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1. 序論

1.1 背景

中央獣医学研究所が実施したBSE病原性試験の結果から、脊髄と関係が深い組織の感染性が明らかになった。ただし、英国内で特定ウシ臓器(SBM)として定義される可能性はない。問題の組織は背根神経節で、脊髄除去後も脊柱に残る可能性があり、食肉に混入する可能性がある。海綿状脳症諮問委員会(SEAC)の依頼により、30ヵ月齢未満のウシの当該組織の感染がヒトに及ぼすリスク水準を正式に評価した

Det Norske Veritasは環境上の経路によるBSE感染性のリスク評価をこれまでに実施しており、環境庁に対して実績がある。その経験から農漁業食糧省から今回の件を依頼された。これまでに実施したリスク評価と同様の取り組みで研究を実施し、そこから得た情報・知識を活用していく。


1.2研究の目的

今回の研究は、屠殺時に感染していたウシの背根神経節によって汚染した可能性が高い牛肉食品をヒトが摂取した場合のリスク数量化のために実施する。


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