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広報誌「厚生労働」

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1月〜2月は「はたちの献血」キャンペーン月間です
献血にご協力をお願いいたします

「献血」にご協力ください

 厚生労働省、都道府県および日本赤十字社は、1月1日から2月28日の2カ月間、「はたちの献血」キャンペーンを実施しています。これは献血者が減少しがちな冬期に安全な血液製剤の安定供給を確保するため、新たに成人式を迎える「はたち」の若者を中心に広く献血に関する理解と協力を求めるとともに、国民一人ひとりに献血の重要性を普及啓発し、献血運動を全国で盛り上げることが目的です。
 冬の寒い時期は、体調を崩したり、外出を控える人が多く、献血者は減少しがちです。キャンペーン期間中は、全国各地で、地域や学生のボランティア団体などの協力のもと、さまざまなイベントの開催を通じて献血の呼びかけを積極的に行います。

「献血」の必要性

 病気やけがの治療のため血液製剤(輸血用血液製剤と血漿分画製剤がある)を必要とする人たちが数多くいます。この血液製剤は、人の血液からつくられる医薬品ですが、医療が発達した今日でも、血液は人工的につくることができず、血液製剤には健康な方々から自発的かつ無償で血液を提供いただく「献血」が欠かせません。その結果、血液製剤が必要な多くの患者の方々が、日々救われています。
 輸血用血液製剤は、病気やけがで血液が必要な患者の方々に、健康な人の血液を補給する「輸血」という治療に使用されます。輸血といえば、けがによる輸血をイメージする方が多いですが、実際には全体の3%にすぎず、もっとも輸血が必要な場面は病気の治療で、全体の85%を占めています。また、輸血を必要とする病気の治療のうち、約半数はがん治療です。このような治療のため、血液は常に必要とされています。
 輸血用血液製剤の有効期間は、赤血球製剤が21日、血小板製剤が4日で、長期保存ができません。常に確保しておくには、年間を通した継続的な献血へのご協力が不可欠です。
 また、血漿分画製剤は、アルブミン製剤、免疫グロブリン製剤、血液凝固因子製剤などさまざまな種類があり、やけどや感染症、血友病の治療などのために使われています。
 このように、血液製剤は多くの患者の方々の病気の治療や救命のために用いられるとともに、一部の患者の方々にとっては生きるため欠くことのできない重要な製剤として使用されています。

若年層の献血離れ

 現在、若年層の献血離れが深刻な問題です。今後の少子化の進展による献血可能人口の減少を考えると、将来の献血を支えていただける方々、とりわけ、10代から30代の若年層の方々の献血の協力が、一段と重要となってきました。今後、安全な血液製剤の安定供給の確保を行うためにも、若年層の方々に献血に関する知識の普及啓発を行い、より多くの方に継続的に献血にご協力いただく必要があります。
 身近なボランティアのひとつとして、献血ルームや献血バスを見かけた際には、ぜひ、献血にご協力をお願いいたします。

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