誰一人取り残さない
日本の栄養政策

栄養は、持続可能な社会を実現するための重要な基盤である。
日本は、経済成長に先立って栄養政策を始動・推進し、全ライフコースだけではなく
傷病者・被災者等をも対象とした対策を通じて、「誰一人取り残さない」社会づくりを行ってきた。

SDGsの達成には栄養改善の取組が不可欠である

栄養は、人々の健康維持・増進に繋がるだけでなく、教育や勤労等の様々な社会活動を支え、社会全体の発展にも寄与する。栄養改善の取組は持続可能な開発目標(SDGs)の17目標のうち、栄養や健康の課題を対象とする「目標2 飢餓をゼロに」「目標3すべての人に健康と福祉を」をはじめ、全目標の達成に貢献し得る。

日本は経済成長に先立ち、
栄養政策を始動・推進してきた

これまで食料難による「栄養欠乏」、高度経済成長に伴う「生活習慣病」に直面し、さらに現在は「複雑化した栄養課題」への対策が求められている。しかし、日本は各時代の課題に合わせて栄養政策を発展させ、それと同じくして経済成長を実現し、世界一の長寿国となった。

全ライフコースのほか、傷病者や被災者までをもカバーする栄養政策

日本は乳幼児から高齢者まで全ライフコースを対象とした栄養対策と並行して、傷病者や被災者までを対象とした対策を推進。思いやりと強靱性を兼ね備えた「誰一人取り残さない」栄養政策を展開してきた。

現在、各国が直面している栄養課題は日本がすでに取り組んできたものが多く、日本の栄養政策の知見の中には各国の取組に活用できる多くの示唆が含まれていると考えている。

日本の栄養政策の特徴

東京栄養サミット2021開催

日本で「東京栄養サミット2021」が開催された 。
本サミットを契機に、世界中で栄養課題の解決に向けた様々な取組が開始、加速化されていく。

東京栄養サミット2021