮膚面の消毒:本剤を患部に塗布する。 | 手術部位(手術野)の皮膚の消毒、手術部位(手術野)の粘膜の消毒、皮膚・粘膜の創傷部位の消毒、熱傷皮膚面の消毒、感染皮膚面の消毒 | ||||||||
殺菌消毒成分 | マーキュロクロム | 「純生」マーキュロ液 | 本薬は水溶液中でHgイオンを解離している。皮膚、粘膜に塗布すると、このイオンが細菌のSH基を有する酵素と結合して、これを不活性化させることにより、消毒効果をあらわす。ぶどう球菌、連鎖球菌、肺炎球菌、淋菌などの細菌に対し静菌作用をあらわすが、細菌の芽胞(炭疽菌、破傷風菌など)に対する効果は期待出来ない。 | ショック(0.1%未満) | 頻度不明(腎障害、骨髄抑制) | 頻度不明(過敏症) | 本剤又は他の水銀製剤に対し過敏症の既往歴、臍帯ヘルニヤの小児、粘膜面、口に触れる可能性のある部位(乳頭等)の消毒 | 外用にのみ使用すること、眼に入らないようにすること。使用量はできるだけ必要最少量にとどめること。深い創傷に使用する場合の希釈液としては、注射用水か滅菌水を用い、水道水や精製水を使用しない希釈する。 水にアルカリ土金属、重金属、第二鉄塩、酸類、ヨウ素等が存在する場合、変化することがあるので注意。 |
長期間・広範囲に使用で水銀中毒を起こすことあり | 皮膚表面の一般消毒には、2%液を、創傷・潰瘍の殺菌・消毒には0.2〜2%液を用いる。 いずれも症状に応じて1日1〜数回患部に適用する。 | 皮膚表面の一般消毒、創傷・潰瘍の殺菌・消毒 | |||||||||
ヨウ化カリウム | 内服のみ | |||||||||||||||||||
ヨウ素 | カデックス軟膏0.9% | 本剤は,ヨウ素による殺菌作用並びにカデキソマーが有する滲出液等の吸収効果により潰瘍治癒促進効果を示す. | 0.1〜1%未満 (疼痛,刺激感,皮膚炎(発疹,水疱,発赤など),そう痒)、新生児に他のヨウ素系製剤を使用し,甲状腺機能低下症を起こしたとの報告、膣内に他のヨウ素系製剤を使用し,血中無機ヨウ素値及び血中総ヨウ素値が上昇したとの報告、本剤はヨウ素含有製剤であるので,多量投与及び長期連用時には甲状腺機能の変動に注意する | ヨウ素過敏症 | 甲状腺機能に異常、重症の熱傷、腎不全、新生児、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人及び授乳中の婦人(長期・広範囲) | 外用のみに使用し、経口投与しない。眼科用に使用しない | 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人及び授乳中の婦人には長期にわたる広範囲の使用を避ける | 潰瘍面を清拭後,通常1日1回,患部に約3mmの厚さに塗布する.(直径4cmあたり3gを目安に塗布する.) 滲出液の量が多い場合は,1日2回投与する. |
褥瘡,皮膚潰瘍(熱傷潰瘍,下腿潰瘍) | |||||||||||
ヨウ素 | プレポダインソリューション 有効ヨウ素1g/100mL | ・使用濃度において、栄養型細菌(グラム陽性菌、グラム陰性菌)、結核菌、真菌、一部のウイルスに有効である。 ・細菌、真菌に対する殺菌効果、結核菌に対する効果が認められる。 | アナフィラキシー様症状(0.1%未満) | 0.1%未満 (そう痒感、灼熱感、皮膚潰瘍、皮膚変色、接触皮膚炎 、血中甲状腺ホルモン値(T3、T4値等)の上昇あるいは低下などの甲状腺機能異常) | (0.1%未満)過敏症 | 妊娠中及び授乳中の婦人への長期にわたる広範囲の投与 | 本剤またはヨウ素に対し過敏症の既往歴、甲状腺機能に異常、重症の熱傷、新生児、膣内投与、妊婦の膣内長期投与(新生児に一過性の甲状腺機能低下) | 眼に入らないよう注意。外用のみに使用する | 妊娠中及び授乳中の婦人への長期にわたる広範囲の投与で先天性甲状腺機能低下症の乳児、溶液の大量かつ長時間の接触によって皮膚変色、接触皮膚炎 | 1.本剤を塗布する。 2.本剤を患部に塗布する。 | 1.手術部位(手術野)の皮膚の消毒、手術部位(手術野)の粘膜の消毒 2.皮膚・粘膜の創傷部位の消毒、熱傷皮膚面の消毒 | |||||||||
組織修復成分 | アラントイン | 配合剤のみ | ||||||||||||||||||
