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1 「健康食品」の類型


医薬品と保健機能食品と健康食品の区分

 
-----------保健機能食品----------

 
医薬品
(医薬部外品を含む)
特定保健用食品
(個別許可型)
栄養機能食品
(規格基準型)
一般食品
(いわゆる健康食品を含む)
 
特定保健用食品・・・
食生活において、特定の保健の用途の目的で摂取をする者に対し、その摂取により当該保健の目的が期待できる旨の表示をする食品。
栄養機能食品・・・
特定の栄養成分を含むものとして厚生労働大臣が定める基準に従い当該栄養成分の機能の表示をする食品。例)ビタミン含有食品等
いわゆる健康食品には、錠剤・カプセル形態のいわゆるサプリメントの他、古くから伝承の健康食品、代替療法に用いられる健康食品等極めて多様な健康食品が存在。
保健機能食品以外のいわゆる健康食品については、行政として厳密な定義を置かず。
かつて「栄養成分を補給し、又は特別の保健の用途に資するものとして販売の用に供する食品」を「健康食品」として概念整理したことがある。
(「いわゆる栄養補助食品の取扱いに関する検討会報告書」平12.3)


「健康食品」の主な種類

○ 植物由来
  アロエベラ加工食品
イチョウ葉
ウコン
オタネニンジン
ギムネマシルベスタ加工食品
クロレラ食品
ザクロ
スピルリナ食品
ニンニクビタミン
ブルーベリーエキス
プルーンエキス加工食品
植物発酵食品
梅エキス食品

○ キノコ
  アガリクス
霊芝加工食品
○ 動物由来
  DHA・EPA △
キトサン加工食品 △
プロポリス
ローヤルゼリー
牡蠣加工食品
卵黄油

○ ビタミン
  ビタミン・アミノ酸
ビタミン(総合)
  ビタミンA
ビタミンA・D
ビタミンB
ビタミンC
ビタミンD
ビタミンE
βカロチン







○ ミネラル
  カルシウム ▲
鉄 △▲
○ タンパク質・アミノ酸
  アミノ酸
コラーゲン
プロテイン

○ 糖質
  オリゴ糖 △
エネルギー

○ 乳製品
  乳酸菌飲料 △
発酵乳

○ その他
  血圧が高めの人の食品 △
滋養強壮薬
食物繊維 △

茶関係 △

資料 平成11年度厚生科学研究費補助金「いわゆる栄養補助食品等の流通実態と食品衛生に関する研究(主任研究者 田中平三)」 (上記の「健康食品」とはこの研究における「栄養補助食品・健康食品」である。)
注2 栄養補助食品・健康食品の摂取経験者の4828名が摂取した経験のある食品のうち主なものを列挙したもの(複数回答)
注3 上記の食品中、△を付したものは特定保健用食品に用いられているものであり、▲を付したものは栄養機能食品で用いられているである。


既許可の特定保健用食品の保健の用途による分類

保健の用途の表示内容 代表的な関与成分 許可件数
(件)
既許可339
品目に対する
割合(%)
お腹の調子を整える、便通改善等 各種オリゴ糖、ラクチュロース、ビフィズス菌、各種乳酸菌、食物繊維(難消化性デキストリン、ポリデキストロース、グアーガム、サイリウム種皮等) 186 54.7
血糖値関係 難消化性デキストリン、小麦アルブミン、グアバ葉ポリフェノール、L-アラビノース等 36 10.6
コレステロール関係 キトサン、大豆たんぱく質、低分子化アルギン酸ナトリウム 30 8.8
血圧関係 ラクトトリペプチド、カゼインドデカペプチド、杜仲葉配糖体(ゲニポシド酸)、サーデンペプチド等 25 7.4
歯関係 パラチノース、マルチトース、エリスリトール等 17 5.0
コレステロール+お腹の調子、中性脂肪+コレステロール等 低分子化アルギン酸ナトリウム、サイリウム種皮の食物繊維等 15 4.4
ミネラルの吸収関係 クエン酸リンゴ酸カルシウム、カゼインホスホペプチド、ヘム鉄、フラクトオリゴ糖等 11 3.2
骨関係 大豆イソフラボン、MBP(乳塩基性タンパク質)等 11 3.2
中性脂肪関係 ジアシルグリセロール等 2.4
(平成15年3月31日現在)


「健康食品」の形態別にみた製品の種類


「健康食品」の形態別にみた製品の種類

資料 平成11年度厚生科学研究費補助金「いわゆる栄養補助食品等の流通実態と食品衛生に関する研究(主任研究者 田中平三)」(上記の「健康食品」とはこの研究における「栄養補助食品・健康食品」である。)
注1 健康食品の製造企業等全国311社を対象に調査
注2 調査時期は平成12年2月から3月


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