少子高齢化の進行等のなか、介護サービス分野へ進出する事業者や介護に携わる労働者が増加しており、今後もその需要が見込まれるところであるが、現在の介護労働者の働くうえでの就業意識として、悩みや不安・不満等を抱いている者が多く、必ずしもその雇用管理の改善が進んでいない状況にある。
こうした状況を踏まえ、介護労働者にとって魅力ある職場づくりを支援するため、事業主が取り組むべき雇用管理のあり方についての意見交換、雇用管理のモデルとなる好事例の体系的な整理、その周知・活用方法について「介護分野における雇用管理モデル検討会」を開催し、検討を行った。
平成18年度に開催した同検討会では「訪問系の介護サービス」に絞って検討および取りまとめを行ったため、平成20年度の本検討会では「施設系の介護サービス」における雇用管理を中心に検討したものである。
このたび、厚生労働本省及び地方労働局で開催した検討会において、「介護労働の現状」「雇用管理の課題等」について交わされた意見交換の結果、および、全国の施設系介護事業所より収集した雇用管理の参考となる取組事例を基に、報告書が取りまとめられたのでこれを公表する。