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広報誌「厚生労働」

特集2 パパ、ママ、必見! 子どものアレルギー疾患お悩み相談室

今や国民の約半数が何らかのアレルギー疾患にかかっていると推定されています。アレルギー疾患は、乳幼児期から小児期にかけて発症することが多く、重症化を防ぐには早期発見・早期治療が必要です。本特集では、アトピー性皮膚炎と食物アレルギーを中心に、その特徴や治療法、患者家族ができることなどを紹介します。

<イントロダクション>とても身近なアレルギー疾患

アレルギー疾患の患者数は、どれくらいいるのでしょうか。まずは現状から見ていきましょう。

国民の約3人に1人から 約2人に1人と患者が増加

「最近、周囲にアレルギー疾患の人が増えたな……」。そう感じている人も多いのではないでしょうか。「リウマチ・アレルギー対策委員会報告書」によると、アレルギー疾患の患者は、2005年では日本人の約3人に1人でしたが、2011年時点では約2人に1人と、大幅に増加しているのです。
 アレルギー疾患と一言で言っても、気管支喘息、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、花粉症、食物アレルギーなど、その種類はさまざまです。本特集は、このなかからアトピー性皮膚炎と食物アレルギーを取り上げます。
 アトピー性皮膚炎は、皮膚のバリア機能が低下することで発症する疾患で、かゆみを伴う湿疹が皮膚に繰り返し起きます。原因は年齢や体質などによって異なり、食べ物や発汗、ストレス、細菌、ダニ・ハウスダスト、化粧品・装身具などが挙げられます。
 食物アレルギーは、食物アレルゲンの摂取などで起きる疾患で、原因となる食物は多岐にわたります。じんましんや湿疹、咳や喘鳴(ゼーゼーと呼吸する)、嘔吐や下痢など、さまざまな症状が出ます。消費者庁は、「卵、乳、小麦、落花生、えび、そば、かに」について、特に発症数が多く、アレルギー反応が出た場合の重篤度が高いことから、これらの材料を含む食品や料理は、その旨を表示するように義務づけています。
 アレルギー疾患になった場合、アレルギー症状が現れないように、食べ物が制限されたり、症状の原因となるものを身の回りから除去したりと、生活にも影響が及んでしまいます。そのため、できるだけ乳幼児期から小児期にかけてアレルギー疾患を早期発見・早期治療し、重症化を防ぐことが大切です。

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