保護者に相談されたら
保護者から相談を受けたら
保護者から相談を受けたら、学校が提供できる資源として、養護教諭やスクールカウンセラー、学校医と面談できる準備があることを知らせましょう。子どもが嫌がるなら、とりあえず保護者だけでも相談に応じられることを伝えます。
深刻なこころの問題を抱えていると考えられる場合は、利用できる社会資源も情報として提供しましょう。こころに関する相談窓口は、地域の保健所や保健センター、都道府県の精神保健福祉センターなどにあります。市区町村役場に電話で問い合わせたり、ホームページで調べたり、あるいは、実際に出向いてみてください。電話相談、来所相談のどちらも可能で、地域で活動している、こころの専門医を紹介してもらうこともできます。
いじめや不登校など学校での問題に関する相談なら、都道府県の教育センターや教育委員会が所管する機関で相談できます。相談はいずれも無料。秘密も守られます。
◆地域の相談窓口
保健所 保健センターなど |
不眠、うつなど、こころの病気に関する不安や悩みほか、家庭内暴力や引きこもり、不登校など思春期の問題に関する相談、アルコール・薬物などの依存症に関する相談などを受付。医師などこころの専門家に相談することもできる。 |
---|---|
精神保健福祉センター | こころの健康相談から精神医療に関わる相談、アルコール・薬物乱用、思春期・青年期の相談などに応じる。こころの病気に関する不安があるとき、医療が必要かどうかも相談できる。近隣の医療機関などを紹介してもらうことも可能。 |
児童相談所 児童相談センター 児童家庭支援センターなど |
18歳未満の子どもの福祉や健全育成に関する家庭からの相談に応じる。おもな相談内容は、喫煙、薬物乱用、触法行為などに関する非行相談や、不登校、家庭内暴力など子どもの性格や行動上の問題に関する育成相談など。 |
教育センター 教育委員会 |
高校生相当の年齢までの子どもやその保護者、学校関係者からの学校教育や家庭教育に関する相談に専門の相談員が電話で応じる。来所相談もできる。おもな相談内容は、不登校、いじめ、友人関係、発達障害、学校での性的いやがらせなど。 |
【参照:こころの相談窓口】
主治医との連携は保護者の承諾を得て行う
子どもが医療機関を受診した場合、学校で利用できる資源や、学校での子どもの状態などに関して、主治医から情報を求められることがあります。
経過を診ていくうえで医師が必要とする情報はおもに、
- 現在の子どもの状態
- メンテに関して、学校とどう役割分担するか
- 欠席している場合は、登校を再開するうえで必要な配慮
という3点です。子ども本人や家族の同意を得てから、医師との話し合いを進めてください。