局所麻酔成分 | 塩酸ジブカイン | ペルカミン注、表面麻酔類似と考え使用 | 感覚・求心神経繊維のNa+チャネルを遮断することにより局所麻酔作用を発現する。効力、持続性、毒性いずれも最大級の局所麻酔薬であるが、より効力を強めるために局所鎮痛以外の目的にはエピネフリンを添加して用いる | 振戦、痙攣等の中毒症状(頻度不明) | ショック(頻度不明) | 頻度不明(眠気、不安、興奮、霧視、眩暈、悪心・嘔吐等) | 頻度不明(過敏症) | 本剤に対し過敏症の既往歴 | 本人又は両親、兄弟に気管支喘息、発疹、蕁麻疹等のアレルギー反応を起こしやすい体質。高齢者。妊婦又は妊娠している可能性のある婦人。 | 使用に際し、目的濃度の水性注射液または水性液として使用する。適宜増減する。 仙骨麻酔:0.05〜0.1%注射液にエピネフリンを添加したものを用い、通常成人10〜30mgを使用する。 伝達麻酔(基準最高用量:1回40mg):0.05〜0.1%注射液にエピネフリンを添加したものを用い、通常成人3〜40mgを使用する。 浸潤麻酔(基準最高用量:1回40mg):0.05〜0.1%注射液にエピネフリンを添加したものを用い、通常成人1〜40mgを使用する。 表面麻酔:・耳鼻咽喉科領域の粘膜麻酔には、1〜2%液にエピネフリンを添加したものを用い、噴霧または塗布する。 ・眼科領域の麻酔には、0.05〜0.1%液にエピネフリンを添加したものを用い、通常成人には1〜5滴を点眼する。 ・尿道粘膜麻酔には、0.1%液にエピネフリンを添加したものを用い、通常成人男子10〜20mg、女子3〜7mg ・膀胱粘膜麻酔には、0.025〜0.05%液にエピネフリンを添加したものを用い、通常成人10〜20mg ・局所鎮痛には、0.025〜0.05%液を用い、適量を使用する。 歯科領域麻酔:0.1%注射液にエピネフリンを添加したものを用い、伝達麻酔・浸潤麻酔には通常成人1〜2mg |
仙骨麻酔、伝達麻酔、浸潤麻酔、表面麻酔、歯科領域における伝達麻酔・浸潤麻酔 | |||||||||
局所麻酔成分 | リドカイン | キシロカイン液「4%」:塩酸リドカイン 表面麻酔に類似のため使用 |
神経膜のナトリウムチャネルをブロックし、神経における活動電位の伝導を可逆的に抑制し、知覚神経及び運動神経を遮断する局所麻酔薬である。表面・浸潤・伝達麻酔効果は、塩酸プロカインよりも強く、作用持続時間は塩酸プロカインよりも長い。 | 意識障害、振戦、痙攣(頻度不明) | ショック(頻度不明) | 頻度不明(眠気、不安、興奮、霧視、眩暈、悪心・嘔吐) | 頻度不明(過敏症) | 本剤の成分又はアミド型局所麻酔薬に対し過敏症の既往歴。 | 高齢者又は全身状態が不良。心刺激伝導障害。重症の肝機能障害又は腎機能障害。幼児。妊婦又は妊娠している可能性のある婦人。 | ・過量投与で中毒症状が現れる。症状として中枢神経系(不安、興奮、意識消失、全身痙攣など)、心血管系(血圧低下、徐脈、循環虚脱など)が現れる。 ・眼科(点眼)用として使用しないこと。注射用として使用しない。 |
塩酸リドカインとして、通常成人では80〜200mg(2〜5mL)を使用する。 なお、年齢、麻酔領域、部位、組織、体質により適宜増減する。 幼児(特に3歳以下)では低用量から投与を開始。 |
表面麻酔 | ||||||||
血管収縮成分 | 塩酸ナファゾリン | 0.05%プリビナ液「チバ」、塩酸ナファゾリンの配合剤しかなかったため、硝酸ナファゾリンの点鼻薬を用いた | 血管平滑筋のα-アドレナリン受容体に直接作用して血管を収縮させる。アドレナリンより強い末梢血管収縮作用を有し、作用持続時間も長い(ウサギ耳殻血管)。 | MAO阻害薬(急激な血圧上昇) | ・頻度不明(眠気等の鎮静作用(特に小児)、神経過敏、頭痛、めまい、不眠症、血圧上昇、悪心・嘔吐、熱感、刺激痛、乾燥感、嗅覚消失、反応性充血、長期投与で顆粒球減少・反応性の低下) | 頻度不明(過敏症) | 本剤の成分に対し過敏症の既往歴、2歳未満の乳・幼児(ショック)、MAO阻害剤の投与を受けている(急激な血圧上昇) | 冠動脈疾患、高血圧症、甲状腺機能亢進症、糖尿病、交感神経作用薬による不眠・めまいなどの既往、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、小児 | 連用又は頻回使用により反応性の低下や局所粘膜の二次充血を起こすことあるので、急性充血期に限って使用するか又は適切な休薬期間をおいて使用すること。 | 眼科用として使用しないこと。過量投与により、主な全身作用として、血圧上昇と二次作用として臓器虚血がみられる。幼・小児では過量投与により、顕著な鎮静があらわれ、発汗、徐脈、昏睡等の全身症状があらわれやすい。連用・頻回投与により顆粒球減少、反応性の低下、局所粘膜の二次充血を起こすことがある。 | 連用・頻回投与により顆粒球減少、反応性の低下、局所粘膜の二次充血を起こすことがある。 | 通常、成人鼻腔内には、1回2〜4滴を1日数回、咽頭・喉頭には1回1〜2mLを1日数回塗布又は噴霧する。なお、年齢、症状により適宜増減する。局所麻酔剤への添加には、局所麻酔剤1mLあたり0.05%液2〜4滴の割合で添加する。 | 上気道の諸疾患の充血・うっ血、上気道粘膜の表面麻酔時における局所麻酔剤の効力持続時間の延長 | |||||||
