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広報誌「厚生労働」

輝け!医療の星

コミュニケーションに障害を持つ人を支援しQOL向上へ

橋本久美
日本歯科大学口腔リハビリテーション 多摩クリニック/言語聴覚士

はしもと・くみ●1988年、東京都生まれ。2012年、東京学芸大学教育学部卒業。2014年、国立障害者リハビリテーションセンター学院言語聴覚学科卒業後、日本歯科大学口腔リハビリテーション多摩クリニックに入職。

教員をめざす途中で出あった新たな夢

 中学生のころから小学校の教員になるのが夢だったと、日本歯科大学口腔リハビリテーション多摩クリニックの橋本久美さんは話します。転機は、大学時代に障害児に対する特別支援教育を学んだこと。一つひとつの障害についてもっと理解したいと、卒業後に言語聴覚士養成校へ進学します。
 言語聴覚士は、言語障害や聴覚障害、声や発音の障害、言語の発達の遅れなど、言葉によるコミュニケーションに障害を持つ人を支援する仕事です。摂食・のみ込みの障害にも対応します。子どもから高齢者までさまざまな人を診たいと、現在の職場を選びました。

不安な気持ちをしっかり受け止める

 患者のなかには、いくつもの診療科を受診したものの原因がわからず、同院を訪れる人もいます。
「患者さんの心配や不安な気持ちをしっかり聞き、わかりやすく説明するようにしています」
 橋本さんと話すのを楽しみにしてくれている高齢の患者もいるそう。
「言語聴覚士の知名度は高くないかもしれません。でも、安全に食事ができる、コミュニケーションが円滑にとれるなど、QOLの向上につながる仕事です」
 知識をさらに身につけ、困った人の役に立ちたいと、橋本さんは前向きに仕事に取り組んでいます。

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