体調を崩したら

元病院看護部長からのアドバイス

 体調を崩したら上司に相談しましょう。あなたは唯一無二の存在です。看護職である前に一人の人間です。まずは自分のことだけを考えて、自分のことを大切にしてください。
 日本の制度、そして病院や施設にはあなたが心置きなく治療や療養に専念できるしくみがあります。休暇・休職、経済的な支援など、初めて知ることがたくさんあると思います。そのしくみをうまく使って欲しいと願っています。あなたが自分らしくいることが何よりも大切です。上司は全力であなたを守り、支えます。
 もしもあなた以外の看護職が体調を崩したら、「上司に相談してみたら」と一言声をかけてみましょう。看護の職場は、お互い様で支えあう組織です。

体調を崩しながら働き続けた人のエピソード

【50代/女性】

 職場のがん検診で乳がんが見つかり、自分の病院で治療をしました。
 病気については職場の人にオープンに話しました。乳がんの手術は2泊3日で退院だったので、放り出されたような気持ちになりとても不安だったので、仕事をしながら職場の専門の人に話を気軽に聞いたり、聞いてもらったりしていました。管理者はとても協力的で、補助化学療法のときには、夜勤免除制度を活用し、有給休暇を優先的に取得させてもらい仕事を継続することができました。
【私のキャリア】
病院(500床以上)

【40代/女性】

 婦人科手術の既往があり、癒着性腸閉塞で、自分の病院に1ヶ月近く入院したことがあります。やせて体力がおちてしまっていましたが、人数の余裕がある日勤業務から復帰させて頂くことができました。有給休暇や病気休暇を使わせてもらい、経済的な心配をせずに治療に専念することができたのも感謝しています。

【私のキャリア】
病院(300~399床)

【30代/女性】

 部署移動をきっかけに精神的に参ってしまい、仕事に通えなくなりました。数ヶ月お休みをいただいてから、午前中だけ外来看護師の仕事を2ヶ月程度やり、今は日勤だけですが、休まず1日働くことができています。
 超過勤務のある委員会や係ははずしてもらえています。収入が途絶えたら実家に帰るしかないと考えていましたが、有給休暇や病気休暇を使わせてもらい、寮にも住まわせてもらえています。

【私のキャリア】
病院(200~299床)