抗ヒスタミン成分 | d-マレイン酸クロルフェニラミン | ポララミン錠2mg、外用がないため経口剤を使用 | 抗ヒスタミン作用 | 中枢神経抑制剤・アルコール・MAO阻害剤・抗コリン作用を有する薬剤(相互に作用を増強)、ドロキシドパ,ノルエピネフリン(血圧の異常上昇) | 痙攣・錯乱・再生不良性貧血・無顆粒球症(頻度不明) | ショック(頻度不明) | 5%以上又は頻度不明(鎮静、神経過敏、頭痛、焦燥感、複視、眠気、不眠、めまい、耳鳴、前庭障害、多幸症、情緒不安、ヒステリー、振戦、神経炎、協調異常、感覚異常、霧視、口渇、胸やけ、食欲不振、悪心、嘔吐、腹痛、便秘、下痢、頻尿、排尿困難、尿閉等低血圧、心悸亢進、頻脈、期外収縮、鼻及び気道の乾燥、気管分泌液の粘性化、喘鳴、鼻閉、溶血性貧血、肝機能障害(AST(GOT)・ALT(GPT)・Al-Pの上昇等)、悪寒、発汗異常、疲労感、胸痛、月経異常、0.1%未満(血小板減少),眠気を催すことがあるので自動車の運転等危険を伴う機械の操作 | 5%以上又は頻度不明(過敏症) | 本剤の成分又は類似化合物に対し過敏症の既往歴、緑内障(緑内障の増悪)、前立腺肥大等下部尿路に閉塞性疾患(症状の増悪)、低出生体重児・新生児(痙攣等の重篤な反応があらわれるおそれ) | 眼内圧亢進、甲状腺機能亢進症、狭窄性消化性潰瘍、幽門十二指腸通過障害、循環器系疾患、高血圧症、高齢者、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人 | d-マレイン酸クロルフェニラミンとして,通常,成人には1回2mgを1日1〜4回経口投与する。なお,年齢,症状により適宜増減する。 | じん麻疹,血管運動性浮腫,枯草熱,皮膚疾患に伴うそう痒(湿疹・皮膚炎,皮膚そう痒症,薬疹),アレルギー性鼻炎,血管運動性鼻炎,感冒等上気道炎に伴うくしゃみ・鼻汁・咳嗽。 |
しもやけ・あかぎれ用薬 |
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リスクの程度の評価 | A 薬理作用 | B 相互作用 | C 重篤な副作用のおそれ | C’ 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ | D 濫用のおそれ | E 患者背景(既往歴、治療状況等)(重篤な副作用につながるおそれ) | F 効能・効果(症状の悪化につながるおそれ) | G 使用方法(誤使用のおそれ) | H スイッチ化等に伴う使用環境の変化 | 用法用量 | 効能効果 | |||||||||
評価の視点 | 薬理作用 | 相互作用 | 重篤な副作用のおそれ | 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ | 薬理に基づく習慣性 | 適応禁忌 | 慎重投与 (投与により障害の再発・悪化のおそれ) |
症状の悪化につながるおそれ | 適応対象の症状の判別に注意を要する(適応を誤るおそれ) | 使用方法(誤使用のおそれ) | スイッチ化等に伴う使用環境の変化 | |||||||||
併用禁忌(他剤との併用により重大な問題が発生するおそれ) | 併用注意 | 薬理・毒性に基づくもの | 特異体質・アレルギー等によるもの | 薬理・毒性に基づくもの | 特異体質・アレルギー等によるもの | 使用量に上限があるもの | 過量使用・誤使用のおそれ | 長期使用による健康被害のおそれ | ||||||||||||
血行促進成分 | 酢酸トコフェロール | 外用ないので、ユベラ錠 | 微小循環系の賦活作用を有し、末梢血行を促す。 膜安定化作用を有し、 血管壁の透過性や血管抵抗性を改善する。 抗酸化作用を有し、過酸化脂質の生成を抑制する。 内分泌系の賦活作用を有し、内分泌の失調を是正する。 |
0.1〜5%未満(便秘、胃部不快感)、0.1%未満(下痢) | 0.1%未満(過敏症 | 末梢循環障害や過酸化脂質の増加防止の効能に対して、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきではない。 | 錠剤 通常、成人には1回1〜2錠(酢酸トコフェロールとして、50〜100mg)を、1日2〜3回経口投与する。 なお、年齢、症状により適宜増減する。 |
1. ビタミンE欠乏症の予防及び治療 2. 末梢循環障害(間歇性跛行症、動脈硬化症、静脈血栓症、血栓性静脈炎、糖尿病性網膜症、凍瘡、四肢冷感症) 3. 過酸化脂質の増加防止 |
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トウガラシ | トウガラシチンキを使用 | 頻度不明(刺激感、疼痛) | び爛、創傷皮膚及び粘膜 | 原液で使用しない、入浴直後の使用は避ける 眼又は眼の周囲に使用しない |
(1)通常、トウガラシチンキとして、10〜40%を添加した液剤、軟膏剤、硬膏剤又はハップ剤を1日1〜数回局所に塗布する。 (2)通常、トウガラシチンキとして、1〜4%を添加した液剤を1日1〜数回局所に塗擦する。 |
