薬物に関するデータから
知らなかったことに気づけるかも?
どんな気持ち、きっかけで大麻を使用してしまうのか、リサーチしたデータがあります。
「気分がどうなるのか試してみたい!」=好奇心がある、「嫌な気持ちを切り替えたい!」=辛さを軽減したい、「誘いを断りきれない!」=仲間との関係を壊せないなど…ささいなきっかけで始めてしまった人が少なくありません。
表面的には軽い気持ちで手を出してしまうかのように見える行動の背景には、家庭や学校、職場で悩みを抱えていて、普段から鬱々とした気分に苦しんでいたり、嫌な気持ちにたびたび襲われていてどうしてよいかわからなかったり、あなたのことを本当に想ってくれるような親しい人がいない、という現実があるかもしれません。
しかし、大麻を使用すると運動失調、記憶の障害等を引き起こします。さらに、長期的には、精神障害や知能指数の低下等様々な悪影響を引き起こします。
大麻を初めて使用した動機
(対象者889人:複数回答)
「リラックスできるよ」「ストレス発散になるよ」「大麻に害はないよ」そんな誘いを受けたことはありませんか?
2023年に行われた「薬物使用に関する全国住民調査」によれば、大麻を誘われた経験は、覚醒剤、MDMA、コカイン等の他の薬物に比べて最も高い結果に。
「こんなのあるよ」と誘われた経験率の推移
20歳未満と20代の若年層の多くがSNSが入手先を知った方法としてあげています。自分と大麻は縁がないと思っていても、思わぬところで遭遇してしまう可能性があります。あなたが使うSNSにも、大麻の影は潜んでいるのです!
大麻の入手先を知った方法
大麻で捕まる人が増えています!大麻事案での検挙者数が近年急増しており、毎日のように大麻所持等による検挙の報道が相次いでいます。
特に大麻乱用の検挙数は2015年から2024年にかけて約3倍となっており、社会的な問題と捉えられています。
大麻事犯検挙人員の推移
近年は、インターネット上に氾濫する間違った知識・誤情報が一因になって10代の検挙者数が急増しています。2024年には10年前の約14倍となる1,142 人が検挙されるという深刻な状況となっています。
若い頃からの習慣的な薬物使用は脳や身体への影響がより大きくなります!例えば、18歳までに大麻を使用したことのある人は、全く使用しなかった人と比べて32歳までにうつ病を発症する比率は1.37倍、自殺企図に及ぶ比率は3.46倍とも報告されています。
大麻事犯検挙状況の推移
花穂を使い、巻きたばこやパイプを使用しての摂取が一般的な大麻ですが近年ではチョコレート、クッキーや、キャンディなどのお菓子に大麻が含まれている食品や電子タバコのようなリキッド型も押収されています。
海外から日本へ知らずに持ち込んで検挙されたり、お土産としてもらった食品を口にして健康被害を受けたりしたケースもあります。
大麻加工品の例
大麻クッキー
大麻チョコレート
大麻リキッド
薬物事犯全体の検挙人員は、前年より増加しました。
中でも、大麻事犯の検挙人員はわずかに減少したものの、依然として高い水準で推移し、覚醒剤事犯の検挙人員を上回る状況が続いています。
近年では、SNSなどを通じた違法薬物の拡散や、若年層を中心とした乱用の広がりも懸念されています。
こうしたデータは、「薬物乱用問題は自分には関係ない」とは決して言えない、身近な危険が存在していることを示しています。
一人ひとりが正しい知識を持ち、薬物に近づかない意識を持つことが、何よりも大切です。
薬物事犯検挙人員の推移
近年、危険ドラッグの乱用も拡大しています。
危険ドラッグには、大麻や麻薬に含まれる成分と類似した物質が含まれているものもあり、心身に深刻な影響を与えるおそれがあります。
これらは「合法」「リラックス効果がある」などとうたって販売されることがありますが、実際には指定薬物として規制されている物質を含む場合もあります。
また、最近では「リキッド」やいわゆる「大麻グミ」のような「グミ」「クッキー」「チョコ」といったお菓子の形態など、多様な形で流通しており、より注意が必要です。
危険ドラッグには、摂取することで心身にどのような影響が出るか分からないものもあり、命を落とす危険もあります。
興味本位でも、危険ドラッグには絶対に手を出さないことが大切です。
大麻グミ
いかがでしたでしょうか?
大麻の影を感じたら
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