広報誌「厚生労働」

ハンセン病の正しい知識や治療法を学びます

　ハンセン病はらい菌による慢性感染症ですが、早期発見・早期治療により後遺症を残さずに治癒する疾患です。医学、公衆衛生などの進歩により、我が国の発症患者数は減少しましたが、世界的には今なお約21万人（2016年）の新たな患者が発生しています。
　我が国では、1996年のらい予防法の廃止に伴い、ハンセン病の診療は一般医療機関においても実施されており、ハンセン病の正しい知識の普及・啓発、基礎医学や診断・治療・予防等の臨床医学の充実は以前にも増して求められています。
　そこで今年度においても、医療関係者・学生の方を対象として、ハンセン病に対する正しい知識の普及を図るため「第40回ハンセン病医学夏期大学講座」を開催いたします。
　本講座は、1977年から開催され、これまでに1,573人の方が受講されています。
　受講対象者および申込先等は次のとおりです。

●受講対象者
（1）医学、歯学、薬学、看護、医療福祉、医療技術を学ぶ学生
（2）医師、歯科医師、薬剤師、看護師、臨床検査技師、その他の医療関係者

●会場
国立療養所多磨全生園、国立ハンセン病資料館および国立感染症研究所ハンセン病研究センター（いずれも東京都東村山市青葉町）

●講座内容
○総合コース／ハンセン病・国際協力の講義、基礎医学講義・実習、外来診療見学、多磨全生園入所者との交流会、多磨全生園見学、ハンセン病資料館見学
○看護・福祉コース／ハンセン病・国際協力の講義、病棟または不自由者棟での実習、多磨全生園入所者との交流会、多磨全生園見学、ハンセン病資料館見学
○国際医療コース／ハンセン病・国際協力の講義、多磨全生園入所者との交流会、多磨全生園見学、ハンセン病資料館見学

●受講料等
受講料：無料　※希望者には宿泊施設あり（若干）、寝具代のみ自己負担

●申込先・問い合わせ先
国立感染症研究所ハンセン病研究センター庶務課
〒189-0002　東京都東村山市青葉町4-2-1
TEL：042-391-8211　FAX：042-394-9092
e-mail：kakidai@nih.go.jp
https://www.niid.go.jp/niid/ja/open-campus/hansen-college/8009-hansen-s40.html

●申込期限
2018年6月22日（金）