皮膚刺激剤として下記に用いる。 (1)筋肉痛、凍瘡、凍傷(第1度) (2)育毛 |
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ニコチン酸ベンジル | なし | |||||||||||||||||||
角質軟化・皮膚保護成分 | オリブ油 | 皮膚保護・軟膏基剤として | ||||||||||||||||||
グリセリン | 調剤用薬として | |||||||||||||||||||
ビタミンA | ザーネ軟膏 | モルモットの実験的角化症に対する実験において、表皮の新陳代謝を高め、ケラチン形成を抑制することにより過角化症に効果を発揮することが認められている。 | 0.1〜5%未満 (紅斑、そう痒) 0.1%未満(発疹) |
・皮膚刺激に対する感受性が亢進している患者 ・妊婦または妊娠の可能性がある者 |
本剤は眼には使用しないこと。 | 1日2〜3回患部に塗擦する | 角化性皮膚疾患(尋常性魚鱗癬、毛孔性苔癬、単純性粃糠疹) | |||||||||||||
ワセリン | 黄色ワセリン | 局方から・黄色であるほか、白色ワセリンと同じ規格である。 | 頻度不明(接触皮膚炎) | 軟膏基剤として調剤に用いる。また、皮膚保護剤として用いる。 | ||||||||||||||||
白色ワセリン(局方から) プロペト |
局方から・中性で、刺激性がほとんどなく寒暖により、粘稠度があまり変わらず、植物性又は動物性油脂のように光、湿気によって酸敗することが少ない安定な優れた軟膏基材である。 ・白色ワセリンは黄色ワセリンをさらに脱色したもので本質的に相違はない。 |
プロペト:頻度不明(接触皮膚炎 ) | プロペト:眼科用の基剤として使用する場合は、調製後滅菌処理をすること。 白色ワセリン:吸水性と,皮膚への浸透性が少なく,粘着性が強い。ろう,ステアリルアルコール,ラノリンなどを添加すれば吸水性は増加する。また、発赤,発疹,そう痒感等の過敏症状があらわれた場合には,使用を中止すること。 ・ときに、漂白操作が不完全のため、刺激性が黄色ワセリンより強いことがある。 |
プロペト:眼科用軟膏基剤、一般軟膏基剤として調剤に用いる。また、皮膚保護剤として用いる。 白色ワセリン:軟膏基材として用いる。また皮膚保護剤としても用いる。 下界との接触及び水分の蒸散を遮断できるため、創傷面及び肉が面の保護や手足のひび、あかぎれにそのまま薄く塗布する。 |
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鎮痒成分 | 塩酸ジフェンヒドラミン | 外用はなし ジフェンヒドラミンはあり →レスタミンコーワ軟膏 |
アレルゲンを塗布または皮内注射したときに起こる発赤、膨疹、そう痒などのアレルギー性皮膚反応は、本剤の1回塗布により著明に抑制される。 | 頻度不明(過敏症) | 炎症症状が強い浸出性の皮膚炎:適切な外用剤の使用でその炎症が軽減後もかゆみが残る場合に使用する。 | 使用部位:眼のまわりに使用しない。 | 通常、症状により適量を1日数回、患部に塗布または塗擦する。 | 蕁麻疹、湿疹、小児ストロフルス、皮膚そう痒症、虫さされ | ||||||||||||
抗炎症成分 | グリチルレチン酸 | デルマクリン軟膏 | グリチルレチン酸は急性炎症に対する抗炎症作用(浮腫抑制-ラット、肉芽腫抑制-ラット、抗紅斑-モルモット)を有する。抗炎症作用は主成分であるグリチルレチン酸の化学構造がハイドロコーチゾンの化学構造に類似しているところによると推定される。 | 5%以上又は頻度不明(過敏症) | 眼科用として使用しない | 通常、症状により適量を1日数回患部に塗布または塗擦する。 | 湿疹、皮膚そう痒症、神経皮膚炎 |
化膿性疾患用薬 |
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リスクの程度の評価 | A 薬理作用 | B 相互作用 | C 重篤な副作用のおそれ | C’ 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ | D 濫用のおそれ | E 患者背景(既往歴、治療状況等)(重篤な副作用につながるおそれ) | F 効能・効果(症状の悪化につながるおそれ) | G 使用方法(誤使用のおそれ) | H スイッチ化等に伴う使用環境の変化 | 用法用量 | 効能効果 | |||||||||
評価の視点 | 薬理作用 | 相互作用 | 重篤な副作用のおそれ | 重篤ではないが、注意すべき副作用のおそれ | 薬理に基づく習慣性 | 適応禁忌 | 慎重投与 (投与により障害の再発・悪化のおそれ) |
