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表2:SSTの実施において見られた工夫点

項目 工夫点
(1)施設側への周知 ●施設から児童を安心してSSTに送り出してもらえるよう、日頃から施設との間で信頼関係を築くための取り組みを進めている(施設のイベントに団体のスタッフが参加する、団体が主催するイベントに施設を招待するなど)
●できるだけ多くの入所児童に参加してもらえるよう、児童養護施設等の関係者が集まる機会を利用してSSTへの参加を呼びかけている
●SSTに参加した児童のクチコミの影響力は大きい。充実した内容の活動を実施していれば、他の施設の児童との情報交換を通じて参加への呼び水となる
(2)内容の企画・運営 ●施設入所中から退所後にわたって切れ目のない支援を行うために、SSTを実施する中で団体のスタッフとの信頼関係を築くよう努めている
●施設を退所した児童から実際に受けた相談内容を題材として講習会の内容を企画している。児童が陥りやすい状況を取り上げ、適切な判断や選択ができるよう具体的なアドバイスをしている
●毎回講習会終了後に参加者にアンケートを実施して参加者の反応を聞いている。その結果を講師にもフィードバックしている。そうすることにより、講師の方から「□□という話がしてみたい、□□という話もしてあげた方がいい」というアイデアが出てくる
(3)講師の選定 ●退所者がOBやOGの立場からSSTの講師として退所を控えた児童の前で話をするという経験は、彼ら自身にとっても貴重な経験となっている
●OBやOGに自らの体験について語ってもらう時には、手の届きそうな人(施設を18歳で退所して現在24、5歳の人、退所者が就くことの多い仕事に就いている人)だと、より児童の共感が得られやすい
●企業などにCSRの一環としてSSTへの参加を呼びかけることで、専門的な知識や経験を持つ職員に講師として参加してもらえる可能性が高まる
(4)協力者の確保(場所の提供、物的な支援) ●SSTの実施にあたって、団体が必要としている支援を具体的に示していくと、企業などからの支援を得られる可能性が高まる
●様々な分野の協力者を巻き込んで活動範囲を広げていくことにより活動に対する社会的評価が高まっていく。そうすると、財団などからの助成や寄付が得られやすくなる。助成や後援を受けることにより資金的なバックアップが得られるだけでなく、活動内容を幅広く周知してもらえるという好循環が生まれる
(5)行政の協力 ●施設からSSTにより多くの児童を参加させてもらうために、行政から児童の参加を施設側に働きかけてもらうことも効果的である(当然のことながら、行政の信用に足る活動を行っていることが前提となる)
●団体側も行政に活動状況を知ってもらう機会をつくっていくことが必要である。事業や行事などに参加してもらうだけでなく、出番をつくる(開会や閉会の挨拶を依頼するなど)ようにすると、行政側の事業への理解も深まることが期待できる

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