症状の悪化につながるおそれ | 適応対象の症状の判別に注意を要する(適応を誤るおそれ) | 使用方法(誤使用のおそれ) | スイッチ化等に伴う使用環境の変化 | |||||||||
併用禁忌(他剤との併用により重大な問題が発生するおそれ) | 併用注意 | 薬理・毒性に基づくもの | 特異体質・アレルギー等によるもの | 薬理・毒性に基づくもの | 特異体質・アレルギー等によるもの | 使用量に上限があるもの | 過量使用・誤使用のおそれ | 長期使用による健康被害のおそれ | ||||||||||||
抗菌成分(サルファ剤) | スルファメトキサゾール | 外用がないので類薬のスルフイソキサゾール点眼(サイアジン)で代用 | 抗菌作用:グラム陽性菌、陰性菌に広く作用。抗菌力はスルファチアゾール、スルファジアジンとほぼ等しい。 | 頻度不明(刺激感、眼瞼縁の発赤、結膜充血) | 頻度不明(過敏症) | サルファ剤過敏症既往歴 | 薬物過敏症 | まれに全身使用と同じ副作用があらわれることがあるので、長期連用は避ける事。 | ||||||||||||
スルフイソミジン | 医療用医薬品としてなし | |||||||||||||||||||
スルファジアジン | テラジアパスタ | スルファジアジンは,皮膚の細菌感染の原因となるブドウ球菌(MIC:3μg/mL),大腸菌(MIC:3μg/mL)等に抗菌力を示す。 | 頻度不明(菌交代現象、その他:内服,注射等全身投与の場合と同様な副作用) | 頻度不明(過敏症) | サルファ剤過敏症の既往歴 | ・薬物過敏症の既往歴 ・光線過敏症の既往歴 ・エリテマトーデス |
・疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめること。(耐性菌の発現等を防ぐため) | 眼科用として使用しないこと。 | ・長期使用は避けること(内服,注射等全身投与の場合と同様な副作用発現)。 | 通常,症状により適量を1日1〜数回直接患部に塗布または無菌ガーゼにのばして貼付する。 | 適応菌種 本剤に感性のブドウ球菌属,大腸菌 適応症 表在性皮膚感染症,深在性皮膚感染症,外傷・熱傷および手術創等の二次感染,びらん・潰瘍の二次感染 |
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ホモスルファミン | 配合剤のみ | |||||||||||||||||||
殺菌成分 | サリチル酸 | サリチル酸 | 角質溶解作用:細胞間基質を溶解し鱗屑の剥離を促進して角質増殖皮膚を軟化させる作用がある。 防腐作用:微生物(白せん菌類など)に対して抗菌性があり、その防腐力、石炭酸に匹敵する。 |
頻度不明(発赤、紅斑等の症状、長期・大量使用で内服・注射等全身的投与の場合と同様な副作用) | 頻度不明(過敏症) | 本剤に対し過敏症の既往歴 | 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、未熟児、新生児、乳児、小児 | 患部が化膿しているなど湿潤、び爛が著しい場合:あらかじめ適切な処置を行った後使用。 | 広範囲の病巣に使用した場合:副作用があらわれやすいので注意して使用。 眼下用には使用しないこと。 |
長期・大量使用で内服、注射等全身的投与の場合と同様な副作用発現のおそれ。 長期間使用しても症状の改善が認められない場合:改めて診断し適切な治療を行うことが望ましい |
1.通常サリチル酸として、50%の絆創膏を用い、2〜5日目ごとに取りかえる。 2.次の濃度の軟膏剤又は液剤とし、1日1〜2回塗布または散布する。小児:サリチル酸として 0.1〜3%、成人:サリチル酸として 2〜10% |
1.疣贅・鶏眼・胼胝腫の角質剥離。 2.乾癬、白癬(頭部浅在性白癬、小水疱性斑状白癬、汗疱状白癬、頑癬)、癜風、紅色粃糠疹、紅色陰癬、角化症(尋常性魚鱗癬、先天性魚鱗癬、毛孔性苔癬、先天性手掌足底角化症(腫)、ダリエー病、遠山連圏状粃糠疹)、湿疹(角化を伴う)、口囲皮膚炎、掌蹠膿疱症、ヘプラ粃糠疹、アトピー性皮膚炎、ざ瘡、せつ、腋臭症、多汗症、その他角化性の皮膚疾患 |
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殺菌成分 | 塩酸クロルヘキシジン | グルコン酸塩として 5%ヒビテン液 |
抗菌作用(in vitro試験) ・広範囲の微生物に作用し、グラム陽性菌には低濃度でも迅速な殺菌作用を示す。 ・グラム陰性菌には比較的低濃度で殺菌作用を示すが、グラム陽性菌に比べ抗菌力に幅がみられる。 ・芽胞形成菌の芽胞には効力を示さない。 ・結核菌に対して水溶液では静菌作用を示し、アルコール溶液では迅速な殺菌作用を示す。 ・真菌類の多くに抗菌力を示すが、全般的に細菌類よりも抗菌力は弱い。 ・ウイルスに対する効力は確定していない。 作用機序 作用機序は十分には解明されていないが、比較的低濃度では細菌の細胞膜に障害を与え、細胞質成分の不可逆的漏出や酵素阻害を起こし、比較的高濃度では細胞内の蛋白質や核酸の沈着を起こすことが報告されている。 |
ショック(0.1%未満) | 0.1%未満 (過敏症) |
・クロルヘキシジン製剤過敏症の既往歴 ・脳、脊髄、耳(内耳、中耳、外耳)(聴神経及び中枢神経に対して直接使用した場合は、難聴、神経障害を来すことがある。) ・膣、膀胱、口腔等の粘膜面(ショック症状の発現が報告されている。) ・産婦人科用(膣・外陰部の消毒等)、泌尿器科用(膀胱・外性器の消毒等)には使用しない。 ・眼 |
・薬物過敏症の既往歴 ・喘息等のアレルギー疾患の既往歴、家族歴 |
・本剤は必ず希釈し、濃度に注意して使用すること。 ・外用にのみ使用する。. ・眼に入らないように注意する。 |
本品は下記の濃度(グルコン酸クロルヘキシジンとして)に希釈し、水溶液又はエタノール溶液として使用する。 効能・効果 用法・用量 (使用例) (1)手指・皮膚の消毒 0.1〜0.5%水溶液(本剤の50倍〜10倍希釈) (通常時:0.1%水溶液(30秒以上) 汚染時:0.5%水溶液(30秒以上) ) (2)手術部位(手術野)の皮膚の消毒 0.1〜0.5%水溶液(本剤の50倍〜10倍希釈)又は0.5%エタノール溶液(本剤の10倍希釈) (0.5%エタノール溶液 ) (3)皮膚の創傷部位の消毒 0.05%水溶液(本剤の100倍希釈) (0.05%水溶液) (4)医療用具の消毒 0.1〜0.5%水溶液(本剤の50倍〜10倍希釈)又は 0.5%エタノール溶液(本剤の10倍希釈) (通常時:0.1%水溶液(10〜30分) 汚染時:0.5%水溶液(30分以上) 緊急時:0.5%エタノール溶液(2分以上) ) (5)手術室・病室・家具・器具・物品等の消毒 0.05%水溶液(本剤の100倍希釈) (0.05%水溶液 ) |
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抗ヒスタミン成分 | 塩酸ジフェンヒドラミン | 外用はなし ジフェンヒドラミンはあり →レスタミンコーワ軟膏 |
アレルゲンを塗布または皮内注射したときに起こる発赤、膨疹、そう痒などのアレルギー性皮膚反応は、本剤の1回塗布により著明に抑制される。 | 頻度不明(過敏症) | 炎症症状が強い浸出性の皮膚炎:適切な外用剤の使用でその炎症が軽減後もかゆみが残る場合に使用する。 | 使用部位:眼のまわりに使用しない。 | 通常、症状により適量を1日数回、患部に塗布または塗擦する。 | 蕁麻疹、湿疹、小児ストロフルス、皮膚そう痒症、虫さされ | ||||||||||||
殺菌成分 | イオウ | 日本薬局方 イオウ | イオウは皮膚表面でも徐々に硫化水素やポリチオン酸特にペンタチオンとなり抗菌作用を現すので,寄生虫性皮膚疾患に奏効する。また皮膚角化に関係があるといわれる-SH基をS-Sに変えることによって角質軟化作用を呈する。 | 頻度不明(皮膚炎等)、頻度不明(・長期・大量使用又は高濃度の使用で皮膚炎) | 頻度不明 (過敏症状) | 本剤に対し過敏症の既往歴のある患者(症状悪化) | 患部が化膿しているなど湿疹、びらんが著しい場合には、あらかじめ適切な処置を行った後使用すること。 | 眼には使用しないこと。 | ・長期・大量使用又は高濃度の使用で皮膚炎 ・長期間使用しても症状の改善が認められない場合には、改めて診断し適切な治療を行うことが望ましい。 |
通常、3〜10%の軟膏、懸濁液又はローションとして1日1〜2回適量を患部に塗布する。 | 疥癬、汗疱状白癬、小水泡性斑状白癬、頑癬、頭部浅在性白癬、黄癬、乾癬、ざ瘡、脂漏、慢性湿疹 | |||||||||
イソプロピルメチルフェノール | フェノールを使用 | 本剤は、使用濃度においてグラム陽性菌、グラム陰性菌、結核菌には有効であるが、芽胞(炭疽菌、破傷風菌等)及び大部分のウイルスに対する効果は期待できない。 | 頻度不明(過敏症) | ・損傷皮膚及び粘膜(吸収され中毒症状発現) | ・原液または濃厚液が皮膚に付着した場合には腐蝕及び吸収され、中毒症状を起こすことがある ・眼に入らないように注意すること。 ・本剤は必ず希釈し、濃度に注意して使用すること。 ・炎症または易刺激性の部位に使用する場合には、濃度に注意して正常の部位に使用するよりも低濃度とすることが望ましい。 ・外用にのみ使用すること。 ・密封包帯、ギプス包帯、パックに使用すると刺激症状及び吸収され、中毒症状があらわれるおそれがあるので、使用しないこと。 ・長期間または広範囲に使用しないこと。[吸収され、中毒症状を起こすおそれがある。] ・誤飲を避けるため、保管及び取扱いには十分注意すること。 |
長期間に使用しないこと。(吸収され、中毒症状の発現のおそれ。) | 効能・効果 用法・用量(本品希釈倍数) ・手指・皮膚の消毒:フェノールとして1.5〜2%溶液を用いる。(50〜67倍) ・医療用具、手術室・病室・家具・器具・物品などの消毒 :フェノールとして2〜5%溶液を用いる。(20〜50倍) 排泄物の消毒:フェノールとして3〜5%溶液を用いる。(20〜33倍) 下記疾患の鎮痒 痒疹(小児ストロフルスを含む)、じん麻疹、虫さされ 液: フェノールとして1〜2%溶液を用いる。(50〜100倍) 軟膏:フェノールとして2〜5%軟膏を用いる。(20〜50倍) |
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エタノール | 消毒用エタノール<ヤクハン> | 本剤は、使用濃度において栄養型細菌(グラム陽性菌、グラム陰性菌)、酵母菌、ウイルス等には有効であるが、芽胞(炭疽菌、破傷風菌等)及び一部のウイルスに対する殺菌効果は期待できない。エタノールの殺菌力上の最適濃度については、その試験方法により一定しないが、通常70%と称してよく、この濃度においては皮膚に対して拡散及び揮発性も適度で、表皮を損傷することもなく、無害である。 | 頻度不明(刺激症状) | 頻度不明(過敏症) | 損傷皮膚及び粘膜(刺激) | ・経口投与しないこと ・過量投与:全身の熱感、味覚・嗅覚機能の低下、顔面紅潮、発汗、悪心、嘔吐、急性胃炎、マロリーワイス症候群、口渇、利尿、痛覚閾値の上昇、呼吸促進、心悸亢進、血圧下降、多幸感、酩酊、身体失調、歩行困難、急性アルコール性ミオパチー、記憶障害、感情不安定、代謝性アシドーシス、低血糖、体温低下、脱水、失禁、肝機能障害、呼吸抑制、昏睡(エタノールの血中濃度が0.4〜0.5%で呼吸停止が起こる)、催眠剤との同時服用や頭部外傷の合併にも注意する。 |
・同一部位に反復使用する場合には、脱脂等による皮膚荒れを起こすことがある ・広範囲又は長期間使用した場合には、蒸気の吸入に注意する |
本品をそのまま消毒部位に塗布する。 | 手術・皮膚の消毒 手術部位(手術野)の皮膚の消毒 医療用具の消毒 |
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殺菌成分 | レゾルシン | レゾルシン「純生」 | レゾルシンは、石炭酸と同じく殺菌作用があるが、作用の強さは石炭酸の1/3である。 局所的にタンパク凝固作用を有し、また角質溶解作用も有する。 |
・頻度不明(頻脈等、胃腸障害:悪心等、めまい、痙れん等、腎障害、メトヘモグロビン血症、粘液水腫等-長期連用・大量使用:経皮吸収によりこのような中毒症状があらわれることがある) ・頻度不明(真菌性・細菌性感染症)) |
頻度不明(過敏症) | ・本剤に対し過敏症の既往歴のある患者 ・皮膚結核、真菌性皮膚疾患、単純性疱疹、種痘疹、水痘の患者(症状悪化) ・乳幼児(経皮吸収による副作用発現) |
・眼及び眼の周囲には使用しないこと。 ・皮膚が徐々にはく離するよう使用回数を制限すること。 ・毛髪に使用する際は、毛髪の石けん分を洗い落としてから使用すること。 |
長期連用・大量使用:経皮吸収により、頻脈等、胃腸障害:悪心等、めまい、痙れん等、腎障害、メトヘモグロビン血症、粘液水腫等の中毒症状があらわれることがある | 2〜5%の軟膏、水溶液又はローションとして、適量を1日1〜2 回塗布する。 | 殺菌、鎮痒、表皮はく離、角質溶解剤として、次の疾患に用いる。 脂漏、脂漏性湿疹、被髪部乾癬、尋常性ざ瘡、粃糠性脱毛症 |
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イブプロフェンピコノール | ベシカム軟膏・クリーム | 抗炎症・鎮痛作用を有し、抗炎症作用は、血管透過性亢進の抑制、白血球遊走抑制、プロスタグランジン類の生合成阻害、血小板凝集抑制、肉芽増殖抑制等の機序に基づくと考えられている。 | 3%未満(接触皮膚炎:発疹、腫脹、刺激感、そう痒、水疱・糜爛、熱感、鱗屑等) 0.1%未満(その他の皮膚症状:症状の悪化、膿疱、つっぱり感、皮膚乾燥) |
過敏症 | 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者 | 高齢者 | ・ 眼科用として角膜、結膜に使用しないこと。 ・クリーム剤では、石鹸で洗顔後使用し、膿疱の多発した重症例には他の適切な治療を行うことが望ましい。 |
(1)軟膏及びクリーム:本品の適量を1日数回患部に塗布する。 (2)軟膏及びクリーム:本品の適量を1日1〜2回患部に貼布する。 (3)クリーム:本品の適量を1日数回石鹸で洗顔後、患部に塗布する。 |
(1)軟膏及びクリーム:急性湿疹、接触皮膚炎、アトピー皮膚炎、慢性湿疹、酒さ様皮膚炎・口囲皮膚炎 (2)軟膏及びクリーム:帯状疱疹 (3)クリーム: 尋常性ざ瘡 |
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グリチルレチン酸 | デルマクリン軟膏 | グリチルレチン酸は急性炎症に対する抗炎症作用(浮腫抑制-ラット、肉芽腫抑制-ラット、抗紅斑-モルモット)を有する。抗炎症作用は主成分であるグリチルレチン酸の化学構造がハイドロコーチゾンの化学構造に類似しているところによると推定される。 | 5%以上又は頻度不明(過敏症) | 眼科用として使用しない | 通常、症状により適量を1日数回患部に塗布または塗擦する。 | 湿疹、皮膚そう痒症、神経皮膚炎 | ||||||||||||||
※殺菌成分、角質軟化成分 | イオウ | 日本薬局方 イオウ | イオウは皮膚表面でも徐々に硫化水素やポリチオン酸特にペンタチオンとなり抗菌作用を現すので,寄生虫性皮膚疾患に奏効する。また皮膚角化に関係があるといわれる-SH基をS-Sに変えることによって角質軟化作用を呈する。 | 頻度不明(皮膚炎等)、頻度不明(・長期・大量使用又は高濃度の使用で皮膚炎) | 頻度不明 (過敏症状) | 本剤に対し過敏症の既往歴のある患者(症状悪化) | 患部が化膿しているなど湿疹、びらんが著しい場合には、あらかじめ適切な処置を行った後使用すること。 | 眼には使用しないこと。 | ・長期・大量使用又は高濃度の使用で皮膚炎 ・長期間使用しても症状の改善が認められない場合には、改めて診断し適切な治療を行うことが望ましい。 |
通常、3〜10%の軟膏、懸濁液又はローションとして1日1〜2回適量を患部に塗布する。 | 疥癬、汗疱状白癬、小水泡性斑状白癬、頑癬、頭部浅在性白癬、黄癬、乾癬、ざ瘡、脂漏、慢性湿疹 | |||||||||
※角質軟化成分 | サリチル酸 | サリチル酸 | 角質溶解作用:細胞間基質を溶解し鱗屑の剥離を促進して角質増殖皮膚を軟化させる作用がある。 防腐作用:微生物(白せん菌類など)に対して抗菌性があり、その防腐力、石炭酸に匹敵する。 |
頻度不明(発赤、紅斑等の症状、長期・大量使用で内服・注射等全身的投与の場合と同様な副作用) | 頻度不明(過敏症) | 本剤に対し過敏症の既往歴 | 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、未熟児、新生児、乳児、小児 | 患部が化膿しているなど湿潤、び爛が著しい場合:あらかじめ適切な処置を行った後使用。 | 広範囲の病巣に使用した場合:副作用があらわれやすいので注意して使用。 眼下用には使用しないこと。 |
長期・大量使用で内服、注射等全身的投与の場合と同様な副作用発現のおそれ。 長期間使用しても症状の改善が認められない場合:改めて診断し適切な治療を行うことが望ましい |
1.通常サリチル酸として、50%の絆創膏を用い、2〜5日目ごとに取りかえる。 2.次の濃度の軟膏剤又は液剤とし、1日1〜2回塗布または散布する。小児:サリチル酸として 0.1〜3%、成人:サリチル酸として 2〜10% |
1.疣贅・鶏眼・胼胝腫の角質剥離。 2.乾癬、白癬(頭部浅在性白癬、小水疱性斑状白癬、汗疱状白癬、頑癬)、癜風、紅色粃糠疹、紅色陰癬、角化症(尋常性魚鱗癬、先天性魚鱗癬、毛孔性苔癬、先天性手掌足底角化症(腫)、ダリエー病、遠山連圏状粃糠疹)、湿疹(角化を伴う)、口囲皮膚炎、掌蹠膿疱症、ヘプラ粃糠疹、アトピー性皮膚炎、ざ瘡、せつ、腋臭症、多汗症、その他角化性の皮膚疾患 |
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※殺菌成分、角質軟化成分 | レゾルシン | レゾルシン「純生」 | レゾルシンは、石炭酸と同じく殺菌作用があるが、作用の強さは石炭酸の1/3である。 局所的にタンパク凝固作用を有し、また角質溶解作用も有する。 |
・頻度不明(頻脈等、胃腸障害:悪心等、めまい、痙れん等、腎障害、メトヘモグロビン血症、粘液水腫等-長期連用・大量使用:経皮吸収によりこのような中毒症状があらわれることがある) ・頻度不明(真菌性・細菌性感染症)) |
頻度不明(過敏症) | ・本剤に対し過敏症の既往歴のある患者 ・皮膚結核、真菌性皮膚疾患、単純性疱疹、種痘疹、水痘の患者(症状悪化) ・乳幼児(経皮吸収による副作用発現) |
・眼及び眼の周囲には使用しないこと。 ・皮膚が徐々にはく離するよう使用回数を制限すること。 ・毛髪に使用する際は、毛髪の石けん分を洗い落としてから使用すること。 |
長期連用・大量使用:経皮吸収により、頻脈等、胃腸障害:悪心等、めまい、痙れん等、腎障害、メトヘモグロビン血症、粘液水腫等の中毒症状があらわれることがある | 2〜5%の軟膏、水溶液又はローションとして、適量を1日1〜2 回塗布する。 | 殺菌、鎮痒、表皮はく離、角質溶解剤として、次の疾患に用いる。 脂漏、脂漏性湿疹、被髪部乾癬、尋常性ざ瘡、粃糠性脱毛症 |